満開の桜を陽の光の下で愛でるのは,人間として春の到来を喜ぶ当然の習性なのかもしれません。
桜の持つ独特のピンクの色は,太陽光によって最もはっきりと映し出されるものなのかもしれませんが,それも夜の闇の中では意味をなさないものとなってしまいます。
よって,夜に桜を見ようとするには,桜色を浮かび上がらせるだけの照明が必要となることは言うまでもないでしょう。
いったい誰が夜に桜を見ようなどと言い出したのかはわかりませんが,その当時の照明は,おそらく満月か松明の光程度であったことでしょうね。
今ではどこの公園でも街灯に照らされた桜を見ることができます。
白明の空に見る桜より,闇に浮かび上がる桜はそのコントラストが美しく,寒さを忘れて眺めていたい気持ちに駆られます。
<本日の一句>
夜の闇に浮かぶ桜のをかしけり ぴえる
暗い中で白く浮かび上がる桜もとても幻想的で、
華やかなピンク色とはまた違う美しさがありますよね。
何だかいろんなことを思ってしまいます・・・。
夜桜より黄桜。とか(しみじみ)
さすがに夜の闇は桜の微妙なピンクまで吸い込んでしまうようです。
そのかわり,映し出す光によって日中見れない桜が演出されますね。
黄色いライトだと…黄桜