その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

『奥底の悲しみ』を観て

2015年12月29日 | テレビ番組
 今日たまたまABSで放送された、山口放送制作の 『奥底の悲しみ ~戦後70年、引揚げ者の記憶~』を観ました。日本民間放送連盟主催の第11回日本放送文化大賞です。だいたいは中国大陸や朝鮮半島で終戦を迎えたわけですが、同時に旧ソ連軍兵士による日本人狩りが始まりました。若い女性を差し出せと叫んで、威嚇射撃をしながら街を歩いてたそうです。雪の上や道路上であれ、とにかく場所はどこでもよくひたすら強姦したそうです。後ろで待ってたということですから、要するに輪姦ですね。しかも女性の年齢は若くは10代前半ですよ。彼らは『ロスケ(露助)』という蔑称で呼ばれてました。それを聞いただけで、従軍慰安婦なんぞはぶっとんでしまいます。その性的暴行により妊娠してしまった女性を「特殊婦人」と呼び「特殊相談所」で秘密裏に処理されました。山口県・仙崎港には41万人の引揚げ者がいましたが、日本に行き着く前に暴行を苦に自殺(船からの身投げなど)したり餓死した人も相当数いました。勝ったから何をしてもいいというわけはなく、当然日本だって旧ソ連を訴えることはできます。ですが、かの国のように常軌を逸した戦争中の出来事を、戦後70年も経って蒸し返すというのはどうかと思いますね。
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森吉山樹氷PR

2015年12月28日 | 森吉山




 雪が降らずにやきもきしてましたが、昨日は除雪車も出動しました。PDFファイルも作ったんですが、ブログではPDFをアップロードできませんので、拡大 をご覧ください。今シーズンはゴンドラ駅舎わきに完成した、森吉山ビジターセンター「ぷらっと」もオープン。

 詳細はこちら秋田県北おすすめドライブ
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蜩―慶次郎縁側日記

2015年12月27日 | 本・雑誌
 慶次郎は半ば隠居の身なので、傍観的にみてるところがこのシリーズの味になってます。

 権三回想記…第2話なんですが、第1話の綴じ蓋に続き下ネタ系。女を騙して金をとっては引越しを繰返す家業の権三が、縹緻(きりょう)よしの「お此」に狙いを定めるも逆に「手籠めと強請り」で脅され二十両の借用書を書かせられることに。その借金のため馬車馬のように働かせられるなかで、「おてる」を騙すつもりがまたまた逆に強請られるという、楽して金は稼げないという教訓。

 第4話の「意地」もいい話でした。指物師の政吉は、腕は立つと慢心していたきらいがありましたが、病床に臥せった「おちせ」の鏡台を作ることで、「意地のにおいがする」と言われた硯箱から進化し、物作りの真骨頂が見出せたのではないでしょうか。すなわち、体が不自由になったおちせが使いやすいように工夫することで、ユーザー目線での物作りに開眼したといえるでしょう。おちせは死と引き換えにそれを分からせたかった、と行間を読むと泣けてきます。

 第5話「蜩」…下っ引きになるのに金がいる、とは現代にも通じる詐欺です。

 第9話「逢魔ヶ時」…医者の家に生まれ大店に嫁いで何不自由なく暮らしている「お俊」は、自分の才覚でしたことは何もない、と万引きのスリルに憑りつかれる。エンディングでは読者へ想像させる部分もあるのが一興。

 第10話「不老長寿」…行きどころはなく、金はなくなる一方で、自分は死にそうもなく挙句の果てに盗みを働いてしまう。昔も今も変わりないのかも。

 第11話「殺したい奴」…話が二転三転して面白かったですが、結局は助三郎の不徳の致すところかなと。

【漢字】
縄暖簾(なわのれん)…居酒屋のこと。現代でも縄をたくさん垂らした暖簾を使ってる居酒屋がありますが、戸を閉める時縄が引っかかったりしますので、束ねてるところもあります。

束脩(そくしゅう)…寺子屋など学問や習い事の入学・入門に際し、師匠に対して納めた金銭や飲食物のこと。

幇間(ほうかん)…男芸者(別名太鼓持ち)。
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雑記

2015年12月26日 | 雑記
 昔は日本にも犬食文化というものがあって、何を隠そうこの私も食べたというより、肉の正体を明かされずに口にしてしまったことがあります。とても柔らかくて、不味くはなかった記憶があります。あとはウサギとかクマですかね。冬眠前のクマは脂っこくて、私は苦手です。ずっと遡って明治時代には白鳥とかカモシカも食べられてました。マタギも実は色んなものを獲ってて、サル狩りをしたりコウモリやカラスも食べてたそうです。カラスは、ハシブトとハシボソの2種類あって、食べられてたのはハシボソの方。意外とウマイんだそうですよ。

 幼少の頃食べてたのでは、タニシの味噌煮は美味でした。田んぼからいくらでも獲れたものです。ヤツメウナギは今でもたまにスーパーに置いてあったりしますが、相当高いです。カジカも一升枡で一杯、二杯と数えたぐらい獲れました。もっとも今では一升枡を持ってる家はないでしょうね。川にはモズクガニもいましたし、沢に行けばサワガニを捕まえるのが楽しみでした。

参考資料として下記をリンクしておきます。
秋田・食の民俗シリーズ

秋田・食の民俗野生鳥獣編
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支那そば まき

2015年12月25日 | らーめん



 隠れ名店支那そばまきを訪問。外観もキレイなんですが、入店してみると隅々まで掃除が行き届いてました。普通なことのように見えて、結構おざなりになっている店が多いものです。注文は、支那そば(並)600円とチャーシューライス(小)200円。盛り付けもキレイですよね。店主は几帳面な方のようです。支那そばは、無化調で煮干し基調。能代の十八番よろしく、丼の底には砕かれたナッツ。胃に優しいそばです。麺の硬さ、スープの濃度は注文時に指定できます。調味料群の中に、辛味の壺があるのを忘れてました。なお、野菜バーサービスはたぶんなくなってると思います。

【支那そば まき】
秋田市下新城笠岡字堰場170-4
018-873-3427
11:00~14:30
月曜・第一火曜日(お盆・正月・臨時休業あり)
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