還り見れば酔生夢死か?

80歳代の聾人でネットの話題を書いています。足が悪いので家で得ることが出来るネット情報と私自身の唯我独尊の偏向文です。

老いは急に来る?

2011-11-26 04:00:29 | 老い

暫くぶりに或る会で知った先輩にあった。

廊下の椅子に腰掛けられている方が我輩に手を上げておられたのだ。

我輩は眼が余りよく見えない。

このようなところで?・・・と、一体 何方?・・・と不審に思い、よく眼を凝らして見ると、その方だった。

急ぎそばにより「お久しぶりです。お変わりないですか?」と先ずは挨拶。

なにやら仰っていたがよく分からない。

「どちらに?」と伺うと「○○に行くところです」と言われた。

「私もそちらのほうへ行きますからご一緒に行きましょう」と誘うと

「・・・・」また、よく分からないが同意をえられたようだ。

先輩は椅子から立ち上がり歩き始められたが、なんとなく先輩の歩きかたがおかしい?

「どこか?悪いのですか?」と尋ねると腰に手を当てて

「腰をやられました」と言われた。

それにしましても先輩の歩き方が余りに異常である。

我輩とて膝が悪く歩くのに不自由をしている。然しだ。

先輩の歩き方は比較にならないほど様子が変だ。

「失礼ですがお幾つになられましたか?」と不躾なことを聞く。

何時もなら不快な顔をされる先輩だが、きょうは別に変化はない。

どこか人なっこいようすだ。

「82(歳)になります」素直に答えられた。

「腰が痛むと歩くのが遅く・・・・・・」なにやら呟いておられた。

「私も膝が悪く歩くのは苦手ですよ。どうぞ遠慮なくユックリ歩きましょう」

先輩は安心されたのか?それとも久し振りに合った出来の悪い後輩に気を許されたのかポチ・ポチと歩かれる。

歩幅が我輩の三分の二くらいだ。

我輩の歩幅が普通の方の半分くらいで30cn~40cmだ。

その三分の二だから先輩の歩幅は20cmそこ・そこだ。

それにしてもほんの暫く会わなかったのに・・・・。(3~4ヶ月くらい)

急に歳を取られた感じだ。

我輩の実感では70歳から急激に老いると思っていたが80歳からも急激に老いるのかも?しれないな~・・・少々不安にもなった。

我輩も来年3月で満80歳だ。

来年が思いやられるが、同じ先輩の方に84歳になられるM先輩が居られるが、この方はまるで違う。

今でもジムで時々お会いするが全くもってお元気な方である。

毎日1500m~2000mは泳がれていて毎年マスターズの全国大会に出られて1位か2位の成績を収められている。

まァ、この先輩は「別格官幣大社」とでも言ってよい方かも?(失礼)

それほどでなくとも80歳過ぎても25mくらいは泳ぎたいね。

タイムも今のタイムに5秒プラスして25mを35秒~40秒くらいでね。

出かけるのも悪くない。

こうして思いも寄らぬ方に会え且つ歳をとるという現実を目の当たりにすると先輩には申し分けないが先ずは自分の身体の制御の必要性を促される。

明日から・・・いや きょうから、また少しでも身体を動かすか?

きょうは土曜日だ。不入斗は混んでいるかも?

久しぶりに「花の国」のプールにでも行くか?

昨日は何故か足が軽かった。

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しあわせのトンボ:シワと汗の昭和=近藤勝重 (毎日新聞)  

http://mainichi.jp/select/opinion/kondo/news/20111125dde012070069000c.html 以下全文

しあわせのトンボ:シワと汗の昭和=近藤勝重
 松本清張、向田邦子とくると、昭和である。このお二人それぞれが昭和の社会や家族を描いた作品に加え、戦後の代表的な日本映画をリメークしたテレビドラマを最近よく見かける。

 いずれも力の入ったドラマなのは出演者の顔ぶれを見てもわかるのだが、昭和にしては何だか……と違和感を覚える作品もないではない。

 そんな感想を映画通のある中年女性に話してみたところ、こんな言葉が返ってきた。「そうよ。主人公ら男女の顔が小さいと、今の子って感じのシーンになってしまうよね。昭和の顔は私ぐらいないと」

 なるほど、とうなずいて、ぼくも言った。「小顔もそうだけど、顔のシワが少ないのも気になるなあ。ふっくらした顔より、シワのあるほうが役柄にふさわしいのに、と思ったりしてね」

 当節、ドラマに出演のタレントや俳優が恐れるのは、地デジになって顔がはっきり映ることだそうだ。それで口の周りに美容成分を注入したり、マッサージでシワ取りに励む芸能人が増えているとも聞くがどうなんだろう。

 と書くと、何だか主人公らの顔そのものにこだわっているようだが、単にそういうことではない。昭和は時代そのものがシワ深かった、と言いたいのだ。戦前戦後の節目でシワはひときわ深くなり、戦後は戦後で平たんではないこの国の道筋に期待と不安をないまぜにして、昭和はさらに幾筋ものシワを刻んだ。少々ダジャレめくが、戦後の日本は「シワと汗」でもたらされる「シワ汗=しあわせ」を高成長の坂の向こうに見ながら、みんな頑張り抜いたのである。

 戦後、映画はしだいにテレビに押されて斜陽化したが、それでもビッグスターがスクリーンを背負い、客を呼び込んだ。なかんずく昭和が終わるまでの10年余は、高倉健さんの活躍が際立っていた。

 思いつくままその間の健さん主演の映画を挙げると、「幸福の黄色いハンカチ」「遥かなる山の呼び声」「駅 STATION」「海峡」「南極物語」「夜叉」……と十数本にのぼる。

 40代半ばから50代後半、男盛りの健さんは雪の夕張から氷の南極まで駆け抜けて、まさに全盛期であった。シワのみならず、時に映る手のシミも、ぼくには印象深く残っている。

 昭和のリメーク版ドラマを見るつど、日本映画界最後のカリスマが目の前にすっと現れてくる。(専門編集委員)

毎日新聞 2011年11月25日 東京夕刊

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つぶやき

 そういえば昭和の方の顔はでかかったな~。そしてほどよく痩せて?顔にシワが見られた。・・・と思う。

何しろ我輩が知る昭和は戦時中だ。太った人は居なかったな~。

アゴも張り将棋の駒のような感じであった。我輩がそう言うのは言い訳に聞こえるかな?寅さんのような感じでもあった。今はみんな「醤油顔」であるので昭和を背景としたドラマを見ても聊か(イササカ)違和感があるのはその所為かも?



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