さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

スーパー免震技術≪夢の扉≫

2010年09月27日 17時53分54秒 | 環境・科学・生活
TBS 夢の扉 ~NEXT DOOR~
                  (2010.9.26(日) 放送分より)


地震の強い揺れを感じさせない技術を世界で初めて開発した
のが、東京スカイツリーを建設している大林組。
そして、その中心人物が開発リーダーの勝俣英雄さん、
53歳。日本の耐震補強の第一人者である。


理想の地震対策は
「建物が揺れなければ、地震の被害は格段に少なくなる。」
といいます。


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耐震補強草分け的存在の第一人者勝俣さん、
しかし、90年代半ばまで日本では見向きもされなかったという。


メキシコ大地震(1985.9)で死者1万人の大惨事の中、
勝俣さんは調査団の一員として係わったそうです。
柱が完全に潰れて床と床がくっついてしまう。
これが一番恐ろしい。という。
「そこの床と床の間に人がいるはずなんですよ、普通は。
完全に(人を)潰しちゃうじゃあないですか。信じられなかった。」



当時の日本には、古い耐震技術で作られた建物が多く、
大地震がくればメキシコのような惨事になる。
28歳の勝俣さんは、だれも研究者がいない中、

「大地震がきたら、日本が潰れる、目に見えてる。だからやる。」

と、既存の建物を地震に強くする研究を、たったひとりで始めた
そうです。

当時、ロケットにつかわれていたカーボン素材に注目。
建物に使われたことが無かったものの、コイルのように柱に
巻きつけて強度を上げる方法に成功。
世界初の技術を考え付く。
カーボン繊維を巻くだけで強さが3倍になるというもの。


しかし、開発から5年立っても、誰も振り向いてくれなかったといいます。
日本では戦後大地震がなく注目する人がいなかったから。

「なぜだめなのか、なぜ振り向いてくれないのか?」
「絶対必要になる」

そう信じて、研究を続けてきたそうです。
そして、なんと、研究の中止を告げる会議のその日、
1995年1月17日(火)の早朝、阪神淡路大震災が発生!
死者6000人の大惨事が起こったのです。


その後ようやく日の目を見るようになり、今では全国で勝俣さん
の技術が使われ、現在、地震大国日本では、世界でも地震対策
が最も進んでると言われています。
2001年に改定された国の耐震基準。
この基準に下回る建物には、耐震補強が義務付けられました。


≪ブレーキダンパー≫

「究極の方法としては、建物が揺れないようにする。
そうすれば地震の被害はかなり少なくなるのではないか。」

静岡の5階建ての老朽化したある団地で実験中とのこと。
そこでは震度5でも揺れが少なかったと言う。
震度5でもゆれが少なかった秘密は、
窓の間の柱が建物の3つの面に取り付けられていること。

ブレーキダンパーというのは、最初はがっちり固いが、
ある程度の力以上になると、ずるずると滑るということで、
建物にかかる地震の力を受け流すという仕組み。
ブレーキダンパーは鉄板のつなぎ目の接触する部分に
ざらざらして滑りにくい素材が使われて、大きなねじで適度な
固さで締められている。

地震が起きるとどのように起動するか?

地震の揺れは横揺れなので、横揺れで建物が歪む。
すると、建物を作っているコンクリート、鉄木材が壊れる。
ブレーキダンパーは建物全体がずれることで力(揺れ)を逃す。
揺れが軽減し建物が壊れにくくなるという仕組み。
勝俣さんによれば、震度7ぐらいまで耐えられるようになるという。

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≪粘弾性体≫

世界初の耐震技術。
家の中にガラスの壁(厚さ1.5cm)を取り付けるだけで、
耐震性能が3割アップする(=家が壊れにくくなる)。

その仕組みとは。

家の1階部分、がラスは2枚で揺れを3分の2に軽減できる。
取り付ける部分に粘弾性体(衝撃を吸収する素材)
というジェル状のものが入っている。
これは、地震の揺れを吸収してしまう優れもの。
そのジェルをガラスと家の接触面に入れると、家が揺れると
ジェルがしっかり受け止めその力を逃がす。


既存の家に後から施工できる。
費用は建物によって変るが、30万円からできるという。

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≪スーパー免震技術≫

彼が挑んでいるもの=地震を全く寄せ付けない究極の建物。


「鉛筆が地震でも倒れない建物は物凄いと思う。
世界でもやったことがないことだと思う。」
とにこやかにおっしゃってました。


そして、今年5月。
奇跡のような建物、震度7の地震でも鉛筆が倒れない、
スーパー免震技術の実験が行われました。


なんと、地震を起こす機械(アクチエーター)で地震の揺れを
抑え、それをコンピュ―ターで管理するというもの。
「地震の揺れと全く逆の方向に建物を動かしてしまおう。
そうすれば、地震の揺れがなくなるのではないか。」



「2020年までに、スーパー免震技術を普及させて、
巨大地震の被害を最小限に抑えたい」

という今後の目標に向けて、進み続ける
笑顔の優しい勝俣さんでした。


凄い技術ですね!
スカイツリーにはそういう凄い技術も使われての
実現だったんですねぇ~!






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