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南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

初夏の加計呂麻を行く 拾弐

2006年05月29日 00時11分17秒 | 南方単車旅案内
初夏の加計呂麻を行く 拾壱よりつづく。

阿多地(あだち)で島唄を堪能したオレは、海沿いに隣接する須子茂(すこも or すくむ)集落へ向かうことにした。
阿多地から須子茂へは、急な坂を上り、ふたたび下る。
奄美大島・加計呂麻(かけろま)島の他の集落同様、山に囲まれた入り江の集落なのだ。



大きなカーブを回り込むと、入り江に面した須子茂集落が見えてくる。
ここでバイクを停めたのには理由がある。
以前(日付は失念したが、ほぼ同じ季節)、加計呂麻を訪れた際、ここでルリカケスを見ているのだ。
とりあえず5分ほど佇んでみたが、今回はルリカケスとの邂逅はならなかった。
悪いことに空は徐々に暗くなっている(時刻は、午後3時を回ったところ)。
ルリカケスを待つのは諦め、坂を下って須子茂に向かうことにした。



坂を下る途中、山側の斜面が紫色に煙っている。



慌ててバイクを停め、しばし呆然と眺めてからカメラを取り出す。
マクロ撮影も試みてみたが、折悪しく風が吹きはじめて、完全にブレてしまった。
帰宅してから図鑑で調べるも、やはり判らない。
葉の周りが尖っていないから、アザミではないように見えるが…。



こちらも判らない。
ただ、淡い紫色に染めあげられた斜面に、ところどころ鮮烈な黄色が強い印象を残している。
これをもう一度見るためだけでも、早い時期に加計呂麻に行かねばと焦る近頃だ。

須子茂への坂を下りきったとき、ついに雨が降りだした。
今回は、家を出る時点から貧弱な雨具しか持ってきてはいない。
このまま前進は不可能と判断して、阿多地から瀬武(せたけ)林道を経由して実久(さねく)のテントに戻ることにした。

つづく


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