海辺暮らし

都会を離れて海辺でスローに暮らす…のはいいんだけど

気質は赤ん坊のときから

2006年06月20日 | Weblog
1)目が覚めるとまず周りを見回し、それから泣き出す赤ちゃん。
2)目が覚めた途端に泣き出す赤ちゃん。
ざっと二つのタイプで考えます。
前者は、親など大人の存在なしに自分で目を覚ますことができるタイプ。
後者は、大人の存在があってはじめてちゃんと目を覚ますタイプ。
あえて言うなら、社会とのかかわりを必要としないタイプか、必要とするタイプ。これが気質なり気性の始まりではないか。
…と、ミッシェル教授がおっしゃっている。
もちろんそれ以降の環境(きょうだいの順位、親の接し方など)が、その気質を強めたり弱めたりする。
二人の子育てをした母親の実感として、じつはその通りなのであるが、研究の結果も同様であるというので、これから子を産む娘へのメッセージとして、ここに書き留めることにした。

そうなのよ。すべて環境で決まるとなると、母親は責任重くて大変なのです。もともとの気質というのもあるから、若いお母さんたちそんなにキリキリしなくてもいいのよ。
うちの子たちはどちらも社会とのかかわりを必要とするタイプだったなあ。特に長女。
私もそうだとは思うが、父親は違ったような気がする。
まあたいていは社会とのかかわりを必要とするはずよね。
人間は社会的動物だからさ。ただそのなかでも、群れる動物と単体で行動する動物といるのよ。つい昨日読んだ本にそんなことが書いてあったっけ。

多様な人、多様な生き物が生きている地球、なのよ!

聖なる気

2006年06月17日 | Weblog
世界遺産の熊野古道で心理学の調査が行われたという記事。
すこぶるつきの「気」があるそうな。
もともと聖域(サンクチュアリ)である。納得。
私も先日大窪時の奥の院に向かって歩きながら、いやにいい「気」だわ、と感じたものね。
「気」というのが何者なのかよくは知らないけれど、「気」といったら「気」なんだもん。
気配というのか、空気というのか、きっとそのどちらも含むだわさ。
そうなのよ。清められちゃったわよ。
また行かなくちゃ。
いい「気」があるのは、わが家の周りもそうだけど、隣のみかん畑で時々クスリをまくからなあ。

昨日はほとんど登校拒否の気分だったけど、今日は清々しい。
例の人から「毒」が出なかったせいです。はい。
それともう一つ、彼の「毒」で去年一年で6キロも痩せた人と、気持ちを共有できたから。
仲間がいてよかった…。

私が戦闘モードでいては関係は改善されない、そう思う。
そして何度か「武装解除」を試みたのだが、なかなかうまくいかないの。
そのうちね、私にも余裕ができるでしょう。
そう「戦争」って、どちらかが武装解除すれば終わるのよ。

私の家のなかの闘いといい、外での闘いといい、私はよくよく負けるのが嫌いなようですねえ。
わかっちゃいるけど…。

田中真紀子の気持ちがわかった

2006年06月15日 | Weblog
政治的に立ち回る、というのは鼻っから考えていない。
女はね。もとい!私はね。
だから、度々不覚をとる。しまった、と思っても後の祭りである。
私のプロフィル(個人情報)を聞き出して、対抗策でも考えようというのか。
おっさんの誘導尋問は、私について、ではなく夫の職種は何? であった。
昼ご飯を誘われて「夫が家で待っていますから」と断ったので不愉快だったのか。
えーーと。私はしばし、何か大まかなくくりで誤魔化せないか考えた。
そのまま伝えたくないという防衛本能は働いたのだ。一応は。
えっと、ジャーナリスト、ですかね。
今度はたたみかけて、新聞ですか、テレビですか…と来たね。
二者択一だから、すなおに答えましたわさ。
新聞です。
ああ、新聞はねえ…。含みのある言い方である。
そして言った。「ぼくはテレビですから」
ん? テレビ局に勤めていたとか、テレビの記者だったという話は聞いていない。
コマーシャルを作る人だと聞いているけど。
とまあ、こんな男に対してきっぱりと答えられなかった私である。
「個人情報ですので開示いたしません」とね。

ああこの人と今年いっぱいご一緒するかと思うとゆううつ。
ものごとは、正しいかどうかではなく、極めて政治的な力で動いていくのである。
非政治的な私は、どうすりゃいいのさ。
誰か助けてよ。女同士で励まし合おうよ。というか、励ましてほしい…。

でもね、私はおっさんの食事の誘いを断れただけでもたいしたもんなんですよ。
まあ、これは夫の監視が厳しいせいですけど。
同じ男でも夫のほうが何千何万倍もいいわよ。

夫は長年男社会を渡ってきた経験から、件のおっさんは自分の仕事の危機だと感じて必死なのだと言う。それもどうかなと思うけど、私がいびり出されそうなことは確かである。

田中真紀子は大嫌いだったけど、彼女が「スカート踏んづけられた」と発言したあの一件に今ごろえらく共感している。
彼女のわがままなお嬢さんぶりが嫌われたかに見えたけど、実は男たちの牙城を掟破りの無手勝流で崩そうとして、手痛くやられたのだったのね。
男は数倍上手である。
わがかたわらのパートナー氏も、虎視眈々とねらっている。私がギブアップして巣に戻るのを。
ああ大変大変。

私の肩に乳酸が

2006年06月14日 | Weblog
問題の立て方はこうだ。
昨年一年間、問題なく(いやあったから私がよばれたのだが)やってきた。
今年から二人(そのうち一人が私)が新しく参加したせいで、混乱が起きている。
ゆえに、混乱の原因は二人である。
論理は通る。

私がおっさんの見かけ倒しを見抜いたのがいけなかったのか。
いや、見抜かざるを得ないだろう。
彼の指揮で仕事しているとクライアントから大直しがくるのである。
何度手間をかけさせたら気が済むのだ。デザイナーも迷惑だ。
指揮系統がしっかりしていない、と言わざるを得ない。

ところがこういうクールな視線に彼らは不慣れだ。
三方両損、みたいな手の打ち方を私は認めるしかない。

それにしても、不幸な男だ。
そして不幸な人と同席すると、私の肩に乳酸が溜まる。
疲れる。ほんと。
いい加減トンヅラしたい。
君子危うきに近寄らず。逃げるが勝ち。これが私の生き方。
変な人にはかかわりたくない。
もちろんケンカするまでもない人だ。
だから親切に情報を提供して、彼のメンツを保って差し上げているのに。
私に敵意を向けるなんて、筋違いですよ。
あんまり勝手なことばかりすると、私、ほんとに放り出しますよ!

さっすが年の功!

2006年06月12日 | Weblog
すったもんだの仕事も、また一カ月が過ぎた。
少しずつではあるが、私が働きやすい状況に変化しつつある。
例のなるちゃんの一人舞台が諸々の混乱のもとであると、周りが気づき始めたようだ。
どうしてこうなるんだろう、と関わった人たちが頭を抱えた。
当然私もその「恩恵」に浴した。
神経もすり減らした。
私の方がおかしいの?と自信を失ったりもした。
しかし、それでは困るのである。
私は遠慮がちではあったけれど、事実はこうである、とぶちまけた。
思えば自然な流れだった。
企んだわけでもなく、私自身が苦しみ堪えた結果だったから、理解が得られたのだと思う。
私ほど忍耐力のない若者は、別のかたちで問題を表面化してくれた。
そう、ぶちキレたのである。
私は、自分が忍耐し続けたことに少々満足している。さっすが年の功!とね。

忍の一字で私が悶々としているころ、わが夫は夫でずっとむくれていた。彼には彼の事情があり、理性を上回る情動に支配された彼は、動物的本能に従って弱った相手を攻撃するのである。
彼一流の神経戦である。この凄さは経験しないとわからない。
外ではなるちゃん攻撃に疲れ、家にあっては夫と神経戦…ギブアップ寸前だった。
とにかくこの夫の無言の攻撃から逃れよう、と家を出てとある場所に行った。
この土地に友だちは数えるほどしかいない。一人二人あたってはみたが、皆都合が悪かった。
それでは…と公的機関を利用させて貰った。
そこで話しているうちに元気は徐々に戻り、夫は反省の電話をかけてきた。
「私、どこに行ったかは言いません。私は今とても弱っていてナーバスになっている。こんなときに私からさらに力を奪うのはやめて。私はあなたとの神経戦には堪えられない」と、彼との間に鉄壁をこしらえたうえで、近場の温泉に行った。彼の誘い。
彼の反省により、神経戦は自動消滅した。
ただ、また同じようなことを彼が仕掛けてくることはほぼ確実。
だって、彼の脳がそうさせるのだから。
そのときはまた、公的機関でもどこでも逃げ出すことにしよう。

自己弁護に終始するなるちゃんのことを「いや自分でもわかってるんだよ」と解説した夫は、実は自分もそうなのだと、私に告白していたのである。
駄々っ子のくせに、威張りんぼう。誰かを貶めることで自分をかろうじて保つタイプの自信家。
二人には共通点が確かにある。嗚呼。

クドカン素敵

2006年06月09日 | Weblog
クドカンが昼間の連続ドラマに参上、というので、ちょっと見た。
痛快!!笑っちゃった。クドカン、素敵よ!
「わが輩は主婦である」というドラマなのだが、主人公は斉藤由貴扮する、夏目漱石が乗り移った主婦。こんな設定、よく思いつくなあ。クドカンって天才!
斉藤由貴も、これまた上手いんだわ。
漱石になりきった男ゼリフ。漱石でありながら主婦のふりをするという二重構造の演技。
脇を固める役者もなかなかのもので、俳優の能力とはかくもすごいのか~特に斉藤由貴さん~、と30分間を堪能させていただいた。

昼のメロドラマを見ている私、というのが堪えられないので、これまで家にいてもテレビを見ない時間帯だった。なのに、鋭い突っ込みと乾いた笑いが随所に盛り込まれていて、ついつい「つづく」が出るまで見てしまった。安っぽいセットも、逆にリアル! だってもともとが荒唐無稽な設定なんだからさ。

姿なき他人

2006年06月07日 | Weblog
私は昔から「常識がない」とよく言われる。
「それが常識だ」…夫とケンカするときも必ず出てくる。
そこで、常識ってなんなのさ、と考えている人に。

姿なき他人の目が「常識」である。
「常識」はつねに多数派であって、出来上がった階層(体制?)を維持するように働く。
納得、でしょ? 男が中心に作ってきた社会は、それを維持するように働く。常識の御旗のもとに。この社会を作ってきた長老たちが「常識」という言葉を多用するのはそういうわけ。時代が下っていけば当然常識は変わるのである、なんてことを言うと「屁理屈言うな」と叱られますよ。
そこで解決策は?
仲間をつくる。2、3人でいい。多数派といってもせいぜい20人前後ですからね。
ねえ、だから私、仲間が欲しくて外に出た。それなのに、そこはまたまた自分の座布団をそのまま「維持」したい男たちの群れだった。嗚呼!
女はどこかにいないのかえ。
それも男たちに洗脳されていない女を、求む!

自分を救わない常識は無視しましょうね。
だって、いずれ変わるんだからさ。

シャム双生児の蜜月

2006年06月06日 | Weblog
DVと虐待は同じ根っこから出ている問題だってこと。
その根っことは「家父長制」。年長の男がすべてを支配する制度のこと。
大昔は母権社会だったけど、狩猟やら戦争をするようになって変わってきたんだね。
ずいぶん乱暴なまとめだけど、そう間違ってはいないと思う。
最近、自衛隊を自衛軍にするなんてきな臭い話に、女である私が危機感をおぼえるのは、当然と言えば当然。本能に近いところで、そんなんは困る、のである。
男がのさばってくると、力のある者が弱い者をねじ伏せるようになっていくのよ。
戦争中の憲兵なんて、おおこわ!(見てきたわけじゃないけどさ)
私の夫ちゃんが、いくら努力してフェミニストの顔を作っても、根っこは「家父長制」だからさ。無理しちゃだめなのよ。

今日は体のため、と断って、一人でウオーキングに出かけた。
いつも彼を誘うのだけれど、これは気の遣いすぎで逆に災いを招くと思ってね、
つまり、私の気ままに振り回されている、と彼が受け取ると、話が違うでしょ。
私の思いやりが、逆効果を生むわけ。
といっても、彼はケンカの最後に必ず「思いやりが欲しい」と言うのよね。
そのくせ、余計なことは耳に入れないでというし。
こんな思いやりというか気を遣っているのに、足りないと文句言われるのは、ねえ。

要は、たとえ夫婦でもそれぞれのペースってものがあり、許容できる範囲で互いの生活を侵さない。このあたりを認めあえなかったら、夫婦を続けることは無理ということ。
相手の助けが必要なときはそう伝えればいいだけのこと。協力は惜しまない。

このあたりのことを、夫も私も少しトレーニングしてみる必要がある。
あまりにもシャム双生児のような蜜月が続いたからね。

オプティミスティックに生きる

2006年06月02日 | Weblog
引用で申し訳ないが、マーシャル先生によると「小さな喜びを毎日記録して確認すること」「自尊心を感じられる点を3回以上読み上げること」だそうだ。
うん、これを続けられれば効用は必ずある。
単純な私である。プリミティブを自認する私である。
未開の地の人々は、歯磨き粉で病気が治るというではないか。
私は信じたいね。
で、こうしてブログに小さな喜びを書いている私が、その証ではないの。
インターネットの海に小さな穴を開けて、小声で喜びを語る。
いいじゃない。サムシング・グレイトに向かって書いているのかも。
時々は怒りをぶちまける深い井戸ともなって。

ありがたい、ありがたい。
オプティミストに幸あれ!
昔、とてもシニカルだった私へ。

私、これから戦場に向かうの。
自尊心を感じられる点を三回…、うーん、なんだろう。
考えながら、出かけます。

ホタルがいっぱい

2006年06月01日 | Weblog
結婚記念日! ま、口実だけど近場の温泉に垢落としに。
しんと静まり返った山里の宿。
我が家から車で一時間ほどでこんな素敵な隠れ里。
食事も冷凍ものはなし、心のこもったもてなし。
夜、休んでいるとトントンとノックの音。
よかったら蛍見ませんか?
はいはい、宿の近くを流れる小川に緑と黄色の光が点滅。
ふらふらと飛びかうのは源氏蛍でした。
都会育ちでもないのに、蛍ははじめて!
予想をこえる光の強さにびっくりでした。

これは昨日のこと。
今日は四国八十八番札所の大窪寺へ。
お遍路さんの結願寺、大きな医王門が出迎えてくれた。
ここでは厄落としの祈願。
手を合わせて頭をからっぽにして祈ると、ふしぎ不思議、肩から悪いものがすーっと抜けていく。
悪霊なんて野暮なことはいわないけどさ、夫も同感だって。
あるのよね、人を病にする空気と、そうでない空気。