オチャサイズのブログ

お茶の効能を運動に取り入れたエクササイズです。

針江「生水の郷」

2009年09月28日 | 水紀行


滋賀県高島市新旭町針江地区(琵琶湖の西側)は、比良山系に降った雨や雪が伏流水となって、いたる所で自噴しています。 その澄んだ湧き水のことを生水(しようず)と呼び、地域が一体となって「その水」と自然を守っています。

 

その自噴した「生水」が流れ込む針江大川には、きれいな河川の代名詞ともいえる梅花藻(バイカモ)が水中で花を咲かせ、鮎の稚魚が群れで泳いでいます。 これだけの数の稚魚は そう簡単には見れませんね
 
皆さんは、川端(かばた)ってご存知でしょうか・・? 



この針江地区のほとんどが家庭の敷地内に自家湧き水を持ち、その新鮮な「生水」を生活の中に取り入れています。 
湧きたての一番新鮮な水を飲流水に使用し、溢れた二番目の水で野菜など冷やし、最後の水で野菜などに付いた泥を落としたり、食事の後始末?に利用しています。 
このシステムのことを、ここ「針江」では 川端(かばた)と呼び、今注目を浴びています。



形や大きさは違えど、どの川端にも、ある決まった特徴があります。  写真でわかりますか・・・? 何かいますね。
コイ(鯉)の群れです。・・・

 

どの家庭の川端にも、立派な鯉を飼っており、その鯉たちが、食べ残した残飯や汚染された水を浄化しているため、河川を含め一帯の水は澄んだ状態が常に保たれています。(川端 自体が天然のECO(エコ)システムなのです)

左の写真では四角のコンクリの中で物を冷やし、下が鯉の生簀になっています。
右の写真では、一番上のパイプの場所が飲用などに利用し、次の段で果実を冷やしたり 花を生け、最後に鯉・・・ こうして見ると、わかりやすいでしょ。



「きれいな水」に残飯・・・ 一見、誰もが抵抗を感じますが、実際に鯉が食べカスを突っついている様子を見ると納得ができます。



今、この「川端」のシステムが、エコブームにあやかり世界中からの注目を集め、多くの外国人ツアー客が針江に訪れています。 
日本でもTVで紹介されてから訪れる方も増え、現在この川端を見学するには勝手に見る事はできず、必ずガイドが義務づけられています。(でないと不法侵入になるそうです)
この日は、シルバーウィークとあって、大勢の観光客と中国からの団体が訪れていました。

竹で作ったコップを首からぶら下げ、地元の方の案内で川端の見学と生水を飲み比べしながら1時間半ほど歩きます。 不思議なことに各家庭ごとに味が違うのです。
水の美しさに感動し、それらを守り、共に生活している「川端」・・・  心の中の残飯も、鯉によって浄化された そんな旅でした。・・・(キモト)





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