さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

さっちゃんとパパ ★ 10 ★

2008年07月14日 15時52分52秒 | 実家の想い出

帯ちゃんシリーズ、第三弾!

今回は、帯ちゃんことさっちゃん自身が想い出語りをします。

一緒に、喜怒哀楽などを楽しんでもらえたら、嬉しいです。

さあ~てと、父 (母)となられていらっしゃるあなた、まだ子供だよという

あなたや他の人の目には、此の娘っ子は、どんな風に映るでしょうか?

題して『 さっちゃんとパパ 』、どうか宜しく、お見知り置き下さい。。。

 

 

 

≪其の10≫ 誘惑

 

なあに・・・?

そんな悲しそうな眼をしてさあ!? 

そんなに言いにくいこと・・・・?

 

 


ーーー「さちこぉ。。。。。。

 

     お父ちゃんと一緒に・・・死んでくれるか?」

 

 

 

 

私は、この誘いが・・・・・

 

いつか母より、この父の方から口に出るだろうと予想してた。

 

その時、私はなんて答えるのだろう?と思ったことがあった。 

 

うん!いいよ!・・・・・・・・・・・そう、答えようとした。

 

 

 

 

私はなぜか当時、何時死んでもいいと思って生きていた。

 

しかし、自分で死ぬなんてばかばかしい、とも思っていた。

 

なのに、父が、今の状況から逃げ出したいのなら、

 

一緒について行ってあげようか?

 

それもいいか・・・・・ とも思っていたのである。

 


 

 

 

しかし、父の眼光は生気がなかった。

 

 

私は言えなかった・・・・・父が・・・・・・・

 

 

言うんじゃない!そう言っている気がしたんだ。

 

 

だから、言えなかったのだ!

 

 

 

 

 

 

 

これが正解だったようである。

 

今思うに父はただ、心を甘えられる、唯一の私に、娘に・・

 

少し委ねてみたかったのだろうと思う。

 

折角、引き取って一緒に暮らせるようになった私を置いて逝ける

 

はずもなく、ましてや、私の命を絶つこともできるはずもない。

 

そんなことは父自身が解っていたはずである。

 

 

 

 

 

死への誘惑・・・魅力的に見えた時期だった。

 

 

真面目な父の人生最大のジョーク!!

 

 

今は、そんなふうに思える。

 

 

 

 images

ラジオ体操の帰り 

                   

 つづく。。。

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