私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「インサイド・マン」

2006-06-11 19:17:34 | 映画(あ行)


2006年度作品。アメリカ映画。
マンハッタン信託銀行で人質立てこもり事件が発生する。警察はただちに駆けつけ犯人と交渉に当たるが糸口すら掴めない。犯人たちの目的は何か。
監督は「マルコムX」、「25時」のスパイク・リー。
出演はオスカー俳優、デンゼル・ワシントン。「クローサー」のクライブ・オーウェン ら。


完全犯罪の映画である。とにかくその手際の鮮やかさと、綿密に練られたプロットに犯人側の計画が見事成就したときには、思わず唸ってしまうものがあった。
金を手にし、しかも警察から追われることなく済むにはどうすればいいか。その問いに対する発想の鋭さは簡単には思いつかないものがある。しかもラストで、にやりとさせられる。
プロット的にはほぼ完璧といっていい作品だろう。

だけど、はっきり言ってそれ以上の感慨が湧いてこない。上手いと思うが、心には響かないタイプの映画だ。
だが、少なくともこの映画を見終えた後は不満を覚えることはないだろう、と思う。時間潰しの映画としては上等ではないだろうか。

評価:★★★★(満点は★★★★★)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ぐるぐるまわるすべり台』 ... | トップ | 「RENT レント」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(あ行)」カテゴリの最新記事