ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

To Kill a Mockingbird(アラバマ物語)感想

2004-08-15 14:45:25 | 読書
話のネタバレ全開です。(汗) 注意。
日本ではこの本は映画で主役を務めたGregory Peckのファンでもない限りはあまり知られていませんが,英語圏の国では高校生の読書の課題によく使われる有名な本だそうです。

英語のレベル的には,ネイティブの高校生レベルという事で,そりゃもー大変でしたです~。だいいち私は日本語でも高校生レベルの本を読んだ事がないのです。(爆)
でも,なんとか読み終わってみると,いろいろ考える事が多かったです。


時代背景は1930年代,人種差別は当然というより,人々が白人と有色人種が同じ人間という事を認識しなかった時代のアメリカ南部です。
一家の主Atticus Finchは,Alabama州の架空の町Maycombという町の腕利きの弁護士で,Jem,Scoutという,物語開始当初は11才と6才の兄妹のお父さんです。奥さんを亡くし,男手1つで子供達を育ててきました。(と言っても,家には黒人のお手伝いさんCalpurniaがいて食事や子供達の服装などの面倒を見ています。)

子供達は,うちのお父さんは何をする人なんだろうといぶかしがる場面があります。物を作る人でもないし,何かの運転手というわけでもなく,人の役に立っているように見えません。Atticusは元々少し年取ってから結婚したようで,お父さんと遊びたい盛りのJemと一緒に遊んであげることができません。(Jemはフットボールに興味があるようです)

ある時Atticusは,町の白人の中では最下層に属する嫌われ者一家,Ewell家の長女Mayellaをレイプした疑いで逮捕された,Tom Robinsonという黒人の青年の弁護を引き受けます。裁判で,AtticusはMayellaと父のBobの嘘を巧みに暴いて見せます。やがて,白人ばかりの陪審員達は,ある判決を下します‥‥‥。

実はこの本,ヒーロー弁護士が派手に活躍する話でも,人種差別に渇を下す話でもありません。
Atticusは町1番の銃の腕前を持っていても,銃は持ちません。子供達を口汚く罵る隣家のおばあさんは,病気を受け入れる勇気のある貴婦人だと教えます。Mayellaの嘘を暴きながらも,彼女が白人にも黒人にもまともに相手にしてもらえないかわいそうな立場にいるという事を伝えます。

Atticusは息子にフットボールは教えてあげられないけど,自らの背中でたくさん教えてくれます。みんなが正しいと思う事はすぐに実現されるわけではなく,いつも正義が勝つわけでもありません。自分の代では理想は実現されないかもしれません。それでも,それを続けていく事が大切だ,と教えるんですね。

裁判の前に,Atticusは子供達にこんな事を話していました。
Shoot all the bluejays you want, if you can hit 'em, but remember it's a sin to kill a mockingbird.
これはどういう意味なのでしょう? 直訳すれば,「カケスは全部撃ってもいいよ,撃てるならね。でもものまね鳥は殺したら罪になるからね。」でもものまね鳥って一体どんな鳥なのか,いつも子供達にお菓子をくれたり暖かく見守ってくれている隣人のMaudieおばさんはこう説明します。
Mockingbirds don't do one thing but make music for us to enjoy. They don't eat up peaple's gardens, don't nest in corncribs, they don't do one thing but sing their heart out for us.
「ものまね鳥は何もしないけど私達を楽しませてくれる。彼らは人の庭の物を食べたりしないし,とうもろこしの倉庫に巣を作ったりしない,彼らは何もしないけど,人々に彼らの心を歌う」というような意味ですね。

そして,最後に,不思議な隣人Booとの触れ合い,その暖かさ。Atticusと保安官のやり取り。Scoutは,Atticusの言葉"it's a sin to kill a mockingbird."がわかったよと言います。
この話を読んだみなさん,わかりましたでしょうか?(笑)mockingbirdって誰の事だったか。



BBCラジオドラマ版LOTRの感想その4

2004-08-15 10:48:21 | Tolkien・その他
BBCドラマ俳優さんについて,IMDBでわかる限りの事を調べてみました。と言っても,イアン・ホルムとビル・ナイ以外は写真もなく,あまりたくさんの情報は得られませんでしたが。

キャラ名 俳優名 生年-没年 備考
Bilbo John Le Mesurier 1912-1983 生涯で100本の映画に出演,3回結婚した
Frodo Sir Ian Holm 1931- Royal Shakespeare Companyで活躍する名優
Merry Richard O'Callaghan 1945-  
Pippin John McAndrew    
Sam Bill Nighy 1949- 16才の時小説家になりたくてフランスに渡って乞食生活を体験
Aragorn Sir Robert Stephens 1931-1995 Maggie Smithと結婚していた事がある。Shakespeare俳優として活躍する一方,The Private Life of Sherlock等にも出たりした
Boromir Micheal Graham Cox 1938- Bakshi版でもBoromirを演じた
Denethor Peter Vaughan 1923-  
Faramir Andrew Seear    
Eomer Anthony hyde   Sharpe's Rifles にMan in Blackとして出ている
Eowyn Elin Jenkins    
Grima Paul Brooke 1944-  
Theoden Jack May 1922-1997 WWⅡでインドで空軍に従軍。BBCラジオで46年間Nelson Gabrielを演じた
Gandalf Sir Michael Hordern 1911-1995 WWⅡでは海軍大尉。生涯で150本もの映画に出演
Saruman Peter Howell    
Celeborn Simon Cadell 1950-1996  
Elrond Hugh Dickson    
Galadriel Marian Diamond    
Legolas David Collings 1940-  
Gimli Douglas Livingstone    
Treebeard Stephen Thorne    
Gollum Peter Woodthorpe 1931-2004 Bakshi版でもGollumを演じた


特筆すべきは,アラゴルン役の俳優さんが,ハリポタシリーズでマクゴナガル先生を演じるマギー・スミスと3年間だけ結婚していたという事でしょうか。。(彼女を見る度に思い出しそうだ)
それとエオメル役の俳優さんがショーン・ビーンの出演するSharpeシリーズに顔を出していたという事。

Rev1 8/26 はーさんよりコメント頂いたBBCラジオドラマサイトの情報により,新たにわかった情報を追加しました

うちのこうさぎ

2004-08-15 09:59:12 | 雑談
よそ様のこうさぎさん達は,もう少し高尚な言葉をお話するようですが,うちのは,管理人のインテリジェンスを反映して,「の!」とか,「-!」とか,「Animal-!」とか,「?」とか,「CD♪」とかいうような言葉しか喋りません。(爆)
くそ~今は「8-!」とか言ってるし。



BBCラジオドラマ版LOTRの感想その3

2004-08-15 09:37:32 | Tolkien・その他
ちょっと間があいてしまいましたが,声ネタの続き(笑)です。

フロドはビルボと区別がつかずオヤジ臭い(爆)。でも年齢相応の艶があってオヤジなフロドもいいなあと思いました。ホビットらしく明るい声,指輪の影響で鬼気迫ってくる声,全てをサムにあげて中つ国を去るときの静かな声,声だけでこれだけ演じ分けるのは本当にさすがだな~と思います。

サムは歌が上手。映画のサムとあまり変わらず。ショーン・アスティンはかなりビル・ナイ・サムを研究したんですね。(笑)

ガンダルフ,メリー,ピピンは映画の声がそっくりなので,BBC版の声についてはあまり言う事ないのですが‥‥(汗)
サルマンの声は若々しいですね。魅惑のサルマンボイスってラジオではこうやって作るんですね~!

ゴラムはアンディ・サーキスとは全然違うイメージで,でもこれはこれで,わ~ゴラムだ~!(ワケわからん(笑))です。

アラゴルンははっきりした英国アクセントなので,悪いとは思いつつもヴィゴさんモゴモゴだったなぁと感慨にふけってしまいました。(汗) 最初は元気だったのに,死者の道ではへたれてます!原作でも老けてしまうほど怖かったらしいですが,‥そんなに怖かったのかい!(笑)

セオデンの声はかなり威厳がありますね。ガンダルフやサルマンと比べて,誰が魔法使いだかわからなくなる事があります。(汗)

エオウィンは映画より男らしい(笑)そう言えば,映画のエオウィンって原作のイメージよりかなり女らしいと思っていました。映画は映画でよいのですが,この位男らしいエオウィンもいいかも。

ファラミア(もまた強い英国アクセントで‥)映画より爽やかで優しそう。フロド達がボロミアの知り合いと知る前と後では微妙に声のトーン変えてますね。療病院の場面は,セリフ難しいと思うのですが,男らしい?エオウィンと相性もピッタリで,よかったと思います。

ガラドリエル,ギムリ,アルウェンは映画の方が全然いいです。アルウェン役は随分年配の方? それにびっくりするほど出番が少なくて,クレジットを見ても「その他」の中で,どなたが演じたかもわかりません。

ナズグルの魔王の声が,妙に普通の声だったので,最初に聞いた時はびっくりしました。
グワイヒアはちょっとマンガっぽい声ですね。

Run!Run!Run!