季節はずれの留学生

Leipzigからの独り言

大好きな曲にくっ付いてしまった想い出

2005-12-20 07:58:21 | Weblog
人間を長くやってると、垢が溜まってきます。音楽を聴くときも素直に音楽だけを観賞できればいいのですが、時に想い出が出しゃばり邪魔をすることがあります。

バッハの二つのバイオリンのための協奏曲は私にとっては”二人の為のバイオリン協奏曲”。コンサートをデートの為に使うのは危険です。大切な曲を一生聴けなくなるかも知れません。と書いてふと笑ってしまいました。悲しい人生を送ってきたんだね君!

音楽を聴く時全身全霊をこめて聴きます。もちろん恋愛もそうでしょう。なので安易に走ることは危険だとおもいます。もちろん”それ”用に準備すれば問題はないのでしょうがそんな器用なことができれば、寒空の下こんな文章を書いているわけはありません。

”変わって行くあなたが好き”そういわれたとき、その子の急な変化を感じていた私は”僕も”と言いました。

あのとき以来、本質は何も変わってない、いやむしろどんどん子供じみてきたと感じます。いい年をして、、、。

素直に聴ける音楽の数を減らすことなく生きて行くにはどうすれば良いのでしょう?

沢山の悲しみと、ほんの少しの輝くばかりの楽しみ。そのために恐れることなく進むしか無いのでしょう。
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喉が痛い

2005-12-18 19:33:11 | Weblog
と言っても風邪ではありません。風邪はもう引きました。先週、いつにもましてドイツ語を見ると眠くなってきたのでそろそろ異変が近いか、と警戒するまもなく寝込んでしまいました。その後にはなんとお腹の調子が超特急に、、、だらだらと風邪で寝込むのも嫌ですが病状が猫の目のように変化するのも嫌なモノ。不養生をすると、次はとんでも無いモノが来る予感がしたので、冬期休暇に入ったその日、終日寝てました。そしたら全快!ヤレヤレです。

なのに昨日は午前様。トーマス教会のモテットの後、一旦家に帰り、夕方音大へ。発表会が有ったのです。その後レストランで音楽談義。女性1名、私をいれて男性は3名、私以外はみんな音楽が専門。だから他の知り合いからは絶対に得られない超特濃な話題が泉の様に。時間は幾らあっても足りない、そんな訳で簡単に12時を超えてしまいました。

-0.5℃のライプツィヒを20分歩きました。一昨日まで死んだかの様な私とはうって変わって神経が高ぶって、早歩きをすると寒さも余り感じません。トーマス教会横にはタクシーが沢山止まっています。体調を考えるとさっさと乗った方が良いのですが、なにしろ精神的に高ぶっているためどんどん歩いてしまいます。結局Goerdelerringまで歩いてNachtbusが無いことで漸く寒さに目覚めました。

今何故喉が痛いんだろうと昨日を思い返し気付いた訳です。これから新年にかけて教会関連のコンサートは大忙し。体調をしっかり整えて長丁場に備えます。今晩はWeihnachtsoratorium Kantaten 1,5,6 を聴きに行きます。
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なぜバッハに引き込まれるのか その1

2005-12-11 19:27:04 | Weblog
バッハを聴くことは私にとって特別なこと。時々思うのはなぜここまで惹かれるのか、ということ。魂が共感する?というレベルを越えて細胞の一つ一つがバッハを欲しているような感覚に囚われます。ベートーベンは人間的、モーツアルトは天国的、シューマンはサイケデリック、そしてバッハはなんだろうと思うと、神の曲というのに相応しいと思うのです。

バッハの神への畏敬の念が細胞を奮わせる。トレモロでさざ波を感じる(嫌いなんですが)ようにバッハは形而上の何かを動かせる。

今日は時間が無くって焦っているのにこんな事を感じながら計画を立て直しています。
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