珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

U-18日本代表-U-18北朝鮮代表

2005-11-27 23:26:51 | サッカー
「わざわざ見にいくなんて変な人です」というお言葉をいただき、日本代表の試合のために
熊本まで足を伸ばすという酔狂な行動に出た僕(笑)。今、ホテルのそばのネットカフェから
このエントリーをあげています。

AFCユース選手権大会2006(U-18)予選グループNという長い名前がついたこの大会。
このチームの最終目標は2007年のワールドユースですが、2年後にU-20となるため、
現時点では当然U-18メンバーでのチーム構成になるわけです。この大会はあくまで
アジア一次予選ですが、ここで負けるようではお話にならない。ただ、注意が必要な
北朝鮮と同組になり、様々な不安も囁かれるなどU-18日本代表を取り巻く状況は決して良くない。
しかし、だからこそ、そういうチームを応援するのはオシャレかなと考え、熊本まで
遠征した次第(笑)。両チームとももう1チームのチャイニーズ・タイペイを5-0で下しており、
勝った方が次に行けるという分かりやすい状況の中試合を迎えます。まだ馴染み薄いメンバー
でしょうから、名前を記しておきます。

GK.秋元(マリノスユース)、DF.内田(清水東高)、堤(浦和ユース)、槙野(広島ユース)、
福元(Cap,大分U-18)、MF.青山(名古屋ユース)、梅崎(大分)、柳澤(柏U-18)、柏木(広島ユース)
FW.森島(滝川第二高)、河原(新潟)、交代出場.マイク(マリノスユース、62分森島)
安田(ガンバユース、82分梅崎)、森重(広島皆実高、89+1分河原)

立ち上がりは北朝鮮の動きの良さが目につきます。北朝鮮は想像以上にいいチームで、
パスを持つ選手に対するサポートのトライアングルをきちんと組んだり、単独でサポートに
入る際にもいいポジショニングを確保するなど、15分近くまではほぼ思い通りに試合を
組み立てていきます。それに対し日本はなんとなく集中を欠いたようなプレーもみられ、
試合の入り方が良くないという印象。またイーブンボールの競り合いも北朝鮮がキープすることが
多く、キックオフ後しばらくは消化不良な感はありました。けれども北朝鮮のこのペースが
最後まで持ちはしないだろうとも感じましたが、20分過ぎあたりからは日本も落ち着きを
取り戻します。ただ日本の左サイドを破られる場面が何度か目につき、そこは気になるところ。
しかしながら、前述のとおり時間が進むにつれ日本もペースをつかみだし、0-0で終了ながらこれなら
イケルだろうとの終わり方ではありました。キャプテンの福元は大分ですでにトップの
試合経験を持つだけあり、堅実なプレーを見せていましたね。また森島、河原の2トップも
期待させる雰囲気を感じました。

後半もキックオフ後しばらくは北朝鮮が攻勢に出ます。北朝鮮はおそらく前後半とも、
早い時間でゴールを奪ってしまい、あとの時間は逃げ切ろうというプランだったのでは
ないでしょうか。プレスも厳しく、またボールを奪われても諦めず後方から奪い返しに行き、
実際に何度か日本の選手からボールを奪う場面も見られました。これは一つには、日本の選手の
判断の遅さがあるような気がしましたね。またその判断の遅さはパスを出したくとも
出せない状況だからでもあり、それはひいては日本がチームとしてまだ出来上がっていない、
お互いの感覚をつかみきれていないということに最後にはなるのでしょう。

前半も見られた日本の軽いプレーから北朝鮮にボールが渡り、一転してピンチを招くという
場面が何度かあったものの、点を奪われるという危機感はさほど感じないまま試合が進みます。
決定的なピンチは、左サイドからシュートをうたれた1度だけだったでしょう。一方日本も
何度かチャンスを作るものの、ゴールは奪えない。この状況の中、194cmの身長を持つ
マイクが投入されます。当然ハイボール中心になるかと思いましたが、むしろマイクの
足元のパスからのつなぎによる組み立てで日本がリズムをつかみ始める。投入された直後は
マイクと他の選手との息がまったくあっていないプレーが2~3度見られ、大丈夫かと思ったものの。

北朝鮮は早い時間でゴールを奪ってしまい…、と記しましたが、その意図の裏にはおそらく
スタミナ面への不安があったのでしょう。75分過ぎあたりから北朝鮮の足がバッタリと
止まり出します。「相手は足止まってるんだから、90分のうちに取ってしまおう。90分で
ドローなら即PKとなるレギュレーションなので、90分で取れないと疲れてる相手を
生き返らせてしまうから」と考えながら見ていましたが、待ちに待ったゴールが生まれます。
後方からの(GKだったでしょうか)のロングボールをマイクが頭で落とし、相手DFの
裏に抜けた左サイドの安田が見事なシュートを叩き込み日本先制!。これはファインゴールでした。
いかにもガンバユースの選手らしい綺麗なシュートというか。時間も87分というこれ以上ない
いい時間帯で(笑)。

その後、日本は集中を切らさず何事もなく試合を終わらせることに成功、まずは第一関門を
突破したのでした。現時点でのチームとしての成熟度は間違いなく北朝鮮が上でしたし、
選手個々の能力も日本に決してヒケを取らないレベルにありました。それだけに、ここで叩いたのは
意味があるでしょう。この状況でも勝てないのか、と北朝鮮に思わせられたはずで。

ただ、日本の収穫は勝ったことのみ、と言っていいような試合でもありました。チームとして
まだ全然「こなれて」いないというのが率直な印象ですし、このままアジア最終予選に
臨んだならば厳しいなと。森本や山本など主力級を欠いた苦しい陣容ではありましたが、
U-18という今の段階でのチーム力は、まっすうがキャプテンだった前回のチームよりも
低いのではないですか。あとここ何世代かのユースに共通することでもあるんでしょうが、
ガムシャラさを感じさせるような選手が欲しいですね。「上手い選手」は全員がそうなんですよ。
ただキレイすぎるような気がしてね。

まあ一次予選で骨のある相手とやれたのは非常に大きな経験ですよ。強い相手との対戦が
チームを強化する最高の教材でしょうから。まだ先は長いのだし、これからドンドンこのチームが、
選手たちが進化してくれることを信じましょう。
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