昨日長崎の高校時代の同期の友人数人で数人で食事を共にした。年寄りのこととて昼食だ。
同窓会の企画で集まったはずなのだが、議事が始まる前に戦災の話になった。ある友人は神戸大空襲で家がなくなった後両親の故郷である長崎に転居し、原爆にあった話。ある男は原爆投下の数日前、爆撃の標的になりそうな三菱造船所の近くを避けて、転居したが、8月9日には疲れて荷物運びを休んだところ原爆の被害にあった。しかも新居は爆心地に近く全焼してしまったという。
「満洲」(現・中国東北部)引き揚げ者の一人は、戦後中国人の「暴民」に襲われた話をした。私も同じく「満洲」で、国共内戦の市街戦のただなかで過ごした一週間の話を始める。
一人一人の話が始まると尽きない。誰もが話し足りないものを蓄えている。そうしてまた、私たちの背後に戦争でなくなった大勢の人たちのことに思いをはせて話が進んだ。
議題はそっちのけでこのような話ばかりで、戦争の話で半分以上の時間を使ってしまった。
話は変わるが、今朝テレビを見ていて、プーチンが「原爆を用意していた」といったのに対し、広島市長や被団協が抗議声明を出したことを知った。安倍首相は?と思い調べてみると「日本から何か発信することは考えていない」という官房長官の発言があった。被爆国日本の政府が何と言うことだろう。腹が立ってきた。