渡辺謙さんが出演されている携帯電話のCMで・・・名刺の整理も自由自在バージョンがありますよね。アイウエオ順にもできるし、会社別にも簡単に出来るって・・・すると携帯の所有者である青年が「偉い人順は?」って聞くんですよね、と、謙さんが「偉い人っ何だ?」って言う、そういうCM。
わたし、あれを見る度、すごくクスグッタイ思いをしています。まだ、うちの子どもたちが小学生の頃かなぁ~・・・彼らが「偉い人」みたいな表現をしたら、「その偉いはどういう意味?お金持ちってこと?有名人ってこと?地位が高いってこと?」とかね・・・「賢い」って言ったら、「その賢いはどういう意味?勉強がよく出来るってこと?偏差値の高い学校に通っているってこと?」とか・・とにかく、そういうことを、ムキになって言ってたなって(^^;。
いえね・・・今も、その時と、考えは変わっていないですし・・・だから、携帯電話謙さんの台詞にも、決して異論はないんですが・・・そういうことに、すぐムキになって、小さな子どもの言葉尻まで取るようなことは、大人げなかったなって・・・そう反省しています(^^;。
けどね・・・そんなことを言いながらも、子どもたちに「否定する人」にはなってほしくはなかったんですよねぇ~。
わたしの世代は、いわゆる学歴至上主義の時代に育った子どもたちだと思うんですが・・・そう育てられながらも、学歴が高ければ何でも良しってのは違うんじゃないかとは感じていました。けど、だからといって、それに反発して「学歴の高い奴なんか、みんなショウモナイ」みたいなのも、それはそれでやっぱり違うんじゃないかと思っていたわけです。
だから、評価するポイントを学歴だけに絞るんじゃなくて、出来るだけ多種多様になるといいと思ったし・・・評価は評価であって、決して恐れ入ることじゃないと、そんな風に思ったものでありました。
ああ・・・だから、駆けっこして、みんな一等賞ってのは、あれは全くもって見当違いだと思いましたね。それだと、せっかく足が速い子を、ちゃんと認めてあげられないですものね。みんな得意なものがあれば、不得意なものがある・・・得意は、ちゃんと認めてあげて、褒めてあげなきゃね・・・で、不得意も、それはそれで、本人がちゃんと認識しなくゃね・・・そうして、自分というものが見えてきて、自分の活かし方も分かってくるんですものね。
こういう話をするたびに、あるSF小説のことを思い出します。みんなが平等であるべきってことで、美男美女には仮面を付けさせ、ダンスが上手い人や足の速い人には足かせをつけ、それで皆が平等であるっていう世界の話を。駆けっこで皆が一等賞の発想って、それと同じようなものですよね。
という思考の流れがありつつ・・・最近「すごい人」って、どういう人のことなのかなって思ったのでした。で・・・思いついた一つが、とっても今風だと思うんですが、「ウィキペディアに独立したページが出来る人とか?」ってことでした(^^;。
つまりは、良いことででも悪いことでも、多くの人の関心を集めた人のことを、凄いって言うかなぁ~って・・・さて、どうでしょう(^^;。
けどね・・・とりあえず、多くの人の関心を集めるって、やっぱり凄いじゃないですか・・・どう凄いのかということは、あえて不問に付して・・・とにかく、何かの程度が並じゃないわけですから・・・ねっ。
でね・・・その流れで、ちょっと思ったんですけど・・・たとえば、ブッシュ大統領とか、けっこう無能だと言われ、かなり悪名高い大統領だったじゃないですか。最近の日本の首相たちも、かなり無能って評価が安定して与えられていますよね。でも、彼らって、凄いですよね。少なくても、ウィキにページはあるし(爆)・・・国際社会で、ある程度の位置にある国のトップにまで登り詰めた人なんだもん、こりゃあ凄いと言ってあげなきゃ失礼ですよね。
ということは・・・無能でも凄くはなれるということになるわけで・・・少なくても、凄い人になるため、有能である必要はないってことなのかと。
イヤイヤ、そうじゃなくて・・・無能といっても、それは求められているものが大きすぎるから、それに達してないために酷く批判されているだけで、十分に平均点はクリアしている有能な人なのか・・・
結局、凄いって、内側の評価じゃなく、現象の評価だということなのかなぁ・・・
と、またまた結論のない「かなぁ~話」に終始してしまいましたが・・・そんなことを考えたのでありました(^^;。
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