道なりに歩いていこうか

週間アニメの感想や萌え語りを、筆のおもむくままつらつらと。週に1回でも更新できれば御の字かなぁ、なんて……。

キャシャーン Sins 第8話「希望の賛歌」&魍魎の匣 第8話「言霊の事」

2008年11月26日 | Weblog
●キャシャーン Sins
いつもにも増して叙情詩的な色合いが濃いお話だった今回。
中でもラスト、舞台の下からジャニス(←やっぱりジャニス・ジョプリンがモデルなんでしょうか…)を見上げるリンゴちゃんが、ぽかんとした表情を浮かべながら静かに涙を流すシーンに、思いっきり心を鷲掴みにされたのは言うまでもありません。
この場面、ジャニスの清らかな歌声(実際に歌ってるのはリューズの中の人! フツーに上手い!!)が響いている音楽堂のすぐ外では、押し寄せるロボットの大軍を向こうに回して、キャシャーンがたった1人、孤独な闘いを繰り広げていると思うと、さらにいっそう感慨も深まるわけで……(あ、厳密には、途中から何故かリューズが助太刀に加わっていましたが。苦笑)。
文字通り、ちぎっては投げちぎっては投げ、ダメージを負っても決して動きを止めず、いつしか彼の足元に築かれるロボット達の残骸の山。
このあざといまでの対比の構図を、是と取るか非と取るかで評価がまっぷたつに分かれそうな回でしたが、ちなみに私はもちろん前者です、ハイ!
……それにしても、何だってキャシャーンが行く先々で関わる面々は、そろいもそろって“おなご”ばっかりなんでしょーかっ!?
次回も、また少女がどーのこーのとか言ってましたし!
思い返せば、ここまでまともに絡んできた男キャラはアコーズとディオくらい。
幾ら何でもちょっと偏りがありすぎ&キャシャーンってば役得すぎ(!?)だと、ツッコミのひとつも入れたくなった今日この頃です……(ブツブツ)。

●魍魎の匣
冒頭の『匣の中の娘』のシーン、過去の分を含め、すべて“主人公”を諸々の便宜上関口が“演じて”いますが、あれ、なかなか上手いやり方ですよね。
『匣の〜』は実質私小説なので、当然“主人公”は作者自身(関口も独り言の中で言及してましたが)。
その作者であるところの久保竣公は、現時点で未読者に面が割れておらず、この“顔がわからないこと”が、恐らくは後々大きな意味を持ってくるはず……ということで、こんなちょっとしたことからも製作サイドの苦労がひしひしと実感できてしまう私は、もちろん立派な(?)既読者ですv
まあ、そんなことはさておき、ここ2回続いた京極堂宅における雪隠詰め状態からようやく解放された今回は、噂の変人監察医こと里村さんが登場したり(期待に違わぬ変人っぷりにニヤニヤしまくりv)、このシリーズ最大の謎と言っても過言ではない関口の美人な奥方こと雪絵さんが、頼りない旦那とのラブラブっぷりをさり気なく披露したりと、綺羅星のごとく見どころをちりばめつつ、一気に物語が加速した感がありました。
確かに、今後のストーリー展開の“みっしり度”を思えば、そろそろギアチェンジしないとやばい頃合ですもんねえ、いえ、マジで……。
なんて余裕かましていたら、待っていたのは、あの衝撃のラスト!
「うおおおっ! 頼子ちゃん、逃げてえーーー!!」
と叫ばずにはいられなかったあの一連のシーンは、私の記憶に間違いがなければ、アニメオリジナルだったりするわけで、まったくもう、さらにいっそう胃が痛いったらありゃしません……(滝汗)。
でもって、これは別に今回だけに限りませんが、時代考証を一生懸命したであろう背景や雑多な小物類(鳥口が持ち込んだデンスケを筆頭に)の描写の緻密さは、ただただ「お見事!」のひと言。
今期、他にもいっぱい同時進行の作品を抱えているのに、これだけのクオリティの高さを維持し続けているMAD HOUSEは、ホント、凄すぎッス……。

キャシャーン Sins 第7話「高い塔の女」&魍魎の匣 第7話「もうりょうの事」

2008年11月19日 | Weblog
●キャシャーン Sins
相変わらず、筋立て自体はものごっつーシンプルながら、何ともスルメチックに味わい深いお話でしたね、今回のキャシャーン。
物理攻撃に対しては、これまで絶対無敵を誇ってきたキャシャーンが催眠ガス(?)で、一時的とはいえ前後不覚の状態になったのにはビックリ!でしたが、その危地からあっさり脱出してみせるあたりが、いかにも彼らしいというか何というか……。
そりゃ、リズベルさんでなくてもギョッとするってえの!
でも、ずっとウジウジ思い悩むばかりだったキャシャーンが、少しでも前向きな発言をしたのは、今回が初めて。
「まだやることがある」とか、いったいどんな心境の変化かと!みたいな…。
胸の奥に響くにぶい鐘の音が浮上のきっかけになる(かもしれない)なんて、殺伐とした作風に似合わぬロマンチックなオチに、ちょっぴりニヤついてしまったのは、ここだけの秘密ですv
それにしても、リンゴちゃんやソフィータ、前回のディオ、今回のリズベル等々、姿形が人間そっくりのロボット達が、キャシャーン程とは言わないまでも、相当に頑丈かつ、滅びの進行が遅い(ように見える)のには何かわけがあるのか、そして、今後その理由が語られる時が来るのか否かが、とっても気になって仕方がありません……。

●魍魎の匣
むむむっ!
ちょっとばかし、京極堂の語りの順番を変えてきましたね。
現段階であの部分を語ってしまうとなると、もしかしたら、後々あそこらへんはさくっと飛ばす、あるいは相当に簡略化する、なんてことになるんでしょうか……(←色々意味不明ですんません。汗)。
それにしても、前回に引き続き、京極堂の立て板に水のごとくな蘊蓄に終始した今回。
ともすれば単調になりがちな一人語りを、手を変え品を変え、一生懸命“魅せる”形にしようとするスタッフの心意気には、心底感服致しますです、ハイ……。
石榴ちゃんを乱入させてみたり、鬼をあちこちばらまいてみたり、はたまた水羊羹を揺らしてみたりと、そりゃもう涙ぐましい限りとしか言いようがないほどの小細工(←もちろん、いい意味で)の嵐。
特に重要な単語については、京極堂が手ずからさらさらと筆書するというアイデアは、ビジュアル的にもわかりやすくて、非常にGood!だと思います。
まあそれでも、2週連続で蘊蓄語りだと、正直、ふるい落とされる原作未読者が出るんじゃないかと、老婆心ながらも心配にもなってしまうわけですが…(苦笑)。
大丈夫かなあ、みんなちゃんとついていけてるのかなあ、ここをぐっと我慢すれば後々のカタルシスが半端ないから、頑張ってついてきて欲しいんだけどなあ、みたいな……。
そして次回は、レギュラーキャラの1人である里村先生が満を持して(?)登場する模様。
予告を見たかぎりでは、けっこう普通め(←どんなんだ……)のビジュアルという印象だったんですが、これで声がつくと、ちゃんと変っぽくなるのかなあなんて、今からどーでもいい期待をしていますv
ってゆーか、そろそろ本格的に話を動かさないと、1クールという枠内に収まりきらなさそうで、既読者としては焦りのひとつも覚えずにはいられなかったり……(滝汗)。

キャシャーン Sins 第6話「運命との再会」&魍魎の匣 第6話「筥の事」

2008年11月12日 | Weblog
●キャシャーン Sins
今回は、キャシャーンにまつわる謎がちょこっと明らかになったわりには、端々の展開が少々もっさりしてましたねー、特にAパート(あ、でもキャシャーン vs ディオのガチンコバトルシーンは、重量感たっぷりで良かったッスv)。
ディオも、言いたいことがあるなら、もっとちゃっちゃと言っちゃおうよ!と、何度も背中をどつきたくなりました。
かと思えば、またもや怪しげな新キャラが登場したりなんかして、色々気になるったらありゃしません。
例によってエンディングテロップによると、かの謎の美女は名前をレダと言い、声は大御所・小山芙美さんとのこと。
うおっ、贅沢、だっっっ!!(←おお振りの三橋風に)
古谷さんが主役を張って、その脇を小山さんや内海さんが固めるというと、ついつい往年の80年代アニメを思い起こさずにはいられませんが、まあ、考えてみれば、このキャシャーンSins自体が30ン年ぶりのリメイク作品だったりするわけで、そういう意味では当然至極の配役と言えるのかもしれません。
現在では中堅からベテランの領域に入りつつある森川さんや皆口さんも、共演相手がこんな蒼々たるメンバーだと、やっぱり少しはやりにくかったりするのかしらん?なんて、勝手な想像を巡らしてみたり…(苦笑)。
それにしても、前回のディオもそうでしたが、出てくるキャラ出てくるキャラ、みんな何だってあんなに思わせぶりなポーズを決めずにいられないのかと問いつめたくなったのは、もしかしなくても私1人でしょうか……?

●魍魎の匣
読んだのが昔すぎて、中身をあらかた忘れ去っていた原作を、我慢できずに再読中。
でもって、うーむ、やっぱり面白い!
っていうか、漠然と感じていた以上に、アニメは原作に忠実に作ってますねー(しみじみ…)。
多少エピソードの順番を入れ替えたり、キャラ造型をいじったりしてはいますが、その辺の違いはささいなもの。
いわば“誤差の範囲内”という印象です。
そんなわけで、今回はついに、このシリーズ最大の“売り”である京極堂の超絶蘊蓄語りが炸裂!
これまで出番がなかった分の鬱憤を晴らすかのごとく、滔々と喋り続ける平田さんの美声に、うっとりと聞き惚れた30分でしたv
とはいえ、基本、むくつけき男3人が膝突き合わせて会話している状況だけで1話丸々保たせるなんて、かなり思い切った構成ですよね。
関口のモノローグの中にあった“しゅ”が“呪”だとか、パッと耳で聞いただけだと字が思いつかなそうな難しい単語がポンポン出てきたりして、原作未読の人達はちゃんとついて来られるのかなと、秘かに心配してみたり……。
私自身は幸い既読なので、細かいカット割りや、常に何かしら動きのある画面作りなど、視聴者を飽きさせないための工夫が随所に凝らされていたことに、素直に「スタッフ頑張ってるなあ!」と感心しきりでした。
作画も、いつも以上に美麗でしたしv
羊羹が無駄に美味しそうで、TV画面(それもアニメ)だということを忘れてかぶりつきたくなったのは、ここだけの秘密です…(笑)。
今後も是非このノリ&勢いで、ひとつ、よろしくぅ……(←のらみみ風にv)。
…あ、でも鳥口君は、ちょっと「うへえ!」って言いすぎ!
あんまり安易に連発するとありがたみ(?)が薄れるので、1話につき1回か、せいぜい2回くらいに抑えた方がいいと思いますです、ハイ。
リアクションが大きいのは、全然問題ナッシングってことでv(苦笑)

キャシャーン Sins 第5話「月という名の太陽を殺した男」&魍魎の匣 第5話「千里眼の事」

2008年11月05日 | Weblog
BSのアニメ夜話『電脳コイル特集』を見ました(うっかりして頭10分欠けましたが…。滂沱)。
何はともあれ、このくらいみっちりかっちり、大勢の人によってたかって語ってもらう機会があったらいいのになあ、シムーンも!と思いました……。
あ、次点でtrue tearsでも可。

●キャシャーン Sins
嗚呼、何ていい子なんでしょう、フレンダー!
つかず離れずキャシャーンのあとをついて回りながらも、決して媚びることなく、かと思うと、バーサーカーモードに突入したキャシャーンの必殺の一撃から、間一髪リューズを救い出したりと、まさに八面六臂(?)の大活躍で、その素晴らしいお役立ちっぷりときたら、ホント、感涙ものですよね!!
でもって、リューズの過去話に期待したほどの新味がなかったのは、ちょっぴり残念でしたが、それを補って余りあったのが、あの衝撃のラストシーン。
誰、このキャシャーンそっくりさんな新キャラは!?みたいな……。
しかも、彼(エンディングテロップによればディオ)は、キャシャーンが覚えていないあれやこれやを知っている模様。
何だか、とても序盤とは思えない怒濤のストーリー展開に、もうドキドキしまくりです!
ゆっくりなんだけど、何とも言えず濃ゆいぞ!的な、みっしりとした密度がたまらんvとでも言いましょうか…。
正直、実は残りあと3話ですとか言われても、これっぽっちも違和感がないような気がするのは、もしかしなくても私だけでしょうか……?(苦笑)

●魍魎の匣
第5話まで来て、ようやく主要な役者が揃い踏み!
榎木津の素頓狂な言動&素晴らしくタルそうな喋り口調や、初対面の鳥口に向かって出合い頭にとうとうと語り出す京極堂の仏頂面といった辺りは、そりゃもう笑っちゃうくらいに彼ららしくて、見ながらウハウハしまくりでした。
……でしたが、この2人の登場シーンに、いささか時間をかけすぎだったんじゃないかと、秘かに心配になってしまったのも、また事実(滝汗)。
まあ、贅沢っちゃあ贅沢なんですけどね!
先々の尺が変に寸詰まりになったらどうしようなんて、ここで私1人がハラハラしても始まりませんし!
あと、例によって話半分なエノさんの横で、したり顔で入れ知恵(?)してた少年ってば、いったいどこのどちらさんで…?
っていうか、立ち位置的に和寅しか有り得ないんですが、ええっ、あれマジで和寅なんですか……!?(絶句)
確かに原作内では、こうこうこういう外見と明記はされていなかったように記憶していますが、でも、さすがにもうプラス5〜10才くらい年上という人物像を、脳裏で勝手に思い描いていたので、あんな、ちょっとやんちゃが入った美少年が出てきて、猛烈にビビリました。
その一方で、京極堂の奥さんこと千鶴子さんは、個人的にめっさイメージ通りの外見と物腰で、大勝利!な心境(←意味不明)。
あれだったら鳥口でなくても勘違いするよなーとニヤニヤしつつ、顔の輪郭や目鼻立ちの雰囲気があまりCLAMPらしくないように感じられて、もしかしたら彼女に関しては、最初のキャラデザの段階から西田さんが担当したのかも…なんて、どうでもいい想像を巡らしている今日この頃です……。