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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PS3『DATURA(ダチュラ)』 インプレッション

2013年09月07日 17時32分11秒 | 【旧】購入・レビュー話
よく分からないけど、なんか不思議。そんな一言。




DATURA(ダチュラ)
対応ゲーム機 ―→ プレイステーション3(ダウンロード専用タイトル)
発売日 ―→ 2012/05/17
希望小売価格 ―→ 1,000円(税込)
ジャンル ―→ インタラクティブアドベンチャー
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ C(15才以上対象)
 └→ CEROに影響した内容 ―→ 暴力・犯罪
備考 ―→ 3D立体視対応/「PlayStation Move」対応(普通のコントローラでも遊べます)




■====== 簡単なご紹介 ======■

摩訶不思議な雰囲気を放つ、アドベンチャーゲームです。
配信開始前後も明確な情報が無く、正体不明のタイトルとされていた今作。分かっていることは、森の中が舞台であるということ。様々なオブジェ?があるということ。そして「PlayStation Move」に対応しているということです。


流れを説明…といっても、あまり詳しく言うとネタバレになるので、主に操作方法をお話します。
なお、今回私は「PlayStation Move」でプレイしているので、説明も主にPS Moveのものになります。

Moveボタン(前面のボタン) ―→ 歩く
×ボタン ―→ 後ろ歩き
移動しながらTボタン(背面のボタン)を連打 ―→ 走る

Moveを動かす ―→ 周辺を見渡す
○ボタンを押しながらMoveを動かす ―→ 視点移動

△ボタン ―→ 調べる・調べられるものに注目する
調べられるものとの距離に応じて、△ボタンの役割が変わります。
調べるモードになると、”自分の手”がゲーム内に表示されます。本当に自分の手であるように操作して、Tボタンを押すと掴みます。状況に応じて、Moveの持ち方や操作の仕方が指示されるので、その指示に従って操作していきましょう。
なお、普通のコントローラの場合、右スティックで手を操作し、R2/L2ボタンで掴みます。また、普通のコントローラでもジャイロ操作(コントローラ自体を動かす)を使って操作することがあります。

□ボタン ―→ 地図を見る
ところどころに”白い木”があり、調べると周辺の状態を地図に書き記します。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆

 購入価格 ―→ 0円(「PlayStation Plus」のフリープレイタイトルとしてダウンロード)
 プレイ内容 ―→ シナリオクリア
 シナリオクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
  ●○○○○ = 10時間未満
  ●●○○○ = 10~20時間
  ●●●○○ = 20~30時間
  ●●●●○ = 30~50時間
  ●●●●● = 50時間以上
 備考 ―→ 「PlayStation Move」でプレイしています。(普通のコントローラでも少しだけプレイ)


○ ―→ PlayStation Moveによる感覚的な操作が、なんか不思議です。
特に、自分の手を操作するとき、手が物体に触れるとそれに合わせて指が細かく動くので、まさに触っている!って感じがします。まあ、ここまでできるゲームは今どき珍しくないのかもしれませんが。
色々な物体や場面に合わせて、色々な操作をするので、言うならば「色々なおもちゃを触った」ような楽しさはありました。

× ―→ しかし、操作性はそんなに良くないです。
Tボタンで掴もうとしても、意外とつかんでくれなかったりしますし、場面によってはあまりに暗すぎて何が何やら分からないなかで操作を要求されることもありますし。移動は慣れてくればなんてことなかったですが、この掴む動作と、視点操作が最後まで慣れませんでした。
あと、3D酔いしそうな気がします。私は全然3D酔いしない体質なので分かりづらいですが。

感覚的な操作という意味ではPS Moveで体験したほうがそれっぽいですが、操作性という点で言うなら普通のコントローラでプレイしたほうが幾分かマシなので、PS Moveについては、あっても無くてもそんなに問題ないと思います。

○ ―→ 雰囲気や曲が、不思議な空気を作り出しています。
幻想的だけど、何か危機感迫るような曲。それを聞きながら森を探索するというシチュエーション自体は、良いと思うんですよね。『フラジール』『フォールアウト』シリーズとかでも似たようなことを言いましたが、個人的には、こういうシチュエーション好きだったりしますし。

△ ―→ メッセージが無く、物体や場面の関連性もあまり無いので、良くも悪くも想像が膨らみます。
まあ、ここからあなたは何を感じ取るか?ということが、このゲームの醍醐味なんでしょうね。
それこそ、最近プレイした『ブラザーズ:2人の息子の物語』や、少し前にプレイした『風の旅ビト』もメッセージが無かったですが、これら2作品は動作とか行動が一貫しているので、まだ想像しやすかったわけです。

私の印象を一言でいうなら「走馬灯」かな。森の中で色々な場面に出くわすので、森という自分の記憶のなかを、自分のペースでゆっくりとさまよって、そして記憶をほじくり出しているという印象でした。

× ―→ 結局のところ、できることは少ないです。
だいたいは指示に従って操作したら進行する流れなので、”ゲーム”というよりは”追体験”という感覚が強いですかね。
しかも、決められた道筋を進むだけですし、森も意外と広くないですし。さらに、一度調べ終わったものは、もう調べられなかったりしますし、調べられる範囲も限定的ですし。
”好奇心をくすぐる”という意味では、色々と中途半端。なんか、もうちょっと遊び心があっても良かったように思うわけです。



■====== まとめ ======■
●●●●○○○○○○ … 4点(10点満点)


今まで、こんなタイプの作品をいくつか遊びましたが、その今まで以上に分析の難しい作品です。
プレイした身としては、流れが何となく分かる気がするんですが…じゃあ、分かったことに対して驚きとか意外性があるか?というと、無いんですよね。「想像を膨らませることはできても、それをまとめることができない」って感じでした。まとまらなかったら、遊んだユーザーとしてはモヤモヤが残るわけで。このモヤモヤは、かつて3DS『謎惑館 ~音の間に間に~』を遊び終わった時の気分に似ています。あれも、色々な場面や操作スタイルを楽しめたのに、よく分からないまま終わったので。

おそらく開発者側は、この一連の流れに何らかのメッセージ性を持たせていると思うんです。とはいえ、理解しづらくて伝わらなければ意味がないですし、もしメッセージ性が殆ど無くて「実は色々並べてみただけでした」ってだけなら、お粗末としか言いようがありません。
少なくとも言えるのは、1,000円払って体験すべきか?と言われると、あまりオススメできないかな…。今だったら、「PlayStation Plus」のフリープレイとして配信されているので、登録されている人だったら興味本心で楽しんでみるのは、アリだと思います。プレイ時間も、ほとんどかからないですし。

ちなみに。今作の「PlayStation Plus」フリープレイタイトルとしての有効期限は、9月17日(火)までです。
期限終了まであとわずかなので、プレイしてみたい人はお急ぎください!

万人向け ← ○○○●○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○●○○○○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


関連記事:
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その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
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