にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

いつか来た道

2008-03-30 | オーマイニュース

先日、オーマイニュース(以下OMN)が第3期市民記者編集委員(以下編集委員)を決定し、その旨アナウンスを行いました。任期は4月から6月までの3ヶ月間となります。

今回、就任前にきちんと編集部から告知記事が出た事は評価に値します。ごく当たり前のように思う人がいるかもしれませんが、初代・第2期では、編集委員決定のアナウンスが就任後にずれ込んでいました。今後も当たり前の事を当たり前にできるよう、心がけてもらいたいものです。

その一方で、OMNの悪しき伝統といっていい企画・構想をなかった事にする点は、今回の編集委員選出に至るプロセスの中でも、再度繰り返されました。ほんの1ヶ月前に出た編集部発の募集告知記事を見てみましょう。次期編集委員については、このように書かれています。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

次期については、テーマを「たねを育てようプロジェクト」に絞り、自薦・他薦で編集委員を募って、以下のように展開いたします(当面、期間4月~6月の3カ月間)。

ところが、実際にはこのような結果となりました。今回の告知記事から引用します。

 当初、次期市民記者編集委員の方には「ニュースのたね」の編集をする「たねを育てようプロジェクト」を展開する予定でした。しかし、募集をかけたところ、自薦・他薦とも応募がありませんでしたので、今回は1、2期編集委員と編集部員の推薦で選ばれた4名の方に就任を依頼しました。

募集告知で明らかに決定事項として書かれていた「たねを育てようプロジェクト」の発足が、さりげなく“予定”に後退しています。理由として、応募者がいなかった事を上げていますが、素人の編集委員が同じ市民記者の元稿を編集する難しさは、第2期編集委員の高橋篤哉記者による提案記事が出た頃から課題の一つになっていました。編集部がこの提案を採用した以上は、その課題が解消されていると考えるのが自然でしょう。

しかし、実際には応募はありませんでした。編集部が就任を依頼した市民記者からも、同じ意見が出たそうです。課題は全く解消されていなかったのです。

編集部は、どういった根拠に基づいて今回のプロジェクトにGOサインを出したのでしょうか?

事前のリサーチをきちんと行っていれば、少なくとも今回のような「いかにも見切り発車」という事態は回避できたはずです。また、見切り発車した企画の残骸は、OMNの歴史を振り返ればあちこちに落ちています。OMNは、それらの残骸を分析し、将来に活かす為のフィードバックも行ってきませんでした。

事前のリサーチと事後のフィードバックのどちらも疎かでは、今後もOMNは同じ失敗を繰り返すでしょう。

今回の「たねを育てようプロジェクト」に関しては、3期編集委員の内容から外して、今後、企画内容の見直しも含め検討する

告知記事にはこのように書かれていましたが、ニュースの火だね毎日が講演会と同じ結末を迎える事がないように願います。


無色であろうとすること

2008-03-29 | オーマイニュース

G8メディアネットワークのサイトを見ましたが、全体的にG8サミットに批判的な、政治的な色を感じました。しかし、市民メディア、オルターナティブメディアといってもいろんなスタイルがあります。政治的な色がついてしまうのは、まずいのでは。

(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

これは、オーマイニュース(以下OMN)編集部所属の橋爪明日香記者が、G8メディアネットワーク(以下メディアネット)という団体のサイトお披露目会見で発した質問です。当該記事はこちら

記事によれば、この会見そのものに洞爺湖サミットを批判的に捉えている印象があり、OMN以外からもその点についての質問があったそうですが、OMNがこのような質問をしたという事に、まずは拍手を贈りたいと思います。

メディアネットのサイトで、呼びかけ団体の先頭に名前を連ねているのはレイバーネット日本という団体ですが、そのトップページからはかなり濃ゆい政治的な色を感じます。そのような団体が旗を振って参加を呼びかけているメディアネットに、同じような色がついていると考えるのは自然の成り行きでしょう。記事にリンクされていた動画のやり取りを見て、その印象はさらに強まりました。

残念ながら、今のOMNにも政治的な色を感じさせる要素は多々あります。この色は創刊から今日までずっとOMNが積み重ねてきたものですから、ある日突然きれいさっぱり消えるような事は、まずありえません。でも、今回の質問からは、OMNにそのような色がついていてはいけないとの声も一緒に聞こえてきたような気がしました。

この声が編集部全員の声となった時、OMNは確実に前に向かって歩き始めることでしょう。


【関連動画】
「G8メディアネットワーク」が本格始動 (10分56秒 質疑応答は6分頃から)


未登録者には二者択一すら認めないオーマイニュース

2008-03-28 | オーマイニュース

サッカーの男子日本代表チームは、一昨日、敵地でW杯3次予選をバーレーンと戦い、0-1(前半0-0)で敗れました。あのサッカーでは負けても仕方ないでしょう。ちょっと深いタックルがくると逃げ回ってボールを相手に渡す選手たちと、チームを闘う集団から程遠い状態にしてしまった岡田監督以下首脳陣には残念としか言いようがありません。

現在の成績は2試合を消化して1勝1敗の勝ち点3。日本は現在首位のバーレーンとは勝ち点3差で2位。日本と同じく勝ち点3のオマーンが、得失点差で3位につけています。3次予選は残り4試合。首位のバーレーンとはホームで1試合、3位のオマーンとはホーム&アウェーの2試合を残しており、協会が監督を含めたチームをどのように立て直すかに注目が集まります。なお、オーマイニュース(以下OMN)にも岡田監督の指揮官としての能力に疑問を投げかけた記事が出ています。

さて、ちょうどこの試合が行われていた頃だと思われますが、OMNの記事評価システムが変更されました。既に「とりあえずブログ」さんが取り上げていますが、これまで評価点/評価人数となっていたものから、評価点のみが表示されるようになっています。この変更は、おそらく1月下旬に掲載されたこちらの記事にある提案を受けたものだと思われます。コメント欄のやり取りによれば「0点攻撃は傷つく」旨のサブタイトルは編集部がつけたそうですから、編集部としても、この記事が出た時点から今回の変更を考えていたのでしょう。

しかし、今回の変更には0点攻撃から市民記者を守るという立て前の裏に「未登録者からの批判を少しでも排除したい」という、編集部の本音が透けて見える点が気にかかります。

未登録者の場合、記事への評価は0点か1点のどちらかしか選べません。これはOMNの仕様でそうなっています。ところが、評価人数の表示廃止を提案している記事でも書かれているように、評価人数を表示しない事で0点評価は無意味となりました。従って、未登録者が記事の評価を行おうとしても、それがサイト上に反映されるのは1点の場合だけです。こんな評価にどういう意味があるのでしょうか?

このシステムを信任投票に置き換えてみましょう。0点を支持しない、1点を支持するものとします。10人の投票があり、うち4人が支持するとなった場合はこうなります。

これまでのシステム
・記事を支持する 4票 ・支持しない 6票 ・無効票 0票 ・支持率  40% ・有効投票率 100%

変更後のシステム
・記事を支持する 4票 ・支持しない 0票 ・無効票 6票 ・支持率 100% ・有効投票率  40%


たいへんわかりやすいですね。OMNは有効投票率を公開しませんから、不支持は存在しない事になりました。


記事評価システムにおける批判はなかった事にする


これが今回のOMNの決定です。


ここで、冒頭のサッカーの話に戻ります。現時点で日本代表は2試合を終えて勝ち点3。サッカーの勝ち点は、勝ち=3点・引き分け=1点・負け=0点の3通りしかありませんから、1勝1敗とわざわざ書かなくても試合数と勝ち点で勝敗の内訳はわかります。しかし、試合数が明らかにされず、単に勝ち点3というだけでは、それがどれだけ価値があるものかは全くわかりません。仮に3次予選の全6試合を消化して勝ち点3ならば、ほぼ最下位確定でしょう。

OMNがこれまでにどれだけの試合を消化してきたかは知りません。ですが、スタートから1年半以上が過ぎて行うシステム変更にしてはお粗末と言わざるを得ないでしょう。ここまで何を学習してきたのかとツッコミを入れずにはいられません。

OMNがそこまで0点を嫌うのならば、評価スライドバーから0点を消せばよかったのです。そして、未登録者には1点か2点どちらかの評価を選択できるようにすれば、何の問題もありませんでした。勿論、評価の透明性を担保する意味で、評価人数の明記は欠かせません。それをせずに、無意味となった0点評価を残し、表面上だけは未登録者にも評価点を選択する自由があるかのように取り繕った今回のシステム変更には、大いに問題があります。

OMNの今後について「とりあえずブログ」さんのところでは、次に評価点自体が無くなるのではないかと予想していますが、それよりもキャッチコピー(的な文言)から、“批判も、賛辞も”の言葉を削除するのが先ではないでしょうか?決してOMNが認めたものだけが批判ではないのですから。

その上で、“みんなで作るニュースサイト”“みんなでほめるニュースサイト”に変更すれば、OMNが目指す方向を正確に伝えたキャッチコピー(的な文言)の一丁あがりです。


無理にでも 埋め草生やす アンケート

2008-03-26 | オーマイニュース

おおよそ週一回のペースで更新されているオーマイ・アンケートが、今週も無事更新されました。今回のお題は編集部が作成したものですが、たまには早く家へ帰りたいという編集部員のメッセージが込められている気がしないでもありません。

さて、オーマイニュース(以下OMN)のリニューアルとともに登場したこのコーナー、今回で43本目のお題となります。IDを確認したところ、これまで投稿されたお題は全部で74本。そのうちOMNまたは編集部員個人名義(以下編集部発)のアンケートが19本ありますので、これを除外しますと55本投稿のうち採用されたのは24本と、一見して採用へのハードルは結構高いように思われます。

ところが、最近では市民記者の関心が他へ移ったせいか、編集部発のお題が増えてきています。最近採用された20本に限定すると、編集部発のお題は11本となり、全体の5割を超えています。また、市民記者が投稿したお題の採用率は格段に上がっていました。IDでいえば59番から72番までの14本のお題が連続採用されています。この14本の中には編集部発のものが7本含まれてはいますが、約3ヶ月にわたって投稿すれば採用される状態が続いていたという事です。

そんな中、久々にOMNが採用を見送ったお題が投稿された模様です。IDは73番と推測されます。

先々週からのアンケートは 72 → 69 → 74 の順番で掲載されています。2週間前に採用された72番のお題を最後にしばらく市民記者による投稿が滞り、73番のお題は採用を見送ったので、やむを得ず編集部がお題を作成したのでしょう。

では、OMNが採用を見送ったお題はどういうものだったのでしょうか?

拙ブログに寄せられたコメントによれば、それはエムプロに関するアンケートだと思われます。これまでサイトリニューアルやYahoo! JAPANへの記事配信をスタートさせた際には、関連したお題が採用されていただけに、何となく違和感を覚えます。もし万が一、編集部サイドで選択肢が適切ではないと考えたのだとすれば、独自にエムプロ関連のお題を作成する事もできましたが、残念ながらそれすらも行われませんでした。

エムプロのプレ創刊から約2週間が経過し、何がどう変わったのかを市民記者や読者も把握している頃でしょう。アンケートを行うタイミングは適切だったと思われるだけに、違和感はさらに増します。

念のために付け加えておきますと、今週採用が見送られたからといって、不採用が決定したわけではありません。過去には半年以上の塩漬けを経て採用されたケースもあります。ですが、その時とはお題の性格が決定的に異なります。半年後に「エムプロをどう思いますか?」と問う必要はまずないでしょう。

外部からの声に耳を塞ぎ、目をつぶって前(とは限らないどこか)へ進むのはOMNのお家芸ですが、今回もまた同じ光景が繰り広げられるのでしょうか。いささかというか、それを上回るレベルの不安を覚えます。


黒字化はどこに行ったんですか?

2008-03-24 | オーマイニュース

昨年の12月12日、オーマイニュース(以下OMN)の元木昌彦編集長(当時)が、北海道新聞(以下道新)で自社について語った記事が、掲載から3ヶ月の時を経てOMNに転載されました。道新に掲載された記事の全文はこちらです。

今回OMNに掲載されたものは、道新のそれを殆どそのまま転載しています。拙ブログでは、以前道新に掲載された記事についてのエントリをアップしていましたので、興味のある方はそちらもご覧下さい。

さて、前述したように道新とOMNの記事には殆ど違いがありませんが、最後の一文だけが例外でした。両者を引用して比較してみます。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

中でも最大の問題は、二年後に黒字化を目指しているが、そのビジネスモデルをどう構築していくのかが、全く見えないことだった。(道新版)

中でも最大の問題は、2年後に予定しているビジネスモデルをどう構築していくのかが、全く見えないことだった。(OMN版)

まず、OMN版には、日本語としておかしい、意味が通じないという問題のある事がわかります。2年後に予定しているビジネスモデルとは、いったい何を意味するのでしょうか?全く理解できません。

元木氏は、記事の中で編集部が抱える課題の一つとして、編集部員の編集力のレベルアップを上げています。ところが、よりによって現在は社長となった元木氏の記事で、編集によって記事が改悪されてしまうケースが出てきてしまいました。元原稿と編集後の原稿を比較する機会はなかなかありませんが、この記事を読む限りでは、編集力のレベルアップは遅々として進んでいないようです。

そして、どうにも気になるのが、OMN版では黒字化を目指すというくだりがきれいさっぱりなかった事にされている点です。これまで数多くの企画や構想をなかった事にしてきたOMNとはいえ、外部メディアにぶち上げた経営構想をわずか3ヶ月でなかった事にしてしまうとは、さすがに言葉を失います。


元木氏は2年後の黒字化を諦めてしまったのでしょうか?


「あきらめたらそこで試合終了だよ」という有名なAA言葉がふと頭をよぎりました。


記事が持っている潜在的な力

2008-03-24 | オーマイニュース

一昨日、東京で中国によるチベット武力弾圧に抗議するデモが行われました。オーマイニュース(以下OMN)では、この模様をライブ配信し、現在はオンデマンドによる再放送と編集版の2本の動画を見ることができます。

今回のライブ中継は、久々に中継画面に併設されているチャットが盛り上がりました。これまでに600件を超える書き込みがありますが、これは年末のクリスマス大作戦や1月の寄せ鍋座談会を上回る書き込み件数です。

今回のライブについては、前日までは特にアナウンスがなかったと思うのですが、2ちゃんねるの実況板に当該ページのリンクが貼られた事がきっかけとなって、これだけの書き込みがあったものと思われます。日頃OMNに「アナウンスをしましょう」と連呼している拙ブログとしてはいささか複雑ではあるのですが、これだけ人が集まったのですから、その結果を素直に喜びたいと思います。事前アナウンスなしのゲリラライブでも、タイミングとテーマによってはアクセスを稼げるという事なのでしょう。

さて、今回はアクセスの集中に加え野外からの中継ということもあって、通信状況が悪く、しばしば映像と音声が途切れた模様です。それに対するツッコミは当然のようにありましたが、厳しい口調のものは少なく、その一方でTVスタッフを励ます書き込みもありました。チャット画面の反応を見た限りでは、視聴者は概ね中継を行ったOMNに対して好意的だったといえます。

おそらく、2ちゃんねるからやって来た視聴者の多くは日頃OMNを見ていないと思われます。そういう人達の生の反応を知る事ができたのは、OMNにとって大きな収穫でしょう。しかもそれは好意的なものでしたから、この人達は今後OMNを見てくれるようになるかもしれません。ちょっとしたきっかけで立ち寄ってくれたユーザーをしっかり固定客として取り込めれば、それはOMNにとって大きな大きな収穫になります。

OMN日本版は、発足の経緯からして、韓国でノムヒョン政権誕生の立役者になった韓国版の分家というイメージがついてまわっています。誤解を恐れずにいえば、嫌米親北のメディアという事です。それに加え、市民メディアという看板もあります。個人的にはOMNが真の意味での市民メディアになって欲しいと願っていますが、過去に平野日出木編集長が何回か発言しているように、日本では「市民」という言葉に特定の色がついている事実も否定できません。

これらの要素は、さまざまな立ち位置からの言論が行き交う中立したプラットホームを目指す上では、マイナスの方向に働くものです。しかし、今回の動画を見た人は、OMNに掲載されている記事はそういったイメージのものばかりではないと理解してくれるでしょう。その意味でも、今回のチベットに関する一連の記事は、たいへん価値があるものです。

記事というものは、単にニュースやオピニオンを伝えるだけのものではありません。文脈や行間からは、一見記事とは無関係な執筆者の考えも自然と伝わってきます。しかもそれは意外に力強く伝わるものです。記事の内容がOMNとは関係ないものだったとしても、そこにOMNのイメージは巷に伝わるようなものではないという気持ちがあれば、“みんなで作るニュースサイト”などという、耳障りのいい(と編集部では考えているに相違ない)キャッチコピーよりも、よほど強く心に響きます。


記事は行間まで読ませてナンボ


そう思わせる記事と動画に(OMNの中では)久しぶりに出会いました。


【関連リンク】
チベット武力弾圧に対する抗議デモ動画 再放送版(約1時間20分)
チベット武力弾圧に対する抗議デモ動画 編集版(5分31秒)
Free TIBET! チベット弾圧に抗議するデモの現場


戦わなくちゃ、現実と(4)

2008-03-18 | オーマイニュース

【おことわり】
今回はエントリの性格上、リンクを多用しております。

オーマイニュース(以下OMN)の元木昌彦代表取締役社長兼エムプロ編集長は、先日のエムプロプレ創刊と同時に、新コーナー「編集者の学校」をOMNのサイト上でもスタートさせました。同コーナーの主旨は、元木氏が「編集者の学校」校長の肩書きで冒頭に寄せた文章に書かれていますが、その文章の締めくくりは以下のようになっていました。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

装いも新たに、マスコミに働く若い人や、メディアを志している学生諸君に、読んでもらいたいと願っている。

ところが、当エントリ執筆時点までに掲載されている記事9本のうち6本までは、以前元木氏がOMN上で自らのHPとして紹介した、その名もズバリ編集者の学校WEBなるサイトに掲載されているものです。更に、インタビュー記事は勿論の事、自己紹介記事までもがこのサイトに出ている元木氏のプロフィール最近のエピソードをプラスしただけのものでした。唯一オリジナリティーが感じられた記事が、週刊誌ジャーナリズムよがんばれ!(上) でしたが、こちらも(下)に書かれていたのは、以前元木氏が猪瀬直樹氏のメルマガに寄稿した文章焼き直しでした。

編集者の学校WEBは、1年以上更新が滞っています。その中でも マスコミを目指す君に のネタ元である就活報告のコーナーは、最終更新が2005年1月28日。実に4年以上3年以上の長きにわたって放置されています。OMNは、実質的に活動を停止しているサイトにあるネタを再利用しているわけです。装いも新たにとはいうものの、その実態は掲載サイトを変更しただけ。紙やテレビ・ラジオといった他媒体にあったものをネットメディアに移植したわけでもありません。

そもそも、元木氏は何故OMNでこのコーナーを再開させたのでしょうか?

更新が滞っているとはいえ、編集者の学校WEBは現在でも閉鎖されることなく存続していますこのサイトは元木氏のHPなのですから、元木氏が「編集者の学校」校長としてやりたい事があるのなら、そちらでやればいいと思うのですが?

元木氏はOMNの社長でもありますから、OMNも編集者の学校WEB同様に元木氏のものだと考える人もいるでしょう。その考えは自体は間違っているとは思いませんが、OMNは曲がりなりにもメディアを名乗る企業のサイトですし、個人サイトの香りが色濃く漂う編集者の学校WEBとは、全く性格が異なります。OMNの社長として、OMNの私物化を疑わせる行為は厳に慎んだ方がいいでしょう。

もし私物化ではないというのなら、せめて埃をかぶったネタの再利用を即座に中止するくらいの事はしてもらいたいものです。それでも「何故OMNでやるのか?」という疑問は残りますが、編集部の学校WEBでは見られない記事を掲載するという意味で、それなりの価値がある企画にはなると思われます。

元木氏は、メディアのトップにふさわしい自制心を持ちましょう。


最後に、まだOMNのお知らせに出ていない告知を二点ほど。

「編集者の学校」音声版ポッドキャストの配信がスタート。配信元はキャスタリア。

4月9日、キャスタリアのトークイベントに元木氏が登場。

【お詫び】
就活報告の放置期間に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
携帯からヲチャーさん、ご指摘ありがとうございました。