唐突だが、列車に乗りたくなった。
私が住む町を通り抜ける線路は、未だ電化されていない。
なので、ディーゼルエンジンで走る。
ほんとかなあ。
たぶんほんと。線路の上に電線がない。
それはともかく、単線の線路をごとごと走る一両編成の列車である。
つい先日、シートに座れと促すだんなをおいて、運転手の隣に立った。
いやすごい。前面の広々としたウインドウを二本の線路が走る走る。
カンカンカン。
ほぼ等間隔で踏切の警報音。
指さし確認をこれでもかと繰り返す若き運転手。まじめだ。
カーブをきぃーんと曲がるとき、私も運転手もそりゃあいい気分。
そうよね、運転手さん。
そのとき私と彼は気分を共有していた、まちがいなく。
車体を傾けてカーブを曲がる。
列車が近づくと、スズメがぱーっと飛び立つ。
ほーら、雀の子そこのけそこのけ列車が通る。
振り返ると、後ろの席からあきれ顔の夫が見えた。
こんなこと、子ども時代にはしなかったな。
おとなしい子どもでしたもの。ほほほ。
年をとってどんどん厚かましくなって、ついでに子どもに返っていくようだ。
おばさんと子どもがドッキングすると、ちょっとまずいな。
春の陽光を窓外に見ながら、線路の継ぎ目の規則正しい音を聞く。
これだけで、ああ幸せ。
そんな幸せを味わう機会が、じつは近々ある。
夫のお出かけに留守番を申し出ていたが、私も出かけようかな。
だってあまりにもいいお天気。
私が住む町を通り抜ける線路は、未だ電化されていない。
なので、ディーゼルエンジンで走る。
ほんとかなあ。
たぶんほんと。線路の上に電線がない。
それはともかく、単線の線路をごとごと走る一両編成の列車である。
つい先日、シートに座れと促すだんなをおいて、運転手の隣に立った。
いやすごい。前面の広々としたウインドウを二本の線路が走る走る。
カンカンカン。
ほぼ等間隔で踏切の警報音。
指さし確認をこれでもかと繰り返す若き運転手。まじめだ。
カーブをきぃーんと曲がるとき、私も運転手もそりゃあいい気分。
そうよね、運転手さん。
そのとき私と彼は気分を共有していた、まちがいなく。
車体を傾けてカーブを曲がる。
列車が近づくと、スズメがぱーっと飛び立つ。
ほーら、雀の子そこのけそこのけ列車が通る。
振り返ると、後ろの席からあきれ顔の夫が見えた。
こんなこと、子ども時代にはしなかったな。
おとなしい子どもでしたもの。ほほほ。
年をとってどんどん厚かましくなって、ついでに子どもに返っていくようだ。
おばさんと子どもがドッキングすると、ちょっとまずいな。
春の陽光を窓外に見ながら、線路の継ぎ目の規則正しい音を聞く。
これだけで、ああ幸せ。
そんな幸せを味わう機会が、じつは近々ある。
夫のお出かけに留守番を申し出ていたが、私も出かけようかな。
だってあまりにもいいお天気。