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ひっそりと熊の雑記帳2

美味しい。。。ではなく、美味しく食わす

2016-09-05 07:12:15 | Weblog
世に、美味しいものはいくらでも存在する。

選びぬかれた食材が、きちんと修行した料理人の手にかかれば、美味しいものが出来上がるのはものの道理だろう。


しかし、これが美味しくものを食わすということになってくると少し話は難しくなってくる。

コストと、時間。

この2つが料理人の枷となってしまう。

何を言っているんだ、安くてうまいものはいくらでもある。

と、声を出したい方も多いことだろうが。。。
それは料理人の影の努力を考えてないから言えることなのではないだろうか。

さて。本題である。


先日紹介した由緒正しき昼飲みの飲み屋。

海苔1枚を1000円近い金額で出す店であるからして、食材を選び抜いて…という店であることは保証する。
店そのものの雰囲気も快適なところだ。

そして、その店からわずか数歩のところに、その対極にあるような店がある。

立ち飲みである。

そこの名物がハムカツ…というチープさの代表のような食い物なのだが、
これが。。。うまい。

噛んだ時のざっくりとした食感が実によろしい。

不思議な食感に、あまり見たくないオヤジの噛んだハムカツの断面を見てみると。。。

なんと薄いハムを何枚も重ねてひとつのハムカツに仕立て上げているのだ。

さらに、この特性(あはは)を利用し、ハムの間にポテサラ、チーズなどを挟んだバージョンも存在する。

お値段は言うまでもなく、安い。

スタンダードなものが300円。ポテサラ、チーズなどを挟んだものが350円…

挙句に、この店の煮込みは150円である!!
何だこの値段!!


立ち飲みゆえ、趣味の人間観察も十分にできる。

さらに、若造連中にもアドバイスをひとつ。

(よー、そこの若いの、俺の話を聞いてくれ。。。って、あの歌いいね)

こんな店を嫌がる女と付き合うもんじゃないぞ。

それなりに敷居の高い店も、こんな気楽な店も、同じように楽しんでくれる女がいい女ってもんだ。
とくに一生を寄り添って過ごしたいと思うなら、この店でハムカツを齧ってる時の女の顔をよく見とけ。

その先の人生が少しだけ見えてくるはずだよ。


俺??

もちろん見てる。

二度と間違えるもんかよ!











コメント (1)
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