土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

安倍首相の靖国参拝に伴う、各国の思惑を推理します。

2013-12-28 11:45:00 | 土佐のくじら国防論

土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
先日の12月26日、安倍内閣総理大臣が靖国神社を参拝しました。

「内閣総理大臣安倍晋三」という名前で記帳もなさり、靖国神社への参拝は、個人としてのものではなく、
日本の最高為政者としての参拝でありました。

ともあれ、先の大戦で命を落とした英霊を祭る靖国神社参拝は、
現に今、日本が国家として存続している意味そのものでありますから、
時の為政者が、それに感謝する意思表明をなさったことは、当たり前中の当たり前の行為であります。

それが今まで、なされていないことこそ問題なのであり、それが今回、終戦記念日ではない日ではありますし、
まぁ何とも表現しにくい年末のドタバタ、大きな特定秘密保護法制定や、軽自動車増税決定の後の、
一瞬の隙をついた形での参拝とは言え、大変意義なことであったと思います。

今回の参拝についての各国の表明は様々です。
韓国が、激しい表現で講義的な表明をしてきたのは想定内であります。

むしろ国内世論が、それについて不動の見解を持ちえたことを、再評価できたのではないかと思います。
もはや、韓国のご機嫌を伺うまでもない、日本国内世論においては、彼の国がなんと言おうとどうでも良くなったことは、
まぁ、日本の世論がやっと、現実に着眼点をおいたものとなったと私は思います。

中国においては、「何らかの措置を取る。」という、これまた彼の国らしい(笑)、
恫喝的表現によって参拝への抗議声明があったようでございますが、中国国内で行われようとしていた反日デモを、
「デモ参加者を、犯罪者として処罰する。」という統制もあったようです。

これは、中国が日本に対して恫喝的行動をすることが、
日本の更なる保守化を促すことへの警戒心が、ひょっとしたらあるのやも知れません。

というのも、先の特定秘密保護法制定の途中に、中国が航空識別圏の勝手な制定をしたことが、
同法制定の後押しとなってしまった経緯があると、中国が考え始めている可能性があるからです。

ここ数年、特に習近平氏が国家主席へと就任した後というのは、
どうも中国がかつての中国的スタイルである、恫喝的外交をすればするほど、
日本が保守化し、国際世論も中国に厳しくなっている傾向性が見られます。

今回の航空識別権問題後も、日本の同盟国であるアメリカは、グァムから爆撃機を飛ばして、
堂々と、中国の言う航空識別圏とやらの内側を飛行し、現時点においては中国側に、
圏内を識別する能力がないことを実証されてしまいました。(笑)

ということで中国は今、新たな対日工作への取り組みを思案中かも知れません。
日本を刺激することで、集団的自衛権発動や、憲法9条執行停止など、次のステージに進まれたら困るからです。
現に沖縄では、辺野古への米軍基地移転に伴う埋め立てを、知事が承認しました。

中国は、まぁ、単純な反日プログラムに則って、単純な反日声明しか出せない韓国よりは相当大人であるし、
相当狡猾で、相当なワルであると思っておいた方がよろしかろうと思います。

まぁ、今回韓国は、これまでどおりの単純な反日理念のもと、国家の外交声明を出しましたけど、
このような事例が、過去の彼の国の歴史にもあったのだろうと思うと、歴史愛好家でもある私は、
「こうやって、周辺諸国と接してきたのなら、度々民族国家衰亡の危機の歴史に遭遇しても致し方なし。」と思えます。

アメリカは、「日本に失望した。」という駐日大使による声明しか私は存じませんが、
要するに、「今の段階で、ゴタゴタを起こしてくれるな。」的な発言に聞こえますね。
アメリカは、年予算を使い切り、米国債発行上限を上げたばかりの時期ですからね。

拙論、国防プロジェクト・ビッグマックセット的な、対アメリカ外交が効果的だと痛感します。(爆笑)
それと日本が、ユダヤ・キリスト・イスラム教文化に精通し、
彼の国々への融和策を提示できる、聖徳太子的な国家へと成長するべきですね。

中東での宗教をバックボーンにした抗争劇が世界から消えれば、アメリカが、
中東と東アジアを天秤にかけて、軍事予算配分する必要性はなくなりますからね。

私が心配なのは、安倍首相の国防概念に、「アメリカとの同盟関係の下での国防」以上の概念を感じないところです。

つまり、「自分の国は自分で守る。」という、明確な決意ですね。
従軍慰安婦問題で、アメリカから釘を刺されてヘナヘナっとしたところは、安倍首相の国防概念に、
日米同盟下での国防という限界があるからだと思うのです。
これが、私の安倍首相への不満です。

駐日大使とは言え、「日本に失望した。」と言われたことが、日本の今後の国防への取り組みに、悪影響がないことを祈ります。

ともあれ、日本の国内問題である、靖国参拝を諸外国に黙らせる一番の手法は、年行事として継続することです。

8月15日は靖国参拝の日として祭日とすることを、一日本国民としてお勧めいたします。


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2 コメント

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安倍首相は2014年の元旦に靖国参拝なさっては? (とおりすがり)
2013-12-28 20:34:04
安倍首相は来年の元旦(1月1日)に靖国神社へ新年参拝をなさってはいかがでしょうか。ついでに消費税増税の中止も行うべきです。さらに自衛隊の軍隊化と核武装、集団的自衛権行使も実現するべきです。
そうすれば今の第二次安倍政権は必ず長期安定政権になり、自民党は新生し、安倍首相は数十年後の日本人から『日本再建・復興の神』として特別に崇められることでしょう。
Unknown (泣き虫ウンモ)
2013-12-28 21:38:46
大統領の任期が終わりそうな時に、民主党叩きではないように、民主党叩きをし、さぞかし日本の影響力があったように見せればいいのです。
それも、世界にみせてやれば、いいのです。
優しく叩く材料は、いくらでもあります。

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