ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

フィリップ、きみを愛してる!@京都シネマ

2010-03-31 21:03:45 | 映画感想
原題 「I Love You Phillip Morris」

注;タバコの映画ではありまへん

リッキーマーティンもカミングアウトした今日この頃、皆様如何お過ごしでありましょうか。
#うむ、ゲイの映画づいてるな、儂。

この、塀の中で出会った恋人を釈放させたり、会うために脱獄を繰り返したりして、最終的に167年の懲役を受けたという奇想天外な話。実話だっつーんだから驚きだ。(モデルは現在も服役中)
事実は小説よりも奇なり。
#っつーか、そんだけ頭が良かったらもっと他のものに使えませんかねぇ?え、愛の力?あぁー、しょうゆうこと?
#結果として詐欺したとはいえ、アメリカの生保会社のCFOとしてそんだけ利益あげられる才覚があるんだから。

さて、ジムキャリーである。
やっぱり、ジムキャリー。

映画のチラシに
「制作にお金を出してでも出演したい映画が3本あった。『トゥルーマンショー』『エターナルサンシャイン』そして『フィリップ、きみを愛してる!』だ」
とある。
確かに、ジムキャリー。ノリノリである。
こういう狡知に長けてアクティブな感じの役、好きなんだろうな。いや、実際そんな役を演じるジムキャリーが好きだけど。
弁護士然としてふるまう姿はライアーライアーを思い出す。

で、ユアンマクレガーである。
そうか、ユアンマクレガー。

カワユイ!カワユイですぅ~!ユアンマクレガー☆ そぉきゅうと☆
#あー、儂はストレートですので念のため
役割的には彼がネコの彼、もう表情とか、しぐさとかかーいーんだなー、これが、堪らんっ(をい)

ユアンマクレガーは「普通じゃない」しか見ていないんだけど、そーいえば、あん時もなんだかきゅーとでしたねー。キャメロンディアスとのカップルは、なんだかとってもドキドキする感じだったっけ。

んで、映画はねー。
確かに主人公はゲイのカップルだけど、基本的には愛の物語。だよね。
まぁ映画のタイプとしてはコメディーなので、ゲイのカップルという設定もその一助になっていると理解しちゃいましたけど、そんな軽い感じでOKかしらん。

軽快なテンポ、軽快なテンション、軽快な転身、軽快な元妻(その寛大さよ!)。心地よいです。
何よりも、いろんな詐欺や脱獄劇を繰り出すスティーブン(ジムキャリー)のバイタリティーの凄さっつーたら。(犯罪なのに)終始ワクワクですよ。
んー、娯楽系恋愛映画だから、まぁそんなに深さは感じないけどね。

しかし、刑務所の中であんな事出来るのか???

フィリップ、きみを愛してる!@京都シネマの画像

フィリップ、きみを愛してる!@京都シネマの画像

フィリップ、きみを愛してる!@京都シネマの画像



「西原理恵子 博覧会 バラハク」展@京都国際マンガミュージアム

2010-03-29 13:19:16 | 展覧会とかアートチックなもの
サイバラ、と言い捨ててしまうほどには彼女のマンガをちゃんと読んでいないアタクシ。
西原理恵子画伯だな。。。(高須センセ風)

彼女のマンガは嫌いじゃぁないのだけど、軽い気持ちでは読めなかったのだ。
雰囲気は軽いのに、中身は重いのが多いんだもの。おまけに文字数多いし、色づかいといい、絵面といいごちゃごちゃしてつかれるし。

なんでも、色づかいについては「出来るだけ目がチカチカするように心がけている」らしい。。。。
かけるな―!そんなもん!!!

それでもチラチラと
機会があれば見たり読んだりして知っていたのは、まぁじゃんほうろうき、とか、ぼくんち、とか、鳥頭紀行あたりか。
自分で持っているのはようやく「どうころんでも社会科」だけ。
#いや、それは挿絵のみだから。。。

彼女への見方が変わったのはやっぱり「いけちゃんとぼく」
映画は見られなかったけれど、代わりに原作の方を読んだ。

あぁぁ、これはなんだろーね。
こんな切に刹那で悠久な大人の恋のメルヘンは見た事がない。
#子供の話だけど、大人の恋心のお話です(わかりにくいわっ!)

おかげで展示会場で「いけちゃんとぼく」のポスター見ただけで泣いてしまったじゃぁないか!
注:結局映画は見ていません

ほんで、
どうやら最高傑作と言われている(らしい。。。存在自体全然知りませんでしたけど。。。)

 「うつくしいのはら」

うちのめされる。

これは、悟りの境地ではあるまいか!?

あー、これ以上何も言うまい、言ったらなんか違うものになってしまいそう。

何かに収録されている、って書いてあったのだけど、何だったか忘れてしまったのが無念(<馬鹿、ぐぐりなさいっ)

#あ、営業ものがたりみたいです(<ぐぐった)、買いに行こう

ちなみに展示順路の一番最後には画像のように毒々しいピンク系で彩られたお部屋が(この部屋だけ撮影可)。
あのぉ~、アタクシ直前のお部屋で涙してたトコなんですけど、余韻に浸るとかナシですか?
何を言わんとしているか、意図はまったく不明。

っつーか、そもそも基調になるトーンが「ショッキングピンク」だなんてどうなんだ!?
ほんで、この絵って。。。ミスマッチにもほどがあるっ!
#そこが魅力、とか言うんだぜ、きっと

奇を衒っているの好きですか?
はい。大好きです。

さて、展示会は5月9日まで。
そのあとは高知でも開催予定。

おっ、地元に錦(?)を飾るんだね。

http://www.kyotomm.jp/event/spe/...

「西原理恵子 博覧会 バラハク」展@京都国際マンガミュージアムの画像

「西原理恵子 博覧会 バラハク」展@京都国際マンガミュージアムの画像

「西原理恵子 博覧会 バラハク」展@京都国際マンガミュージアムの画像



火天の城/劔岳@祇園会館

2010-03-26 12:21:13 | 映画感想
祇園会館のタダ券が手元に。

久しぶりに祇園会館まで行く。
「火天の城」は、ちょっと見たいと思っていた映画だったので。
#っつーても、この映画の知識は、西田敏行が出るのと時代物である、って事だけ

平日の昼。
到着、祇園会館。

ひょえー、めちゃめちゃお客さんが入っている~(驚)。

祇園会館は京都に唯一ある三番館(ですよね?)で、以前、何度か来た時にはいつだってガラガラだった記憶があるんだけどなぁ。けっこうお年かさの方とかがたくさんいらっしゃる。入れ替えナシだからゆっくりできるしねー。あちこちでおベントだして食べている感じが、最近のシネコンなんかでは絶対に見られない風景でちょっと楽しい。

さて、そんなわけで映画なわけです。

「火天の城」
信長の安土城を作ったおはなし。
主人公にその棟梁として西田敏行。

西田さん。
やっぱり凄いなぁ、と思うのだ、その泣きの演技と泣かせる演技。その見せ場は何回となくあるのだけれど、全て泣き方が違うのだ。表情はさして変わらないように見えるのに。
一方で、その娘役の拙さが。棟梁と夫婦役の大竹しのぶは徹底的に控えめな女性の演技だから、そこらへんのバランスの悪さがどうしても気になってしまうのだ。

しかし、椎名桔平。かっけーなー。

この映画で大事なのは、おそらく築城の為に次々と出てくる試練に対して、棟梁をはじめとする職人とそれをささえる家族・民衆がどのように前向きに対処していたのかというその姿を描く事だと思うのですね。
だから、映画のダイナミズムとか、クライマックスというのは、無くはないのだけれどそんなに激しいもんじゃぁないのです。もう、淡々と、淡々と完成に向けて歯を食いしばり、でも決して腐らずに頑張りぬく、その中で実を結んで完成する当代随一の城、という展開の映画、だと。
その中で、蛇石を取り除くシーンで、間者に信長がおそわれるシーンの演出は、ワイヤーアクションとかもあったり、スパイに恋して一緒に死んでしまう山本太郎とか、なんだかこの映画にそぐわない気がしてちょっと違和感がありましたなぁ。まぁ、そんなんなかったら、退屈な映画~、とか言われちゃいそうな気もするけど。

思っていたのはもっと重厚な感じの映画だったので若干の期待外れ、というのが正直なところか。


「劔岳 点の記」

いやーん、日本髪の宮崎あおい萌~~~(^◇^)

あぁ、スイマセン。取り乱しました。。。

笹野高史さんに夏八木勲さん、「火天の城」にも出ていたからなんだか二つの映画がつながっているかのような錯覚に。。。
やー、でもよく出てますよねー。ホントに。香川照之さんなんかも見る映画の2本に1本は出ているような気がしてしまう。

さて、火天の城とちがい、見る気がなかったせいで、期待感っつーものがなかったせいか逆にこっちの方が良かった印象。のほほほ。

火天の城と比べてしまうと申し訳ないが(って、同時上映していたのだから仕方ない)、劍岳はさして派手な作品ではないけれども淡々と偉業を成し遂げるその素晴らしさ、人間模様もきちんと描かれ、そしてちょっと感動的な演出も施されていて、最後にはぐっときた。確かにクライマックスはあっさりしすぎでもうちょっと何かあっても良かったんじゃないの?って思ったけれど、実際にする時ってなぁそんなもんだよね(苦笑)

しかし、仲村トオル。男前やなー。

メンツに拘る陸軍参謀を完全な悪役として描いている(儂の中では山岳会は敵じゃぁなくライバル、若しくは理解者、はたまた同士)のに違和感があるけれども、多かれ少なかれそういう見方はあっただろうし、わかりやすい。
陸軍の中で上官に対して意見したりする場面とか、松田龍平演ずるノブの我儘さなど、実際にあったようには思えないところもあるけれども、それも一つの演出かと。

日本山岳会からの最後のメッセージ、そしてそれに応える測量隊。
同じ山を目指していたもの同士、目的は違うけれども目標は同じという両者が過酷な自然の前で互いに尊敬し合える関係になる(まぁ、測量隊の全員が山岳会を尊敬するに至ったかどうかは微妙だけれど)というのはきっと必然。自然の前では人間なんてちっぽけな存在、カビの生えたような表現だけれども、自然を忘れかけている儂らには実感として響きにくくなった言葉でもある。
手旗信号を習っておいてよかった。
#って、もう半分くらい忘れていたけど (^^ゞ

100年も前、装備も防寒着も今と比べたら当然劣るであろうその状態で何日も高山の厳しい環境の中で重い荷物を背負い山を歩き回るその胆力に驚く。

儂は山歩きをするわけではないのだけれども、山を歩く人たちが何に魅せられているのか、その答えの一端をこの映画の映像で感じる事が出来たような気はする。
山の景色は雄大で、美しく、恐ろしく、そして偉大だ。
自分の足できちんと歩いて登り、あの景色の一つになれたならば、その魔力にやられても不思議じゃぁないんだろうな。この山で信仰が生まれた事も納得できる。
#立山曼陀羅の絵解きが聞きたいっっっ!

火天の城/劔岳@祇園会館の画像

火天の城/劔岳@祇園会館の画像

火天の城/劔岳@祇園会館の画像



ドラえもん のび太の人魚大海戦@新京極シネラリーベ

2010-03-23 14:00:32 | 映画感想
関係ないけれど、平野神社の桜です。この日、本殿前のこの株は見事に満開でしたの。
冷たい雨が降っていたのが残念だけど。

で北野からバスで河原町に出てシネラリーベへ。

火曜日はメンズデーで、男性は¥1,000-だ!
と思ったら、ドラえもんは対象外だそうな(泣)。仕方がないので京都シネマの会員って事でちょっとだけ安くしてもらう。

さて、
映画30周年記念のドラえもん映画。
ドラえもんが新しい世代になってからは5本目かな。オリジナルとしては2作目かな。

今回は海の中へ。
海の中に人類とは違う種族が住んでいたっていう設定は海底鬼岩城と一緒だけれど、バッティングしないのかしらん?

簡単にあらすじ
ドラえもんとのび太が例によって道具で遊んでいた結果、人魚族(5000年前に地球にやって来て海底にすんでいる)のプリンセスであるソフィアがのび太達の町に来てしまう。
海底にある人魚族の町に招待され(押しかけた?)のび太一行だけど、時を同じくして宇宙から人魚族の持っている剣をもとめて怪魚族というのが攻めてくる。争いに巻き込まれるのび太達。

ってな感じ。

感想ですが。
全体的には、話が詰められていない事への物足りなさを感じる。

この話の結果、ソフィアは最終的におばぁ様である女王から王位を譲られる事になるのだけれど、それにしてはあまりにも彼女が幼いというか、のび太達と同じ目線に感じられて仕方ない。王女様というのに人間世界に迷い込んだり(ドラえもんとのび太のせいか?)、最前線で戦ったり。不用心というか、無鉄砲というか、そりゃアカンやろ、というところがあって、なんだか説得力が出せていないところがあるのだな。
あと、最初人間を嫌っていたハリ坊との友情、みたいなものもきちんと描けていなかったし。

ドラミちゃんの電話をドラえもんが無下に切ったら、当然そこで超重要な情報が本当はあったんだろうな、って思うやん?それが、単に無理やりスペアポケットから出てきただけだなんて。そもそも今回ドラミちゃんが出てくる必然性をあまり感じなかったのですが。。。
伝説によるところの、祈りとティアラ(もしくは宝石?)の力で最後は勝つのだけれど、そんなわけのわからない神秘的な力で解決するというのも安直な感じがするし。
#えぇ、そもそも「ドラえもん」ってぇのは、わけのわからない未来の道具ですべてが解決するマンガでしたね(笑)

子供向け映画なんだから良いじゃない、なんて言って欲しくはないのだけれど、言いますか?
子供向け映画だとは言っても、いい加減なつくりにしてほしくはないというのが、我儘な大人からのお願いですけど、ダメですか?(苦笑)。

ん~、なんだろーな、もっとのび太たちの活躍とか、秘密道具がからんだトリックとか、友情物語とか。そういうのものが欠けていたような気がするのだ。
#せいぜいひねりが効いているのは架空水面シミュレーター・ポンプでやっつけたくらいか

ストレートでわかりやすい?う~ん、そう言えばそうなのかもしれませんけど。

さてと、
今回はリメイクじゃない作品。

同じくオリジナルで作った、一昨年の緑の巨人伝では強烈に感じた環境破壊への警告というメッセージ性、今回もありましたが、だいぶ影をひそめてしまいました。いや、前回は前面に出しすぎちゃう?って思ったけれども、今回は、逆にひそめすぎちゃう?っていうくらい控えめになってしまったような気が。
#下手したらハリ坊の我儘くらいの感じでとられて、それで終わりになっちゃいそうな気がします。

メッセージ性だけではなく、話自体も緑の巨人伝は子供向けにはちょっと複雑では?と思ったっけ。
それも今回かなり単純にした、という事なのかもしれないな。

#込み入った話にしたら「わかりにくい」言われるし、簡単にしたら「単純や」言われるし、作る人って大変だよね(^◇^)

あと、絵の感じは前回ほどの違和感を感じなかったな。
なんでだろう。

しかし、
平日の昼間とは言え、春休みではないのか? 映画館相変わらずガラガラです。
儂、ドラえもんを見に行って混んでいたためしがないのだが、京都では人気がないのか?<ドラえもん

ドラえもん のび太の人魚大海戦@新京極シネラリーベの画像

ドラえもん のび太の人魚大海戦@新京極シネラリーベの画像



ブルーノ@京都シネマ

2010-03-23 11:35:31 | 映画感想
うっひょー、こりゃぁまたたまげた。
ここまで自信を持って「オススメしない映画」に出会えたのは初めてかもしれない(笑)

上映3分前に席に着きましたが。。。
観客は儂一人。初体験です!プライベート上映!

いやー、今まで久御山のジャスコのレイトショーとかで、危うく一人(組)って事は何度かあったけれど、ホントになったのは初めてですよ。フツーに夕方の上映なんだけどな。
あれって、一人も観客がいなかったら映画館はどうするんだろう。それでも上映するのかしらん?
#などと要らぬ心配をする儂

さて、映画の話。

んと、前の「ボラット」は見たいと思っていたのだけれど見損なっていて、だけんども、今作は別に気にもしていなかったのね。ぢつは、見るつもりだった「フィリップ、きみを愛してる!」の上映時間に間に合わなかったものだから、ふんじゃぁ見よう、ってなわけで見たわけです。

えー、まぁなんだろー。ひどいねー。とりあえず、表現が。もちろん、お下品加減とか。

んふふ、これは結局のところ、目を背けたくなるような状況から笑ってしまえというところのような気はするのだけれど、何が辛いかって全編を通して「目をそむけたくなる場面なんか一つもなかった」なーんていう人はかなりの少数派だろうな、と推測されるところ。

物事を皮肉って笑うにしても、その対象が一般市民なり国家なりではなくて、主人公であるブルーノの無知蒙昧さにむけられる結果になってしまっているところが辛いかもしれないと思うのだな、これが。パンフレットに書いてあったようにカルチャーギャップを皮肉る事に成功しているのはせいぜい「ゲイ教化人」の言動くらいに思えたけれども、それだってゲイを毛嫌いする人から見たら話をはぐらかす(というか、聞く事が出来ない)ブルーノへの嫌悪を募らせるだけだし。

彼はゲイという設定なわけだけれど、ゲイという立場から他の者の偏見や理不尽を笑い飛ばすならばそれは普通に評価される良くできたシニカルコメディーになるのだろうけれど、彼はこの映画でその立ち位置であるゲイ自身を貶めるように描かれているのだからたまらない。

人は自分以外のモノが対象になっているときは笑えるけれど、自分が対象になった途端に笑えなくなる。全方位をコケにする対象にした、かの映画で本当に笑える人ははたしてどれだけいるだろう。まぁ、それこそが皮肉になるわけで、そこを狙っているのなら、誰も笑えなくてまさに正解なわけだ。
そうだとすると、この映画では本当の意味でタブーはない、って事になるのかもしれないよなぁ。

本気で凄いなぁと思うのはパンフに書いてあった「確信犯的ドキュメンタリー」についての行なわけです。

「ブルーノは架空のキャラだけど、映画に出てきてインタビューを受けたり、行動を起こしたりする相手は彼を本当に『オーストリアの(ゲイの)ファッションレポーター』だと思っているから、その反応や行動はホンモノだ」

ということ。

そう考えるなら、彼に接する人たちに確かに飾りのない本当の姿(本性を)をさらけ出させる事にだけは成功しているといっていい。最後の、リング上で男同士がまぐわう姿を無理やり見させられる(おそらく)ゲイを嫌悪する人たちの反応とか、あまりにもストレートでねぇ。他にもほとんどの人たちは怒ったり呆れたりするのだけれども、その時のその人たちの姿というのはどうしようもなく卑小に見えてしまうのだな。でもこういうやり方はやっぱりちょっと狡すぎるよなー、騙しているも同然だもの。
#いや、映画で架空のキャラが、本物だといってやっている時点で100%騙しているのか。。。

しかしね、何よりも、人々の反応はあまりにシビアで余裕がなく救われない。残されたブルーノのしらけた空気と同様に、後に残るのは後味の悪さだけだ。

彼の目的はひたすら世界的に有名になる事なのだけれど、その為にアメリカの大統領候補をインタビューと偽ってベッドルームで誘惑するとか、新兵訓練キャンプに入って規律を守らないとか、黒人がたくさん観客でいる中で黒人の赤ちゃんをアフリカでiPod(U2の限定版)と交換してきた、と発言してみるとか。いや、なんちゅー命知らずな。。。。
特にヤバそうなのが中東での行動。中東和平を実現すれば有名になれると、パレスチナ人とユダヤ人を同席させて双方に対して侮辱するような発言をしたり歌を歌ったり、ヒヤヒヤです。今度はアルカイダに誘拐されれば有名になれると(いや、ホントにそうなったら殺されかねませんけど?)、テロ組織の幹部にあってウサマビンラディン(のルックス)批判。「出ていけ!」と追い出されたからいいようなもの(いや、良くないけど)、あれホントにあれで済んだの?さらに、ユダヤ人がたくさんいる中、肌の露出した服で歩いていて追いかけられるシーンがあったけど、あれはエキストラとかじゃぁなく本当に追いかけられているの?だとしたらちょっとねー。
#そういえば昔、江頭さんもイスラエルで肌さらして怒られたっつー話を聞いたことがあるようなないような

ギャグ映画に一貫したものを求めるのもナンセンスだけれど、なんだろきちんと表現したいものが見つけられなかったのが残念。儂の感性の鈍さのせいでしたらスイマセン。

あと、もっときちんと知っていれば笑えたりツッコめたりしたところがたくさんあったような気がするんだよなー、子供の「OJ」って名前とか(シンプソン?)<わかる方がもしもいらっしゃったら烏滸なあたくしに教えてぷりーず。 もっと勉強しなくちゃ。
それと、エンディングにブルーノが歌う(ユダヤとヒンズーは争いをやめよう、キリスト教徒を撃て、とか言ってしまうあまりにも酷い(^^ゞ))歌を一緒に演奏していた人は誰?扱いにいわくがありそうな感じプンプンだったけど、儂、洋楽はまったくわからないのでちょっと気になる。
#思わせぶりなだけか?

ブルーノ@京都シネマの画像

ブルーノ@京都シネマの画像