パンチョの世に棲む日々

自称ドン・パンチョが訪れた名所旧跡の感想を綴ります。

立てなくなった愛猫チビコ

2017-02-12 09:48:13 | 日記

小生のブログ「橿原日記」には歴代の愛猫の写真を載せています。現在飼っているのは、一番上の”チビコ”です。そのチビコが10日前の2月2日の夕方、突然後肢が麻痺し、腰が抜けたように立てなくなりました。激痛が走るのか、今まで聞いたことがないような悲痛な鳴き声を上げるので、犬猫病院へ連れて行きました。

診断の結果、「大動脈血栓栓塞症」と診断されました。心臓の筋肉があまりうまく動かなくなり、血が固まって血栓となって血管の大動脈の中を流れて腰のあたりで詰まるので、後肢が麻痺してしまう病気のようです。人間の場合は難病に指定され、心臓移植が必要な場合があるそうですが、猫での心臓移植の例は今まで報告がないそうです。l

治療方法としては、血栓を溶解する薬剤を投与する方法がありますが、非常に高額な薬剤なので、猫の専門医療に関心がある動物病院でなければ用意していないとのことです。そのため、入院させて血管を広げる薬を投与して様子を見ることになりました。

しかし、病状は改善せず一週間後の2月8日に病院から引き取ってほしいとの連絡がありました。後は、家で家族に見守られて様子をみるより手はないとのことでした。仕方なく連れて帰りましたが、腰砕けのため歩くことができず、トイレにも行けません。食事をとることもできないので、注射で液状の流動物を飲ませています。日ごとに痩せてきて、体力なくなったのか、一日中日の当たる窓際やコタツの中で丸くなって寝ています。家族としては、夜抱いて一緒に寝てやることぐらいしかできません。

チビコは15年前の平成14年(2002)の夏、近くの公園に捨てられていた生まれたばかりの子猫でした。夜中にその鳴き声が耳について、今は亡き家内に家に連れてきました。当時は我が家ですでに茶虎を飼っていたので、すぐに里親を探したのですが、結局引き取り手がなく、家で育てることにしました。

尻の始末の実によい、餌の好みもない、実に飼いやすい猫で、外にも出さず室内だけで育ててきました。寝るときは、家族の布団に潜りこみ、顔だけを出して腕枕で寝ていました。そんなわけで家族の誰からも可愛がられてきましたが、人間の年齢で言えば、もう75歳に相当するそうです。一家の主人と同じく、心臓病を抱えて何時お迎えがきてもよい年になっているようです。

一種の植物人間のようになってしまった愛猫に対して、このまま命の炎の尽きるまで見守ってやるべきか、それとも安楽死の処置をとった方が、チビコにとって幸せなのか迷っています。ビジターの皆さんならどうされますか?