珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

明日、行けることになりました

2006-09-29 22:00:51 | サッカー
鹿島戦のTV観戦記を記した際、新潟、名古屋、広島の3試合は全て見られない可能性が高い、と
述べました。厳しい状況だなと思っていましたが、明日の新潟戦については、まるで何事も
なかったかのように観戦できることと相成りました。これもひとえに、皆様のおかげです(笑)。

東京はいつの間にか、14位という位置にまで順位を下げたわけです。通常ならこの時期のこの順位は
残留争いという思いが頭をよぎるものですが、今シーズンに関しては幸いにもまだ若干の余裕が
ありますよね。早くこの苦境を抜け出し、降格の危機を感じながらの試合から遠ざかりたいものです。
その意味で、勝点3差の新潟との試合は非常に大きな意味を持ちますね。

第2節に行われた新潟とのアウェーの試合は0-2の敗戦。今シーズンから新潟の監督に
就任した淳に初勝利を献上、淳をホッとさせたわけですが、今回はその裏返しとして僕らがホッと
させてもらおうではあーりませんか(笑)。それにしても、あの試合の印象といえば、
新潟はさすがにお米がおいしいな、ということぐらいでしょうか(笑)。

なお、新潟のスタッフを確認して驚いたのですが、江尻がヘッドコーチをやっているんですね。

今シーズン東京が味スタで勝利したのは、なんと4月29日の名古屋戦が最後。驚くべきことに、
味スタで5ヶ月勝っていないわけです。国立での勝利はあったものの。ホームでこのデタラメは、
到底許容できるものではありません。明日こそは勝利を。
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06.J2.42節横浜FC‐仙台

2006-09-28 20:45:22 | サッカー
最後の第4クールに突入したJ2の戦い。42節でまだあと10試合残っているとは、なんと過酷な
リーグでしょうか。その過酷なJ2の今後を左右するであろう大一番、3位の横浜FC-4位の仙台の
試合を国立にて観戦してまいりました。ちなみにこの試合の観戦は、最近になって僕が多く交流を
持たせてもらっているこの方とご一緒させてもらいました。

試合前の状況として、横浜FCと仙台は勝ち点差が9離れていました。それだけにこの試合は、
仙台にとって絶対に勝たねばならないはず。もしも負けるようなことがあれば、残り9試合で
勝ち点差が12まで開いてしまい、極めて苦しい立場に立たされる。仙台はもう、目の色を
変えてこの試合に臨んでくるだろう、そしてそれに対し横浜FCも高い意識で対応し、
熱いサッカーが展開されるだろう、speedsterさんも僕もそう期待していたのですが。

僕らの期待とともにキックオフされた試合は、意外なほどに明確な差を感じさせる内容でした。
守備意識の高さ、セットプレーや一瞬のチャンスをきちんと活かす集中力など、全てにおいて
横浜FCが上回っていました。横浜FCの昨日の勝利は全くもって正当な結果です。

ただ、横浜FCの勝利を称えるのは当然ながら、昨日に関しては仙台のプレーに「?」という思いを
覚えました。それは、敗戦が許されない状況であったはずの彼らが、淡白かつ勝利への執念を
感じさせないプレーに終始したことに対する拍子抜けの感とでもいいますか。もちろんこれは
あくまで、僕の目にはそう見えたということに過ぎません。ただ、昨日の仙台の試合ぶりに
ついては、僕と同じような感想を持った方が多かっただろうと思いますね。なにか、
あまりにも淡々としすぎていたような。もちろん、外部からはチーム内の状況はうかがい
知れないものの、残念でした。

山口が中盤の底で存在感を発揮していたことや、カズはまだまだ元気だな、相手DFのマークを
うまく外す城の動きも健在だな、といったことなどを昨日は改めて感じました。その中でも
特に僕の印象に残ったのは、後半途中から出場した特別指定選手の難波。出場直後から
積極的な動きでCKを奪い、そのCKをドンピシャのヘッドでゴールに叩き込む。さらにその後も
ボールに多く触れ、前線からのチェックも骨惜しみしない。よく頑張っていました。

彼は高校卒業後、神戸、栃木でプレーし、それから改めて流経大に入学したという経歴を持つ選手。
僕は彼の栃木でのプレーを見たことがあるのですが、当時は感情を抑えられず、まだ若いな、
という印象だけが残るような状況でした。しかしその後の様々な経験が、彼を成長させたの
でしょう。流経において彼は間違いなくチームの中核を成す存在ですし、Jの舞台でも十分通用する
能力を持つことをみせてくれた。彼のように一旦Jの舞台から降りた選手が、別のステージで
経験を積み、再度Jに戻ってくるというのは非常に嬉しいものですね。彼自身の努力への評価は
もちろん、もう一度チャレンジするための別の舞台を提供できる日本サッカー界全体の
進歩も感じられて。

J2上位争いは、神戸、柏、横浜FCにほぼ絞られたでしょう。1,2位を占めるのはどこになりますか。
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名曲29.乙女のワルツ

2006-09-25 21:22:32 | 名曲
伊藤咲子さんが歌い上げた名曲。愛しき人に想いを寄せる乙女の心情があますところなく
歌われており、胸を打つ曲です。

ゴージャスなコーラスで幕を開け、咲子さんの丁寧な歌唱がつづられていくこの名曲。
発売は1975年7月と今から30年以上前となりますが、当時の女性歌手の恋の歌の雰囲気とは
こういうイメージだったんだろうな、という気がします。女性から見た切ない恋の情景が
歌われるこの詞の世界観は、むしろ昨今の「純愛ブーム」(ツマラナイ表現で嫌ですが…)
の中でも十分に受け入れられるものなのかもしれません。

ただ、咲子さんご本人は「今聴いてみると全然感情移入できてない」、「30歳過ぎてから
やっと自分のものになったと思う難しい曲でした」と語っておられるようで。確かに
発売当時17歳だった咲子さんには、ちょっと大人の世界だったのかもしれません。むしろ、
今の咲子さんがこの曲を歌うと、実に味わい深いものになるのかもね。ただ、そうはいっても、
僕はこの17歳の咲子さんが歌う乙女のワルツが大好きですけどね。

        「好きといえばいいのに いつも言えぬままに
          月が上る小道を 泣いて帰った」

        「小雨降る日はせつなくて ひとり涙を流し
          つらいだけの初恋 乙女のワルツ」 

この曲が発売された当時、僕はまだ10歳にも満たない子供だったのですが、なぜかこの曲に
関しては幼心にも強い印象が残っております。少なくとも、最近になって知ったというものではない。
何ゆえにまだ幼き僕がこの曲に魅かれたのかは分かりませんが、言ってみれば僕にとって
30年来愛する曲となるのでしょう。

中森明菜嬢もレパートリーに取り入れているこの名曲、女性の初恋の機微を歌い上げた
名曲として、いつまでも歌い継がれてほしい。

PS-この名曲を試聴できるサイトをリンクしておきます。また上部の「検索」欄に「乙女のワルツ」と
入れていただき、「曲名検索」をクリックしていただくと、明菜さんの乙女のワルツも
試聴できます。なお、このMoraは専用のプレーヤーが必要で、お持ちでない方はダウンロードを
していただく手間がかかりますが、ご了承のほどを…。
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06.J1・24節鹿島-東京(TV観戦)

2006-09-24 18:18:17 | サッカー
今シーズンも鹿島に行くことができず、自宅でのTV観戦となったこの試合。今の状況で
どうすれば勝てるのかと考えながら、結局のところ何の良案も思い浮かばないままキックオフと
なりました(笑)。まあ、そのとおりの試合だったといわざるを得ないでしょうか。

終盤の梶山、今ちゃんの2ゴールで、せめてもの意地を見せたとはいえるでしょう。
全く無抵抗のまま負けたとはならなかった。ただ、5連敗を喫したという事実には何の変化も
ないですけどね(笑)。

次節からの新潟戦、名古屋戦、広島戦の3試合は、今シーズンおよび先行き数年の東京の動向に
大きな影響を及ぼす3試合になるのかもしれません。今のところ僕はこの3試合を全て「見られない」
可能性が高いのですが、なんとかして見られるようにしないといけませんなぁ…。

それにしても、5連敗というこの現実は、堪えますね。でもまあ、これだけのシビアな状況になれば、
応援する甲斐もあろうというものでしょう(笑)。
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あなたの勝利だ!

2006-09-23 00:09:57 | サッカー
記そうと思いつつ、記せないままでいたことをまとめます。東京が勝利した試合に関連する話題ですが、
そんな内容の話を次いつ記せるか分かりませんし…?。

倉又新監督の就任初戦となった8月20日の千葉戦。壮絶なゴール合戦の末、東京が3-4で勝利した
試合ですが、僕はこの試合をフクアリのアウェー側Sメイン指定席の3列目で観戦しておりました。
その僕のすぐ後ろ、つまり4列目に高校生ぐらいのお嬢さんとそのご両親らしき方が3人で
座っておられました。このお嬢さんはいかにもイマドキの女子高生という感じの人だったのですが、
このお嬢さんが試合中ずっと東京の選手を励ましていたんですね。「頑張れ~」「大丈夫だよ~」
「いいよ~、勝てるよ~」という感じで。彼女の声は90分間ほぼ途切れることがなかった。

指定席エリアですから、ゴール裏のように大声を出してというスタイルではないものの、
90分間ずっと声を出し続けるというのは凄いことですよ。少なくとも彼女はこの試合において、
選手を激励し続け、選手とともに戦い続けていた。あの試合は東京サポーター全体が
最高クラスの雰囲気を醸し出していましたが、90分間途切れることがなかった彼女の声も
間違いなくあの日の東京の背中を押していましたね。まあ、僕とは比べ物にならず、
彼女は選手たちの力になっていたはずだ。あれほど真剣に選手を励ます声を90分間上げ続けると
いうのは、僕の記憶においてほとんど無いといっても過言ではありません。ゴール裏とは
また違う部分でという意味でね。

試合が進むにつれ、僕は彼女に尊敬と感動の入り混じったような思いを感じるようになりまして。
これほど真剣に選手を激励し、戦っている人に勝利をという気持ちが強くなっていた。
それだけにあの勝利は二重の意味で嬉しいものでしたね。もちろん東京が勝った嬉しさに加え、
彼女の頑張りが勝利という結果で報われたことに対してね。

おそらく彼女は、特別なことをしたとは思っていないんじゃないかな。いつもそんな感じで
見てるよ、という程度のものなのかもしれません。それでも僕にとっては強く印象に残るものでした。
彼女に改めて拍手を送ります。どこのどなたかも分からない方ですが(笑)。

PS-90分間声を出し続けたといっても、もちろん1秒たりとも休みなく、なんてことじゃないですよ(笑)。
当然ですけど(笑)。
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06ヤマザキナビスコカップ準決勝-2千葉‐川崎(TV観戦)

2006-09-21 21:40:04 | サッカー
決勝進出にかける両チームの思いがぶつかりあった、素晴らしい試合でした。

前半わずか11分でホームの千葉が2点リード。しかも2点とも千葉らしいパス回し、ワイドな展開からの
ゴールで、これは千葉が圧倒的優位に立ったなと思いました。前半はそのまま何事もなく終えられたし。

ただ、前半途中から同席させてもらったこの方によれば、「ジェフの2点は決してセーフティリードじゃ
ないんですよ」(笑)。まあ確かに、今の川崎が全く無抵抗で試合を終えるとは思いませんでしたが、
それにしても後半は川崎がペースを握りましたね。川崎の2点はいずれもジュニーニョが
カギを握っていたのもさすがというべきか。1点目のマギヌンのゴールは素晴らしいものでしたが、
ジュニーニョにDFが引っ張られ、マギヌンの前にスペースを空けてしまった面もあった。
そして2点目はDFの視界から消え、DFの背後からのすり抜けでフリーになるというジュニーニョが
得意とするパターンでのゴール。ジュニーニョは本当にあの動きがうまいですね。

一方千葉は、巻がファールを取られる場面がやたら目立つなど、追いつかれた後も決して
いい流れでは試合を進められていなかった。昨日の巻とレフェリーの相性の悪さは巻が可哀想だと
思いましたが(笑)。ただそれでも、逆転までは許さなかったのは、サポーターを含むフクアリの
力だったのかもしれません。

そしてあのPKの場面。あの場面で、あそこには蹴れないですよ。そこに蹴りこんでしまう
阿部に拍手を送るべきでしょう。率直に言って僕は、A3でのPK失敗がアタマをよぎりましたし、
サポーターも、そして阿部本人もそれはあったのではないですか。しかしそれでも阿部への
絶対的な信頼を崩さなかった千葉の監督・選手・サポーターもさすがですし、その信頼に応えた
阿部も見事なものでした。

TV観戦ですが、昨日の試合をライブで見られたことは本当に幸運でした。両チームの選手に
拍手を送ります。川崎の戦力の充実も改めて感じられたし。

それにしても、わずか2シーズン前は僕らがあの喜びを味わっていたんですよ。わずか
2年前のことなんですがね…。
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ジェットストリームの想い出

2006-09-20 00:07:37 | 映画・音楽
僕が子供の頃、両親が必ず聴いていたラジオ番組がありました。それが「ジェットストリーム」。
FM東京(当時)をキーステーションに、日本航空の単独スポンサーによって放送された
名番組。そして、夜間飛行のパイロットはもちろん、城達也さん。城機長の素晴らしい朗読と、
イージーリスニングの名曲が織り成す素敵な世界は、多くの根強いファンを獲得していた
ことでしょう。僕は子供だったため、最初から最後まで聴き通したことはありませんが(笑)。

僕自身は直接聴いていたわけでもないのに、これだけの印象が残っている。それはひとえに、
城機長の素晴らしい語りによるものでしょう。オープニングのあの名セリフは、
僕にもおぼろげながら印象がありますし。そして、名セリフのバックに流れる「ミスター・ロンリー」も
僕の心に刻まれています。さらにもう一つあげれば、「愛のテーマ」がよくかかっていたような(笑)。

平日の0時からの1時間という番組ですから、子供の僕がそんなにしょっちゅう耳にできる
わけではない。ただ、その時間に起きていたときは、必ずミスター・ロンリーが僕の耳に
入ってきていたんですね。子供の頃の懐かしい想い出の一つです。

ジェットストリームについては、いつか記したいと思っていたのですが、今日たまたま
CD盤のジェットストリームを改めて聴く機会がありまして、記した次第。上記の子供の頃の
想い出は、ほとんど30年前ぐらいのことなんですが、当時ならば0時からの1時間というと、
もう本当に深夜という感じだったのではないでしょうか。そして、城機長のエンディングの語りと
ともに眠りに落ちた人が多かったのだろうな、なんてことを思います。

これは後になって聴いたのですが、番組中の日本航空のCMには、当時のJALパックなどの
案内が流されていたのですね。まだまだ海外旅行は高嶺の花だった頃、この番組から流れてくる
海外旅行へのいざないが、多くの日本人に夢を与えたのだろうな、なんてことも想像しますね。

ジェットストリーム自体は今でも放送されていますが、今の番組を聴く気には僕はなれません。
それは今のパーソナリティがどうこうというわけではなく、城機長のジェットストリームが
あまりにも印象が強いので。このような感覚を持つ人も多いんじゃないでしょうか。

最後に、城機長の名セリフを記しておきます。

「遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、
 遥か雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。
 満点の星をいただく、果てしない光の海を豊かに流れゆく風に心を開けば、
 煌めく星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂(しじま)のなんと饒舌なことでしょうか。
 光と影の境に消えていった遥かな地平線も瞼に浮かんで参ります。
 日本航空があなたにお送りする音楽の定期便ジェットストリーム
 皆様の夜間飛行のお供をするパイロットは私、城達也です。」
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06.J1・23節京都-東京

2006-09-18 23:54:26 | サッカー
甲府戦のエントリーでも記しましたが、我々は単に弱いチームなんですよ。弱いから負ける。
それを改めて受け入れなければならないでしょう。監督交代のカンフル剤も2試合で消えてしまい、
特に新たな戦力の底上げがなされたわけでもない今の状況なら、4連敗も受け入れざるを
得ない。今シーズンも、明確に残留を目標として残り11試合を戦わねばならない。2シーズン続けて
このような目標のもとに戦うのは、もちろん悔しい。残念です。しかし、そこから目を背ける
わけにもいきませんからね。

失礼ながら、京都が特別良かったわけでもない。パウリーニョにしても特に好調とも感じません
でしたし、この試合での彼とアンドレとの息の合わなさは驚いたほど。中盤でのミスも散見されて。
しかし、その相手に全く得点の雰囲気を感じさせないまま、あっさりと完封負けを喫するのが
今の東京なのでしょう。切なく、悲しいですね。この試合に関しては、ゲーム途中から
何かピッチ上の試合に僕の気持ちが入らないというか、試合を見ている自分と、その自分を
引いた目で見ている自分がいたような、そんな状況でした。

次の鹿島戦からおそらく3試合ほど、僕は東京の試合を生観戦できない状況となります。
10月7日の名古屋戦は見られるかもしれませんが。その3試合の間にいい状況が生まれることを
願うのみです。

何か、投げやりに記したような感がなくもないですが、決してそんな気持ちはないですよ。
ただ、まともに語ることもないなという感じでね。一つ記すなら、ワシントンのコールが
中心部からなぜ成されないのか。それは不思議です。前任者がつれてきた選手だから気に入らない、
などというのなら、東京のサポーターではないですな。東京のユニフォームを身にまとい、
東京のために戦っている選手に対し、そんな気持ちがあるのなら。僕の単なる思い過ごし・勘違いで
あってほしいのですが。

それにしても、今思うとガーロ氏が勝ち点21を稼いでくれていたことに、感謝しないといけませんね。
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名曲28.Tシャツに口紅

2006-09-15 23:06:25 | 名曲
名曲シリーズ連続3回目です。この曲は以前から取り上げたいと思っていたのですが、
ここで触れることにします。

ラッツ&スターとしてのデビュー曲は大ヒットとなった「め組のひと」ですが、今回取り上げる
「Tシャツに口紅」はめ組のひとの次にリリースされた曲でした。め組のひとで大ヒットを
飛ばした後だけに、誰もがアップテンポの曲をイメージしていたと思いますが、この曲は
それとは全く正反対の静かで美しいメロディーを持つしっとりとした曲調のもの。アップテンポの
曲を期待していた人はこの曲を聴いて離れていったかもしれません。実際、売り上げ的には
決してヒットしたとはいえないでしょう。しかし、この曲は今聴いても全く違和感を感じさせず、
実にレベルの高い曲となっています。

この曲は大瀧詠一氏の手によるもので(作詞は松本隆氏)、それを踏まえて聴いてみると
確かに「ナイアガラサウンド」の雰囲気が感じられます。実に印象的なイントロ、綺麗なコーラス、
優しく美しいメロディー、緻密なサウンドの組み立てなど、さすがは大瀧氏の仕事と思わされます。
特にイントロと最後の演奏の部分のメロディーの美しさは素晴らしく、僕はこれだけで
もう満足、というぐらい。もちろん、鈴木雅之氏の歌が悪いわけではないですよ(笑)。

ちなみに鈴木雅之氏は、シャネルズ時代からソロに至るまでの楽曲の中で、この曲が最も好きだと
広言しているそうで。確かに、それぐらいの評価が頷ける曲ですよ。今の鈴木氏は愛をテーマにした
曲の大家として名高いですが、Tシャツに口紅が彼に与えた影響は大きなものだったのでしょう。
最も好きだと広言するとおり。

大ヒット曲の次としては地味めであることは否定しませんが、それとは関係なくこの曲自体が
素晴らしいものであることは間違いない。この名曲はいつまでも愛され、歌い継がれてほしいと
願っております。
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名曲27.EMANON

2006-09-15 01:53:38 | 名曲
名曲シリーズを連続で行うのはこれが初めてです。

一つ下の夏をあきらめてのエントリーで、サザンのバラッドの中で僕が特に思いを寄せる…と
記しましたが、実はその際に迷っていたんですよね。夏をあきらめて以外に、好きなバラッドが
もう1曲あるんだと。そのもう1曲の好きなバラッドが、今回取り上げる「EMANON」です。

この曲も晩夏の寂しさを感じさせるものですが、歌われる世界は夏をあきらめてとさえ
比べ物にならないぐらいの地味なものです。愛し合っていたはずの男と女の心が徐々に離れ、
それを懐かしむとともに何とかして取り戻したいという男の想いが歌われていきます。
心の奥底では、もう戻ることは無いと知りながら。

      「砂の浜辺で口づけた ひとときを思い出せば
        面影が目の前をかすめて 胸の痛みに変わる」 

この曲の詞の世界は本当に、何一つ派手なものはありません。しかし日常的な言葉を使うだけで、
こんなにも切なく美しい曲が生まれてくる。改めて、桑田氏の才能を感じますね。なお「EMANON」
というこの曲のタイトル自体、「NO NAME」をひっくり返したという話を聞いたことがあります。
この話がホントかどうか、知りませんけど(笑)。 

この曲はアルバム「綺麗」に収められており、また綺麗からシングルカットされた唯一のもの。
これについて近田春夫氏の、「綺麗からシングルカットするなら、他にも向いた曲はあったはず。
あえてこの曲をシングルカットしたことに、桑田君はじめサザンの連中の意識の高さを見た。
単に目先のヒットを追っているわけじゃないという」といった趣旨のレビューを見た記憶が
あります。同感ですね。

率直に言って、この曲はサザンのシングル曲の中でも有数の「話題にならなかった曲」でしょう。
しかし、埋もれさせてしまうのは、あまりに勿体ないという気持ちを僕はずっと持ち続けております。
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