『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

他人を見るように自分を見てあげる

2020年12月05日 | 考える日々
教師をしている友人が、
生徒に向かって話をしている時に、
「何かわからんけど、これを言えばいいとわかる」と言った。
何を言ってあげたらいいのかわからない時に、
そうやって乗り越えられる事がある、と。

スピリチュアルに聞こえなければいいんだけど、
自分で出来ないはずの事が不思議に出来ることって、
誰でも心当たりがあるよね?

「常に再現性があることだけが正しい」とする
自然科学の考え方で世の中を良くしていこうと取り組んで、
人類の使える道具はものすごく発展してきた。
ものすごく細かく見て、それを真剣に考えたから。

もう、あの手この手で刺激して、
やっとモノが売れる程度に物欲が満たされているなら、
次は、便利なモノを作る目的じゃなくて、
真っ当な人間になっていくために、
真面目に才能を使ってくれる天才が出て来てほしいな。

人類が、とか言う大きな話は天才しかできないけど、
個人サイズなら、私が、あなたが、できることもある。
つまり、その都度変わる自分の心を
その都度、どういう状態なのか、自分で丁寧に見てあげること。

それがどーした?
って思うかもしれないけど、
あと2分、おつきあいを。

「ポジティブに考えられるように」って無理やり元気にするとか
「気のせい」って、無視するとかいう乱暴なことじゃなくて、
自分だけは、やわらかく、繊細で、頼りない、
でも確実にあれこれ反応している自分の心を、
電子顕微鏡を使うくらいの繊細さ、丁寧さで見てあげること。

…言い過ぎた。そんなの私もできないわ。
そこまでの丁寧さが難しいとしても、
流れ去るままに、外に反応する機能だけを発揮するんじゃなくて、
どう動いているのか、自分で観察することはできる。

再現性とか客観的データ、
外から見た評価やふさわしさに縛られないで、
自分の今の気持ちをちゃんと見止めてあげられる人は、
隣の人の気持ちも少しはわかると思う。

ただ、エゴが強いと、ワガママなナルシストになって、
「私、今こんなに傷ついてる!(=アンタが悪い)」
みたいなコトになるとめんどーだから、
他人事として自分を見てあげるのがポイント。

「へぇ~、この人こんな反応してるわ。
あれがイヤでそこまで防衛が必要なのか、大変だなぁ。
でも人っておもしろいな~。いとおしいなぁ~」くらいの
突き放した感じで、でも暖かく、自分の心を見られたら。

そういう一人ひとりが個人で出来る
小さな心の修行(?)が集まって、
人間が少しずつ進化していくとしたら、
それって、誰でも今すぐ取り組めること。

外の世界を具体的に変える力がない人の方が、
そういう繊細な観察は得意かも。
いろんな得意技の組み合わせ。
1人ひとりの総体が、人類。

自分が育つことが、
人類の進化に1滴くらいは貢献してるって思うと、
なんか、生きてることが許されてる安心感が持てる。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ZIP)
2020-12-05 21:22:05
「進化」という言葉を進歩と取り違えることは文脈依存による認知バイアスではないでしょうか?
時間が進むことで生物が良くも悪くも変化するということでしかないわけです。
evolution というよりは revolution といった方が意味的にもしっくりすると思うのです。

コメントを投稿