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PS3『龍が如く4 伝説を継ぐもの』 シナリオクリア後のセカンドインプレッション

2010年08月17日 16時08分33秒 | 【旧】購入・レビュー話


龍が如く4 伝説を継ぐもの
対応ハード : PS3
開発・発売元 : セガ
発売日 : 2009/03/18
希望小売価格 : 7,980円(税込)
ジャンル : アクションアドベンチャー
プレイ人数 : 1人
通信機能 : ランキング対応
CERO : D(17歳以上対象)
備考 : インストール必須(約5GB)

参考データ--------------------------
購入価格:3,280円(中古)
プレイ時間:約16時間半
 秋山編:5時間 冴島編:5時間 谷村編:3時間 桐生編:2時間 最終章:1時間半
実績:シナリオクリア
 ※寄り道は全くなし(冴島編で少し迷っていたくらい…)
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●4人の「漢」たちの物語
今作は、PS2・PS3で発売された『龍が如く』シリーズの最新作です。
舞台はお馴染み、東京の神室町。これまでの主人公である桐生一馬に加え、新たに3人の主人公が登場し、4人の視点で物語を楽しんでいくことになります。

今回、2回目のインプレッションとなります。


●いくつか気づいたこと
◆キャラ固有のルートやイベントについて
キャラクターによっては、特別なイベントがあったり、他の人では入れないルートが通れたりするようです。

例えば、パワータイプの冴島 大河。普通は重くて開けないマンホールを開けることができ、地下道を通ることができます。また、冴島はストーリーの関係上、警察官につかまると、警察官から逃げる「チェイスバトル」が発生します。
※マンホールは、最終章以降になれば誰でも開けれるようになるようです。
※警察官とのチェイスバトルは特に何も入手できないので、やむを得ない場合以外はさっさと逃げましょう。

また、警察官である谷村は、普通の人は通してもらえない「亜細亜街(アジアがい)」を通ることができます。また、外を移動中に、警察から無線で事件の発生を報告されることがあります。現場に駆けつければ、通常のバトルのような形で報酬をもらえたりします。
※無線での事件はサブストーリー扱いではありません。一度表示された後に確認したい場合は、一度どこかに入った後また外に出てください。
※無視してメインストーリーを進めると、事件は勝手に解決されます。もちろん報酬はありません。

◆最終章について
最終章では、主人公である4人全員が拠点となる「ニュー・セレナ」というバーに集まります。
以降、拠点で各主人公キャラに話しかけることで、操作するキャラを交代させることができます。
※最終章になると、アイテムボックスに預けていたアイテムは統合されます。しかし、手持ちのアイテムは各キャラごとに分割されたままなので、その点は注意しましょう。


●改めて、4人のバトルスタイルについて
◆桐生 一馬(きりゅう かずま)
おなじみのオーソドックスなバトルスタイルです。どうとでも対応できます。
最後に登場したことと、『龍が如く3』のデータを引き継いだからか、最初から他の主人公を寄せ付けない強さでした(笑)
体力は、標準より少し多めといったところです。

◆秋山 駿(あきやま しゅん)
基本、足のみでスタイリッシュな攻撃を行います。手数で攻めるのが基本ですが、大人数に対応できるヒートアクションなども兼ね備えており、こちらもわりとオーソドックスに戦えます。
体力は、標準より少し少なめといったところです。

◆谷村 正義(たにむら まさよし)
最大の特徴は、本来ガードに使用するL1ボタンで、相手の攻撃を「捌ける」ことです。これによって大きなスキを作れるうえに敵の背後をとることができます。手数もそれなりで、様々な関節技によるヒートアクションもあります。
ただ、多人数に対応する手段は比較的少なめかな?という感じです。体力も、全主人公の中で一番少ないです。

◆冴島 大河(さえじま たいが)
□ボタンから△ボタンでのフィニッシュコンボを繰り出すとき、△ボタンを長押しすることで「ためる」ことができます。破壊力は絶大です。その他、ヒートアクションなど全体的に攻撃力は高いです。
ただし、全体的に行動は遅いです。回避能力は期待しないように。体力は、全主人公の中で一番多いです。


◆partygameの評価◆…92点(100点満点) 前回比…+4点
個人的には、これまでで一番良いストーリーだと思いました

まあ、最新作ですから一番出来がよくなくては困る…と言われてしまえばそれまでですが、どうしてもファーストインパクトがある故に、過去のシリーズ作を結果的に越えているように思わせるのは、難しいものです。
しかし、さすがに重ねてきたものがありますし、今回は主人公が4人だったこともあってか、これまでよりストーリーに厚みを感じられたように思います。これまで以上に、様々な人間の「闇」が見える感じでした。

前回のインプレッション記事でも言ったとおり、最初の秋山編ではまだまだ全体像が見えてこないこともありましたし、秋山の日常を楽しんでいるだけという感じでしたので若干テンションが上がりにくかったですが、秋山編の終盤から徐々に話のつながりが見えてきて、冴島編からは色々なことが一気に分かっていきました。
そして気づいてみれば、あっという間にクリア…。メインストーリーだけで言うとこれまでで一番のボリュームですが、いい意味でボリュームが増えた(プレイ時間が長くなった)ことも全く気にならない出来でした。

新主人公である3人も、最後には全員好きになってましたね。どれも、桐生の存在感に負けない優れた能力を感じ、まさに「伝説を継ぐもの」に恥じない者たちだと思いました。声も、まあ充分合っているかな。(谷村は最初、ちょっと違和感ありましたが)
あくまで個人的にですが、新主人公の中では冴島が一番好きです。カリスマ性という意味でいえば秋山のほうが断然人気が高そうですが、あくまで、あくまで個人的に言うなら、ちょっと綺麗過ぎる気がするんですよね。苦労しているんだろうけど苦労してないように見えるというか…。冴島のほうが、人間の強いところも弱いところもモロに見えて、良かったです。漢は、泥臭く生きてナンボ。それが、この作品には合っているような気がしますしね。
谷村も全然悪くはないですが…他のメンツと比べると、いい意味でも悪い意味でもフレッシュなイメージでした。あと、3番目に登場ということもあり、すでに重要な部分が多く語られていたため固有のストーリーも少し短めでしたし、バトルスタイルも、ゴリ押しな私としてはちょっと扱いづらかったです。

で、全体として…あえて突っ込むなら、これはこのシリーズのお決まりなんですが、毎度毎度「詰めが甘い」と感じる場面がありますね。これまでもそうでしたが、バトルで敵を確実に殺すことが少なく、それが故に…お決まりの哀しい結末があったりもしました。
あと、これこそ突っ込んじゃいけないんだろうと思いますが、4人の主人公をめぐり合わせるということで、いわゆる「偶然」というのが色々と多い気がしました。偶然出会ったとか何とか…。まあ、それがあってこそのゲームですけどね(笑)

その他について。
・お店などで食べ物を食べる時、体力がどれだけ回復するかが注文の前に分かるようになっていました。さすがにシリーズ5作目ですからね。こういった細かいところも確実に配慮の手が行き届いてきているようですが、それでもまだ操作周りで不満がなくもないです。(手持ちのアイテムで一括整理ができないとか)
・谷村編で利用できる「亜細亜街」が、路地が細くカメラワークも悪いうえに地図も分かりにくかったです。別にたいして利用しないからいいんですが、一応ここに谷村のアジトがあるので…もう少し何とかならなかったかな?と思いました。


シリーズものとしては特に変わりないですが、ストーリーの出来についてはこれまで以上に楽しめるものになっていると保証できます。シリーズ経験者は、是非プレイしてみてください。後悔はさせないでしょう。
未経験者についても、この作品には「回想」があって、1~3のストーリーを駆け足で知ることはできるので問題ありませんが…やっぱりできれば1から遊んで欲しいかな?とか思っています。今プレイしても1は充分面白いと思いますし。

今回の記事で一区切りとさせていただくつもりですが…もし、寄り道要素をプレイしてみて、何か気づいたことでもあれば、サードインプレッションを書くかもしれません。あまり期待せずに。


関連記事:
PS3『龍が如く3』 ファーストインプレッション(2010/02/04)
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その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ

※ストーリー内容など、ネタバレになるコメントはご遠慮ください。
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