この間の電脳コイル、ダイチやハラケンといった男性陣はともかく、ヤサコやフミエや京子、果てはオバちゃんに至る女性陣までもが、ことごとく“ヒゲ・イリーガル”に侵食された結果、いったいどこのオッサンかと言いたくなるような髭面――それもよりによって無精ヒゲ――が、男女問わず多数出現して、我々の度胆をごぼう抜きにしたわけですが、考えてみればシムーンも、そんじょそこらの女性よりも遥かに立派なバストをそなえた“男性”が(ええ、そう、ワポーリフのことです…)、ごく当たり前のように存在している世界という物凄い設定だったんですよね…。
人間慣れとは恐ろしいもので、最初の頃に抱いた違和感は、ハマるにつれて雲散霧消。
それどころか、モリナスとワポーリフについては、少女間の愛憎劇がメインのシムーンの中にあっては、ある意味貴重な“普通の男女カップル”として、微笑ましく見守る対象になっていったんですから、我ながら驚きです。
そういえば、シムーンをまったく知らない友人に、上↑の2人が濃密に絡み合っているDVD第5巻のジャケットを見せて、「こっちの人(ワポーリフ)は、れっきとした男性なんだよ~んv」と教えたら、「げっ! マジ~~~!?」なんて素頓狂な声、張り上げてましたっけ……。
それはそうと、今回のエル・カザド。
順調に旅を続けるナディとエリスが、ふとしたことからケンカをする――というより、エリスが一方的にナディを邪険にして云々というお話でしたが、なまじここ最近、急速に親密さを増しつつあっただけに、2人の心がすれ違いを重ねる描写は、正直辛いものがありました。
ホント、ああいうことって、実際問題、けっこうよくあるんですよね。
一度歯車が噛み合わなくなると、その後は何をやっても&言っても、相手の不快感を煽るだけになってしまうことって…(ため息)。
そんなぎくしゃくした空気をまとった2人の前に忽然と現れた、1軒の瀟洒な宿。
そこの主人が自らをココペリと名乗った瞬間、反射的に「『ぼくらの』かよ!」と突っ込んだのは、私だけではないはずです…(苦笑)。
で、このココペリ爺ちゃん、L・Aやブルーアイズを向こうに回しても余裕綽々の態度を崩さず、挙げ句の果てに、何やら不思議な力を行使してL・A達を離れた場所へ“飛ばし”、また、エリスを曰くありげな扉へといざなって、畑の真ん中で楽し気に笛を吹く幼いナディに引き合わせるなど、八面六臂かつ縦横無尽の大活躍。
要するに、本人がにこやかに語った通り、彼の正体は、まさに妖精・ココペリその人だったわけで、この直球すぎるほどにファンタジックな展開には、私もさすがにビックリしました。
でも、まあ、そもそもエリスが“魔女”の末裔であるというところから話が始まっていることを思えば、こういうネタもありかなというのが、率直な印象。
むしろ、落ち込むナディを、含蓄の深い言葉で訥々と慰めるリカルドの侠気(おとこぎ)や、ラスト、ようやく仲直りしたナディとエリスが、そっと寄り添って月を眺めるシーンに、しみじみとした感動を覚えた良回でした。
一方で、リカルドが苦渋の表情を浮かべてほのめかした“過去”、あるいは、子どもの姿のナディとエリスが仲睦まじ気に歩いていく情景は現実にあった出来事なのか否か等々、ここへ来て、またもや新たな謎が続出。
残りの話数でちゃんと消化できるのかと、今さらながら不安を覚えずにはいられません……。
人間慣れとは恐ろしいもので、最初の頃に抱いた違和感は、ハマるにつれて雲散霧消。
それどころか、モリナスとワポーリフについては、少女間の愛憎劇がメインのシムーンの中にあっては、ある意味貴重な“普通の男女カップル”として、微笑ましく見守る対象になっていったんですから、我ながら驚きです。
そういえば、シムーンをまったく知らない友人に、上↑の2人が濃密に絡み合っているDVD第5巻のジャケットを見せて、「こっちの人(ワポーリフ)は、れっきとした男性なんだよ~んv」と教えたら、「げっ! マジ~~~!?」なんて素頓狂な声、張り上げてましたっけ……。
それはそうと、今回のエル・カザド。
順調に旅を続けるナディとエリスが、ふとしたことからケンカをする――というより、エリスが一方的にナディを邪険にして云々というお話でしたが、なまじここ最近、急速に親密さを増しつつあっただけに、2人の心がすれ違いを重ねる描写は、正直辛いものがありました。
ホント、ああいうことって、実際問題、けっこうよくあるんですよね。
一度歯車が噛み合わなくなると、その後は何をやっても&言っても、相手の不快感を煽るだけになってしまうことって…(ため息)。
そんなぎくしゃくした空気をまとった2人の前に忽然と現れた、1軒の瀟洒な宿。
そこの主人が自らをココペリと名乗った瞬間、反射的に「『ぼくらの』かよ!」と突っ込んだのは、私だけではないはずです…(苦笑)。
で、このココペリ爺ちゃん、L・Aやブルーアイズを向こうに回しても余裕綽々の態度を崩さず、挙げ句の果てに、何やら不思議な力を行使してL・A達を離れた場所へ“飛ばし”、また、エリスを曰くありげな扉へといざなって、畑の真ん中で楽し気に笛を吹く幼いナディに引き合わせるなど、八面六臂かつ縦横無尽の大活躍。
要するに、本人がにこやかに語った通り、彼の正体は、まさに妖精・ココペリその人だったわけで、この直球すぎるほどにファンタジックな展開には、私もさすがにビックリしました。
でも、まあ、そもそもエリスが“魔女”の末裔であるというところから話が始まっていることを思えば、こういうネタもありかなというのが、率直な印象。
むしろ、落ち込むナディを、含蓄の深い言葉で訥々と慰めるリカルドの侠気(おとこぎ)や、ラスト、ようやく仲直りしたナディとエリスが、そっと寄り添って月を眺めるシーンに、しみじみとした感動を覚えた良回でした。
一方で、リカルドが苦渋の表情を浮かべてほのめかした“過去”、あるいは、子どもの姿のナディとエリスが仲睦まじ気に歩いていく情景は現実にあった出来事なのか否か等々、ここへ来て、またもや新たな謎が続出。
残りの話数でちゃんと消化できるのかと、今さらながら不安を覚えずにはいられません……。