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3DS『ルーンファクトリー4』 ファーストインプレッション

2012年07月21日 11時44分52秒 | 【旧】購入・レビュー話
まだ全ての機能が出てきていないかもしれませんが…とりあえず、ファーストインプレッションを。





ルーンファクトリー4
対応ゲーム機 ―→ ニンテンドー3DS
発売日 ―→ 2012/07/19
希望小売価格 ―→ 5,229円(税込)
ジャンル ―→ ファンタジー生活ゲーム
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)




■====== 簡単なご紹介 ======■

スローライフゲームの代表作である『牧場物語』から派生して誕生した、『ルーンファクトリー』シリーズの最新作です。
スローライフとアクションバトルを楽しめる基本的な部分はそのままに、より多くの要素や細かな変化など、より磨きをかけた内容になっています。


主人公は、まず男性・女性のどちらかを選択します。選択後、「セルフィア」という町を拠点にして、思うままに毎日を過ごしていきます。
作物を育てるもよし。色々な住人に話しかけるもよし。住人の依頼を受けるもよし。フィールドやダンジョンに行ってモンスターと戦うもよし。ストーリーに沿って進めていくもよしです。
ただし、さすがに最初はできることが少ないので、依頼などを通じて、できることを少しずつ覚えながら増やしていくことになります。


あと、これまでのシリーズ作品と違う点を、ピックアップ。

・同じ種類のものであれば、一度にたくさん手に持つことができます。(例外あり)
『3』で採用されたシステムですが、『3』では持つものの”レベル”も同じでないと、まとめて持つことはできませんでした。
今作では、レベルに関係なく種類さえ同じであればまとめて持てるようになりました。レベルは、説明欄に順番に書かれています。(1、1、1、1、3、2、1…みたいな感じで)

・モンスターを仲間にする方法について。
これまでは、ブラシで根気よくブラッシングすることで仲間になるという方法でしたが、今作は、料理やアイテムを与えることで仲間にします。もちろん、モンスターにも好き嫌いはあるので、好きなものを与えられないと仲間にできないようですよ。

・「オーダー」というのができます。
依頼をこなしていくと”王子ポイント”というものが貰えます。これを消費して、リュックなどの拡張をしたり、モンスター小屋を作ったり、料理や薬剤の調合に必要な免許を獲得したり、お祭りを開催できたりします。一部では、木材や石材も必要な場合があります。
”免許”という概念もシリーズ初ですが、例えば、料理の免許を獲得すれば、料理屋から調理道具を購入できるようになるわけです。
色々とオーダーを重ねていくことで町が発展し、できることが増えていきます。

・HPが0になってしまった場合について。これ、毎回微妙に違うんですよね。
今回は、病院に搬送されて蘇ります。治療費が発生しますが、時間は全く経過していません。これまでは、1日経過してしまうなどのペナルティもあったので、今回はだいぶ易しめです。

・どの住人に話しかけたか?が分かりやすくなりました。
住人に話しかけようとする時に、住人の頭に吹き出しアイコンが出るのですが、これが黄色の場合は「今日まだ話しかけていない人物である」ということが分かります。
話しかけたことのある相手は、吹き出しアイコンが白になります。

・住人と一緒に冒険することができます。
これまでは、モンスターと冒険することはできましたが、住民と冒険できるのは、たしか無かったと思います。
会話中、LボタンまたはRボタンを押すと「ところで会話」というのが発生。会話の後、デートに誘ったり告白したりできます。
ま、仲良し度が高くないからか、今のところまだ1人も付いてきてくれませんが(笑)

・収納箱、出荷箱、調理道具といったものを、自由な場所に置けるようになりました。
調べた後「持ち上げる」を選択すると、持ち上げて自由に運べます。広場のど真ん中で料理をする、なんてこともできますよ。
あと、ジャマだと思ったらぶっ壊すこともできます。壊した場合は、自己責任で再入手してくださいね(笑)

・「肥料入れ」というものが出てきます。
畑では、同じマスで作物を育て続けると、土の状態が悪くなって育ちにくくなります。放置すれば回復しますが、肥料入れに雑草などを補充しておくことでも回復します。

・飛行船を使った瞬間移動ができます。
町にある飛行船と各所セーブポイントを、行き来できます。



■====== partygameの評価 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆

 購入価格 ―→ 4,241円(新品)
 プレイ時間 ―→ 約6時間
 プレイ内容 ―→ 春の中盤くらいまで
 過去のシリーズ作品 ―→ 全てプレイしています。(ただし『フロンティア』『オーシャンズ』は未クリア)
 備考 ―→ レスト(男性主人公)でプレイしています。


◆=== グラフィック・サウンドについて ===◆

△ ―→ グラフィック面はそこまで大きく変わってないです。
アップになった状態を見たりすると、DSの頃よりはちょっとキレイになったと思うんですが、基本はちょっと遠くから見る感じになるので、あまり違いが分かりません。違いを感じられるとしたら、鳥などの細かい動きとかですかね。

△ ―→ 立体視は、かなり控えめです。
以前に公開された3D動画の時と、変わりありません。なんとなく立体視になっているかな?程度です。
まあ、3Dボリュームをグリグリすれば違いは分かりますが。

あと、立体視の関連で1つ気になること。
会話ウインドウが出ている間、フィールド(背景)のグラフィックは立体視がOFFになります。で、会話メッセージの流れとして、話しかけると会話ウインドウが出てきて「こんにちは」→一旦会話ウインドウが引っ込んで、また出てきてから会話…みたいな流れになっているんですね。
この、ウインドウが一旦引っ込んで再び出てくる時も、わざわざ背景の立体視がON/OFFしているので、若干ながら見た目の”わずらわしさ”を感じました。

以上のことから、今作をプレイするのは基本、立体視OFFでいいように思いました。
私はONでプレイしてますけど(笑)

○ ―→ サウンドは、雰囲気に合っていると思います。
特別、名曲だと感じる目立つ曲もないですが、世界観にあった落ち着きのある曲ばかりです。


◆=== ゲームシステムについて ===◆

○ ―→ 細かいところに、さらなる磨きがかかっています。
「オーダー」という形にすることで、できることを分かりやすくまとめていたり。これまで何の使い道もなかった雑草の使い道ができたり。誰と会話したかが分かりやすくなったり。まとめ持ちはさらに便利になったり。
あと、住人の日常的な行動も、だいぶ自然になってきました。住人同士で会話して笑ったり怒ったり「ごちそうさま~」とか言っていたり。雰囲気作りが良いですね。

○ ―→ 初心者にも配慮した、分かりやすい進め方です。
まあ、これまでもチュートリアル要素はありましたけど、言葉で説明するだけで終わることも少なくありませんでした。今回は、依頼という形で1つずつ実際に利用しながら覚えられるので、より理解しやすくなったと思います。
それと、今回は町がそんなに広くないうえに位置関係も分かりやすいと感じました。ここらへんもありがたいですね。

○ ―→ アクション要素もGOOD。
相変わらず、気持ちの良いプレイスタイルです。武器はさらに多くの種類が。「拳」とかいう武器もあり、今のところお気に入りで使っています。
攻撃して倒れている相手をAボタンで持ち上げて投げられるほか、相手を空中に浮かしたところでAボタンを押すと、キン肉バスターが炸裂!…本当に王子ですか?(笑)

△ ―→ 操作まわりは、もう今一歩といった印象。
据え置き型ゲーム機版のシリーズ作品(フロンティア、オーシャンズなど)と比べると、携帯ゲーム機版のほうはどうしても、幾分か操作まわりが劣るんですよね~。
今回も、慣れてくれば大丈夫そうですが、何となく戸惑う操作がいくつかありました。

例えば、アイテムのショートカットメニューをLボタンで開いて、Aボタンで装備して、Bボタンで使用。物は、Aボタンで持ち上げてX・Yボタンでおさめる。
個人的には、装備して使うものはBボタンに統一。持ち上げたりおさめたりはAボタンに統一して欲しかったかな~と思いました。そうしたら、同じボタンを連打するだけでササッと利用できるので。
ま、操作感覚って完全に開発者の感覚にゆだねられますからね。難しいところですが、何せ長くプレイする作品だけに、「とっつきやすさ」を捨ててでも「感覚的な操作のしやすさ」を追求して欲しいように思いました。それこそ、とっつきにくいという人にはタッチ操作があるのですから。

△ ―→ 収納箱などが自由に配置できることついて。
自由に配置できること自体はすごく良いのですが、基本的に毎回、中を見るのか?持ち上げるのか?を聞かれるので、何百回も繰り返し使う機能だけに、利用がワンテンポ遅くなったのがちょっと気になりました。
中身のメニューのなかで、例えば特定のボタンを押したら持ち上げる…とかにしたら、良かったのかな~と思いました。基本的に、使用頻度が極端に高いものと低いものは、できるだけ同じ選択肢に並べないほうが良いと思っていますので。

△ ―→ 物を持ち上げる時の判定が、ちょっと厳しくなったのかな?
一気に木材を生み出して、まとめて持ち上げている時も、途中で木材を投げ飛ばしちゃうことが多いです。『3』の時はこんなことなかったと記憶しているので…物を持ち上げる時「そこに物があるかどうか?」の判定が少し狭まっているのかな~と思いました。
とても些細なことですけど、『3』の時には感じなかった違和感なので。

△ ―→ 下画面の全体マップについて。
概ね文句なしなんですが、まだ慣れていない時に、自分が町のどこにいるのか?が、全体マップを見ても分かりづらかったです。主人公も住人も、同じような顔アイコンで表現されているものでして…。
こういう時はだいたい、主人公だけ目立つ表現(色が違う、光っているなど)にするのがセオリーだと思います。

△ ―→ 難易度バランスは、相変わらず極端な印象。
ザコ敵はそうでもないんですが、ボス敵が強い…。
なんか、いつもこんな感じなんですよね。ザコ敵にほとんど苦労しなくなったダンジョンのボスで、ボコボコにやられるという。しかも、序盤から気絶+多段ヒットとか反則でしょ(笑)
ま、ここは地道にレベルアップや装備の強化さえすれば、最終的には誰でも倒せると思うので。良しとします。



■====== 得点とまとめ ======■ … 87点(100点満点)

今のところ、前作より-3点にしました。
『3』の時は、その前作『2』と比べて大きく進化した様を感じられたので評価も高くなりましたが、今回は『2』→『3』ほど劇的な変化がないので、こういう点数にさせていただきました。
しかし、故に完成度は高いですし、要素もいろいろ。何だかんだ言いつつも、時間を忘れて地味にコツコツプレイしたくなる魅力にあふれています。

あと、前作で完全にオマケ扱いだった子供が、今回は一緒に冒険に出かけられたりするらしいので、そこらへんまで来ると評価が高くなるかもしれませんね。ま、どれくらいかかることやら…(苦笑)


きりが良いところまで進んだら、セカンドインプレッションを書く予定です。

万人向け ← ○○○●○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○○○○●○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○○●○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○●○○○ → 達成感重視 


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