温泉クンの旅日記

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新潟総鎮守 白山神社(1)

2018-09-09 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <新潟総鎮守 白山神社(1)>

 新潟といえば弥彦神社、とばかりいままで思っていた。
 萬代橋から二キロほど離れた新潟市役所に隣接するところに、神社はあった。ここは新潟市内にある、縁結びで有名な白山神社である。



(あれっ! あのキリンはたしか・・・)
 信号の向こう側の角の店はたしか、オムライスで有名な、開業して八十年という「元祖洋食レストラン キリン」だ。こんな神社の真ん前のところにあったんだ。
(けどいまはオムライスとか寿司というよりは、ハンバーグかステーキがいいな)
 ここに来る前に、阿賀野の五頭温泉郷にある村杉温泉で日帰り湯に入ってきた。

 



 四千坪の大庭園と開湯七百年のラジウム温泉で知られ、特に女性客に人気の宿「長生館」である。そこの大露天風呂で、斎戒沐浴をしっかりすませてきたのでジツは腹ペコである。



 白山神社は石川県と岐阜県にまたがる白山を信仰する神社で、永禄時代と天正時代の二度の火災に遭い、正確な建立年代は不明だが、約千年近い歴史があると言われている。


 
 加賀の白山頂上に祀られている菊理媛大神(ククリヒメノミコト=白山大神)、別名白山比咩(シラヤマヒメ)の神霊を勧請(神仏の分身・分霊を他の地に移して祀る)して創建された。
 ククリヒメの「くく」は「くくる」という意味で、乱れた糸をくくり整えるように男女の仲を取り持つ力を持っているとされ、こじれてしまった縁すら元に戻せる強力な力を持っていると言われている。そして「くく」には「聞く」、「聞き入れ」てくれるとも解されていて、誠実に願えば、一番いい方法で救ってくれるとも言われる。





 菊理媛大神の外にもたくさんの神様が祀られていて「どんな願いも聞き入れてくれる」神社と言われている。
 主祭神は菊理媛大神(ククリヒメノミコト)、原初の夫婦神である伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊弉册尊(イザナミノミコト)の三柱で、なんでもイザナギとイザナミが夫婦喧嘩をしたときにククリヒメが仲を取り持ったそうだ。イザナギとイザナミは国を産み、神を産んだ位の高い神であり、その二人の喧嘩を止めたということはククリヒメもまた彼らと同じく強い力を持ち、位が高いと言われている。



 主祭神三柱のほかにも、配祀神として天照大神(アマテラスオオミカミ)、八幡大神(ヤハタノオオカミ)、合祀神として住吉大神、稲荷大神、天満天神、出雲大神、春日大神、鹿島大神、香取大神、松尾大神、宮地大神、三峰大神、猿田彦大神、金毘羅大神、淡島大神と全部あわせると十八柱の神様が祀られている。



 そのため、白山神社はご利益が多いことで有名な神社である。
 ただ、こんなにも神様が多いと「まあ、この参拝者の願いは、きっと誰か(他の神様)がやってくれるじゃろうて」などと、譲ったりたらい廻し状態にされることはないだろうかとちょっと気になるわたしである。


  ― 続く ―


   →「おやひこさまの湯(1)」の記事はこちら
   →「おやひこさまの湯(2)」の記事はこちら
   →「新潟、特上寿しとイタリアン(1)」の記事はこちら
   →「新潟、特上寿しとイタリアン(2)」の記事はこちら
   →「禁断のドンブリ」の記事はこちら
   →「新潟で、うに釜飯」の記事はこちら


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