落書き日記のススメ

毎日、日記をつけるのもいいけど 簡単な絵を描き続けるのもいいですよ。絵のある生活(落書き)のすすめ。

小春ですから…

2010-09-30 23:49:27 | Weblog
秋はテレビやラジオの番組改編の時期。

今日で9月も終わるため、今日で最終回の番組も多く、仕事をしているとラジオから“別れの挨拶”や“ラストソング”がよく流れてきて、それらを聞いていると 特に思い入れがあるわけではないが なんだかセンチメンタルな気分になった。

だけれど明日からは10月。
10月は「小春」と呼んだりもする(旧暦のだけど…)小さな春ではあるが……春らしく“新たにスタートするような気持ち”で年末に向け頑張っていきたいと思う。

小降りになったので…

2010-09-29 22:11:35 | Weblog
(昨日のはなし)
昨晩から降り続いていた雨が 家を出る頃になって ちょうど小降りになってきたので 思いきって自転車で出かけることにした。

家を出ると辺りは台風後のような状態で 用水路の水があふれ道路が冠水していた。
家を出てしばらく経つと また雨足が強くなりだし、そのうち土砂降りになった。

「最悪だなぁ~」とネガティブになっていたが…

集団登校する小学生らは靴下あたりまで水浸しになりながらも はしゃぎながら登校してて 朝からネガティブになってる自分を反省した。

まとめ

2010-09-28 02:00:00 | Weblog

「ついに6年め」
日付が変わり…7月23日。
ついに このブログも6年めに突入した。

はじめた当初は、こんなに続けると思わなかったし、続くとも思わなかった。
“細く長く続けよう”という目標は、一応 達成できてるのかなぁと思う。

もともと「気軽に絵を描く生活」を推奨する事をコンセプトとしていたが いつの間にかその“大義”も薄れてしまい、今は平凡な僕の日常を描く絵日記となっている…(最近じゃ 日記と呼べる程 頻繁に更新してるわけでもないが…)


「あいかわらずクローゼットより…」
…このブログをはじめた頃はまだ独身、一人暮らしで 空いた時間にのんびり落書きしていたが…現在は結婚し、去年からは親との同居もはじまった。生活が劇的に変わっていくなかで 何度もこのブログの存続が危ぶまれてきたが“運よく”その危機を回避する事ができ、こうして6年めに突入する事ができた。

今でも嫁さんには(このブログの事)内緒にしたままで、あいかわらず クローゼットを改造した小部屋(書斎)でひっそりと落書きしている。

来年もこうして この日を迎える事ができるのか?自分でもわからないが…できるトコロまでは あいかわらず“細く長く”続けていこうと思う。

「序章はいつも午前2時…」

…そうやって昔の事を思い出しながら 落書きしていると夜中の2時となった。

「草木も眠る丑三つ時」

この世における不思議な事柄は いつだってこの時にに起きる…

「ガッ…ガッ…ガッ…」

窓の外 月だけがぼんやりと光る闇夜から、何かの鳴き声が聞こえてきた。
「何だろう?」と思い、窓を開け闇夜を眺める。

「ガッ…ガッ…」

どうやら鳥の鳴き声のようだ。

「ガッ…お…ガッ…おーい…」
よくよく耳をすまして、聞いていると その鳴き声の内容が聞きとれるようになった。

「ガッ…こんな時間に起きているアナタ…どうかワタシの話を聞いてはくれませんか…」

その鳴き声の主は そう話していた…

「声の主」
「ワタシは裏の田んぼにて飼われていた合鴨めでございます。
先日 ワタシの兄弟たちは 人間に連れてかれて以来帰ってきません。
ワタシはここ数日 ただ一人で この闇夜のなか怯えております」

どうやら話から察するに声の主は、Yじいさんが合鴨農法で飼っていた合鴨のようだ。
確か先日 Yじいさんが合鴨たちを捕まえてったはず…さてはあの時 逃げ出したヤツだな。

合鴨の話は続く… 

「このままでは 野犬に襲われるのも時間の問題。
アヒルと鴨のあいだに生まれ、イネをうまく育てる事こそが与えられた使命と思い、これまで頑張ってきましたが…このまま寂しく死んでしまうのは嫌であります。
せめて せめて最後にワタシめの望みを聞いてはいただけないでしょうか?」

「嫁さんは夢のなか…」
「グワッ…ガガッ…ガッ…」

もう夜遅いので そろそろ床につこうかと考えていたが、合鴨にここまで懇願されると無下にはできず、話だけでも聞いてやる事にした。

クローゼットの中に僕の書斎を無理矢理作ったため 居場所がなくなり、隅へ隅へと追いやられた衣服の山から、シャツを一枚引っ張り出し寝間着を着替えた。

クローゼットの扉を開くと真っ暗な部屋に光がこぼれ、就寝中の嫁さんの顔がぼんやりと照らし出された。
いつものようにヘンテコな夢でも見ているのだろうか、目覚める気配はない。
足元をそっと通り抜け部屋を出た…

「番犬は目覚めることなく…」
家族が起きてしまわぬよう、気をつけながら勝手口より外へ出た。

日中の猛烈な暑さも、この時間になると ようやく和らいできて軒先の老犬は冷えたコンクリートの上で気持ち良さそうに眠っている。
番犬なのだから僕の気配に感づいて、少しは反応してほしいのだが、身動きひとつせず熟睡している。

裏の庭の方までくると、小さな影が向こうから近づいてきた。背格好から考えても、やはり合鴨に間違いなさそうだ…

「最後の望み…」
合鴨は僕の足元までくると、軽く頭を下げたあと話しはじめた。

「出てきてくれて、本当にありがとうございます。
どうかワタシの話しをしばしお聞きください。

ご存じの通り、ワタシは合鴨であるがゆえに、飛ぶ能力がありません。

仲間たちの中には 少しばかり飛べるのもいるようですが…私たち兄弟は 飼い主に飛べないよう細工されたおかげで全くもって飛ぶコトができません。

…矛盾した事を言うようですが最後に一度だけ“空を飛んでみたい”というのが望みなのです」

僕は合鴨の話をだまって聞いていた。


「ある思いつき…」
自ら“飛べない”と告げたあと“飛びたい”という合鴨の矛盾した話に返す言葉なく黙っていると…

合鴨は沈黙に耐え兼ねて また話しはじめた。

「鳥として生まれたのですから、飛んでみたいのです。
もちろん飛べない鳥が数多くいる事は知ってます。

…けれどワタシたちは“飛べた”可能性があったにも関わらず“飛べなく”なったのです。

それが悔しい…悔しいのです。

どうか望みを聞いていただけませんか?」

望みを聞いてくれといっても、僕は神様でもなければ獣医や飛行機のパイロットでもない。

「僕じゃ 力になれないよ…」

そう告げると、合鴨が落胆するのがはっきりわかった。

「でも…とびきり高いトコロへ案内する事は出来るかもしれない」

僕はある事を思いついた。


「とびきり高いトコロ…」
合鴨は きょとんとしたまま「…高いトコロ?」とつぶやいた。

「そう。高いトコロ。しかもとびきりの高さ」
僕は話を続けた。

「実は消防団の先輩に東京スカイツリーの建築に携わっている人がいるんだ。
その人に頼みこめば、現時点での 一番高いトコロまで上がらせてもらえるかもしれないよ。

まだまだ製作途中だけど、すでに400Mをこえたらしいから かなり高いはずだよ」

今度は合鴨がだまりこむ。

またも沈黙が続いたあと、合鴨がぼそりと「そんなに高いトコロからなら 飛べるかもしれないな?」とつぶやいた。

合鴨はどうしても“飛ぶ”ことにこだわっているようだ。
そこで僕は 飛んでどこかに行くつもりなのかとたずねてみた…

「青い鳥…」
合鴨は僕の問いに、すぐには答えなかった。

どうやら“飛びたいのには理由がある”それは確実なように思えた。
そこで僕は合鴨が本当の事を話し始めるまで だんまりをきめこんだ。

三度めの長い沈黙。
やはり合鴨は その沈黙に耐え兼ねて重いクチを開いた。

「飛びたいのには理由があります。
実は海の彼方にあるという 神の島を目指したいのです」

間髪を容れず、僕の問いは続く。

「なんで神の島に向かうんだい?」

合鴨は観念したらしく、隠す事なく正直に話し始めた。

「神の島へ行き、神様にお願いをしに行くのです」

「お願い?」と僕。

「ワタシを“青い鳥”にして欲しいのです。
利用されるだけの合鴨でなく、幸福の象徴であり人々に求められる“青い鳥”になりたいのです」
そういうと合鴨は小さなため息をついた。


「グライダー…」
合鴨は何かを考えながら空を見上げた。

ぼんやり光る月。
その下を細々とした雲が流れていく。

合鴨は何かを決意したように はっきりとした口調で話しだした。

「今日は いい風が吹いてます。
きっとスカイツリーの上なら十分すぎる程の風が吹いているはず……

こんな(飛べないよう)細工された羽でもグライダーの様に風にのれば、遠いトコロまで飛んでいけるはずです」

合鴨は自分自身に言い聞かせるようにそう言うと僕をじっと見つめた。

「幸せの青い鳥か…
そんな鳥が本当にいるのか わからないけど……
どちらにせよ僕が出来る事といえば、君をスカイツリーに案内する事くらいだからね。
それくらいは協力させてもらうよ!」

僕はそう答え、合鴨とともに家を出た。


「ゆるやかな追い風…」
裏庭から田んぼに出て、草を刈ったばかりの畦道を北に向かう。
ゆるやかな風がイネの上を通り サラサラという優しい音とともにゆるやかな波を作る。
その風を背中に受けて、歩くスピードはどんどん上がり、いつしか小走りになっていた。

畦道から農道へ出て、農道から幹線道路へ出る。
この時期、毎晩のように出没する暴走族も こんな時間までは起きてられないらしく、僕ら以外は誰もいない。
全てが寝静まった道を合鴨とともに走り抜ける。

気まぐれ営業の酒屋を通り過ぎ、三差路にあるポストを右に曲がると消防団の先輩であるIさんの自宅がある。

「Iさん宅…」
門をくぐると、2階のIさんの部屋だけ明かりがついていた。

Iさんはすでに起きていて、仕事の支度を始めているようだ。

建築関係の仕事は朝早い。
どんな現場であろうと朝一番に仕事が始まる。朝涼しいうちに作業した方が効率がいいからかもしれない…
むかし短期間だけバイトした事があるが 肉体労働云々より、この朝早い事が一番大変だった。

Iさんが家を出てくるまで 合鴨とともに、トラックの荷台で一眠りする事にした…

「夜の高速道…」
激しい揺れで目が覚めた。
どうやら荷台で熟睡してしまったらしく、すでにIさんが運転する車は現場である東京スカイツリーに向かい高速道を走っていた。

夜の高速道は行き交う車もまばら。

都心に近づいてくると…前方に無数の“赤い光”が見えてきた。
それはビルの上に取り付けられた航空障害灯の光で ビル群の黒い影、そしてそこに灯る無数の赤い光は“風の谷のナウシカ”に出てくる“王蟲”の群れのように思えた。

運転席からはIさんが好きなヒップホップが流れてきて、その音は一瞬で闇夜に吸収されていく…

東の空がぼんやり明るくなってきた頃、スカイツリーがある押上に到着した。

「スカイツリー…」
現場である東京スカイツリーには、パンと牛乳を食べながら 器用に煙草を吸う、たくさんの建設作業員たちであふれていた。

車が到着し、荷台に僕らが乗っていた時は さすがにIさんも驚いていたが…合鴨の望み云々の話しについては さも興味が無いように見え、話し半分で聞いていた。

作業場の入口には警備の人が立っていて、関係者以外は立入禁止となっていた。それで僕は合鴨をIさんに託して別れた。

合鴨はIさんが背負うリュックサックに見を潜め、そのままスカイツリーの上へと向かっていった。

僕は業平橋まで歩き、コンビニで買ったおにぎりを食べながら 朝焼けにそびえたつ東京スカイツリーを眺めた。

「不器用な飛び方で…」
しばらく橋の上からスカイツリーを眺めていた。
辺りはどんどん明るくなり、人や車の往来が激しくなってきた。
まさに“一日の始まり”といった感じだった。

全てが目覚め、活動し始めるのとは逆に 僕にはすごい眠気がやってきた。徹夜に近い状態なので無理もない。

眠気まなこをこすりながらも、相変わらずスカイツリーを眺めていると、一羽の鳥が飛びたつのが見えた。

不器用に飛ぶ姿から察するに あの合鴨に違いない。
合鴨は一生懸命に羽をばたつかせているが どんどん降下していく…このままじゃ 落ちてしまう!と思った瞬間 うまく上昇気流にのり、ふわっと浮き上がると それ以降は無駄に羽をばたつかせることなく、羽を広げたまま、体を左右に傾けてゆらゆらと風にのりだした。

どうやらコツをつかんだらしく、みるみるうちに合鴨の姿が小さく…そして見えなくなった。

「無事に神の島に辿りつけるだろうか?」

合鴨を見送ると、僕は東武線の電車に乗り家路についた。

(第一部 おわり第二部へ続く)


(第二部)
「再びクローゼットより…」
いつものように 嫁さんが床についたあと、ひとりクローゼット兼書斎にこもり落書きしている。

小窓を開けると、生温い風と籾殻がくすぶる焦げくさい匂いがする。

この辺りは今が稲刈り真っ只中。
同じタイミングでなければならない理由など何ひとつないが、一軒の家が稲を刈り始めると、連鎖的に一帯の家が一斉に稲を刈りはじめるので、刈り終わったあとの籾殻の処理も重なりここ数日、一日中この焦げくさいなかで過ごしている。

もう収穫の季節だというのに しぶとい暑さはなかなか去ってくれず、まだまだ暑い日が続いている。


……ふと 合鴨の事を思い出す。

東京スカイツリーの上から 不器用に飛び立った合鴨は、無事に目的の島へと辿りついただろうか?

そして幸せの青い鳥になる事はできただろうか?

「目覚めれば 午前2時…」
落書きをしていたら いつしか眠ってしまったらしく 気がつくと午前2時をまわっていた。

「バサバサッ…バサッ…」

ふいに鳥の羽ばたく音がした。
その音はだんだん大きくなり、窓のすぐ外のあたりまで近づいてパタリと止んだ。

「もしかして!」

直感で あの合鴨が帰ってきたのだと思った。

小窓より外をのぞくが、外は暗くてよく姿が見えない。

僕は「合鴨かい?」と暗闇に向かいたずねてみた。
すると短い沈黙のあとに「よくわかったね」という返事が返ってきた。

僕は慌ててクローゼットを出ると ベランダより外へ出た。

「煙たいベランダ…」
ベランダに出ると 外は燻り続ける籾殻の煙が充満していて目がしみた。

涙目になる僕を笑いながら 合鴨は羽をばたつかせ、僕の方へと流れてくる煙を向こうの方へはらいとばした。

煙たさもなくなり、暗闇にも目が慣れてきた。

改めてベランダの柵にとまる合鴨に目をやると そこには合鴨ではなく、そして青い鳥でもない一羽の大きな鳥がとまっていた。

「あの合鴨なのか?…」
白い体に黒い羽、赤くて細く長い足。見たこともない鳥が目の前にいた。

驚き無言の僕。

「無理もないですよね。青い鳥では ないですものね」

やはりこの鳥は あの合鴨らしい。

「実は幸せの青い鳥は いなかったのです…」

そういうと あの合鴨だった鳥は いきさつを話し始めた。

「いきさつ…」
丑三つ時。
草も木も 全てが眠りにつき、静まった真夜中にその鳥の話は続いた。

「スカイツリーから飛び立って、不器用なりに どうにかこうにか飛び続け、三日ほど経つと あの神の島に無事辿り着くことができました。

島の浜辺には 神様が待ってて下さって、私は到着するなり『青い鳥にして下さい』と頼んだのです。

しかし神様は あっさりと『幸せの青い鳥はいませんよ。あれは物語のなかの話です』とおっしゃったのです。

私はショックと疲れで、その場に倒れてしまいました」

「幸せを運ぶ白い鳥…」
「三日三晩 眠り続け、四日めに目覚めると 枕元には神様がおられて 優しく微笑みながらこう言ったのです。

『幸せの青い鳥にする事はできないが、幸せを運ぶ白い鳥にする事はできますよ』

私はもう嬉しくて嬉しくて、すぐに神様にお願いしたのです…」


「どうかしたの?」

話の途中で 寝ていた嫁さんが目を覚ましたらしく、部屋の中から声をかけてきた。
僕は慌てて振り返り「何でもない」と答えた。


「幸せを運ぶコウノトリ…」
ベランダに戻ると 白い鳥は大きな羽を広げ、今にも飛びたとうとしていた。

飛び立つ前に振り返り
「私は“幸せの青い鳥”にはなれなかったけれど…赤子を運び届けるコウノトリになれたのです。

まさに“幸せを運ぶ白い鳥”だと思いませんか?」そういうとニコリと笑みを浮かべた。


一度軽く屈んだあと、その反動をいかして思いきり宙に飛び上がり再び大きな羽を広げた。
そして羽ばたいた瞬間、あっという間に3メートルほど上昇した。

「世の中は少子化らしいですが これでも結構忙しくしてて…このあと大塚さん家と木村さん家にも行く予定になってますので…ここらでお別れです」

そう言って、コウノトリは飛んでいった。

「幸せは運ばれ済みだった…」
コウノトリが飛んで行くのをぼんやり眺めていると…

「どうしたの?」と部屋のなかからまた嫁さんの声がした。
どうやら寝ていた嫁さんを完全に起こしてしまったようだ。

僕は部屋のなかへ戻り「何でもない」と 先ほどと同じ返事をした。
ふと起き出してきた嫁さんを見ると、お腹が大きくなっているのに気づいた。

「!!」


「夏の終わり…」
僕は慌てて反転し、ベランダに出て コウノトリの姿を探した。
ただ一言「ありがとう」と言いたかった。
だがコウノトリの姿はなく、あるのは静かな闇夜だけであった。

嫁さんはまた眠りについた。

僕は眠れる訳もなく、ひとりベランダで夜が明けるのを待った。
先ほどまで 物音ひとつしない静かな夜のように思えたが、目を閉じて耳をすますと 微かに秋の虫の音が聞こえた。長かった夏もようやく終わったようだ。

(おわり)















あとがき…

2010-09-27 20:13:32 | Weblog
約二ヶ月にわたる特別編をようやく描き終えた。

七月の暑く寝苦しい夜に ベッドの上で寝転がりながら考えた話を、特別編として描き始めたものの…お盆やら帰省やらと忙しく(まさか稲の収穫の頃までかかるとは思わなかったな)気づくと二ヶ月以上経過してしまった。

毎年 恒例の特別編は長引きグダグダになるのも恒例になっている。
途中で何度も挫折しかかっただけに、時間はかかったが最後まで描ききれて自分ではホッとしている(何とも情けない話だが…)


特別編のオチとしても描いたが 嫁さんが妊娠中で 年末には“父親”になる予定だ。
夜中に嫁さんに内緒でコソコソと落書きしているような人間が父親になるというのも 何とも頼りない気がするが“良い父親”なれずとも“フツーの父親”にはなれるよう頑張ろうと思う。

これまでもそうだったが これからも“劇的に”生活が変わっていく事だろう…

まぁ このブログと同様に“気負わずに気軽に”どんな状況でも楽しんでやろうと思う。

夏の終わり…

2010-09-26 21:52:00 | Weblog
(つづき)
僕は慌てて反転し、ベランダに出て コウノトリの姿を探した。
ただ一言「ありがとう」と言いたかった。
だがコウノトリの姿はなく、あるのは静かな闇夜だけであった。

嫁さんはまた眠りについた。

僕は眠れる訳もなく、ひとりベランダで夜が明けるのを待った。
先ほどまで 物音ひとつしない静かな夜のように思えたが、目を閉じて耳をすますと 微かに秋の虫の音が聞こえた。長かった夏もようやく終わったようだ。

(おわり)