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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii『ルーンファクトリー フロンティア』 ファーストインプレッション

2008年12月06日 15時59分49秒 | 【旧】購入・レビュー話


ルーンファクトリー フロンティア
対応ハード : Wii
発売日 : 2008/11/27
希望小売価格 : 通常版 7,140円(税込)
ジャンル : ファンタジー生活ゲーム
プレイ人数 : 1人
CERO : A(全年齢対象)
備考 : クラシックコントローラ対応


○新牧場物語シリーズ『ルーンファクトリー』が、Wiiで登場
今作は、『牧場物語』シリーズの新機軸タイトルとして、DSで2作品発売された『ルーンファクトリー』シリーズの最新作です。同時に、シリーズ初の据え置きゲーム機でのタイトルです。


○まず基本的なことを
1日の中で、畑を耕したり、作物を育てたり…。はたまた、ダンジョンでモンスターを倒したり奥を目指したり…。あるいは人々と触れ合ったり、プレゼントをあげて仲良くなったり…。自由気ままなスローライフを過ごせます。
ただし、HP(ヒットポイント)とRP(ルーンポイント)があり、HPが0になると倒れてしまいます。道具を使用したり、料理や鍛冶(かじ)などの作業を行うとRPが減っていき、RPがなくなるとHPが減っていくようになります。
また、夜更かしも危険。それなりに規則正しい生活を送らないと、風邪をひくなどして行動に支障が出ます。

この世界は、1週間が6日で構成されています。月~金と祝日の6日です。
で、それが5週間続くと、春が終わって夏が来ます。
春夏秋冬それぞれ30日で、1年が120日という、普通とちょっと違うタイムサークルです。


○操作方法
今作は、ヌンチャクスタイル(Wiiリモコン+ヌンチャク)と、クラシックコントローラーに対応しています。
今回は、ヌンチャクスタイルで紹介します。

コントロールスティック(ヌンチャク)…移動
Bボタン(Wiiリモコン)…拾う・収穫する・取ったものをしまう
Aボタン(Wiiリモコン)orCボタン(ヌンチャク)…調べる・道具の使用

道具の使用は、Wiiリモコンを振っても行うことが出来ます。

Bボタンを押しながらAボタン…スペシャルアタック
消費するRPが2倍になりますが、武器で使用すると強力な必殺技を出し、農具で使用すると、対象の範囲が広がったりします。

+ボタン(Wiiリモコン)…メニューを開く
-ボタン(Wiiリモコン)…リングメニュー呼び出し

8方向にカーソルが表示され、コントロールスティックで選択しながらAボタンを押すと、そのカーソルにセットされている道具を装備します。
リングメニューの編集は、メニューで行うことが出来ます。

十字ボタン(Wiiリモコン)…消費アイテムショートカット
上下左右にそれぞれ消費アイテムをセットしておくと、その方向に十字ボタンを押すだけでアイテムが使用できます。
ショートカットの編集は、リングメニューと同じところでできます。

1ボタン(Wiiリモコン)…視点が上空に向く
2ボタン(Wiiリモコン)…地図の表示・リターンを使用

ダンジョン内でリターンを使用すると、入り口まで瞬時に戻ることができます。

Zボタンを押しながら移動…向きを固定したまま移動
ヌンチャクを振る…ドアをノックする

夜遅くなると、基本的には他の家には入れなくなりますが、仲良くなれば、ノックして入ることができるみたいです。


○ルーニーについて
いろんな場所に、淡い光を放って宙をただよっている生物がいます。それが「ルーニー」です。ルーニーは全部で4種類いて、どのルーニーがそれだけいるかによって、その大地に様々な影響を与えます。
また、他のルーニーを捕食するルーニーもいたりするので、ルーニーの数も頻繁に変わっていくでしょう。そのバランスをうまく保つことができると、いい作物が育つようになったりします。
ルーニーは、専用の収穫器で捕獲・集めることが出来ます。捕獲したルーニーはアイテム扱いになり、そのアイテムを使用するとルーニーを解放します。

また、ルーニーは他にも、ある人物に持っていくことでいろんな奇跡を起こしてもらえる「ルーンワンダー」や、ルーニーを「ルーンストーン」というものに変化させ、ある場所で使用すると道が開けたりといったことにも使用できるみたいです。

ちなみに私はまだ収穫器をゲットしていません(笑)


●わりと配慮が行き届いている…ような、行き届いていないような
ハードが変わったこともあり、最初はいろいろ変わった操作にかなり戸惑いました。
できることも最初は少なかったりするので、ちょっとじれったい感じもします。

ところが、だいたい(ゲーム内の時間で)1週間もすると、操作にもわりと慣れてきて、同時にできることも一気に増えてくるので、そこからが本領発揮です。
慣れると、この操作はわりとよくできていると思いました。ショートカットを随所に設けていますし、細かいしぐさにもこだわっていたりします。
ボタン操作において細かい点で言うと、よく使う動作を「2回押す」という操作に収めているのが、地味に好印象です。-ボタンを2回押すと装備している道具を外すとか、収納箱へ映すときにアイテムを2回連続で選択すると、カーソルを移動しなくても収納箱にうつったりとか…。

ただ、難点も少なくないです。まず、行動時の声のパターンが非常に少ないのは気になります。
収穫時のボイスは1種類しかなく、おそらく一番頻繁に聞くので、全く変化しないのが非常に違和感です。道具を使う時は数種類用意されていたのでまだマシなんですが…。

あと、全体的に文字が非常に小さいです。私は20型の液晶テレビでプレイしていますが、それでも文字の小ささはかなり気になりました。ブラウン管テレビとかでプレイした日には、文字が潰れて読めないのでは?と思いました。
特に酷いのは、画面で常に見えているハズの日付と時間が、背面に表示されているプレートの色とほぼ完全に同化して、全くといっていいほど見えません。場所移動時に暗くなる時にかろうじて見えるくらいという…ちょっとこのマイナスポイントが目立ちました。

といった感じで、操作面や遊びやすさの面では配慮が行き届いている気がしますが、反面で一部の表示物に関しての配慮がイマイチが気がしたりと、対極な部分が見受けられました。
何というか…キャリアの差を感じるような気がします。もしかしたら、操作面はそこそこ手慣れたクリエーターが担当して、一方で表示内容の一部を新人に任せてみた…みたいなことなのでは?とか思ったりします。真偽は定かではありませんが。

ええ…私もまだまだクリエーターとして若輩なので、今制作しているタイトルが、キャリア不足が丸見えなものにならないよう気をつけたいです。なんか、そう思わされました。


総評としては、個人的には『ルーンファクトリー2』がイマイチな印象だったのに対して、こちらは現時点ではわりと意欲を感じる作品に仕上がっていると思います。ついつい続けてしまう、地道な魅力も健在です。
街へいこうよ どうぶつの森』もいいですが、もっとファンタジーでゲームっぽいスローライフを楽しみたい人は、こちらを選択するのもアリだと思いますよ。


関連記事:
ルーンファクトリー ~新牧場物語~ ファーストインプレッション(2006/08/23)
『ルーンファクトリー2』 ファーストインプレッション(2008/01/05)
『ルーンファクトリー2』 第一部を終えてのセカンドインプレッション(2008/02/09)
『ルーンファクトリー2』 ストーリークリア後の3rdインプレッション(2008/04/21)
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2 コメント

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Unknown (名無し)
2008-12-28 15:41:32
参考になりました!
ありがとうございました^^
返信する
Unknown (partygame(管理人))
2008-12-31 16:44:42
>名無しさん
参考になったのであれば、それほどありがたいことはありません。
こちらこそ、ありがとうございました。
返信する

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