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メンデルスゾーン:真夏の夜の夢、他

2011-05-24 21:58:29 | CD


フェリックス・メンデルスゾーン:
・真夏の夜の夢

指揮:アレキサンダー・フォン・ビタミック ???
南ドイツフィルハーモニー ???

ジョルジュ・ビゼー:
・子供の遊び

指揮:オトゥマー M. F. マガ ???
ニュルンベルガー・シンフォニカー ???

・交響曲 第1番 ハ長調 作品888

指揮:アルフレッド・ショルツ ???
ロンドン・フィルハーモニー・オーケストラ ???

フェリックス・メンデルスゾーン:
・交響曲 第4番 イ長調「イタリア」 作品90
・交響曲 第5番 ニ短調「宗教改革」 作品107

指揮:アルフレッド・ショルツ ???
ロンドン・フィルハーモニー・オーケストラ ???

ピルツ・ジャパン: 44 9272-2



 このディスクは知人にただでもらったものです。知人もおそらく二束三文で買ったものでしょう。なぜならこのPilzというレーベルは、幽霊指揮者・幽霊演奏家専門レーベルだからです。

 ここで収録されているうち何曲かを指揮したとされるアルフレッド・ショルツという指揮者は実在しますが、この演奏は別人によって録音されたものです。どうやらこの指揮者は放送局の録音テープを大量に買い取って、レーベルを立ち上げて自分が演奏したものとして安く販売したとのことです。しかも日本法人まで名乗っていて、それさえも幽霊会社のような気がします。

 ほとんど詐欺のような商売ですが、演奏家なんていちいち気にしないという人にとっては安く買えるのでいいかも知れません。一方マニアにとっては、本当の演奏家は誰なのかを突き止めるという楽しみがあるとのことです。このディスクの「イタリア」と「宗教改革」は、ラン・ホルヴァート指揮、オーストリア放送交響楽団の演奏だということが判明しているようです。その他の指揮者の名前は架空のものでしょう。演奏の方はまあまあですが、「真夏の夜の夢」だけは寝ぼけたへなちょこ演奏でした。

 メンデルスゾーンについてちょっと触れますと、「メンデルスゾーンの音楽は内容が無い」という人がしばしばおりますが、メンデルスゾーンは裕福な家庭とあふれる才能を持っていたため、音楽から「苦悩」が感じられないというのが理由でしょう。しかし音楽の内容とは音の構成そのもので、「(音楽以外の何かを)表現」することは音楽にとって必ずしも不可欠なものではない、と私は考えるのです。そういう意味ではメンデルスゾーンの音楽は均整のとれた構成と明快な旋律を持っていて、十分に内容のある音楽だと思うのですが……。

 ちなみに私はこれらディスクで収録されている「真夏の夜の夢」の「結婚行進曲」(有名なやつ)と「宗教改革」の第4楽章(マルティン・ルター作の旋律を使っている)を演奏したことがあります。メンデルスゾーン、いいですよ。



 YouTubeから「真夏の夜の夢」の「結婚行進曲」です。2分57秒あたりからの中間部がかっこいいのです。


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