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林家こぶ平

2004-07-13 16:55:50 | showtime
「いつか味噌バター・コーン・チャーシューと言ってやる」 という思いを

胸に秘めながら味噌ラーメンばかり食べていましたと、前座時代を振り返るのは、平成17年春に九代目林家正蔵を襲名する林家こぶ平。修行時代はメニューの中の一番安いものを頼まなくてはいけないという不文律により、いつも味噌ラーメンばかり食べていたという (『食卓の記憶』 週刊文春 7月15日号)。一見ありがちではあるが、いい話に聞こええる 「味噌バター・コーン・チャーシュー」 だが、こぶ平が言うと鼻についてしまう。なぜなら、ボクらは 「林家こぶ平が、芸能界で一、二位を争うモテ男」 と知っているからだ (『女性セブン』 6月10日号)。

送り迎えをはじめとしたマメさとスマートなエスコートというモテ男の必須は言うまでもない。これに加えてこぶ平は、お坊ちゃん育ちで、幼い頃から礼儀作法に厳しくしつけられ、しかもいい店・いい物を見慣れているので目が肥えている。加えて多趣味で博学。自宅の地下にある16畳のオーディオ・ルームを始め、3万枚のジャズのレコードとCDを所有し、ジャズ専門誌にも寄稿、自らもアルトサックス、クラリネットを演奏する。また、豊富なワインの知識に加え、グルメ雑誌を手当たり次第読破し、超一流店から流行の和風ダイニングまでマメに足を運んでチェックする。そのお食事代が、週に50万とも、月に300万にもなるという。恐るべし、こぶ平。

と思っていたら、 「いっぱい恥をおかきなさい。“粋な男”であるために必要な要素はカッコ悪さや恥ずかしさが教えてくれる」 と、他の雑誌でこぶ平師匠がおっしゃっているのを見かけてしまった。さすが師匠と思う同時に、 『味噌バター・コーン・チャーシュー』 と、 「月300万」 が頭をよぎってしまった。

ちなみに、粋の話が掲載されていたのは、 「20代30代男たちの[プライドと欲望]を刺激する情報検証エンターテインメント!」 という長いタイトルで新創刊された雑誌 『CIRCUS』。ひょっとしたら、自ら『週刊文春』と差別化して取材を受けているのかもしれない。だとしたら、やはり恐るべしだ。(余談だが 『女性セブン』 には師匠の談話は掲載されていない。)


野沢尚

2004-07-10 08:08:32 | showtime
「こんなに順風満帆な人生を送っていた人がどうして死を選ばなくてはならないのか」 という、

野沢尚の死に対してのステレオタイプなコメントに違和感を覚えた三谷幸喜は、連載で想いをこう記した(『ありふれた人生』 三谷幸喜 朝日新聞夕刊 7月7日)。同業者で古くから面識もあり、最近は大河ドラマのプレッシャーにさいなまれている三谷幸喜の発言だけに、言葉は重い。

「本当の理由は知る由もないが、一つだけいえることは、悩まずにホンが書けるシナリオライターなんていないということ」

参院選

2004-07-10 07:26:13 | showtime
「人道的、外交的なことを選挙で勝つために使うと、必ず金正日総書記から足元をすくわれる」 とは、菅直人 民主党前代表(7月5日)の言葉。

選挙戦終盤になり、各党の有力者の発言に本音がでてきている。


「民主党は昨年の衆院選で高速道路を無料化すると言って、2千万票をとった。1年経つが無料化は実現したか。民主党は口はうまいが実行力はない」神崎 公明党代表 (7月8日)

で、年金法案を持ち出して、マニュフェスト達成率100%と強調する。

「自民党のかつての仲間に(成立した)年金法案について聞いたら、欠陥法案だという。なぜ強行採決するのかと聞くと、公明党に世話になっているから、公明党の大臣だからと」鳩山由紀夫 民主党元代表 (7月5日)

とは、いうものの与党の実務派タイプは、

「(年金改革は、赤字という)船底の水漏れを止めなければ、船が沈んでしまう。民主党は5年後にエンジンを直す(一元化)というが、その間に8兆円の赤字が出る。エンジンを直すことは必要だが、まず水漏れを防がないといけない」高村正彦 自民党 元外相 (7月8日)


自民劣勢の報道を受けて、なりふり構わない自民・公明の選挙協力を批判して、

「われわれの世界では後援会名簿は大変重要なもの。それを政党間同士でやり取りするのは則を超えている」藤井 民主党幹事長 (7月8日)


犬猿の公明・共産。公明が共産の18兆円の財源確保は非現実的と批判すれば、

「公明党も以前は『浪費を削れば10兆円できる』と言っていた。与党に入れば10兆円といえなくなくなるようで、説明がつかない。よほど与党病がひどくなったようだ。お見舞い申し上げたい」志位 共産党委員長 (7月8日)


選挙後解党のうわさもある社民党の数少ない存在意義は、憲法問題。

「(憲法改正の)機は熟していない。これからも大きな選挙の争点として取り組んでいく」
福島瑞穂 社民党党首 (7月7日)

ブリトニー・スピアーズ

2004-07-09 23:42:21 | showtime
「1954年のヒット曲とエルビス・プレスリー」

今週の萩原健太の 『ミュージック・プラザ第2部ポップス』 の特集は、エルビス・プレスリーの初レコーディング50周年を記念して、エルビス・プレスリーの初録音である 『That’s all right』 がいかに衝撃的だったかを検証するために、この年のエルビスのデビュー前のヒット曲を10曲ぐらいかけた後、このデビュー曲を聴くという民放であったらありえない過激なプログラムだった。今年は、ロック50周年がいろいろなところで取り上げられているが、もちろんこの『That’s all right』 以来だ。

ところで、この LAUNCH には、驚いた。登録(無料)すれば、現在の全米ヒットチャート100位までのビデオがオンラインで見られる。これなら、やたら80’sのビデオばかりの小林克也の 『ベスト・ヒット USA』 を見る必要はない。時々小林克也は、日本語にもかかわらず何を話しているかわからないときある。いかにも業界人のコメントは面白いが。

さっそく、ブリトニー・スピアーズの 『 Everything 』 のビデオを見てそのままにしていたら、次はジェシカ・シンプソンとブラック・アイド・ピーズの新曲になった。新曲情報はこれだけで十分だ。

選挙とメディア

2004-07-09 07:43:23 | showtime
「特定局長OB離反 自民、集票マシーン動かず」 とは、

今日の朝日新聞の1面に掲載された記事の見出し。圧倒的な劣勢が伝えられる自民党だが、その最大の集票マシーンである特定郵便局長のOBで作る「大樹」ですら動かないという内容。

以前から、選挙前の報道の仕方について問題があると思っていた。中立の立ち位置を強調するあまり、選挙報道に対して腰が引けているのではないか?選挙が一向に盛り上がらない、選挙に対する関心が高まらないと指摘しつつ、その原因の一端はメディアにあるのではないかと思っていた。

しかし、様子見の選挙戦前半とは打って変わって、日・月曜日と発表された自民劣勢の中盤情勢調査が発表されて以来、メディアの自民党に対する風当たりが強くなっているように見える。

上で取り上げた 「集票マシーン動かず」 などは、ふつう選挙後の分析記事で書かれる内容だ。劣勢の自民党候補者が盛んに公明党に選挙協力をお願いしているというような記事も目立つ。

一方で、与党も、小泉総裁がイラク派兵に反対したメディアを 「反米」 批判したり、安倍幹事長が 「北朝鮮が新聞、テレビに工作」 していると発言したり、メディアに対して対決色を強めてきた。

一方、「中盤情勢調査は必要ですか?」 とは、森本毅郎の疑問。このような、メディアと与党の対決姿勢も、アナウンス効果によってどのような結果がもたらされるかはわからない。劣勢と報じられれば選挙組織は巻き返しを図るし、優勢と伝えられれば組織は緩む。争点とは関係ないところで、選挙の結果が左右されてしまうケースも少なくない。

「選挙とメディア」 の関係は、簡単に答えの出る問題ではないが、今回少し健全な方向に向かっているように思える、今のところ。

高津臣吾

2004-07-08 00:03:33 | showtime
「同じシカゴのカブスが、市内ノース・サイドのホワイト・カラーを代表するのに対し、ホワイトソックスはサウス・サイドのブルー・カラーを代表するとされ、両チームのファンはお互いに激しい対抗心を燃やしてきた歴史がある」 とは、

高津臣吾の活躍により躍進を続けているレッドソックスを取り上げた今週の 『大リーグファン養成コラム』 の中の話 (李 啓充 『週刊文春』 7月8日号)。Jリーグの発足以来、プロスポーツのフランチャイズ制とか地域密着型などということが重要視されるようになった。果たして、これはスポーツにとっての究極の形なのだろうか? 国際競争力という点では、むしろ欧州の関係者は、日本の企業スポーツ資源の価値に大きな関心を示すという見方すらある(佐山一郎『現代企業スポーツ論』書評)。

では、地域密着とは、どういうことなのだろうか? 頻繁に取りあげる 『大リーグファン養成コラム』 がときどき鋭い社会批評となることからもわかるように、究極的な地域密着とは、その地域の社会背景を反映させるということではないかと、ボクらは思う。サッカーの試合で、一番盛り上がるのは、同じ本拠地を共有するチーム同士が対戦するダービーマッチだとよく言われる。しかし、その理由は、同じ地域にあるにもかかわらず、応援する側の社会的背景がはっきり別れているからだ。で、日ごろの社会的な鬱積を晴らそうとするから、ダービーマッチは盛り上がるのだ。よく考えれば、チームは観客を増やそうとするのだから、(ダブル・フランチャイズ制に反対する阪神のように)同じ地域でチームが2つも存在するのは好ましいことではないはずだ。つまり、2つに分かれなくてはならないそれなりの理由があるのだ。だから応援する双方の社会的格差が大きければ大きいほど盛り上がる。

裏を返せば、今話題のオリックスと近鉄の合併問題がオーナー側の意向で進められるのも、チームがこの地域の社会的背景を背負っていないからスムーズに進んでしまうとも言える。これは、今まで比較的社会的格差の少なかった日本ならでは事情だろう。ちっと例は違うが、ハングリー・スポーツといわれたボクシングや相撲の例を挙げるまでもなく、社会的背景がスポーツに決して少なくない影響を与えた時代もあった。

皮肉なことだが、これから所得格差・地域格差の面で日本が2極分化へと突き進めば、一緒にスポーツ応援できない層ができるかもしれない。そのときこそ、スポーツが今まで以上に地域の社会性を背負うことになり、ボクらの言う地域密着型が進むかもしれない。それはそれで困るような気もするが。

加藤茶

2004-07-05 06:32:59 | showtime
「でも(いかりや長介が)元気なときには、『コンニャロー』と思うこともあったんでしょ?」 とは、

阿川佐和子の加藤茶への質問。今週の 『阿川佐和子のこの人に会いたい』(週刊文春 7月8日号)は、加藤茶。阿川佐和子の質問は容赦がなかった。

「(加藤茶は)それまでドリフの中でスター的な立場で。志村さんの人気が出たことによって、その座を…」

「じゃあ逆に言うと、仲本さんとかブーさんとかがラクしてんなぁって思ったことはなかったですか? 」

「加藤さんと志村さん組、いかりやさんと高木さんと仲本さん組に分かれちゃう感じがでてきたんですか? 」

「舞台の上でそういうギクシャク感が出ちゃったりは?」

「(2月に仲本とブーたんとバンドを結成したことを受けて)そちらとは仲直りしたんですね」

「奥様ととても仲良しでいらっしゃるそうで、ある事件発覚以来は」


普段から聞いてみたい話ではあったが、ここまで聞くとおいおい何を聞いているんだという気もしてくる。それでも加トちゃんははぐらかすでもなく、真面目に答えている。いかにも加トちゃんらしい。まだ簡単に手に入る雑誌なので、答えの詳細は書かないが、加トちゃんがこのような意地の悪い質問に対して一番言いたいのは、このことなのだろうと思う。

「長さんは十ぐらい年が上なんで、若い僕たちからしたらセンスが合わないって感じがちょっとあったんですよ」

長年不思議に思っていたことが聞かれていて、さすが阿川佐和子と思わせる、とても面白いインタビューだった。がしかし、このインタビューを全部読んでボクらが思うことは、やっぱりこういう話はどうでもいいことなんだなあ、ということだ。『全員集合』 の記憶さえあれば。

Serena Williams

2004-07-04 08:51:50 | showtime
「It wasn’t my day today. (今日は私の日じゃありませんでした)」 とは、

決勝でマリア・シャラポワに敗れ、惜しくもウインブルドン3連覇を逃したセリーナ・ウイリアムの試合後インタビューの第一声。アメリカのスポーツ選手は負けたときに、よくこう言う。確か、92年バルセロナ・オリンピックの国内予選で負けてしまったカール・ルイスもこう言っていた。セリーナ・ウイリアムは、インタビューの受け答えもしっかりしていたし、勝者のシャラポワを見守るまなざしも温かかった。姉妹親子で喧嘩ばかりしているような印象だが、結構いいやつなのかもしれない。

それにしても、マリア・シャラポワは完璧だった。完全にゲームを支配していたばかりでなく、試合終了後スタンドにいる父親 (結構悪そうな風貌) のもとに駆け上がったり、母親に勝利を伝えるためコート上で携帯電話をいじったりというパフォーマンスも圧巻だった。これには解説の伊達公子もちょっと驚いていた話しぶりだったが。

かわいければ、何でも許されるのだろうか? もちろん答えはYESだ。もし、ダデンポートが…。

Eric Carmen

2004-07-03 07:16:56 | showtime
「今はつらいかもしれないけど、頑張っていこう」

布袋寅泰のラジオ番組は、そんな励ましばかりだった。

今まさに話題の渦中にある布袋寅泰。190センチを超える長身でヤクザ映画にも出演し、伝説のロックグループ BOWYのメンバーで、日本で指折りの卓越したギターのテクニックを持ち、自らの楽曲はクエンティン・タランテーノの真骨頂であるバイオレンス映画 『キルビル』 のテーマソングにも選ばれ、散々もめて再婚した2度目の奥さんは超美人芸能人で、念願の子宝にも恵まれたにもかかわらず、今度は離婚寸前のナイスボディー女優と六本木でデートをして不倫発覚。最近、よく報道される布袋寅泰のイメージはそんなところではないか?

しかし、ボクらにとっての布袋寅泰は、あくまでもラジオのDJ。以前、NHK-FMで布袋が担当していたラジオ番組をよく聴いていた。FMにしてはやけに相談ごとの多いリスナーからのおたよりには、上に記したような聞いているほうが恥ずかしくなるような励ましのことばを送る。で、流す曲は、トッド・ラングレン、ELO、ラズベリーズ、パイロットなどのポップロック、パワーポップばかり。当時、BOWYにあまり詳しくなかったボクらは、アンダーグランドなミュージシャンのラジオ番組かと思って聞いていたので、DJとBOWYが自分の中でつながったときは、かなり驚いた。

逆に、ボクらは今回の不倫騒動には驚かない。こういうやつは、女性にもてる。強面 (こわおもて) の風貌にもかかわらず、豆に相談事に乗っちゃうタイプ。CMで仮面夫婦を演じる人妻に、「恋とかしてみたら」 みたいなことをアドバイスしたと報道されていたが、いかにも言いそうだ。自分のところも仮面夫婦と突っ込まれそうな、ワキの甘さがまた魅力なのだろう。

で、ずいぶん前置きが長くなってしまったが、何が言いたいのかというと、先日やっとパワーポップの父 エリック・カルメンのCDを手に入れたのだが、もっと熱心に布袋のラジオ聴いていれば、もっと早く エリック・カルメンに出会えていたかもなあと、CDを買うためにレジに並んでいたときに思ったという話。

Best of Eric Carmen” Eric Carmen

内田春菊

2004-07-02 22:55:12 | showtime
「高橋由美子」 は、

内田春菊の漫画 『南君の恋人』 が初テレビドラマ化されたときの主人公ちなみの役だった。

先日、深田恭子主演で始まる再テレビドラマ化の放送に合わせて、近所の書店で山積みにされている文庫の 『南君の恋人』 をめくって、びっくりした。

著者のテレビ化に寄せてのあとがきが、どうも話がずれている。内田春菊の文庫のあとがきの多くは、近況報告になっているのだが…。おかしいと思いながらも読んでいくと、最後の方に 「主演は高橋由美子ちゃんで…」 と書いてあった。てっきり、あとがきや解説は新しくなっているものと思っていたら文庫化されたときのままだった。

出版不況と言われているのだから、もっと丁寧な仕事をしたほうがいいのではないか?高橋由美子主演はないよな。