さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

さっちゃんと父 ★ 17 ★

2008年08月16日 22時32分32秒 | 実家の想い出

帯ちゃんシリーズ、第三弾!

今回は、帯ちゃんことさっちゃん自身が想い出語りをしています。

開心見誠の結果、さっちゃんはようやく、父親と心が繋がったのでした。

・・・そして・・・、言いたいことぶちまけたのでした。

引き続き、『 さっちゃんと父 』、どうか宜しく、お見知り置き下さい。。。

 

 

≪其の17≫ 重荷の言葉

 

「なんでお母さんとわかれへんかったん?何度も同じ目に

 

あって・・・私は毎日喧嘩をするより別れてほしかった。

 

別れても親は親だからね、私にとっては・・・。」

 

 

「何言うてんねん。お前がおるのにそんなことでけへんやろ!

 

お前のため、幸子がいたから我慢できたんや。」

 

 

「それっ!その言葉が嫌やった。お前のため、お前のため・・・。

 

何でもかんでもお前のため!私のために自分のしたいことが

 

できない。って言ってるように聴こえるんや。」

 

 

「・・・そんなこと思てへん!」

 

 

「じゃあ、誰のためよぉ!!」

 

 

「・・・・・・。」 

 

 

私は父に 言って欲しい言葉 があったのだ。

 

なんとかしてその言葉を引き出したかったのだ。

 


  


東京から帰ったその日、遅くまで父と語らった。

 

こんなにいっぱいしゃべったことはないぐらい話をした。

 

父は私が家出をするのではないかと懸念していたらしい。

 

いつかは言おうと思っていたらしいが、ついついそのままできた

 

ようだ。小学生の時、何かの書類で養女とみたことがある。

 

その時、おバカな私は父の言うことをそのまま信用していた。

 

 

「これはな、親が養ってる女の子やから養女って言うねんで。」

  

父はこのあといつか言わねばとおもったらしい。

 

だったら、早く言っておくれよ!!

            

              そしたらこんなに悩まなくても良かったのに・・

 

その頃はTVドラマでよく秘密を知った子供がぐれて不良になって

 

いく、あるいは家出をするとかいうパターンが流行っていた。

 

 

私は逆にあり得ないやろと思って見ていた。

  

今までお金をだして育ててくれて有りがたいと思わんか?

 

 

と冷めた目でみていた。少しでも恩返しするのがあたりまえやろ!

  

なんて気持ちがあった。そのため、高卒で就職の道を選んだ。

 

 

 

 


「そういうなよぉ・・。お母ちゃんはあれでもいいとこあったんやから。」

  

・・・ おっ、やっときたかぁ~、あともう少し・・・。

 

 

「ねえ、お母さんとは見合いやったん?」

  

「ちょっとややこし~ねんけど、嫁さんにしてと言われたンは、

 

違う彼女で、お母ちゃんはわしが好きやってん!」 

  

・・・ おお~~、硬物だと思ってたけど、 

         お父さんにもそんなことあったんだぁ。

 

嬉しくなってきた。こういうこと話している父が素敵なんて思ったりした。

 

「今は・・??今はどうなん?」

 

「う・・ん。好きやったんやなあ!そうか。。。」

 

 

やった!!私はこれが聞きたかったのである。

  

と同時に、重荷の言葉から解放されたのであった。

 

 

「やっぱり、自分が好きやったから別れへんかったんやろ!」

  

 

 

images

 

つづく。。。

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