この週末に槍ヶ岳にいってきました。
今年は学生時代に野球部だったという根性ある新入社員君を、社会人山岳部へようこそ!と無理矢理つれてきた次第です。
大槍をバックに米粒のような私。ビールまであと100歩!なのに遠い。。
とはいえ山登りは初めてということなので、まずは槍までの道のりで体力と根性を、
そして槍に登って基本技術を確認しながら、2日目の大キレット~北穂高へ挑戦できうるかどうかを見極めることに。
新入社員君は道具をもってないので、ゴアの上下からシュラフ、ザック、ヘッドライトと、靴以外のほとんどを貸し出しです。
自分は以前使ってたものとはいえ、まだまだ現役、ですが、ちょっとずつ全てが重い。
そして、テントだけは新品でNEMOのMETA 1Pという1人用モデルを用意。岩場専用にと手を加えてあります。
ポール無し単体で約930gと軽量で、初心者への荷物重量負担が少なくていいですね。
ただし、1本のポールのみでの突っ張り型なので、果たして稜線の暴風に耐えられるかどうか。。
いきなり強風で気を凹まれては困るので、一応、耐風対策として細引きを10m持ってきました。
それでも無理な場合は小屋に避難と割り切って宿泊してもらうことに。これも彼にとってはよい経験ですね。
しかし、私個人がまだ一度も使ったことのない新品で寝ることができる贅沢。
これくらいのサービスがないと、最近は山についてきてもらえません(>_<)
私はというと、お気に入りの Terra Nova Laser Photon Elite (690グラム)に宿泊。
一応。。先輩としての意地で、彼より上段から見守る(見下ろす)感じで(^^;
上高地からココ、槍ヶ岳山荘のテン場まで7時間かかりました。初めての山行でよく頑張った!
ビールロング缶を2本飲み干し、速攻で爆睡モードの様子。
ニーモの幕ですが1泊を終えたところで居心地を聞いたところ、快適そのもの!だとか。
即答だったので、もしかしたら先輩への気くばりがあるのかもしれません(^^;
いずれにしても、彼にとっては初めてのテント泊なので、他テントと比較評価するには、やっぱり自分が過ごしてみないと。。
さて、2日目の朝、5時半に小屋で朝食をすませて槍の頂上へと向かいました。途中、小槍がみえます。
写真ではスケールがわかり難いですが、50mほどのほぼ垂直な岩稜。
” アルプス一万尺小槍のう~えで~♬ "
頂上はなんとか1人が踊れるほどのスペースがありますが、もの凄い度胸がいります。
命がけの踊りといえるでしょう。
今回、この小槍も登ってきました。そのレポは別で。
ほどなく大槍の頂上に到達。ここは昨年のレポに写真があるとおり50人ほどがいられるスペース。
そうはいっても、他の代表的な山に比べれば狭いといえます。遠くからみて尖ってるだけありますね。
さて、こちらは大槍からの下り。写真ではわかりずらいですが、高度感抜群。
ここは難所で有名な北鎌ルート。多くのクライマーの命を犠牲にしてきました。
新入社員君はなかなかの健脚なので、一緒に十分な時間をかけて南岳→大キレット→北穂高→涸沢のルートをたどることに。
やってきました。
大キレットの入り口に到着。目指すは向こうに見える北穂高岳頂上直下にある小屋。
今回は天気が良くスパ~っと下まで見えるため、高所恐怖症の方は避けたほうがいいでしょう。
稜線に見える道をなぞって向こうの峰へと登ってゆきます。
飛騨泣きと呼ばれるところで、記念撮影。単独行ではこうゆうわけにはいきません。
最後の登りを終えて無事、事無く北穂に到着。13時をまわっていたので、小屋のレストランでの食事ができなかったのは残念。
小屋を後に、北穂山頂経由で涸沢へと下ってゆきます。
そして、涸沢に到着。
ところで、今年は”山ガール”なる、カラフルな山ファッションに身をつつんだ女性の方々に多く出会うことができました。
スカート+ロングスパッツの場合、雨が降るとどうするのだろう?
上からかぶせる専用のゴアの何かがあるのだろうか? もしかして空気を入れたらマットレスになるのだろうか?
この新鮮な好奇心に対し、今回はその答えを得ることはできませんでした。
テントもフェスっぽい装飾がなされているものがチラホラ。多分、タルチョーをイメージされてるのでしょうか。
POPな感じが涸沢カールに映えますね。
私の場合、その重さ(g)を心配してしまうのはよくない癖です(^^;
(涸沢に着いたらもう後は下りだけ~と、おでんとカレーをいただきました。)
ざっとの印象では涸沢にいる方々の2~3割くらいは女性だったのではないでしょうか?
女性ばかり見てたからそう感じたのかもしれません(笑
いやしかしこの数は去年にはなかったEvolution。
来年は5割、そして再来年は~という感じになってほしいですね(^^)
涸沢でも仲良くテントは隣り合わせで。TERRA NOVAよりのNEMOのほうが広そうで快適っぽいのがうらやましい。。
ただし400g重いわけで、これをずっと担いでた彼からこれと取り替えるわけにはいきません。
重いものを背負う者への礼儀というべきでしょうか。
涸沢から下って横尾からはいつもダッシュで上高地に向かうのですが、今回は新人の彼と一緒ということもあり、
途中、徳沢園に寄りました。
せっかくなので朝食をいただきます。ココの朝食はほんと美味しい!!
写真にはないですが、定番のブルーベリージャムバタトーストも何十年と変わらない味で大好きです。
ただ、徳沢の場合は場所が山行の日程上、微妙な位置にあるため、なかなか立ち寄れません。
行きは、ここで腹いっぱいにして山行を続けるわけにもいかないわけで。。
帰りは、もう1時間も歩けばバスターミナルだってのに~ という人は私だけではないと思います。
でも可能な限り、上高地から入る穂高や槍への山行では、明神のリンゴと徳沢園での朝食、
そして五千尺で松本民芸家具に腰をおろしてのケーキセットはいただいて帰りたいですね。
さて、徳沢を後にして明神でリンゴをいただき、芯入れの一斗缶に芯をほかして。
ここまで来るともう頭の中は、どこの温泉にしようか、昼は何を食べようかばかりを考えています。
上高地では穂高はあいにく雲がかかってました。
以上、新入社員の彼はこの山行で山への興味が深まったみたいです、と思いたい!
来年は今回はたせなかった穂高縦走をしよう!と堅い男の約束を交わし、平湯で温泉につかってから帰路につきました。
さて、来週はF1観戦キャンプです。鈴鹿で会いましょう!
山の景色は誰でも見れるわけではないので神秘的な感じがします。天気がよければ気持ち良さそうです。
カメラも重量を考えたものを持っていかれるのですか?
ヤマノボリ憧れますねー
小学生の時剣山に登って以来無いすねー・・・ハハハ
嫁ちゃんと来年こそはまず日本一に登ろうねって事で、トレーニングに近所でも歩こうかなんて言ってます(爆)
山肌のゴツゴツとした質感といい、高所から見下ろす視界の怖さといい、臨場感あふれまくりです
これで後輩さんも山のトリコ間違いなしですね
学生のときに、夏季だけの登山ツアー引率のバイトしてたんですが、客層が比較的高齢者が多く、わりとハイキング感覚で登れる山ばかりでした
こんなクライミングっぽい登山、憧れます