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義経(第40回)のしっとり

2005年10月11日 | 大河ドラマ
おくればせながら,この前の義経の感想

前回,長々と回想シーンを織り交ぜて,ようやく書き上げた腰越状。

自分の偽りない思いをなんとか伝えたいと願うタッキー義経ですが,果たして誰を窓口として書状を鎌倉殿に渡してもらうのが妥当か?
悩んだところでしょうが,政務を司る公文所別当の大江広元殿を窓口としたのは,公私混同を避けるためにも,おそらく妥当な選択だったことでしょう。
しかし,まさか広元さんが,よりによって事前に北条政子サマに書状の存在を伝えてしまうとは,この時点で義経は天に見放されてしまったのかもしれませんね。
ある意味,前回義経が,大姫のための北条政子との密会を断ったことによる,亡き義高くんの祟りなのかも…

今回の見所はサブタイトルにもある「血の涙」。
パンドラの箱を開けるかのごとく,腰越状を読むことを躊躇する頼朝。
情を捨てることによってここまで大きくした鎌倉の組織,この腰越状を読んでしまったら,自ら封印した情の心が解放され,もしかしたら自分も情にほだされて,鎌倉を駄目にてしまうかもしれない恐れ…
しかし,義経以上に情を求めていた頼朝は,とうとう腰越状を紐解き,書状の中に無垢な弟の姿を見る。
読まなければ良かった…

血の涙を流しつつ,もはやどうにもならない運命を呪う頼朝。
そのとき,頼朝は,鬼にも悪魔にもなる決意ができたのでしょう。

北条時政から事務的に都への帰還を言い渡された義経もまた,血の涙を流しつつ,腰越をあとにしていきました。

前回から異様に長く引っぱった腰越状のストーリーだけあって,なにげに今回の内容は,頼朝さまヨイショ派の方々からすれば,感慨深い内容だったのではないでしょうか。
鎌倉殿である一方,一人の人間であることを見事に演じていた中井貴一さんに乾杯

次回は,重衡,宗盛両名が魅せてくれるか!?
今から楽しみです


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2 コメント

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中井貴一さん、すてきです♪ (蒼葉月)
2005-10-14 00:22:53
ぴえるさん、こんばんは。

今回は、大江広元さんがちょっといい人に思えました。

鎌倉殿に「重過ぎる」と腰越状を託すシーン、

義経の思いを決して軽く見てないってことですもんね。

義経も鎌倉殿も情を欲しているのに・・・と思うとじれったいです。

周囲に恵まれなかったんだなぁって気がします・・・。
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>蒼葉月さま (ぴえる)
2005-10-15 01:01:10
いつもコメントありがとうございます。

たしかに,あの書状は「重すぎ」ですね。

(四次元ポケットのように,突然広元氏の懐から腰越状が出てきたときは一瞬びっくししましたが^^;)

我々の社会生活の中でも,ひょっとすると前回の「義経」の内容と似たような例にぶつかることがあるかもしれませんね。

そのときは自分は頼朝になるか,義経になるか…
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