シスターみみっくのなんだかわからない堂

日常のよしなしごとをつづります。正教会のお祈り、読んだ本、ハマリものなどなど。

大斎第一週間木曜日

2007-02-22 22:00:43 | 正教会及び宗教全般
晩課誦みながら、「んぁ!?」と思わず見直してしまった箇所があったので。

「我らエギペトよりせずしてシオンより来る神聖なる『パスハ』にあずからんと欲して、痛悔をもって罪のパンだねを断ち、逸楽の情を殺すをもって我が腰を束ね、およその悪道を妨ぐる履(くつ)をもって足を飾り、信の杖をもって己を固め、主宰の十字架の敵にならいて腹を神とせず、すなわち斎をもって悪魔に勝つことを我らに示しし我がたましいの救主に従わん」(挿句の讃頌)

この「パンだねを入れない」「腰を束ねる」「くつを履く」「杖を持つ」っていうのは出エジプト記の12章、過ぎ越しについての神のお告げからとってある。
ちなみに画像はこの後に出てくる出エジプト記の14章、映画「十戒」で有名な、紅海を分けるモーセ。カコイイぞw

イスラエル人は、エジプトに避難したヨセフの時代以降の長い期間の間に、奴隷として虐げられるようになっていた。
神は、当時80歳になっていたモーセを民の指導者に任命して約束の地へと向かわせようとするが、ファラオがこれを妨害しようとする。
そこで神は、エジプトに対して十の災いを臨ませる。
その十番目の災いは、人間から家畜に至るまで、エジプトの「すべての初子を撃つ」というものであった。
神は、戸口に印のない家にその災いを臨ませることをモーセに伝える。
つまり、「過ぎ越し=ペサハ(ヘブライ語)」という名称は、戸口に印のあった家にはその災厄が臨まなかった(過ぎ越された)ことに由来する。(ウィキペディアより引用)

でも私たちがあずかろうという『パスハ(=ロシア語)』は旧約時代の過ぎ越しではなく新しい『パスハ』。
人間が、この世の生命の終わりから来世の生命へ過ぎ越すということがキリストの復活により可能となった、そのことを喜び祝う復活祭のこと。

あー、えーと、長々説明したけれども、いやこの奥義も感動モノなんだけど、何にギックリしたかっていうとそこじゃなくて、
「腹を神とせず」
ってとこ。
う~ん、食いしん坊ってことは、腹を神としてるってことなんだよな_| ̄|○

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3 コメント

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ハラを神とす・・ (valvane)
2007-02-23 00:56:09
知らない、初めて聞くことばかりなもので、読み逃げばかりしております。。

学生の頃は、それでもまだ良かったのですが、学生生活を終えてからも同じ調子でやってしまっていたために、付くものが付いてしまいました。まずいです。やっぱり、ハラを神としてはいけませんね。ってことで、近年はなるべく減らしております。
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過ぎ越しと復活 (もときっちょむ)
2007-02-23 01:16:43
>人間が、この世の生命の終わりから来世の生命へ過ぎ越すということがキリストの復活により可能となった、そのことを喜び祝う復活祭のこと。

私知らなさすぎで恥ずかしいのかもしれないけど、
この解釈は初めてで
でもとっても納得いたしました!

「腹を神とす」も深い!
くいしんぼうでオトスあたりもさすがか…。
アッパレ!ミミックさん。
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コメントありがとうございます (シスターみみっく)
2007-02-23 17:48:40
>valvane様
今週は特に何じゃこりゃな話が多かったと思います、すみません。
復活祭は移動祝祭日ですが、これって旅行の時、行く国によっては、店はお休みが多いわサービスには特別料金かかるわ、ということになって大変ですよね。
これも移動祝祭日のチュソクの時にソウルに行ってしまい、開いてる食堂を探したあげくボラれたことがありますw

>学生生活を終えてからも同じ調子でやってしまっていたために
あ~、わかりますorz
必要なカロリー量って少なくなるのに、頭の中には以前の量がインプットされていて…

>もときっちょむ姉
ウィキペディアの「復活祭」の項目を見たら、英語とドイツ語以外は元をたどると過ぎ越しの「ペサハ」に由来しているみたいですね。フランス語では「パーク」だし。
復活祭って「祭りの祭り、祝いの祝い」なんて言って正教会では降誕祭以上の特別な祭日になっています。
旧暦なので、毎年カトリックやプロテスタントと違う日付なんですが、今年は同じ4月8日ですので、一緒の日にお祝いできますね♪

DVD毎日ちょっとずつ見て、日劇七回り半事件まできました~。全部見終わったら感想をお送りします(^_^)
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