鳩山由紀夫氏が自身のサイトにおいて、消費税法改正案に反対したことについて思いを述べています。
社会保障と税の一体改革関連法案採決にあたって
米国の圧力、それに組する日本の官僚、大手メディアなど既得権益の抵抗の凄まじさ、シロアリ退治を徹底すべき、など彼の言っていることは愛国政治家そのものです。これは某有名ブロガーでも紹介されました。というか、私はそれを見て知った次第です。
しかし、です。
鳩山氏の言っていることは「ごもっとも」なのですが、過去この人が関わった事によってもたらされた結果は、国民の利益を損なう最低・最悪のものでした。思い出してください
・最低でも県外を主張していた普天間基地移設問題は、自ら設定した無茶な期限により自滅、結局土壇場でアメリカに大幅譲歩、日米共同声明により辺野古への移設で決着してしまった。
・普天間基地移設問題の失敗、そして自らの政治資金問題による批判を逃れるために首相を辞任、その際、小沢一郎幹事長を道連れにした。
・2011年6月2日、野党提出による菅内閣不信任決議案に対して民主党内は造反多数で可決は確定的であったが、土壇場で鳩山氏が菅支持を訴えた為、決議案は否決された。鳩山と菅の首相辞任の口約束は反故にされ、民主党は政権交代を望む国民の失望を買った。
「成功」「OK」を示すサムズアップのポージング。これが小沢一郎つぶしの始まりだった
そして今回、消費税増税法案可決が決定的になった後で消費増税反対を表明、離党しないことを明言した。自身のサイトで自己保身と思われる言い訳を発表。でもネットでいくら口上を述べようが後の祭りです。それほどの思いがあるなら、何故今まで何もしてこなかったのでしょうか?なぜ消費増税反対の声をあげてくれなかったのでしょうか?本当に不思議な人物です。これほど「思いと結果」が乖離している政治家も珍しいです。
何故鳩山由紀夫は不思議な人なのか、それは「裏切り者」であると考えれば合点が行きます。
彼の役割は、あくまで国民政治家を装い、要所要所において流れを決定付ける工作を仕掛けること、ではないかと考えられます。工作員としては、かなり上級に位置すると思います。役者として小泉純一郎の数段上を行く役者です。
鳩山氏が消費増税法案に反対した本当の理由として2つの可能性があります。
一つは、小沢グループ離党の引き止めです。
民主党創設者が反対したとなれば、党執行部は処分がやりにくくなります。離党のタイミングが大切な小沢グループとしては、処分を受けることが離党のきっかけとしては最高なのですが、鳩山氏がこれを阻止したのです。
もう一つは、選挙になった場合、大手を振って消費税増税反対を謳うことができます。これは大変有利なことであり、下手をすれば鳩山氏が新党を立ち上げて新たな勢力になるやもしれません、可能性としては低いですが。
鳩山氏はフリーメーソン、或いは笹川良一と親子ではないか、などと噂されていますが、日本の為になる政治家であるならそんなことなどどうでも良いことです。しかし、良くない噂をされるには充分な実績があることも事実なのです。