私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「アンストッパブル」

2011-01-17 21:53:10 | 映画(あ行)

2010年度作品。アメリカ映画。
ペンシルバニア州のとある操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備士の人為的ミスによって無人のまま走り出してしまった。積荷は大量の化学薬品とディーゼル燃料。操車場長のコニーはとてつもなく深刻な事態が発生したことを認識し、州警察に緊急配備を依頼する。その頃、勤続28年のベテラン機関士バーンズと職務経験4か月の車掌コルソンは、この日初めてコンビを組み、旧式機関車1206号に乗り込み職務に就いていた…。(アンストッパブル - goo 映画より)
監督は「エネミー・オブ・アメリカ」のトニー・スコット。
出演はデンゼル・ワシントン、クリス・パイン ら。




スリリングで楽しい一品である。

些細な事故から暴走列車と化した貨物列車。その列車には大量の化学薬品が積まれていることがわかり、被害の拡大が懸念されるようになる。その列車を何とかして止めなくてはいけない。
この設定が明らかになるにつれて、緊張感が増してくる点がまず良かった。
これは単純に見せ方が上手いのだろう。おかげで最後まで飽きることなく楽しめる。


個人的にもっともハラハラしたのは、カーブのシーンだ。
速いスピードのまま、列車がカーブに突入すると、脱線してしまい、大事故になってしまう。
その設定には、見ていてドキドキしっぱなしだ。

もちろん、これを言ってはおしまいだが、映画のお約束として脱線しないのはわかりきっている。
それでも福知山線の脱線事故のことを覚えているので、リアルに脱線の恐怖を想像してしまい、見入ってしまった。
そしてこれも、個人の記憶を引き起こすほど、演出が上手いのが大きな要因なのだろう。


はっきり言って、見終わった後には、何も残らない作品なのだが、映画を見ている間は、とことん楽しむことができ、ワクワクハラハラドキドキできる。
そして、それだけでもエンタテイメント映画としては、充分すぎるくらいに及第点なのである。

評価:★★★★(満点は★★★★★)



製作者・出演者の関連作品感想
・デンゼル・ワシントン出演作
 「アメリカン・ギャングスター」
 「インサイド・マン」
・クリス・パイン出演作
 「スモーキン・エース / 暗殺者がいっぱい」

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