全女時代はおとなしくておどおどしていたけれど、器械体操を下地の空中殺法でいい動きを見せていた。同期の井上京子、井上貴子に比べると地味ではあったがそこが良かった。アルシオンに移籍してからは肉体改造をして蜘蛛の巣が目立つレオタード風コスチュームで登場。イメージチェンジに成功した。その後AtoZを経て若手を育てる興行「息吹」を主催。大会はストイックで若手の選手たちに刺激を与えた。
はじめて女子プロレスを見に行った1984年の千葉公園体育館。試合後にクラッシュギャルズが出てくるのを待っていたらダンプ松本がチェーンを振り回して出て来たなあ！まるでブッチャーかブロディみたいで怖かった。でも今思えばあの時は一種のファンサービスだった気がする。父に聞いたら素人に手を出したら捕まるだろうねと言っていたが。
レジー・ベネットの出演していたピップのCMダッダーンポヨヨンポヨヨンは有名だが、第2弾のダッダーンプルプルプルアーマーは意味不明！！
真夏になると昼の２時ごろから女子プロレス中継を放送する時期があった。１９９１年から３年間はあったと記憶している。１９９２年の豊田真奈美対山田敏代の敗者髪切りマッチは印象深い。WWWA世界タッグチャンピオンチームであり、若手の頃からライバルだったこの２人。６月の後楽園ホールのシングルマッチで山田が勝ち、悔しがった豊田が髪の毛を賭けて再戦をアピールした。8月同ホールで史上初のベビーフェイス同士の髪切りで山田が負けて坊主になった。豊田が錯乱して自分の長い髪を切ろうとした。試合前から開催が賛否両論だった。山田はファンに帽子をいっぱい貰ったようだ。この試合を藤井巳幸（サソリ）がファンの時に見ていて女子プロレスラーになろうと決めた。
