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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

DS『ルーンファクトリー3』 ファーストインプレッション

2009年10月22日 18時25分03秒 | 【旧】購入・レビュー話


ルーンファクトリー3
対応ハード : DS
発売元 : マーベラスエンターテイメント
開発 : ネバーランドカンパニー
発売日 : 2009/10/22
希望小売価格 : 5,229円(税込)
ジャンル : ファンタジー生活ゲーム
プレイ人数 : 1~3人
通信機能 : ワイヤレス通信対応・ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
CERO : A(全年齢対象)

※3時間ほどプレイしてのインプレッションです。


●牧場生活とアクションRPGが融合した『ルーンファクトリー』シリーズ最新作
今作は、『牧場物語』シリーズの派生作品として誕生した『ルーンファクトリー』シリーズの最新作です。
元々のシリーズのウリである農場・恋愛・冒険に加え、今回も様々な追加要素があります。


●シリーズ通しての基本的なこと
主人公マイスを操作して、作物を育てたり、住人と仲良くなったり、ダンジョンに行ってモンスターと戦ったり…できることは様々ですし、特に「これをしなさい!」的な目標は定められていません。
もちろん、何を重視して進めていくか?でストーリーは違いますし、エンディングも異なってきます。

◆HPとRPについて
RP(ルーンポイント)は、農具や武器を使用することで減っていきます。
HPは、攻撃によるダメージで減る他、RPが0の状態で農具や武器を使用すると減ります。
HPが0になると倒れてしまい、病院へ連れていかれちゃいます。

◆作物を育てる
まずは畑になるポイントを、クワで耕します。そして作物のタネをまきます。毎日、忘れずに水をまいてあげれば、作物が実り、収穫できるようになります。
収穫できるようになるまでの日数は、作物によって様々ですし、中にはその後もずっと作物が出来続けるものもあります。(トウモロコシ、トマトなど)
収穫した作物は、収穫箱に入れればお金がもらえますし、住人にプレゼントしたり、料理に使ったり…ご自由にどうぞ。

◆住人と仲良くなる
基本的には、毎日話しかけることで好感度的なものが上がっていきます。住人の好きなものをプレゼントすれば、さらに大きく好感度が上がります。もちろん、下がる場合もあります。
仲良くなっていけば、会話内容が変わっていきますし、最高潮まで達すると、「ある手順」を踏むことで、結婚することもできます。

◆ダンジョン攻略
いわゆるアクションRPGと同じ要領で、モンスターが出現します。武器を装備して戦いましょう。一応、クワとかでも戦えます(笑)
倒していけばレベルも上がりますし、ダンジョンの最深部にはボスも存在します。
また、ダンジョン内にも畑があります。季節が変わる外と違って、ダンジョンは決められた気候のままでいるので、長期間を要する作物を育てる時は、こちらでどうぞ。

その他、アイテムを使って料理・調合・鍛冶ができたり、モンスターを仲間にできたり、釣りができたりイベントがあったり…全部説明しているとキリがないので、これくらいで(笑)


●今作の新要素
◆主人公がモンスターに変身!?
今作の主人公マイスは、「モコモコ」というモンスターに変身できちゃいます。人間の時と、モンスターの時とで、住人との会話内容が変わったり攻撃方法が変わったり…。モンスターしか入れない集落もあるみたいです。
…現時点では、まだ変身できないみたいです。

◆一連の作業が快適に
同じものは9つまでならまとめて持つことができたり、ボタン連打でクワやじょうろの動作が1回ずつではなく移動しながら耕す・水をあげるという感じになったり、調べられるものには全てにポインタが表示されたり…いろいろとシステム周りが快適になっています。
全体的な動作が速くなっている…という感じでしょうかね?かといって、速すぎてやりづらいということはなく、ちょうど良いと思います。武器を装備しての戦闘アクションも非常にテンポがよく、気持ちのよい戦闘が楽しめます。
あと、畑に生えているものを収穫した時にたまにタネ袋が出てきたり、住人の家を調べているとたまに食べ物が出てきたり…ちょっとしたプチご褒美も隠れています。ついでで、各スキルの上がる速度も尋常じゃなく速いです(笑)

◆ショートカットの操作について
前作と違うかどうかが思い出せなかったので、新要素として書きます。
Lボタンで画面下に所持している様々なアイテムが表示されます。十字ボタン左右で選択、上下でアイテムの種類を変更します。Aボタンを押すと選択したものを「持ちます」。Bボタンで選択したものを「装備」します。ちなみに、ショートカットコマンドで装備を外すことはできないようです。
また、Xボタン・Yボタンには「ルーンアビリティ」と呼ばれるものを設定できます。特殊能力を持ったアイテムや魔法などです。設定しておけば、対応したボタンを押すことでいつでも使用できます。
ちなみに、瞬時に自分の家やダンジョン入り口に戻れる「エスケープ」は、今回も最初から使用でき、しかも何も消費しないので、便利便利です。

◆アクティブシード
どこでもまくことができる種で、まくとその場で急成長して、主人公のサポートをしてくれます。一緒に戦ってくれたり、補助をしてくれたりと、種類はいろいろいます。農耕系のスキルが上がることで、アクティブシードも強くなるようです。
アクティブシードは、HPが0になる、もしくはリュックに収めると、翌日まで使えなくなります。なくなるわけではありません。

◆「生活AI」の導入
これまでのシリーズでは「月曜日の9時~12時は家にいる」という風に、日付や時間によってキャラクターのいる場所が固定されていました。
しかし今回は、それぞれのキャラクターの好きなこと、好きなもの、好きな場所などに応じて、その度に自由に行動します。釣りが好きなキャラクターなら海辺にいったり湖に行ったり、花が好きなキャラクターであれば花畑にいったり、誰かに花をプレゼントしたり…。リアリティな生活感を作り出しています。

とはいえ、毎回どこにいるか分からないのはキツいところ…。そこで、今回は上画面に常に表示されている全体マップに、キャラクターの顔絵がリアルタイムで表示されているので、どこに誰がいるかが一目で分かります。(ただし建物の中の人は、その建物に入らないと見れませんが…)

◆「土の状態」に注意!
今回は、育てる作物に「土の状態」が影響してきます。同じポイントで作物を育て続けすぎると、土の栄養がなくなり土の状態が悪くなります。状態が悪くなると、作物が枯れやすくなるようです。土の状態を知るには「虫メガネ」が必要らしいですが、まだ手に入れていません。一応、買える値段ではあるんですが…。
土の状態を良くするには「何も育てずに放っておく」「特定のアイテムを使用」「わざと枯草を作って、枯草と共に耕す(肥料?)」などで可能です。

◆その他、細かい点で変わったこと
シリーズ経験者は気になると思うであろう変更点を、箇条書きでまとめます。
・タネが1袋=9マスではなく1袋=1マスになりました。
・作物が枯れていることがありますが、水をまくだけで元気になります。間違って処分しないように!
・これまでは建物の中では時間が止まっていましたが、今作ではどこにいても時間が経過しています。
・HP0で病院に連れて行かれると、今回は治療費を取られてしまいます。ただし、これまでのシリーズでは次の日になっていましたが、今回は時間が経過していません。
・1日経つと色の付いた草や竹の子などが畑に生えていたりしましたが、今作では数時間ごとにリアルタイムで草が生えてきます。ちょっと面白いです(笑)


◆partygameの評価◆…90点(100点満点)
気持ちよさや雰囲気の良さが際立ち、断然モチベーションが上がります

ムービーを見ていた時点でなんとなく分かっていましたが、全体的な行動のシステム周りが、大きく進化しています。
1つ1つ収穫しては持ち物に入れていた面倒くささも、一度に収穫できることで大きく解消されましたし、特に戦闘は、ヘタなアクションRPGより気持ちよい出来になっています。まあ…装備にもよるかもしれませんが。私は、今作からの新武器「双剣」で暴れています。
ちなみに、スタート時はHPとRPが恐ろしく少なく、ちょっと行動しただけで減ってしまうので苦労しちゃいそう…ですが、1つレベルが上がると最大値がえらい増えるので、まずは戦闘で少しレベルを上げてからいろいろ行動してみることをオススメします。

また、「生活AI」の導入もそうですが、道中ですれ違っただけで「おはよう」というボイスが交わされたりするので、生活感もグッと上がっているように思います。
もっとも、「おはよう」というボイスが流れた後に話しかけると「おはよう」と言われ、二重の挨拶をされることはありますが…(笑)


しかし、まだまだ改善できそうな点もありそうです。
ショートカットの操作は『フロンティア』のリングメニューと比べると、まだ難しいです。Lで開いてBで装備して…簡単そうで、他の操作とごっちゃになるので、ちょっと慣れが必要です。もちろん、いちいちメニューを開いて装備するのは面倒くさいですしね。ここは感覚の問題ですね。
あと、地図は家の中にいる人も表示して欲しかったです。建物の中の人物が分からないと、目的の人物を探そうと思うと、結局しらみつぶしに探すことになりますからね…。一度にたくさん表示ができないからこういう仕様にしたのかな?とも思いましたが、イベントの日ではほぼ全員が表示されていたこともあったので、そういう事情ではなさそうです。

あと、快適=プレイ時間が短くなるという部分もありそうで…このゲームに何百時間も費やしているユーザーからすると、最終的には快適ゆえにボリューム不足に感じる可能性もあるかもしれません。
しかし、それは表裏一体なので仕方ないですし、普通に考えれば気持ちよくプレイできるに越したことはないですから、こういう進化の形でいいと思います。変に長ったらしくて喜ぶ人はごく少数ですから。


シリーズ作品として、完成度は間違いなく高くなっています。私はシリーズ作品を全て経験しているから、その違いに驚けるのかもしれない…と思いつつ、初めてのかたでも恐らく気持ちよく楽しんでいただけると思います。
最初はちょっとしたサプライズの連続に驚き、あとは自分の思うままにサクサクッと作物を育てるなり、ズバズバッと敵を倒すなり、自由にお楽しみください。

キリのいいところまでいったら、セカンドインプレッションを書きたいと思います。


関連記事:
ルーンファクトリー ~新牧場物語~ ファーストインプレッション(2006/08/23)
『ルーンファクトリー2』 ファーストインプレッション(2008/01/05)
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