飛鳥に行く度ごとに、いつも忘れて帰ってきていた飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)にやっと行って来ました。
ここの御田祭りはは西日本三代奇祭として有名で、 男女和合を象徴化した祭りとして知られていて、天狗とオカメが演じるそのさまは、見るのも憚る男女の夜の営みそのものズバリで、とてもオープンで開放的な日本の性信仰を伝えるものとして、民族学的にも興味深い神事です。
またここの境内にはそこかしこに棒状の陽石が並べられていて、男性の僕が見てもそれは圧巻。
社殿の脇には、陽石と陰石が並べて置かれ「むすびの神石」として信仰されているとか・・・・・。
本殿脇から奥社へと続く参道脇には注連縄の奥にづら~っとマラ石の列、自然石そのもののようでもあり、加工痕があるようにも見える。
奥社の祠の裏にはこれはまたここで1番大きく立派な陽石(マラ石)が祀られています。
このマラ石は加工痕跡があるように見えるのだが自然そのものなのだろうか???、形はかなりリアルで屹立していて、高さ約2.5m「奥の大石」という名前で呼ばれています。
また、小さな摂社の祠が立ち並ぶその床下にも一体づつのマラ石、みんなご立派。
こうして日本の古き神社にマラ石がこれほどたくさんあるということは、命の再生にこそ神が宿るものとして敬い畏れた、僕たち祖先の思いが伝わってくるようです。
命の再生神として、男女性器の信仰は、ごく自然のことのように思える。
撮影2006.12.23