-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

ユキツバキかなあ(その12) 畑沢の実家

2024-01-12 16:05:46 | 自然

 尾花沢市畑沢の実家には、私の小さいころの思い出深い椿があります。元々は県道に接した庭にありました。道路の脇にあるので、冬季は空から落ちてくる雪だけでなく、除雪で脇に押し出された大量で思い雪にも上から押し付けられていました。それでもその椿は折れることなく地面に這いつくばるように元気でした。上に伸びないので、小さな子供には丁度良い遊び場所になっていました。

 ところが、昭和50年ごろに県道が拡幅・鋪装されるために、少し離れた場所に移され、さらに平成の初期に母屋が解体されるのに伴って再び別の場所に移されています。

 以上の説明でもお分かりのとおり、雪に強いという雪椿の特徴を持っていいます。

 令和5年4月23日 花は満開でした。

 

 下の写真を見ただけでは、花は雪椿そのものに見えます。

 雄しべを横から撮影しました。雄しべの根元部分が分離しているような融合しているような微妙です。しかし、インターネットで見た雪端椿(ユキバタツバキ)の雄しべとは明らかに異なります。雪端椿の雄しべの根元は、はっきり融合していますが、実家の椿の雄しべは完全に融合しているほどには見えません。そうとと言っても山形市大平地区での雪椿の雄しべとの違いも濃厚です。

 しかも、子供時代の記憶では、椿の小さな株をみたような気がします。つまり「実生」があったということです。雪椿は殆ど種子を作ることがないというのは常識です。つまり、雪椿は種子からの「実生」することは殆ど又は全く可能性がないことになります。実家の椿が雪椿である可能性が極めて乏しいことになります。

 

 花の確認と併せて葉柄の毛の存在も確認したいのですが、下の写真のように新しい春に展開する葉の芽は、鞘に包まれています。新葉の葉柄の確認は後日ということになりました。

 

 開花から約1月経った5月29日、新しい葉が開いていました。葉柄には毛が生えています。雪椿の遺伝子を受け継いでいる証拠です。

 

 たまたま写真を整理していたところ、まだ展開しない新葉も写っていました。よく見ると展開していない葉の裏面には毛らしきものが見えます。葉柄になる部分を区別できないのが残念ですが、「毛」の存在がどんな役割を果たすのか面白い研究テーマになりそうですが、どなたか取り上げてもらえませんか。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿