わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

アフリカの音

2016年10月10日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんそわ〜る。まだまだ雨がよく降るコトヌーです。
先日は24時間停電がありました。久しぶりでしたが、そんな時に我が家の
発電機が壊れ、電気なしで1日過ごしました。以前はそんなことはよくありましたが、
最近はあまりなかったので、なんだか懐かしささえ覚えました。発電機、まだ修理中。
 どうかまた停電しませんように・・・。

 先日もお伝えしましたが、私たちは年内に日本に帰国することになりました。
あと3ヶ月も残っていません。何かやりのこしたことはないだろうか。
あっ、あった、あった!ジェンべ(日本では「ジャンベ」ですね)を学んでいない〜!
ジェンべとは、西アフリカ(ギニアが有名ですね)を代表する打楽器(両手で叩く太鼓)。
いつもリズム教室をやっているアート&ダンススクールで、新しくジェンべのクラスができたので、
早速登録。運良く、生徒は私一人でしたので、マンツーマンでプロのパーカッショニスト
(ジェンべ奏者)に学べることになりました。週2回。
3つの音を、3つの異なる場所で、それぞれ違う叩き方をして、巧みに奏でる。
 すっかり、とりこになっちゃいました、ジェンべの。もう、夢中です♥️

 ジェンべと私が初めて出合ったのは、私がまだ大学生の頃。名古屋・覚王山のストリート
マーケットが当時あって(今もあるかな?)、そこで、お兄さんたちがジェンべを叩き、
お洒落なおねいさんたちが、踊っていました。わ〜、わかっちょいい!!
そのときから、いつか、ジェンべを叩けるようになりたいなあと憧れていました。
ベナンに来てからも、ずっとずっと憧れていたのに、なかなか学ぶ機会はありませんでした。
 そして、ようやく、ようやく、出合えました。遅かったけど、間に合って、よかった〜♪

 ラッキーなことに、私のジェンべの先生(Lemoine)は、すばらしいアーティストなのです。
一流のダンサーであり、振り付け師でもあり、パーカッショニストでもあります。
先週末の夜、フランス文化センターで、先生たちのバンドのライブがありました。
Garuda Fusionという西アフリカの多国籍パーカッションのバンドによる演奏&
パフォーマンスと、ダンス。10種類近い様々な西アフリカのパーカッションを、
コートジボワール人2人、ベナン人3人のパーカッショニストが弾き鳴らしながら歌い、
踊りました。さらに、ベナン人ダンサー2人のダイナミックな踊りもありました。
歌は、ベナンのフォン族、ヨルバ族、ナゴ族などの伝統的な曲がありました。
(この辺りの伝統音楽は、ジャズやファンクなどのルーツのひとつとも言われているんですよ)
私の先生の達人技のような見せるジェンべ演奏も、基礎のしっかりとした踊りも見応えありました。
 多国籍な人でいっぱいだった会場。最後はみんな踊って、暑い、あつすぎる夜が終わりました。

 そうそう、日本でもまだよく知られていない、ベナンの面白い太鼓も演奏されていました。
ゴォタ(Gota)と呼ばれます。それは、大きな大きな水瓶のような形の丸いヒョウタン。
狭くなった口の部分を右手におしゃもじのようなものを持って叩き、指を広げた左手で、
ヒョウタンの首の部分を押さえたりして、音の調節をしていました。
その大地を響かせるような低音は、今まで聞いた事もない不思議な音でした。
ベナンでは、「チェクメッ」と呼ばれる日本の演歌のようなジャンルで必ず使われる打楽器です。
水をはったバケツの中にひっくり返して浮かべたヒョウタンをバチで叩く打楽器と共に演奏されます。
いつか、このライブの日本公演が実現できないかな〜なんて、私、本気で考えています・・・。
 いずれにしても、残り少ない時間ですが、思いっきり「アフリカの音」楽しみたいです〜☆

*上の写真は、沢田としき作「アフリカの音」という絵本です。
この夏に何度か読み聞かせをさせて頂きました。もちろん、ベナンにも持って来ています。
ジェンべを愛し、セネガルとマリに1ヶ月滞在した絵本作家さんが、3年温めて書いた
絵本です。第2回日本絵本賞を受賞作品です。ジェンべをめぐる、サバンナの村の人たちの
暮らしが生き生きと描かれている、すばらしい絵本です。小学生になっても楽しめる本ですよ♪


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