some girls'  CLUTCH

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PFFアワード2008表彰式行ってきたー。

2008-07-31 | 映画の話
ぴあフィルムフェスティバル。1977年から始まって今年で30周年。慎吾と同い年。
軽くネットで見てみると、すまっぷごときに審査してもらってもうれしくねえよ的な事も案の定書かれてて。
まあそんなもんだろーなー。そんな初審査員をアタシが審査してあげよう。えっへん。とかなんとか。

座席表によると前方関係者、後方一般。一般といいつつもほとんどノミネートされた人達の家族や友達、制作スタッフなので、9割関係者席みたいな感じ。
のそのそと他の審査員と一緒に香取審査員が登場すると、周辺から「香取慎吾痩せた」という声がわさわさわさーっと(笑)老若男女がしんごたんの体脂肪にきょうみしんしんです!

審査方法の軽い説明。応募された全ての作品を
「どこに光るものがあるか分からないから、最初から最後までちゃんと複数の人間が観る」との事。
審査としては当たり前だと思うんだけど、そういう風に映画を観た事がなかったので改めて聞くと凄いなと。601作品よ?
そうやって厳選された15作品を特別審査員達が審査して賞を決めると。
慎吾は「評価ノート」作って各作品の感想を書いたらしい。

各賞が発表される。最初はPFFに来た観客に一番支持された賞と、協賛企業からの賞。
観客に一番支持された作品と、大賞になる作品が違うってのも何か深いね。
そして審査員特別賞3本+準グランプリ+グランプリの発表。わくわく。
審査員特別賞でも出てこない。あれ?んじゃ準グランプリか。え?グランプリのプレゼンター?!びっくりー。
紹介の時後ろのモニターで代表作として出されたのはNINxNINと西遊記とストリングス。
黒ぶちダサめがねに赤ストライプのコットンぽいシャツ。燕尾のジャケットに蝶ネクタイビンテージ加工のデニムに先の尖ったエナメル。

最初にグランプリの映画を推したのが慎吾一人で、慎吾曰く「ゆるぎない気持ちで!」プッシュしてたのでそれが縁でプレゼンターになれたと。
自分が推した作品がグランプリになったのが凄く嬉しかった様子。
ニュースなんかでは慎吾一人の推薦みたいな感じで書かれてますが、他にも候補に上げていた審査員はいたとの事。

グランプリの監督は以前も賞を受賞したんだけどグランプリは取れなくて、カメラマン?か誰かがその時のトロフィーを「これに甘んじてはいけない」とそのトロフィーを捨てたんだって(笑)(その捨てた賞は今年もまたもらってた。凄いね)
なので「これ(グランプリ)は捨てないでー」と慎吾にお願いされてました。
出産シーンとか他にもびっくりするシーンがあったんだけど、それでグランプリになったんじゃないよ。って他の審査員の人達からの伝言を何度も何度も言っていました。

表彰の後は講評。
・映画が好き。審査員に選ばれて嬉しかった。ありがとうございます(最敬礼)
・音声の大切さを感じた慎吾。自分も撮影の時音声さんの付けるマイクとか邪魔だなあと思うけど大事な事だったんだなと。
・審査は凄く難航した。皆違う作品を推してきてびっくりするくらいまとまらなかった。
・しかもエアコン壊れて汗だく。
・佐藤純彌監督も汗だくだく。
・何とか決まって皆で食事に行ったら、食事中にグランプリが全く別の作品に変わりそうになって大変だった。
・準グランプリも危うく変わりそうに!
・なんとか元のままで行ける事になったけど本当に揉めたんだよ。
そんな感じのことを言ってた。正確な内容はスカパーで見てください。アタシ見れないけど。

ファンが(ほとんど)いない(と思ってる)場所でファンじゃない人達に話す慎吾って新鮮。
まさかここまで来ねーだろーとか思ってたかなあ。1人いたら30人はいると思っていただかないとね。ふふふふふふ。(けど10人くらいだったと思う。一般席には)
たまに見せる何言ってもいいや的な甘えもなく、客席を沸かせつつ若輩審査員ちゃんのお仕事は果たせたかと。
去年の映画王とかポカリの時とかも思ったんだけど、デニム+上キレイめは足がなんか長く見える気がしていいと思うのー!
なんかかっこよく見える!かっこよく見える!と思ってテレビで見たらぽにょだった(笑)生慎吾はかっこよかったはず!

佐藤監督は自分が推した映画が自分しか選んでなくてちょっとしょんぼりだったそうです。
果たしてこういうコンペはいいのかどうかーといろんな根幹を揺るがす発言を(笑)
けど凄く気持ち分かる。佐藤監督は自分の感性が古くなっちゃったかなあとか言ってたけど、それは違うと思うのー。

審査員の講評が終わって審査員と受賞者で記念撮影。壇上に整列した時に佐藤監督に大きいねえーと聞かれてひゃくはちじゅうありますー。って返事してました。
審査員5人で談笑中。4人が輪になる一歩後ろでぬぼーっと笑顔で立ってて可愛かった。
森本さんに話しかけてもらって笑顔でお返事してました。ああいうときすぐ後ろに引っ込まない慎吾ってのも珍しい。

表彰式が終わってグランプリの上映。
殆ど皆出てっちゃってガラガラ。ありー。と思ってたら映画だけ見る人達がちゃんと入場してた。上手く出来てるなあ。
映画を作る人達が試写を何度も繰り返す意味が分かった気がした。
うーんここ冗長かなーと思う所は客席がもぞもぞするし、すごく客席って正直なんだなーって。
監督夫人が妊娠した事がこの作品を撮るきっかけとのこと。
主要2人と工場の2人の女の人が妙にリアルで、男の人が脚本監督と聞いてちょっとびっくり。
何で無防備というタイトルなのか友達と話してて、裸のお腹を出しても、男の人に触られても平気になっちゃうあの感覚からかなー。と。

女優さんが皆よかった。特に主人公の人はかわいい時と怖い時の触れ幅が凄くいい。
慎吾は赤ちゃんが生まれた時によかったーって思ったそうです。
アタシは本当におなかが痛くなって座り込んじゃって、主人公に気付かせる時、トラウマを克服する瞬間が凄く来た。
主人公と、妊婦の同僚の二人のシーンがとても良かったです。アタシはびっくりさせる2つのシーンは特に要らないなと思った。
旦那がもうむかついてむかついてむかついてむかついて。むかついてむかついてむかついてむかついて。
カップラーメンに「なにこれ」とか言った時が地味に一番ムカついた。

想像以上にアットホームな表彰式でした。映画一つ一つ、その作品のいいところを見つけ出そうとした人達(審査員)の話はどれも興味深かったです。
ツキイチゴローの慎吾方式で、審査員の講評を聞いたりして観たくなった作品

蝉顔
(観客賞。慎吾推し作品の一つ)
GHOST OF YESTERDAY
(審査員特別賞と企画賞。ストーリーが面白そう)
かざあな
(審査員特別賞。作り方が気になる)
トラとホットケーキ
(無冠だけど審査員の講評に何度も名前が出てきた)
死ぬほど好きだよ、お姉ちゃん
(無冠。佐藤監督推し)
症例Xとゲンツウも気になった。取り上げられる題材ってやっぱ時代を反映するんでしょうか。

授賞式の後オールナイトで見せてくれればいいのになー。田舎モノには厳しいのん。
都会はいっぱい映画が観られて羨ましいなーホントに。

と、これを書きながらBSのルパン見てたら、初期シーズンのルパンの制作をしていたおおすみ正秋さんのインタビューをやってた。
大人が見るアニメを目指して作ったルパンは視聴率が悪くていろいろ揉めて制作を離れたそう。
引き継いだ人達が作ったルパンも見れないくらいで、ルパンの事について話すのも嫌だったそう。
けどその視聴率が最悪だったアニメが、再放送を繰り返すにつれてどんどん視聴率が上がって、再放送なのに20%超えるようになった。
別件でテレビ局に行ったら、自分がルパンを作ったと知らない人達が、「何故ルパンは視聴率が取れるのか」を話してた。
そこで出されていた「視聴率が取れる理由」が、かつて自分が「視聴率が取れない理由」として挙げられた事と全く同じだった。という話。

なんとなく、授賞式で自分が感じた事とか佐藤監督が話された事とか、何かが通じるなあと思いました。

関係ないんだけど、佐藤監督って佐藤東弥氏のお父さんだって!びっくりー。
グランプリの市井昌秀監督って元髭男爵なんだって!びっくりー。

写真は急ごしらえな整理券。
審査員は主役じゃないので、慎吾ファンはあまりスタッフさんを困らせちゃいけないと思いました。

香取慎吾お願い「トロフィー焼かないで」 - goo 映画
2008年7月26日(土) 9:53 日刊スポーツ
 SMAP香取慎吾(31)が25日、都内で行われた第30回ぴあフィルムフェスティバル表彰式に出席した。最終審査員を務め15作品からグランプリを選出。今年の受賞作「無防備」の市井昌秀監督(32)は、一昨年に準グランプリを受賞した際、当時のトロフィーをスタッフに「調子に乗るから」と捨てられたことを明かすと、香取は「僕は最初から『無防備』を推していたんです。僕の気持ちをくんでトロフィーを焼却しないでください」。


PFFアワードで香取慎吾イチオシの作品『無防備』がグランプリに! - goo 映画
2008年7月28日(月) 13:50 シネマトゥデイ

今後が期待される受賞者たち
 25日、渋谷クロスタワーにて、第30回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード」表彰式が行われ、受賞者のほか、審査員を務めた香取慎吾らが登壇した。

 1977年から続くぴあフィルムフェスティバルのメインプログラムで、日本最大の自主製作映画のコンペティションとなるPFFアワード。映画『フラガール』の李相日監督ほか、現在日本映画界の第一線で活躍中の監督を多数輩出している、歴史と伝統のあるコンペだ。

 30回目となる当日は、観客賞や審査員特別賞、準グランプリなどの発表の後、最終審査員の香取がグランプリ作品を発表した。選ばれたのは、市井昌秀監督による『無防備』という作品。当初5人の最終審査員が、グランプリとして挙げたのは、それぞれ異なる作品だったという。汗だくで3時間半にもわたる議論の末、ようやく決定したと苦労話を語る香取。しかし「最初からゆるぎなく、『無防備』をグランプリだと推していたのは僕です!」と自身の眼力をさりげなくアピール。さらに「選考が終わった後にみんなで食事に行ったら、そこでの会話でまた受賞作が変わりそうになっちゃって……」と裏エピソードを明かし、会場は笑いに包まれた。

 一方、グランプリに選ばれた市井監督は「この作品の発端は、妻の妊娠でした。出産を取り入れた映画にしようと。賛同してくれた妻と、無事に生まれてきてくれた息子に感謝しています」と神妙な面持ちでスピーチ。すると絶妙なタイミングで、会場に赤ちゃんの声が響いた。「今のが息子です(笑)」と会場に妻子が来ていることをうれしそうに明かした。家族思いのまじめな好青年という印象の市井監督。これまでの受賞者と同様に、今後羽ばたいていくのか注目したいところだ。



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2 Comments

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Unknown (いち。)
2008-07-31 06:43:11
おつかれー
なんかいいお仕事を見れたね。
一生懸命思い出してレポっつーか覚書を書いてみたけど、思い出すのは何故か佐藤監督の言葉ばかりだったのは何故だったんだろう(笑)
慎吾たんはスマステでカッケーって言ってた「キイハンター」や「Gメン‘75」を佐藤監督が演出してたのは知ってたのかな(笑)
最終候補全部見たかった。で、審査員5人がどの5本選んだのか知りたかったよー。

そして、あのすばらしいスピーチのかけらもスカパーで流れなかったらしく悲しいよーぅ
えええええ (くら)
2008-08-03 12:25:46
かけらも?
それが分かってたら、アタシがあのカメラマンばりに「香取さん!目線こちらへ!」とか言って携帯で撮りまくってやったのに

客席にうけて、ちょっと得意気に客席見渡す慎吾がかわいかったのー

よそいき慎吾が見れて楽しかったー

コメントありがとー

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