虚空漂浪日記

魂の開放を求めて、右往左往。嫌われものの”宗教”の根本を捜し求める日記です。

ガラガラポンのできない日本人

2011-04-26 15:27:41 | 社会
半曇りというか、曇りのち晴れというべきか、微妙な天気模様です。

最近恒例の地震情報。

「26日13時01分頃地震がありました。
震源地は福島県沖 ( 北緯37.3度、東経141.3度)で震源の深さはごく浅い、地震の規模(マグニチュード)は5.2と推定されます。」

ついに、北海道でも地震発生!

「26日08時26分頃地震がありました。
震源地は浦河沖 ( 北緯42.0度、東経142.6度)で震源の深さは約70km、地震の規模(マグニチュード)は4.6と推定されます。」

こうしてみると、日本全国は揺れています。早く、治まって欲しいものです。

統一地方選挙の後半戦が4月24日にありました。原発に反対する人々の伸張に注目していたのですが、原発の所在する北陸の町々では原発支持派がやはり強いようです。
一旦、事あるとき、この人たち=原発推進を語る人々はどのように責任をとるのでしょうか?
国や電力会社に騙されたとでも言うのでしょうか?
現在、福島で起きていることは他人事ではないはずですし、もう、騙されたでは済まされないでしょう。

ところで、原発の誘致は麻薬と同じです。
一旦、誘致されると、そこに住む人々は原発関係者とその親類、地元取引企業、取引商店や飲食店、はたまたインフラに投下される厖大なお金を使う役場など、その町は原発城下町になってしまいます。
原発なくして生活なし!といった幻想に取りつかれます。
目前の生活は誰でも大事ですが、一旦、事故になると生活も命も失うかも知れないのに、そこから抜け出すことができません。
正に、麻薬です!

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80(日本の原子力発電所)

原発城下町では、反原発はタブー、反原発を語る人々は住民の生活を破壊する人々でしかありません。当然、村八分もあるかもしれませんね。
このように、原発を廃止するということは、一つの町を再活性化する手段なくしてありえないということです。
どこか、沖縄の米軍基地問題に似たところがありますね。

代替えエネルギーがないとか、資源がない国だとか寝ぼけたことをいう人々がいるようですが、これまでエネルギー危機に際して様々な技術開発をしているにも関わらず、どんどん潰していったのは原発推進を図った自民党政府だったはずです。
色々な電源開発の技術がお蔵入りしてるはずです。
ですから、新たな安全な電源開発を行うことは充分可能だと思います。

東京電力が(非)計画停電を行いましたが、あれは単なる嫌がらせ=原発がないとこうなるぞ!=だという話ですね。
多分、事実でしょう。

最近、週刊ダイヤモンドの記事にこういうのがありました。

『東電がようやく認めた“隠し玉”揚水発電で夏の電力不足解消へ 2011年4月25日(月)08:40

東京電力は、夏の電力供給力を5200万キロワット確保したと発表した。しかし、週刊ダイヤモンドの取材により、まだ少なくとも約500万キロワットの供給余地があることがわかった。そのカギは揚水式水力発電だ。企業が節電対策に追われるなか、なぜ東電は揚水発電の存在を公にしてこなかったのか。

「より揚水式水力発電の活用を図っていきたい」──。

 本誌の再三の質問に対し、勝俣恒久・東京電力会長は4月17日の会見で揚水発電の活用を認めた。』

利用者に便宜を図るのではなくて、不便を強いて現在の事故を誤魔化そうとしているのですね。呆れた会社です。
国土の一部を使用不能にし、多くの国民に放射能をばら撒いた大犯罪会社なんですから、主要役員は獄中に入って頂かないと法は守られませんし、会社は一旦解体(国有化)するのが正しい措置だと思います。
そうしないと、現東電の体制ではますます利用者に不便をかけるよう画策をするかもしれません。
これは早急に行う必要があります。
ですが、今の空き缶ではできないでしょうw。

さてはて、地震が続く日本ですが、現時点でもう一ケ所原発事故がおきたなら、多分、日本は回復不能なダメージを受けるでしょう。
そうならないことを祈るばかりですが、原発をとめて再点検してるという話は聞きませんね。
それほど危機意識のない空き缶政府なのですが、多分、自民党政府であっても同じでしょう。推進の主役は自民党だったのですから。

こうなってくると、八方塞がりですね。

空き缶政府では何もできない、東電の現体制では何を画策するかわからない、国有化すると言っても官僚は信用できないw、検察の信頼は地に落ちてるetc。何もかにもが、制度不良を起こしているのだろうと思います。

面倒だから、このへんで「ガラガラポン」してしまえ!と短気な一刀斎は思うのですが、そういかないのがこの日本。
相変わらず、原発擁護の意見がでてくるのですから、相当、洗脳度は深いといえそうです。
国民ごと「ガラガラポン」はできないか

何か、取りとめのないことを書きました。

反原発から脱原発への考えを書こうと思いましたが、脱原発は相当重い政策なのだなと思います。

その道筋を考えていかなければならないのでしょう。

では、またお会いしましょう。






1日150テラベクレル放出中!ってどんな感じ?

2011-04-24 15:57:52 | 社会
今日は小雨

ここ4回ほど、わけのわからない放射性物質なるものについて、あちこちのHPを読み漁ったせいか、頭がボーッとして、自転車で出かけて行っては歩いて帰る失態!、小銭入れを落とす失態などが続いている一刀斎です。小銭入れには普段札をいれないのですが、何故か、その時に限ってお釣りの札をいれ、即、落とすという何かに魅入られたような行動をしている毎日ですw。

というわけで、この世に関するブログを書くのは良くないのかなぁ~と思いつつ、何故か気になる今日この頃。

昨日、保安院が37万テラベクレル(1テラ=1兆)、安全委員会が67万テラベクレルの放射性物質が原子炉から出たというHPをみました。

朝日新聞の記事が、今日(4月24日付け)、同じような記事を掲載していました。

記事は時間がたつと閲覧できなくなるので、全文掲載しておきます。

「3月15日にはレベル7相当 放射能放出量、安全委試算 2011年4月24日5時10分」

 東京電力福島第一原発の事故で、大気への放射能(放射性物質)の放出量が3月15日夜までに約19万テラベクレル(テラは1兆倍、放射性ヨウ素換算)で、国際的な事故評価尺度(INES)で最悪のレベル7に達していた。原子力安全委員会の試算でわかった。
 安全委などは4月12日にレベル7を発表、その夜に政府高官が「3月15~17日の時点で、レベル7に相当する量が放出されていた」との見方を示していたが、数字上も裏付けられた。
 3月15日朝には、2号機の原子炉格納容器につながる圧力抑制室が爆発しており、この影響を受けている可能性がある。
 今回判明したのは、3月15日午後9時までの放出総量で、約19万テラベクレル。レベル7の判断基準となる5万テラベクレルを超えていた。14日までには5万テラベクレルに達していなかったとされる。安全委は3月11日の地震以降、4月5日までの放出量の総量は63万テラベクレルと試算していた。
 安全委はまた、4月5日時点での1日当たりの放射能放出量は154テラベクレルだったとの試算も明らかにした。ピーク時の1万分の1ほどで、安全委は現状も同様のレベルで推移している、との見方を示した。(佐藤久恵、桜井林太郎)」

これってどのくらい? と思うのが素人であるわれわれの感覚でしょう。
テラとは1兆のことらしいので、保安院レベルでは37万兆Bq、安全委員会で67万兆Bqということですね。

ということは、

保安院:370,000×1,000,000,000,000=370,000,000,000,000,000Bq=37×10の16乗

ということかな? 数が多すぎて自信ないな?

ヨウ素131のベクレル=シーベルト換算は、Bq=0.000022μSvらしいです。

本当はベクレルに㎏当たりとか、㎡当たりとか、ℓ当たりなんていう単位がつくのでしょうが、発表ではわからないのでその辺は適当にw。

保安院:370,000,000,000,000,000Bq×0.000022=370,000,000,000μSv

1Sv=1,000,000μSvだから、370,000,000,000μSv=370,000Sv  ※1Sv = 1,000mSv (ミリシーベルト) = 1,000,000μSv (マイクロシーベルト)

ケンシロウ1単位=10Svとしてみます。ケンシロウ値については、前回のブログをご覧あれ!

そうすると、370,000Sv/10Sv=37,000ケンシロウとなります。

なるほど! 保安院推計で3万7千人、安全委員会推計で6万7千人が即死するぐらいの放射能が放出したということらしいです。

分かりやすいですねー。

無論、この計算は大雑把なもので、単位が間違っている可能性もあります。

ただ、相当な被害がでる数値だということは理解できると思います。

さて、現状の日々ですが、安全委員会では、次のように試算しています。

「ヨウ素131が、一時間あたり6990億べクレル。一日あたりでは16兆7760億べクレル。セシウム137は、一時間あたり1430億べクレル。一日あたりは3兆4320億べクレル。セシウムはヨウ素に換算すると40倍なので、一日あたりは137兆2700億べクレル。合計すると、153兆7120億べクレル。これは4月5日時点での(1日当たりの)大気中への推定放出量。」

これが、現在も続いていると推測されているのだそうです。現在進行形なのですね。

同様に、ケンシロウ値を試算してみましょう。

○153,712,000,000,000Bq×0.000022=153,712,000μSv=153.712Sv=約15ケンシロウ/日

分かりやすいですねぇー。1日当たり15人が即死するくらいの放射能が垂れ流されているということですね。

保安院推計になおすと、15×55.2%=約8人/日くらいでしょうか?

無論、推計された放射能をそのまま浴びるわけではありませんので、今のところ直接的な犠牲者は皆無ですのでご安心ください!

あちこちに風にながされ、漂いながら拡散されていきますので、即死することはありませんね。

ただし、後のことは保証の限りではありません。

膨大な数値や単位の発表では、われわれ素人には理解不能なので、ちょいと一ひねりして考えてみました。

余りにも膨大で見たことのない数値なので、計算に自信がありません。

まぁ、こういう見方もあるということで、参考になればという程度です。

では、またお会いしましょう。

放射線は何故累積で計算するかを、もう一度考える(4)

2011-04-22 14:32:54 | 社会
今日は曇りの予報なのですが、日差しがあったりで曇天とは言い難い天気です。

昨日夜にかなり大きな地震がありました。千葉県沖ですから、だんだんと東京に近づいてきているような気がします。

「21日22時37分頃地震がありました。
震源地は千葉県東方沖 ( 北緯35.6度、東経140.9度)で震源の深さは約70km、地震の規模(マグニチュード)は6.0と推定されます。」

今日22日朝の地震は、熊本と長野。あちこちが動いていますね

「22日03時44分頃地震がありました。
震源地は熊本県熊本地方 ( 北緯33.0度、東経130.7度)で震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は3.9と推定されます。」

「22日03時55分頃地震がありました。
震源地は長野県南部 ( 北緯35.9度、東経137.6度)で震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は3.1と推定されます。」

さて、福島原発の1号機で4月8日に100Sv/hを記録して以来、データがでてきません!? 2号機、3号機は4月21日までのデータが記録されていますから、1号機に相当危機的な異常が発生しているということでしょうね。

皆さんは100Sv/hと聞いても、”あ、そう”くらいの感覚でしょうが、前に書いたように7000mSv以上で99%の人が死ぬわけです。

1Sv=1000mSvですから、7000mSv=7Svですよね。

つまり、100Svとは7Svの14.3倍の値なんですね。「既にお前は死んでいる」状態のケンシロウ値(今、命名しましたw)なんです。100%即死なんですが、意識が残っている前に命は絶たれている状態でしょうか?

記録では100Sv/hですが、記録の針が振り切れて記録できなかった=100Sv/hが機器の上限なのでしょう。

そんな状態が、今、現在、1号機でおこっています。何が起きているのか? ちっともわかりませんね

”これが今の現実なのです。”

こんなことを書くと危機を煽(あお)っていると批判する人々がいるでしょうが、事実から目をそらしたい人々の空念仏(からねんぶつ)といったところです。「見ても見えず、聞いても聞こえず」の人々は放(ほお)っておくしかありません。豚に真珠、猫に小判なんですからw。


http://atmc.jp/plant/rad/?n=1(福島原発 1号機 / 福島原発原子炉の状態 原子炉の放射線量)


(4) 放射線が細胞やDNAを傷つける原理

放射線にはα線(アルファ)、β線(ベータ)、γ線(ガンマ)など、様々なものがあることは書きました。そして、それら放射線が人体に作用する内容も示しましたが、ここでおさらいをしておきましょう。

原子炉からでる放射性物質は何十種類もあるのですが、放射線の種類で分けるとα崩壊するプルトニウム(Pu)とβ崩壊をするその他大勢にわけることができるようです。(いちいち、チェックしましたw)

α線の特徴は、細胞の1ヶ所を連続して切り裂いていくようです。細胞の1ヶ所にザックリと穴をあけるイメージですね。
一方、β線があちこちをひっかく感じで、細胞を多様に傷つけるのですが、深くない傷という感じです。

ですから、α線のほうが重大な障害を起こすと言われており、危険性が高いわけです。

α線もβ線も物質の透過力は低いので、一般的には外部被曝の心配はほとんどありませんが、いったん体内に取り込むを内部被曝を生じることは、皆さんもご承知だろうと思います。

さて、体内に取り込んだ放射性物質は、排出されない限りどこかにとどまり放射線をだすわけです。貴方のハートにドッキューンならいいのですが、周辺の細胞にドッキューンなんです。細胞のどこに当たるかはわからないのです。でもどこかに当たりますね。周りは細胞だらけですから、ハズレなし!

「低線量による小さな障害でも遺伝子にあたえる影響は本質的に変わりなく、1本のビームがDNA分子に与える影響は既存の遺伝子の構成を変えてしまう。遺伝子やDNAの分子的な損傷を検索するのは現時点でも容易なことではないが、照射された細胞が分裂期に達した場合はDNAの損傷は、染色体異常という可視的な形態変化として顕微鏡下で検出できる。」(「放射線の細胞分裂に及ぼす影響 (09-02-02-16)」)

はい、もうお分かりですね。「1本のビーム」でいいんです! 運が悪ければ「染色体異常」を起こすんですね。更に運が悪ければ、それが”がん”へと変化していくのです。

このように放射線の原理からすると、100mSv以下であろうと閾値(しきいち)なんて存在せず、ごく僅かの放射線で疾病を引き起こす原因になるのです。
このことは、きちっと押さえておかないといけない点です。

”低線量の放射線は安全!”と叫ぶ学者や研究者、医者は、必ず、データがないと言いますし、データがないから”閾値がある”=”○mSv以下は安全!”と言い張ります。
まず、データがないというのは嘘ですし、データはあるのですが”無視するか認めない(ダダッコ状態)”だけです。
科学を標榜(ひょうぼう)するなら、論理的な思考が必要ですし、論理的に正しく、且つ、検証可能であるならば、それは科学的に正しいとされるのが、現代の科学の存在証明なのではないでしょうか?

だいたい、非科学的とされる神やあの世を語る一刀斎が、科学のあり方に言及しなければならないという”科学者の堕落した世界が蔓延している”現状が問題なのです。嘆かわしい限りの世界です

真剣に取り組んでいる科学者は、地位もお金も名誉も与えられないのが現実です。そして、彼らはゲスの似非科学者達から誹謗中傷されているのです。


(5) 放射線は何故累積で計算するのか

ようやく、本題にはいれそうです。

もう察しのいい方はお分かりと思いますが、例えば1日1ビーム(1b)が当たったとしてもそれが致命傷になる確率は非常に低いということです。

通常、放射線の影響を受けた細胞やDNAは修復機能が働き、回復するか死滅して消滅するなどして新しい細胞に置き換わります。

しかし、毎日、毎日1bが細胞に当たったとしたら、中には致命傷となる場合がでてくるかもしれません。
致命傷となる場合もあるし、ない場合もあるので「確率的」という表現をとっているのでしょう。
既にみた通り、同じ1mSvでも一度に浴びたほうが危険度は高いのですが、1年間で累積して浴びた場合でも放射線が当たった場所によっては致命傷になる場合が生じるということです。

ですから、「年間に累積していくらという単位」でものごとを考えようとしたようです。

これまで調べてきて分かったことは、”安全派”でも200mSv/年とがん発生率の相関は否定できないようです。

ウイキペディアのデータによると、原子力発電所の事業所境界での1年間の線量は 0.05mSv(=50μSv/年)程度とされています。

この年間放射線量が安全かどうかは、ドイツの調査結果をみるとわかるようです。

「ドイツには原発立地地域が16ヶ所あるが、1980年から2003年の調査により、そのすべての地域で、小児白血病の発症率が平均より高く、統計学的に有意とのこと。
原発から半径5km圏内の発症率は特に高いという(5km、10km、15kmでの比較もあり)。
控えめに見ても、原発から半径50km圏内の子どもは、5歳までに小児白血病になりやすいと確認された。
以前から、原子力関係施設周辺での、ガン発症率の調査は行われており、特にセラフィールド再処理施設周辺での、小児白血病の集中発生は注目されていた。
ドイツの場合、原発からの放射能漏れも報告されておらず、立地との因果関係は更に調査が必要だという。
ただ、原発周辺で特に発症率が高いということは、統計的に示されたわけで、この調査結果自体を否定することはできないだろう。」

http://blogs.yahoo.co.jp/marburg_aromatics_chem/53587703.html(「ドイツの原発周辺で小児白血病の発症率が高いと報告された」ドイツ語の好きな化学者のメモ)

このような報告があっても、日本の原発推進派は”無視”と”ダンマリ”をし、原発を作り続けようとしてきたのです。

この報告は2007年の話です! そしてドイツは脱原発の国ですね。

ところで、原子力発電が総電力量の約80%を占めるフランスではでどうでしょうか?

記事、発見!

<[フランス] ラアーグ周辺で白血病調査-放出物による発病は否定>

「今回の調査は、78年から92年を対象に実施された初回調査 (98年に公表) の担当者で、著名な疫学者であるA.スピーラ氏のチームが新たに対象期間を98年までに広げて実施したもの。同氏は今回初めて、コタンタン半島北部のラアーグ再処理工場近隣に居住する若年層には統計的に見て有為な白血病の増加があったことを認めている。しかし、その原因については「再処理工場からの放出物に関連するとは非常に考えにくい」と指摘しており、ラアーグ工場やそのほかの原子力施設による放出物の理論的な影響は実質的に検出できないくらい低いとの認識を表明した。」

さすが、原子力発電が総電力量の約80%を占めるフランスですね。原発関連施設は安全だ!と言いたいようですが、案外、正直に話しています。

「しかし、10km圏内に絞ると予想値の2.3件に対して実際値が5件になったほか、5才から9才までのグループでは予想値0.47件に対して実際の発病件数が3件であったことから、SIR は最も高い6.38倍になっている。15才以下の子供の中で発生した白血病は多くが急性リンパ芽球白血病であるため、さらなる調査やモニタリングはこれに対象を絞って行うべきである。」
※発生率=SIR

http://www.jaif.or.jp/ja/news/2001/2095-3-1.html([原子力産業新聞] 2001年7月12日 第2095号 <3面>)

記事をみると、子供の白血病が多いことを認めたくないだけのようですね。原子力関連施設周辺における子供の白血病が多いというのは事実のようです。

原子力発電を推進している国ですから、白も黒と言いくるめたいのでしょう。でも、スンナリ書いてしまうところがフランスらしいと思います。

長い長いブログになりましたw。

放射性物質や放射線は様々な産業分野で利用され、有効に使われていることも確かなことでしょう。

ですが、日常的に少量とはいえ放射性物質を放出し、一旦、事故になると多くの人々に多大な放射性物質を振り撒く原子力発電は危険であるとともに、経済的にみても建設から廃棄までのトータルコストは膨大なものとなります。他の発電システムに比べて、決して安いものではありません。
そのようなことは昔から言われてきたことなのですが、原発推進派は”安価”で”安全”と国民を洗脳し、”資源のない日本に最適”と騙し続けてきました。

しかも、福島原発の大事故という事態になっても、”安価”で”安全””資源のない日本に最適”と言い続けることでしょう。

いい加減、国民も目覚めて欲しいものです。

貴方がたが、”もう原発はいらない!”と叫べば、この狭い国土から危険な原発はなくなるのです。

日本から原発をなくしましょう!

一刀斎は、そう念じています。

では、またお会いしましょう。


放射線は何故累積で計算するかを、もう一度考える(3)

2011-04-21 16:56:30 | 社会
今日は小雨。北の果ての北海道にも福島原発からチラホラと放射物質が飛んできているようで、桜の便りではなく放射物質の便りを聞く今日この頃です。

今朝の地震はこれです。

「21日05時51分頃地震がありました。
震源地は福島県浜通り ( 北緯37.1度、東経140.7度)で震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は4.3と推定されます。」

奄美大島でも地震がありました。

「21日07時10分頃地震がありました。
震源地は奄美大島近海 ( 北緯28.2度、東経129.1度)で震源の深さは約40km、地震の規模(マグニチュード)は3.9と推定されます。」

こうしてみると、案外、私たちが知らないだけで、日本中、至る所で地震があったのかも知りませんね。


(2) 何故、必死に低線量の放射線は安全だと宣伝するのか!

今日は、最初にこの問題から考えてみましょう。

放射線の技術はいろいろなところで使われています。私たちがよく知っているのは医療のレントゲンやCTスキャンなどですが、農業、食品、工業分野でも利用されています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A(放射線)

ところで、低線量の放射線は安全!と宣伝する人々をよく眺めてみましょう。原子力分門の研究者と医療関係者が多いことに気づくはずです。
でも、病院にいちいち”レントゲンは安全です!”なんて張り紙してないですよね? どうなのかな?
患者になる私たちは、レントゲンをとってもせいぜい1年に2~3回、それも数秒のことです。危険だなんて思ってもいないでしょう。

原子力発電のことになると、俄然(がぜん)、原子力分門の研究者と医療関係者は”低線量の放射線は安全!”と叫び始めます。

これっておかしくないですか?

多分、皆さんはもうご存知でしょうが、原発はお金になるということですね。

そのお金は利用者から<料金>という形で吸い上げているのですが、余剰金を様々な人々-政治家・著名な学者・医療関係者・評論家・芸能人etc-に渡すほか、広告をだすことによってTv・新聞などのマスコミを利用して原発の安全性を謳(うた)い、世論操作するのですね。
大学や研究機関などにも、研究費や調査費の名目で資金が流れています。

ま、そんな訳で原発のことになると、放射線は突然”安全”になるようです。
それもそうでしょう。

原発は、必ず微量の放射物質を放出します。

ですから、原発のある地域の人々は、必ず、低線量の放射線を受け続けるのです。

これは事実ですから、隠すことはできません!

もし、低線量の放射線が安全でないとしたら、原発は建設できないことになります。

《ここが”みそ”なんですね。》

”低線量の放射線は安全!” ”地元にはたっぷりお金を!” ”原発推進派の議員には献金を!” ”原発擁護の著名人には謝礼を!” ”マスコミには広告費を!” ”費用は料金に上乗せして利用者から頂きましょう!”

”え!? 後始末!?” それは、国民の税金でして頂きましょう! ということで、懐にお金が入るのは電力会社とその関連会社・団体、そしてそれを取り巻くハエエナだけなのです。そしてそのお金は利用者と国民が支払うのですw。

それが、”低線量の放射線は安全だ!”と言わしめている社会構造なのです。

ここに、社団法人岩手県放射線技師会の「放射線被ばくについて 放射線 Q&A ガイドブック」抜粋をお見せしましょう。 

■ 放射線は人にどんな影響を与えるか?

 放射線は人体の細胞に傷をつけたり,死滅させたりする性質があります.放射線の人体に及ぼす影響は,多くは有害であるといえます.放射線が人体を透過するときに,そのエネルギ-の一部は必ず体内に吸収されます.その吸収されたエネルギ-が細胞内の染色体に切断や突然変異などの異常を起こします.これが放射線障害の根源です.また,これは自然放射線の被曝でも同じことがいえます.
 人体の放射線障害で最も重要なのは,がんと遺伝です.放射線を被曝すると,人体のあらゆる組織・器官にがんが誘発される可能性があります.特に重要なのは,骨髄の被曝による白血病の誘発です.一方,遺伝障害は生殖線の被曝による性細胞の遺伝子損傷が原因となります.これは,その女性が将来何人子供を生むかにも関連してくるものです.
 これら放射線によって生じたがん(例えば白血病)や遺伝障害は,放射線だけにある特有な症状ではなく,被曝しなくとも起こりうる疾病と同じですから,それらが放射線が原因であるとの識別が難しいのです.
 一方,細胞が放射線による損傷を受けても,それがすべてがんや遺伝につながるとは限りません.人間(生物すべて)には,損傷した細胞が修復したり再生する能力があり,放射線に被曝した場合も例外ではありません.放射線被曝による身体的影響(脱毛,皮膚の火傷など)は,その後回復をするのは細胞の修復のほか新細胞への再生が行われるためなのです.これらは被曝した放射線の量が多くなるにつれてその障害の程度も重くなります.

全文は、以下のHPをご覧になって下さい。

「放射線被ばくについて」http://www.daihougi.ne.jp/public/hibaku.html

このHPは、現在の認識レベルで確認された事実に基づいて、あまり脚色されていない内容だと思います。

正直に言えば、”少量でも安全”ではないのです。


(3) 放射線が与える人体への影響

放射線が危険だとか、危険でないなどといった論議はさておき、<放射線が与える人体への影響>を考えてみましょう。

放射線といっても色々な種類があるようで、代表的なところではアルファ線(α線)、ベータ線(β線)、ガンマ線(γ線)、エックス線(x線)、中性子線などがあります。(上述の”放射線”を参照してください。)

これら代表5種の放射線について、原発からでる放射物質との関連でまとめてみました。

①粒子線=粒子が束状になって進んでいく状態。 

●アルファ線(α線):Pu-239(プルトニウム)半減期2万4千年 肺・肝臓・骨に集積 毒性高い。紙1枚程度で遮蔽できる。

●ベータ線(β線) :原子炉から発生するほとんどの放射性物質-I(ヨウ素)、Cs(セシウム)など。厚さ数mmのアルミニウム板で防ぐことができる。

●中性子線     :核分裂反応により発生。最も透過力が強く、水やコンクリートの厚い壁に含まれる水素原子によってはじめて遮断できる。

②電磁放射線=電磁波の一種。

●ガンマ線(γ線) :Kr-88(クリプトン)、※Co-60(コバルト)など。透過力が強く、コンクリートであれば50cm、鉛であっても10cmの厚みが必要。
           ※Co-60は原子炉で天然コバルトに中性子を晒すことで作り出すことができる。                

●エックス線(X線) :http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E7%B7%9A(X線)を参照して下さい。

さて、これらの放射線が人体に与える影響ですが、

「1.α線、中性子線などの高LET(Linear Energy Transfer)放射線では、X線やγ線などの低LET放射線より染色体異常を多く誘発する。」

「2.同じ種類の放射線であればエネルギーの低い方が染色体異常を多く誘発する。」

「3.ゆっくり、または繰り返し被ばくすると同じ線量を被ばくしても急速に全量を被ばくする場合より染色体異常が少なくなる。」

とされています。(「放射線と染色体異常 (09-02-06-01)」より)

1.は、読めば分かりますね。
3.も、急速に被曝したほうが危険だということですね。(→避難は素早く!ですね。)

2.がよく分かりません。調べてみましたw。

例えば、Xe-130(キセノン)はβ+崩壊します。主要なエネルギーは81keVです。一方、C-11(炭素)もβ+崩壊し、主要エネルギーは511keVですから、2.の説明によればXe-130のほうが「染色体異常を多く誘発する」ということでしょうね。

例とした放射性物質は原子炉からでるものではないのですが(多分)、原子炉からでる放射性物質(ほとんどがβ線)のエネルギー量についてはよく分かりませんでした。

放射線による人体への影響では、①細胞への影響 ②細胞内のDNAへの影響 ③身体への影響 ④DNA損傷による遺伝の影響などがあるようです。

既にみた通り、250mSv(ミリシーベルト)以上の放射線を一度にまとめて受けた場合(確定的影響=急性障害)は、その影響が概ね確定していますので、<影響ない派>も異論を差し挟めないところでしょう。
また、100mSv以上については、確率的影響(晩発性障害)があると証明されているようなので、この部分も検討から省きたいと思います。

ですから、ここでは100mSv以下の放射線をまとめて或いは累積して受けた場合の身体的影響について考えてみなければならないということです。

「■晩発障害(late effect)
晩発障害の主なものとしては
(1)白血病と固形がん(確率的影響)
(2)身体組織の局部的障害(白内障などの確定的影響)
(3)寿命の短縮(確率的影響と確定的影響の混合)
(4)成長と発達の遅延(胎児期被ばくによる確定的影響)がある。
晩発障害による疾病はいずれも放射線以外の原因によって自然に生じている疾病と区別ができない。また、被ばくと発症時期との期間が長いため、両者を関係つけて解析することは困難である。
しかし、動物実験や疫学調査によって線量との関係が次第に明かにされている。晩発障害の中で最も重要なものは発がん(白血病と固形がん)であり、この確率的影響は疫学調査によると約0.2Gy以上で起こることが定量的に評価されている。
ただし、1990年までの疫学調査によると、評価法によっては約0.05Gy以上で起こると評価されている。」(「放射線の身体的影響 (09-02-03-03)」より)

ん? "約0.2Gy"ってなに?

また変な単位が出てきました。頭が痛くなりますね

・Sv=放射線荷重係数×Gy なんだそうです。

この「放射線荷重係数」ですが、放射線荷重係数WRは放射線種によって値が異なり、X線・ガンマ線・ベータ線では”WR=1”だそうです。

とすると原子炉関係は、ベータ線がほとんどですから”1Sv=1Gy”の関係で良さそうですね。

・1Sv = 1,000mSv (ミリシーベルト) = 1,000,000μSv (マイクロシーベルト)ですから、0.2Gy=0.2Sv=200mSvですね。

ところで、1990年までは50mSvで確率的影響があるとされていたようです。

何故、1990年までの疫学調査が否定され、200mSvに変化したのか?という点は謎ですが、放射線の影響が少ないことを主張する勢力が力を持っているということでしょね。都合の悪いデータは無視されるということでしょう。

正に、原発の大事故の最中にも、そうした事態が進行していることは、皆さんお気づきだと思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88(「シーベルト」)

http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-02-02-07「放射線の細胞への影響 (09-02-02-07)」
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-02-02-06「放射線のDNAへの影響 (09-02-02-06)」
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-02-03-03「放射線の身体的影響 (09-02-03-03)」
(以上の3つは、財団法人高度情報科学技術研究機構のデータです。)

またまた、長くなってしまいました

これでは、まだ続きそうですね

では、また次回でお会いしましょう。

放射線は何故累積で計算するかを、もう一度考える(2)

2011-04-20 18:02:31 | 社会
今日は小春日和です。清々(すがすが)しい一日になるでしょう。

さて、天気がいいなんて能天気なことを言ってる場合でないのが、日本の置かれている現状のようです。
毎日、毎日、東北から関東・北陸にかけて地震が続発しています。
今日4月20日、朝の地震は下記の通りです。

「20日09時50分頃地震がありました。
震源地は福島県浜通り ( 北緯37.0度、東経140.7度)で、震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は4.9と推定されます。」

これ以上、大規模な地震がこないことを祈るばかりの毎日なのです。

福島原発の人災も、現状どうなっているのかトンと分かりませんが、改善の進捗(しんちょく)がないことだけは確かでしょう。
東京電力の発表で、”テルル129”なるものが検出されたとか? 喫茶店で読んだ週刊誌で知りました。再臨界の証拠だとか?
”テルル129”ってなに? ということで、調べてみましたw。

「海水のヨウ素147倍に増加、新たに2物質も検出 福島原発 」 
   
    東京電力は24日、福島第1原子力発電所南側の放水口で、  
    法が定める濃度限度の146・9倍の放射性物質「ヨウ素131」を23日に検出したと発表した。  
    同地点では21日に基準の約126倍を検出後、22日には減少していたが、再び大幅に増加した。  
    また、放射性のテルル、ルテニウムなども基準の3・7~7・8倍の濃度が確認された。  
   
    東電によると23日午前8時50分ごろ、第1原発の放水口南側330メートルの海水を採取したところ、  
    5・9ベクレルのヨウ素131が検出された。また、新たに濃度限度の3・7倍のルテニウム106も計測した。  
     
    さらに、新たに放水口北側30メートル地点でも調査を開始。  
    ヨウ素131が基準の66・6倍、セシウム134が29・9倍など高濃度で検出された。  
    また、この地点ではテルル132(基準の7・8倍)、テルル129メタ(同4・2倍)も計測した。  
   
    北側地点では、放水口付近よりも高濃度で検出された放射性物質もある。  
    東電は「放射性物質が拡散する際の風向きや、北から南に流れる海流によるとみられるが、  
    はっきりとは分からない」としている。  
   
 (産経新聞 2011.3.24 15:56) 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%90%8C%E4%BD%8D%E4%BD%93(テルル同位体)

ウイキペディアではよく分かりませんねw。

ただ、自然に存在する種類は特定できます。自然に存在する種類はTe-120,-122,-123,-124,-125,-126,-128,-130の8種類であることが確認できます。

これ以外は自然界には存在しない=人工的に生成されるということでしょう。

ここで、原子炉内で生成されるテルル(Te)を調べてみると、<Te-129とTe-132>があげられています。

それぞれの半減期はというと、<Te-129⇒69.6分><Te-132⇒3.24日>なのです!

「原子炉内で生成される放射性物質の種類」より(http://cnmt.umin.jp/public/earthquake/product_ri.pdf)

つまり、Te-129は1日で<60分×24時間=1440分/69.6分=20.68回>も半減をすることになります。

表現すると、Te-129が100あるとすると、100/2=50/2=25/2=12.5/2=6.25/2=3.125/2=1.5625/2=0.78125/2=0.390625/2=0.1953125/2=0.09765625
これで10回・・・20回は面倒ですから省略しますね。

1日でこんな状態ですから3日もあれば皆無に近いでしょう。

ですから、3月30日の段階でTe-129が存在するということは、《核分裂が起きている》ということになり、週刊誌の記事は正しいということになります。

どうなんでしょうか?

東電は4月4日に、こんな声明を出しています。

「平成23年4月4日 ”福島第一原子力発電所における核種分析結果の厳重注意に対する対応について ”

東京電力株式会社

 当社福島第一原子力発電所において、放射性物質の放出経路ならびに放出量の調査の一環として、発電所敷地内の大気や発電所付近の海水、タービン建屋内の溜まり水等の核種分析を実施し、その結果をお知らせしているところですが、3月30日に採取したトレンチの溜まり水およびタービン建屋付近の地下水の核種分析について、テルル-129(半減期:約70分)の評価結果に疑義があることが判明いたしました。」
http://www.tepco.co.jp/i/au/press/11040405-j.html(東京電力)

何を言っているのかよく分からない内容なのですが、まぁ、間違いでしたみたいなことでしょう。どうも、原子力保安院に叱られたようです。そう書いてます。「そんなデータだしたら、ばれちゃうじゃないか!」と叱られたのでしょう。

という訳でその後どうなったのか分かりませんが、Te-129は確かに生成され、検出されているようです。

結局、この件についてはTe-129mの半減期が33.6日ですから、「Te-129m(親)→Te129(娘)に変化して、Te-129は増加したんだ!」と言いたいらしいのです。

ヨウ素131の検出も間違いと訂正したらしいのですが、どうも再臨界がおきている可能性を否定したいということでしょう。

http://www.weblio.jp/content/%E5%86%8D%E8%87%A8%E7%95%8C(新語時事用語辞典:再臨界)

ところが、3月31日の某所の水道水を分析した民間の検査機関が、結果報告を4月18日に出しました。

検出された放射線物質は多々あるのですが、なんとその中に<I-131が52.13mBp/L(以下単位は同じ)、Te-129m:1.74、Te-129:1.93、Te-132:0.69>が揃って検出されています。

ヨウ素131(I-131)の半減期は8.02日です。3月11日(事故発生日)からすると2回以上の半減期がありますから、相当検出量は少ないと思います。ヨウ素131の次に多いのがCs-137(セシウム137)の2.34mBp/Lです。ですから、ヨウ素131はセシウム137の約22.3倍になるのです。

これって多いのでしょうか? 少ないのでしょうか? 

専門家の意見を聞くまでもなく、”再臨界”中だと思う今日この頃ですが、皆様、如何がお過ごしでしょうか? と きっこ風に書いたところで時間になってしまいました。

いつになったら、本題に入れるのでしょうか?

ではまたお会いしましょう。


放射線は何故累積で計算するかを、もう一度考える(1)

2011-04-19 15:37:59 | 社会
日陰の雪もほとんど融け、ようやく春らしくなりましたが、まだまだ寒い北海道です。つい2~3日前も霰(あられ)がちらほら。

ところで、どうも人間は権威に弱い動物なようです。

権威のある(と見られている)人が嘘八百を並べても、それは真実として受け取られ、一刀斎のようなどこの馬の骨かわからないような人間が、いくらせっせと調べて正しいと思うことを書いても真実とはならないのだろうと思います。

最近、些細なことですが、とても親切な動物病院の先生がいるのですが、どうも猫の生態には詳しくないようなのです。明らかに間違ったことを言っているのですが、先生のファンは先生の意見が絶対なようで、いくら違うとデータを示して言っても耳をかそうとしませんw。
もうこうなると「見ても見えず、聞いても聞こえず!」のレベルで、お手上げですね。
このように、人間は偉い-何が偉いのかわかりませんがw-と思う人間の言葉は信用できるが、そうでない人間の言葉は信用できない=自分と同等と思うようなのです。
その内容なんてどうでもいいのですね。

最近、病院へ行って確信したのですが、資格者(ここでは医者ですが)という職業の人は資格を取るまでは一生懸命に勉強しますが、取ったあとは能天気な人が多いのではいかと思います。無論、そうでない人もいるでしょうが、少数派だと思いますね。

そうするとどうなるか。日々、能力は低下し、無資格者に近づいていくと思います。そんな例はたくさん目にしてきました。

さきほどの動物病院の先生ですが、ほんとにいい先生なんです! 多分、動物の病気については詳しいでしょう。
何故か、猫の生態については素人並みなんですね、これがw。
でも、その親切な心優しい先生が言うからみんな信じてしまう。

ここが世の中の”みそ”なんです。

一刀斎はへそ曲りですから、どんなにいい人(先生)でも、”何か違うぞ!”と感じたら、まず調べます。鵜呑みにしない質(たち)なので、嫌われるでしょうね。で、そうじゃないことを証拠を揃えて話すと、更に嫌われますw。
何故かといえば、いい人というイメージは、そう思い込んでいる人の中では絶対的な信念なのであって、それが少しでも傷つけられることが許されないのですね。つまり、事実であるとかないとかは関係なく、自分のイメージ=思い込んでいる信念が崩されることが嫌なのです。
こうなると、もう、論議は成り立ちませんね。
固定された信念に囚われていますから、客観的な判断ができなくなります。
そして、世の中にはそうした人が多数を占めているのではないか!?と思っています。
しかし、そうした呪縛から解き放されたとき、歴史的には一瞬の輝きですが、世の中が大きく変化するときだろうと思います。
新しい価値観が誕生するのでしょう。

さた、現在進行の天災と人災は、日本人に示されたリトマス試験紙みたいなものでしょう。
空き缶が試されている訳ではありません。空き缶やその周辺のゴミクズは、単なる舞台装置にすぎませんし、ピエロの役回りであることは確かです。
今問われているのは、NHK風に言えば「その時、貴方はどう対処するのか?」という問いに過ぎません。(NHKみないですがw)
問われているのは貴方なのです!

と、何か関係ないことを書きましたが、ず~と放射線は何故累積で計算するのか?というのが解決しませんでした。
ここに、その危険性があるのだろうと直感していたのですが。

少し、分かりかけてきましたので、素人なりにひも解いてみたいと思います。

(1) 放射線による影響の種類

放射線の人体への影響を「政府および報道用語」でまとめてみました。


●直ちに健康に影響がある場合(確定的影響=急性障害):一度にまとめて受けた場合(単位:ミリシベルト=msv)

250msv  : 白血球の減少。

500msv  : リンパ球の減少。

1000msv : 急性放射線障害。悪心(吐き気)、嘔吐など。水晶体混濁。

2000msv : 出血、脱毛など。5%の人が死亡する。

3000-500msv : 50%の人が死亡する。(人体局所の被曝については3,000 : 脱毛、4,000 : 永久不妊、5,000 : 白内障、皮膚の紅斑)

7000msv 以上 : 99%の人が死亡する。

この辺の内容については、原爆被害などで調査・研究されているので、”放射線は安全!”という人でも異論はないと思います。


●直ちに健康に影響がない場合(確率的影響=晩発性障害):一度にまとめて或いは年間の累積で計算された場合(単位:ミリシベルト=msv/年)

ウィキペディアの「被曝」によれば、100ミリシーベルトが「人間の健康に確率的影響が出ると証明されている放射線量の最低値」となっています。
つまり、<250msv/年未満-100msv/年以上>は確率的にかつ確実に影響がでる値とみてよいでしょう。

この確率的影響とは、放射線を浴びて何年か後に<放射線の影響>で<何%かの人>が疾病や遺伝病となり、死亡するなどの影響をいうのでしょう。
「これらの影響については、明確なしきい値はなく、線量に応じて突然変異の確率が上がり、少量の被曝であっても、少量なりのリスクがあると考えられている。」(「被曝」より)のが国際的な多数派意見です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D(被曝)

各種の報道機関にでる学者が、如何に「嘘」報道に加担しているかがわかります。

しかし、少数派=少量の被曝にリスクはない、良い影響もあるなどという意見もありますが、普通、証拠は示せないので、医療関係者で放射線を利用している現場の人(医師・放射線技師など)が元気に仕事をしてるから大丈夫なんていうアピールがあったりもします。

尚、放射線を扱っている人々の影響調査はされていないようです。

権威があると考えられる人々がどのようなメッセージをだしているか、ご覧ください。

これは「低い放射線量は安全だという」認識のブログが根拠としていたHPです。

http://tnakagawa.exblog.jp/(「team nakagawa」東大病院で放射線治療を担当するチームです。医師の他、原子力工学、理論物理、医学物理の専門家がスクラムを組んで、今回の原発事故に関して正しい医学的知識を提供していきます。)

「今回の原発事故で話題となった放射性ヨウ素131も、甲状腺がんやバセドウ病の治療として患者さんに内服してもらうことがあります。これは言わば“内部被ばく”です。
放射線治療の“内部被ばく”の量は、今回、それが最も高いと考えられる福島第一原子力発電所作業員の方々の内部被ばくよりも桁違いに大きいと考えられます(甲状腺がん治療で1回最大3,700,000,000 Bq(ベクレル)。これは飲料水1kgの暫定規制値300 Bqの1千万倍です。)。」

「避難区域に長く滞在していたとしても、現在の内部被ばく量は、放射線治療に比べれば本当に“微々たるもの”です。それによって、周囲の方々が被ばくするようなことなど、決してないことがお分かりになると思います。(もちろん、避難されている方々の放射線による健康被害を考える必要はない、などと私たちが主張しているのではありません。)」

「したがって今観測されているデータに基づけば、避難区域に一時帰宅したくらいでは、その方に放射性物質が大量に付着することは有り得ないことがわかります。一時帰宅された方と接触したからといって、その方から(得体の知れない“放射能”は言うまでもなく)大量の放射性物質を受け取ったりすることもありません。」

例えば、このように書くのですね。何故か”大量の放射物質”とすり替え、”少量の放射性物質”については語りません。
このようなすり替えをおこなって、東大の放射線医療チームは福島の放射線被曝は安全だ!と暗に示唆するのです。他のところでは水道の低い放射線は安全だとも言っています。

「3月23日以降、水道水を飲み続けていると心配される方がおられるかもしれませんが、上で示したように、乳幼児、成人ともに、全く問題のないレベルです。」(「水道水中のヨウ素からの被ばくについて」より)


もともと、原子力発電の安全性をアピールし続けたのは、東大の学者なのであって、当然、その一端はこれら医学者(医者)も担っているのです。東大には、原子力発電の危険性を表明した人物は皆無だと思います。
この後に及んでこのようなニセ情報を垂れ流し、人々を犠牲にすることは如何に犯罪的か、それこそ”万死に値する”のですが、彼らはちっとも責任を感じていません。HPをよくお読みください! 随所で安全をアピールしています。何の痛みも感じていない人間たちなのです。

そして権威に弱い者(国民)-これが大多数を占める-はコロっと騙され、気づいたときは重いリスクを背負わされるのですが、東大の医者にかかると、「それは原発事故と関係ありませんね。病気で亡くなる方の半数はがんなのですから、頑張って治しましょうね。」と言われるだけです。
そして放射線をドバーとかけられ、体がだるくなり、吐き気がし、頭髪が抜け落ち、気力がなくなるのですw。
でも安全だから大丈夫なんです。がん細胞を攻撃してるだけですから!

そんなわけないでしょう!

長くなるので、今回はこれまで。次回へ続きます。

またお会いしましょう。




























「放射線は危険でない!」は風評でないのか?

2011-04-15 13:07:00 | 社会
「風評」とはいったいどういうことだろうか?

辞典で調べてみた。「風評」:世間のうわさ。評判。(新修国語漢和辞典、広辞苑もほぼ同じ)

要するに、真偽のほどはわからないけれど、うわさや評判として人々の話題にのぼった価値判断ということになるでしょうか?

「風評被害」という言葉が流行っていますが、「風評」の内容が真実であるならば、「被害」そのものが否定されます。「被害」はないのですから、「被害だ!」というほうが逆に「風評被害」というこになります。

例えば、福島県産の特定の野菜が汚染されているにも関わらず、「汚染されていません。安全です!」と情報を流し、人々が信じてその野菜を食べたとしたら、それはまさしく「風評被害」なのではないでしょうか?

現在の状況からすると、北海道や九州の農産物が危険だと情報発信するのは、すぐその嘘を確認できますから、そうした風評被害は日本国内では生じませんね。ただ、諸外国からすると、日本という国の塊として認識されますから、風評被害は生じることになります。

正しい情報をきちんと丁寧に開示すれば、人々の信用は高まり、風評被害の発生は最低限に抑えられます。
今回の原発人災では、東京電力を中心として、政府、官僚、エセ学者、エセ医者などが、お抱え情報機関(新聞・テレビなど)を通じて、ニセ情報を流し、国民を混乱に陥れ、放射物質を密かに浴びさせ、放置してきたということが「風評被害」の根本的な原因であるといえます。
しかも、面倒なことに、原発人災は現在進行形であり、今後、どのような被害がでるか未知数だということです。
「風評被害」というねつ造を根拠に、政府はネットの情報を規制しょうとしているようですが、本末転倒も甚だしいといえます。

支配層が様々な都合の悪い情報を隠ぺいしようとした証拠は、前回のブログで少し紹介しました。あちこちでなされている一部なのでしょう。

ところで、昨日、近所の喫茶店で4月22日付けの週刊ポストを読みました。
面白いことに、私が道新の嘘としてブログに書いたことが、<真相レポート>「煽りメディア」の非科学、無知は放置できない―原発と放射能「過激な嘘」が暴走する と題して、嘘の上塗りをしています。
内容を読むと「煽りメディア」の非科学、無知は、週刊ポストの巻頭記事を書いた記者自身であり、メディア批判にかこつけた提灯記事だということが分かります。
次の「<言行録>原発危機を訴える人々のバックグランドを公開する」は、原発の危険性を訴える科学者を専門外の科学者が勝手なことを語っているという論調で、原発賛成・継続派に対する提灯記事になっています。
週刊ポストも早速、買収されたということでしょうか? 所詮、同じ穴に住む貉(むじな)ですから、すぐ馬脚を現すということなのです。

仕方がありませんから、「重大疑惑② 日本人はこれから、がんや遺伝子異常に苦しむのか」の記事内容で、私が解説した調査報告について、もう一度具体的にお話しましょう。

週刊ポストは、この部分の記事で、わたしが前に取り上げた高い自然放射線地域(ブラジル・インド・イラン・中国)の報告書を読みもしないで、

『そうした場所に住む人たちを対象とした大規模な疫学調査で、「がん発生率」や「遺伝子異常発生率」「乳児死亡率」「身体・体重の低減」など一切見つからなかった。これらの結果から、この程度の被曝では人間の健康や遺伝に影響はないものと推定されているのである。』

と書いています。

既に説明した通り、この疫学調査なるのもは、ある結論に向けて意図的に操作され、結論づけた似非調査報告書であり、信頼できるものではないのです。
政府の報告書もこの調査結果を利用しているから、相当、偽情報が浸透しているといってよいでしょう。

この報告書をみるかぎり、がんの発生率については(中国の)図表がはっきりしないので評価しずらいですが、そもそもの調査対象を相当捻じ曲げています。また、イランでは「対照地域との比較では、高自然放射線地域で(がん)死亡率が少し高いでした。」と書かれているのです。
しかも、中国の例、ブラジルの例をみても、意図的に対象のすり替えを行っていますし、「遺伝子異常発生率」は高いと結論しています。

ちゃんと報告書を読むと「一切見つからなかった。」などと書けないのですが、提灯記事だから仕方ないでしょうね。

遺伝子異常については、二動原体の解析と転座の解析がなされていますが、二動原体については放射線の影響をはっきりと認め、転座では「対照地域と差異」が認められないとしています。
転座でこのような偽報告をするのは、多分、転座が遺伝子異常におけるがんの発生と密接に結びついているため、誤魔化そうとしたことは明らかです。

具体的に示しましょう。

「4.高自然放射線地域住民の染色体について 4.2 転座の解析結果」に「年齢を横軸に、転座の頻度縦軸にとってみる」という図12があります。
この調査は大人28人(?)くらいのモニター調査なのですが、図から判断できる印のみを分析してみると次のようになります。

転座発生個数
 0~5    高地域  1  対照地域  3
 5~10     〃  10   〃    9
 10~15     〃   6   〃   10
 15以上     〃   6   〃    2  ※重複した印は判読できませんので、合計は一致しません。

前のブログで書きましたが、明らかに発生個数の少ないランクと高いランクで対照地域との差が読み取れます。
にも関わらず、報告書では「両地域には差が無いということがさらにはっきりと解ります(図12)。」と結論づけているのです。
この報告書を書いた人は”メクラ”であるか、図が読めない素人であるか、お金に眼が眩(くら)んだ亡者であるかの何(いず)れか一つですね。

しかも、高地域で「2個体が飛びぬけて高い値を示していますが、1個体は医療被爆者であることが判りました。他の1個体は放射線高感受性の人である可能性が考えられます。」として、高い数値を何とか誤魔化そうとしているのがありありです。

このように、週刊ポストで利用している情報が、そもそも偽情報であり、検証もしないでーまぁ、検証なんてできない人たちですがw-利用したうえ垂れ流すのは犯罪を助長する行為であるといってよいでしょう。

報告書:「世界の高自然放射線地域の健康調査より -4. 高自然放射線地域住民の染色体について」を参照して下さい。

もう一つ。

当該記事には、『放射線被曝とがん発生率の関係は、医学界でも諸説がある。だから「煽り報道」では、「少しの放射線でも危険」という主張が並ぶが、これは医学の定説ではない。こうした説では、前述のような高放射線地域のがん発生率や、一般人より年間2~5ミリシーベルト多く被曝するパイロットのがん発生率が高くないという調査(Euの疫学調査プロッジェクト・ESCAPE)を説明できないからだ。』

と書いています。

ここでの「煽り報道」というのは、一般のTVや大新聞の報道ではなく、一見、そうしたところで報道されているような偽装をしていますが、ネットで行われている反原発関係の報道を指していることは明らかでしょう。

医学界では諸説があると書いてありますが、放射線の被ばくでは閾値(しきいち)がないという仮説が主流であり、閾値があるという仮説は少数派であり定説ではないのです。

そんなことも知らないこのアホーな記者は、パイロットなどのがん発生率が高いという報告書は山ほどあるにもかかわらず、都合の良い調査だけをだして読者や国民を騙そうとしているのです。
興味がある方は「パイロットのがん発生率調査」で検索してください。載せるのもアホらしいくらいあります。

もう一度言います。

この未曽有の大人災の中にあって、原発の安全性を語る提灯記事を書くことは、被害者に対する”犯罪”行為であり、人命に対する冒涜であると言えます。

「過激な嘘」という言葉は、そのまま記者にお返ししますし、これを特集した小学館「週刊ポスト」は被害者に謝罪し、当該号を回収・廃刊とすべきでしょう。

本当にどうにもならないメディアの世界です!

ほんと、腹が立つ!

では、またお会いしましょう。  
 


 
 


一人は万人のために、万人は一人のために!

2011-04-13 07:54:06 | 宗教
この言葉は共産主義のスローガンではありません! ましてや、協同組合のスローガンでもありません!

ネットで調べてみても、この言葉の由来を知っている人はいないようです。

元々の出どころは、あの世なんです。

あの世の最終的なあるべき姿なのです。

こんなことを言うと、”一刀斎はボケたな”なんて言われそうですが、昔、むかし、人間がまだ私欲にまみれていなかったころ、人間は霊の世界(あの世)と交流できる人が多かったそうです。
当然、あの世の原理・原則は人間に伝えられたはずです。
ですから、人間の誕生とともに、この言葉はあったと言っていいでしょう。
何かの小説にのってたとかいう類(たぐい)のものではありませんね。
宗教家の方々が、全く説明していないのが不思議でなりませんねw。

『最上の天国が「ひとりの霊の幸福は万人の霊の幸福、万人の霊の幸福はひとりの霊の幸福」という世界だ。』(「霊界からの手記」中 p80)と、スウェデンボルグは述べています。

R.モンローもあの世の世界は「一人は万人のために、万人は一人のために!」だと認めています。

一人は宗教的観点から、もう一人は非宗教的観点から、あの世を見ていますが、結論は同じです。

この点から言っても、「一人は万人のために、万人は一人のために!」という言葉は、あの世から伝えられた言葉であることがわかりますね。
一刀斎がボケたわけではないことが分かりましたかw。

この言葉の中には、非常に深い意味が内包されています。あの世の最上級世界は調和の世界ですから、この言葉はピッタリなんですね。
一人の存在は、そのまま総ての人にあるがごとく、総ての人の存在は、そのまま一人の人のためのごとく、自然な関係として意識せずに成り立っているということです。

個々がそういう無私の存在ですから、必然的に全体もそうなるのでしょう。

ですから、言葉であらわす必要もないわけで、言葉でいえば阿吽(あうん)の呼吸に当たるのでしょうね。

今回の天災・人災にあたって、多くの人々が何とかしようと活動しています。人々からの募金も大変な金額になっています。
ですが、この国の支配的な層(企業・政府・官僚等々)は何もしていないのではないか?と思わせるほど静かです。
末端の自衛隊員や警察官などがあくせく働かされているだけです。
原発事故の現場では下請けや孫請けの人たちが、命をかけて働いています。おそらく、彼らは死に至るでしょう。

企業の募金はまるで香典をだす気分で、同業他社がいくら出すかを見計らいながら、シブシブ募金するというありさまです。
無論、募金は個々の気持ちですから、幾らならよいということはないでしょうが、日本の主要な大商社が、たかが4億円はないでしょうw
年間純利益で1千億前後も儲けていながら、国難にも匹敵する大災害にシブチンもいいとこです。
個人の資産100億をなげうった人がいますが、どちらが国民をみているのでしょうか?
古くからある日本の企業に、自ら進んでそのような行動がみられないところに、私利私欲の蔓延した姿がみてとれます。
彼らは復興でまた儲けるのでしょうが、その資金は国民の税金からでるのです。

官僚から自主的に給与の年10%を辞退して募金するというような運動がおきないのでしょうか?
逆に、復興資金として税金を上げようと画策するなど言語道断であり、借金のかたに病人の布団を強引に持っていくような、死人を鞭打つような連中です。現在の政府?、終わってますから何も言う気がしません。

昨日、原発の事故レベルがレベル7だという発表がありました。チェリノブイリと同じレベル、最悪のレベルであると漸く政府が認めました。
一刀斎は以前から、諸外国の行動が正しいことを指摘しましたし、日本の政府が情報を隠ぺいしていることをブログで書いてきました。
政府や官僚が情報を隠そうとした行動は、この一文をもっても明らかです。
既に、ご承知の方もいらっしゃるでしょうが、掲載しておきましょう。
リンクできませんので、全文を掲載します。

「2011年3月18日
日本気象学会会員各位
日本気象学会理事長 新野 宏
このたび発生した東北地方太平洋沖地震とこれに伴う津波では東北地方・関東地方に未曾有の被害が生じました。これらの地域にお住まいの皆様のご無事をお祈り申し上げますと共に、被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。また、困難な状況の中、救援・復旧に総力を注がれている皆様に深い敬意を表します。
今回の災害は、私達に2つの重大な教訓を与えたと思います。第一は、災害は想定を越えた激しい現象によって起きること、第二は日頃から十分な防災訓練や対策を行っていても現実の現象の前では十分機能しないことがあることです。二度とこのような災害を繰り返さない防災体制や防災教育をいかに構築していくかは、当学会が関わる多様な気象災害においても共通の課題であり、私達は今一層真剣に取り組んでいく必要があると思います。
今回の地震災害の影響は、今後も長く継続していきます。避難所に避難されている方々への支援、被災地の復興の支援には、すべての国民と共に力を尽くしていく必要があります。
一方、この地震に伴い福島第一原子力発電所の事故が発生し、放射性物質の拡散が懸念されています。大気拡散は、気象学・大気科学の1つの重要な研究課題であり、当学会にもこの課題に関する業務や研究をされている会員が多数所属されています。しかしながら、放射性物質の拡散は、防災対策と密接に関わる問題であり、適切な気象観測・予測データの使用はもとより、放射性物質特有の複雑な物理・化学過程、とりわけ拡散源の正確な情報を考慮しなければ信頼できる予測は容易ではありません。今回の未曾有の原子力災害に関しては、政府の災害対策本部の指揮・命令のもと、国を挙げてその対策に当たっているところであり、当学会の気象学・大気科学の関係者が不確実性を伴う情報を提供、あるいは不用意に一般に伝わりかねない手段で交換することは、徒に国の防災対策に関する情報等を混乱させることになりかねません。放射線の影響予測については、国の原子力防災対策の中で、文部科学省等が信頼できる予測システムを整備しており、その予測に基づいて適切な防災情報が提供されることになっています。防災対策の基本は、信頼できる単一の情報を提供し、その情報に基づいて行動することです。会員の皆様はこの点を念頭において適切に対応されるようにお願いしたいと思います。」

日付をよくご欄になってください。
3月11日から丁度1週間後に、このような情報統制を企んでいます。
「文部科学省等が信頼できる予測システムを整備しており、その予測に基づいて適切な防災情報が提供されることになっています。」
笑止!一向に情報は、国民に開示されませんでした。
ドイツの気象庁が作成した放射性物質の拡散情報(シミュレーション)が、唯一、国民がみれる情報でした。

4月6日。ようやく気象庁が拡散情報を作成していたことを認めた報道がなされました。
記事によると、

「東京電力福島第一原子力発電所の事故で、気象庁が放射性物質の拡散予測を連日行っていたにもかかわらず公開していなかった問題で、同庁は5日、拡散予測を初めてホームページで公開した。」

はて? このあと私は気象庁のHPを確認したのですが、どこにあるのか探すことができませんでしたw。
多分、ドイツの放射性物質の拡散情報が日々ネットで流されているため、マスコミと政府が情報隠ぺいできないと諦め、一芝居打っただけの話でしょう。

このように、一事が万事、政府・官僚は国民を裏切り、情報を隠ぺいし、偽情報を流し、操作しようとマスコミを総動員していますが、うまくいっていません。
その間に地震の被災地では、救助の遅れや支援物資の遅れなどがあって死亡者がでています。
原発事故では、多くの放射性物質が飛散し、不確かな情報によってそれを浴びた人々が多数発生しただろうことは明らかなのです。

私は、何度も”低レベルの放射線”が危険であることを書きました。
そして「安全」だと発言する悪魔の子分である学者連中が、嘘の発言をしていると書きました。
日本の刑法では、多分、3人の人を殺害すれば死刑になるでしょう。
「悪魔の子分たち」は数千、数万の人々を死の淵に追いやっていますが、彼らはお咎(とが)めなしです。
こんな不条理なことが許されるのか!という想いですが、どうすることもできません!

ある人が言ってました。「彼らは万死に値する」と。

イエスは人に会えば、「悔い改めなさい!」と言っていたそうですが、最近、何となく分かるような気がします。
何を悔い改めるのか?と人は疑問に思いますが、私利私欲に陥っているその”ココロ”を悔い改めるということなのでしょう。
イエスの時代でも、物質主義に陥り、私利私欲に走っている人々が多数派だったのですし、支配層だったのです。宗教はあっても、それは単に見かけだけのもの。ほんの僅かな人々が守る宗派からイエスは登場したのです。

どこか、2000年以上前のユダヤ社会に似ていませんか?

「一人は万人のために、万人は一人のために!」という世界は、一人ひとりの”ココロの世界”により成立します。
口裂け人間が多くては成立しませんねw。
「東京が貧乏になってもいいじゃないか!」とのたまわった御仁がいますが、そういうなら貴方は全財産を投げ打って範を示してください。
「私は貧乏になった、みんなも貧乏になっても東北の被災者を救おう!」と連帯の意志を態度で示して欲しいと望みます。
彼は100%間違いなく、こう反論します。「そんな事してたら、資産がいくらあっても足りないだろう!バカなことを言うんじゃない!」と。
口ではなんとでも言えるのですから
残念ながら、私は資産を一切もっていませんw。

またお会いしましょう。

追加:http://matome.naver.jp/odai/2130183431868236701(福島原発に関する報道規制及び言論統制状態まとめ)

虚報の構造‐道新で検証する

2011-04-10 11:14:12 | 社会
「北海道新聞 2011年4月8日 朝刊より」



呆れた記事です。そして明らかな虚報です。北電あたりを持ち上げる提灯記事であることは間違いありませんね。

前回使用したブラジル・ガラパリの調査報告書は、「高度情報科学技術研究機構」のものです。
この機構は、HPによると「1981年に設立された財団法人原子力データセンター(NEDAC)を起源とし、1995年に組織の変更が行われて現在に至っています。原子力、地球環境等の分野における情報科学技術の高度化、大規模計算機の利用技術の開発、原子力分野のコード・データベースの提供などで多くの実績を上げ、この分野での発展に貢献してい」るそうです。
原子力関係の企業に都合の良いデータを蓄積して、「安全・安心」を歌う機構だということが即座にわかります。

このような直接的な団体のデータのみでは世間の批判を浴びることになるため、これをバックアップする中立的な仮面をつけた団体が必要となります。
研究費などで買収された大学の研究機関もその部類にはいるかもしれません。

道新(北海道新聞の略)の記事は、そうした団体が調査した報告書をベースに書かれていますが、相当ねつ造された記事であることは間違いありません。
団体名は「公益財団法人体質研究会」ですが、どうも放射線について調査・研究し、市民にプロパガンダする団体のようです。
名称からすると、一見、何か中立的な研究機関のようにみえますが、高度自然放射線地域の調査では、「高度情報科学技術研究機構」と全く同じ地域を調査しており、同機構のダミーではないか?と思わせる部分があります。

ネット普及のおかげで、私たちは大まかな調査の概要を知ることができます。
実は道新で取り上げられた調査報告の概要はネットで公表されており、内容を確認することができます。

少し検討してみましょう。

記事の2段目に放射線量が書かれています。イラン・ラムサール、ブラジル・ガラパリ、インド・ケララ、中国・陽江の4地点です。
3段目に「このうち広州に近い陽江には7万人が住み、その半数以上が10世代以上にわたって住み続けている。」とあります。
この部分は、確かに報告書にもそのように書いてあります。

が、調査の対象となったのは「同じ場所に二世代以上住んでいる漢民族系の住民に限定して行いました。」ということです。
記事にかいてある「その半数以上が10世代以上にわたって住み続けている。」ことは全く関係ないのですw。

騙しのテクニックですね。
高い自然放射線を長年(10世代以上)浴びている人々に対して調査したけれども、対照地域の人とガンの死亡率では大差なかった=高い放射線を浴びても大丈夫!と騙すわけです。

ところで、調査対象となった「二世代以上の漢民族系」ですが、二世代の概念がはっきりしません。多分、「親・子がいる世帯」=二世代という意味ではないでしょうか?
何となく、この辺に大きなごまかしがあるような気がします。実は時間の概念が欠落しているようなのです。
また、何故、漢民族系としたかについても、報告書では説明がありませんでした。
推測ですが、原住民(漢民族系以外)だと、都合の悪い結果がでる可能性があるからかも知れません。

インドの報告では、「男性に見られた肺がん発生の増加と女性における甲状腺がんの高い発生率で、これについては、さらに検討が必要です。子宮頸がんは乳がんに比較して低率にもかかわらず、この集団では子宮頸がんと乳がんの発生率がほば同じレベルでした。」と高い発生率について報告しています。

しかし、ここでも、「初期の断面分析では、がんの全体の発生率は両地域(ケララと対照地域のこと)で変わらないことが示されています。」と文章で書かれているだけで、具体的な根拠は示されていません。

実は、この報告書ではイランのラムサールについても結果が書いてありまして、「対照地域との比較では、高自然放射線地域で(がんによる)死亡率が少し高いでした。」と書いてあります。

新聞記事では、都合が悪いので、この部分は触れていませんね。

最後に、研究員の談話として「現在の福島県の放射線量は原発付近を除けば健康上、全く問題ないレベル。」と言わせています。

この報告書は相当眉唾なものですが、隠せない事実はそのまま書いてあるのだろうと思います。
一方、新聞記事は、それを更に編集して、都合のいい内容をつなぎ合わせ、広告主に都合のよい記事にして、読者を騙しています。
余程の趣味人でないかぎり、報告書をみて内容を比較することはないでしょうから、ほとんどの人は騙されますねw。
それが、現代における虚報の現実なのです。マスコミがその一端を担っているのです。

最後に、この報告書では、「高自然放射線地域住民の染色体について」も報告しています。
内容は中国の陽江だけですが、放射線の浴びる期間の短い子供は染色体異常が少ないけれども、浴びる期間の長い大人は染色体異常が増加することを認めています。

「高自然放射線地域の住民が対照群に比べて被曝線量が多くなっており染色体異常も多くなっていることが判ります。横軸に年令をとってみると(図10)、子供の頃には被曝期間が短いので両群であまり差が出ていないが、年をとると共に差が大きくなってきます。中年以降になると有意差が出ます。これにより、放射線が高自然放射線地域では染色体に対照地域より多くの傷をつけているということが確認されました。2動原体と環状染色体の分析により、高自然放射線地域で2動原体の頻度が増加している事が分かりました。」

何か聞いたことのない言葉、「二動原体」「環状染色体」といった言葉ですが、どうも染色体の分裂が機能しなくなった状態の染色体らしいです。
ですから、分裂できない=死ぬしかない細胞という意味のようです。
死んでしまうから大丈夫という認識らしいのですが、私もまだよくわかりません?

もう一つ、「転座」の解析をしています。転座とは染色体の一部が放射線で切れ、部分的に入れ替わるけれども分裂可能な染色体である状態をいうようです。分裂するので、体に影響があるとされているようです。

報告を見てみましょう。

「子供と大人では転座の頻度に差がありますが、両地域のあいだでは差が認められませんでした。高自然放射線地域で、2個体が飛び抜けて高い値を示していますが、1個体はその後の調査で医療被曝者であることが判りました。他の1個体は放射線高感受性の人である可能性が考えられます。これら2個体を含めたとしても両地域で有意差は認められませんでした。年令を横軸に、転座の頻度を縦軸にとってみると、両地域には差が無いということがさらにはっきりと解ります(図12)。」

報告では「両地域(陽江と対照地域)には差が無い」といっていますが、図12を見る限り、明らかな差が見て取れます。差がないと言いたいのでしょうが、下限の数と上限の数を見比べると、陽江地域の上限数は多く、下限は少ないことがはっきりとみてとれます。
地域差がこれほど歴然としているのに、「差はない」のだそうですw。

この報告書は明らかにインチキな報告書ですが、ごまかせない部分は表示されていますのでインチキ度がわかりますが、新聞記事になると全くわかりませんね。

本当にどうしようもない人間たちです。

灯油を買いに行った折、たまたま目にした道新の記事をみて、呆れたので書いてしまいました。

久々に、道新を150円出して買いましたw。インチキ書いてもお金がもらえるのですから、結構な商売ですね

また、お会いしましょう。

追加:http://www.iips.co.jp/rah/spotlight/kassei/final_2.htm(参考)

追加の追加:http://smc-japan.org/?p=1627(低線量被ばくの人体への影響について)

有用性と危険性・・・無知と虚報を払拭するために

2011-04-08 08:33:03 | 社会
宗教を語るブログで社会の問題をあまり取り上げたくないのですが、余りにも世の中には多くの”嘘”が流布していますので、語らずにはいられないという心境です。

宗教でも多くの嘘やデタラメが妄信されていますし、なかなか思い込んでしまった既存知識を是正するのは難しいのだろうと思います。

ですから、一刀斎はできるだけ宗教者(ゴータマさんやイエスなど)が主張した根本に戻って考えるようにしています。

さて、現在、私たちの生活する日本で問題になっているのは、”原発”の事故であり、それから発生する放射線の影響だろうと思います。
既に、説明しましたように、放射線は低容量でも「基本的には危険なものである」といえます。
この場合、”危険”のとらえ方で、ここまでなら”安全”とする基準値なるものを設けていますが、それは単に有用性(例えばレントゲン)との比較において有用性が勝っているため、妥協点として存在するにすぎません。ここまでなら、”安全”なことにしょうと言ってるだけです。
よく、放射線障害についてガンがあげられますが、ガンは一つの指標であって、全てではありません。生命の基本である染色体に与える影響ですから、様々な疾病となってあらわれることは言うまでもありません。

「ガンは一つの指標」であるにも関わらず、それが全てであるような説明は嘘の虚報を作り出す手段の良い例です。
ガンの中でも”甲状腺がん”だけを取り上げ、ほかはなにもないような情報がその良い例でしょう。
権威者=疾病の場合は医師ですが、盛んにこうした虚報をつくりあげ、流しています。
彼らが如何に嘘つきか!、或いは無知であるか!は、彼らの発言を丹念に調べ、事実と比較すればよくわかります。
心ある医師は、そうした事実を検証し、疑問を投げかけていますが、少数にすぎません。

一例をあげて、お見せしましょう。

自然から受ける放射線の影響について、少々高くても全く問題がないとされています。
その例として、ブラジルのガラパリがあげられています。
研究報告があります。

そして、その報告をもとに、

「インドのケララ州やブラジルのガラパリなどは大地から受ける放射線量が日本の場合の10倍以上もあることで有名であるが、その住民の健康や遺伝的な影響について、放射線量の小さな地域の住民との差はほとんど認められていない。」(あるHPからの引用:代表として)

と流布されています。

多くのブログやHPに同じ文章が見受けられ、専門家(主に医師)も同じことを記載しています。

「ブラジル・ガラパリのガン患者数」などで検索するとでてきます。

ところが、この報告書は、例えば、「リンゴは腐っているが、ミカンも腐るのでその差異は認められない。」といったトンチンカンな報告書なのです。
科学的根拠なんてまるでない代物です。

報告書を、そのままお見せしましょう。

『(2)健康への影響
これらの高自然放射線地域住民の健康への影響を知る手段として末梢血リンパ球の染色体異常が調べられた。
ガラパリの住民202人とその対照地域の住民147人についての調査結果によると、染色体異常(欠失、2動原体、リング)の頻度はガラパリと対照地域とでは有意に異なっており、検査細胞数中の染色体異常の割合(%)は対照地域の0.98%に対して1.30%とガラパリの方が高くなっている( 表1 )。この染色体異常の原因は外部放射線よりもトリウムに由来する220Ra、212Pb、212Biの内部被曝であろうと推測されている。
しかしながら、エスピリト・サント州の夫婦8000組とその妊娠終結(生・死・流産)44,000回について、産児の性比、先天性異常、流産、死産、乳児死亡、生殖能(受胎率、出産率)を調べた結果によると、対照群と比較して、「良い」影響も「悪い」影響も認められなかった。』
※エスピリト・サント州の中にガリパリがあります。
※「ブラジルの高自然放射線地域における住民の健康調査 (09-02-07-03)」より。

皆さん、お気づきですか?

前半はガリパリの住民は「染色体異常が多い」という調査結果が示されています。この部分は事実なのでしょう。しかし、何故か根拠もなくその原因が内部被曝と推測されていますw。科学的裏付けがあるわけではありませんね。

後半はサンプル数も全く異なるものと比較して!(本当に比較したんでしょうか?)、「影響は認められなかった。」とされています。
この調査は明らかに、意図的にごまかしをしています。
私も昔は調査の仕事(30年以上)が専門でしたから、ごまかしの手口はすぐ分かります。

多分、これは結果ありきの仕事でしょう。「影響がない」という結論があって、それに都合の良いものと比較するのです。
結果のすり替えが、明瞭にみてとれます。
前半の対照地域と比較してないのはそのためだと思います。
長年の経験からすると、クライアントの要望が、反映した結果となっているはずです。
染色体異常が、全く影響なしなわけがないのですから、「影響がない」としたい意志が働いていることは間違いありませんね。
もし、貴方が疑うなら「染色体異常」を検索してください。何故、生殖や出産で比較しているかが理解できます。

このような事実に反する報告が、世の中に流布し、なんの検証もなく「真実」として語られるのです。
そして、それが如何に多いことか! 無知な専門家たちが垂れ流しているのです!

イエスは言いました。

『それは彼らが、見ても見ず、聞いても聞かず、また悟らないからである。』(マタイ:13-13)

人間というものは自分に都合のよいように、物事を解釈したがるものです。そして都合の悪いものには目をつむります。

心の目を見開いて、「真実」に気づきましょう。

では、またお会いしましょう

地獄!へ行く人々とは?

2011-04-07 10:58:28 | 宗教
表題だけ書いたブログが公開されていました。 ウッカリミスですね。失礼しました。

さて、4月に入り雪が降る日もありましたが、次第に暖かくなってきました。もう東京では桜が満開だとかw

ここ1週間ほど、スウェデンボルグの「霊界からの手記」ダイジェスト版を読んでいます。

何度か読んだのですが、ちょいと確認したいことがあったので、再読してるわけです。

その中で、地獄について説明している箇所があります。

少し、引用してみましょう。

「どんな者が地獄へいくかを一口にいうと、つまり霊に眼ざめず、霊界の存在が見えない精霊たちだ・・・。彼らは彼らの欲するところによって自ら地獄へいくに過ぎない。・・・地獄へいく精霊は、現世にあったとき、たとえば物質的欲望、色欲、世間的名誉欲とか支配欲などといった人間の外面的、表面的感覚を喜ばすことばかりに心を用い、本当の霊的な事柄を極端にないがしろにした者である。・・・彼らは自分の希望するところに従って、・・・地獄界へ入っていくのである。」(「霊界からの手記」p163~164)

ロバート・モンローも地獄とは言っていませんが、同じ見解に立っています。モンローが描写しているのは色欲の世界でしたが・・・。

結局、どういうことかと言いますと、現世において外面的・感覚的な物事に拘泥(こうでい:執着すること、ものごとにこだわること)しすぎると、それがその人の本質となり、あちらに行っても拘泥した事を好む霊たちと一緒に住むことになるということでしょう。

勿論、本人が望んでいることですから、それはそれは楽しいことでしょうし、楽しい場所のはずですw。

そいう訳で、私は<地獄>はない、天国だけですと、以前に書きました。

宗教的観念の中には、神(創造主)が人間を罰するというのがあります。神も仏も信じていないくせに、天罰みたいなことを放言する愚かな人がいます。
今回の天災・人災でもそいう放言をして、のちに訂正した愚か者がいますよね。

神(創造主)が人間を罰するという考えは、間違っていると思います。神がそのようなことをしなくても、天に唾すれば、戻ってくるだけですし、天災は自然の営みとして生じるだけです。

神が人間を罰するというのは、人間の願望にすぎません!

スウェデンボルグの説明からわかるように、人間(この場合は死んで霊となった者)が自ら好んで地獄的な場所にいくのであって、神が罰したことによった行くわけだはありません。

この世の行為=あの世の行為が自由に設定されているのです。貴方の自由、貴方が行きたいとこへ行けるのです。

こんな完璧な方法があるのですから、罰するなんて必要ないのですね。

最近、「世間的名誉欲とか支配欲などといった」欲に囚われた人々がたくさんマスコミに登場しています。お遍路さんをしたどこかの首相は、その典型でしょうか?

彼らにとって、国民はまったくどうでも良いようです。

被災地に物が届かなくても杓子定規に判断する官僚たち、危険であっても「安全だ」とデマを放言する政治家や学者、ジャーナリストたち、そして極め付けは”デマを流す”と情報統制をしようとしている腹黒い官僚たち。

彼らは、きっと彼らの望む”天国”へいけるでしょう。

そこはきっとパラダイス! 相手から搾りとれるパラダイス。相手を騙せるパラダイス。俺が一番だと放言できるパラダイス。

そんなステキなところです

ただ今、原発再臨界中!

また、お会いしましょう