第43代紫組要領次第

開成高校第43代紫組要領次第係のホームページ。

自然

2005-12-27 10:00:12 | Weblog
 うちには二本の大きな木がある。
 東と西で双璧を為して聳えている。
 東は月桂樹。
 西は棕櫚。

 先日、玄関を出た瞬間びっくりした。
 月桂樹が強風に煽られ倒れていた。
 
 大きすぎて、家族総出でも元通りにすることはできなかった。
 仕方なく半分ぐらいの高さで幹を絶った。
 そうして、垂直に戻した。
 回復するか分からないから、
 枝を何本も切って、挿し木した。
 
 冬の挿し木だからうまくいくか分からない。
 毎日水を遣ることにしている。

偶成(12月25日版) 少し手を加えてversion2になりました

2005-12-27 09:49:08 | Weblog
12月25日

 クリスマス。一人で電車に乗っていたら、正面に座っていた男女が、携帯をみながら、本日行われた全日本選手権の結果について話し合っていた。携帯の情報検索サービスを使えば、テレビを見ないでも結果を知ることができる時代になったなぁ、といまだに携帯を使いこなせていない私は思った。

 二人の声はよく聞こえたので、全日本選手権の結果は分かった。ただ、オリンピック代表が誰になったのかまでは分からなかった。誰が代表になったとしても、選手達自身が納得いくような演技ができていれば、と願った。

 家に帰って録画放送を見た。オリンピック争いを繰り広げる、五人の選手は一人も大きなミスをしなかった。その日のうちにオリンピック代表は決定した。オリンピック代表に選ばれなかったある選手も、試合後のインタビューで、笑顔で、今日のスケートにとても満足しているようであった。

 それが素晴らしいことだと思う。スポーツに限らないが、多くの物事に定員というものが存在する。全員が素晴らしいパフォーマンスを見せたとしても、選ばれる人と選ばれない人が出てくる。今回のスケートがそうだった。それは仕方の無いことだ。でも、全員が満足する、ことはできる。各人が精一杯力を発揮して、自分の好きなことを好きなようにできた、という自信があれば、みんな満足する。

 オリンピックで彼女達の笑顔をはじけるのが今から楽しみだ。

【社説】日本は国連平和構築委員会での存在感を

2005-12-21 21:24:35 | Weblog
【社説】日本は国連平和構築委員会での存在感を

 昨日国連総会および安保理において、国連平和構築委員会(以下、平和委員会)の設置が全会一致で決議された。平和委員会の立場は諮問機関であり、そこで決議を行い、加盟国に対して法的拘束力を持つようなものではない。しかし、国連の委員会として設置される以上、そこでなされた議論は、国際政治上の重要な法源になっていく可能性が大きい。

 委員国選出に関しては国連への財政貢献度の大きい国は優遇されるとのことなので、日本の委員会入りは確実だ。平和委員会において、日本は世界の平和構築での主導的な役割を担うことが期待される。

 日本は平和を標榜する国でありながら、今まで平和構築分野において積極的な活動は控え目だった。アメリカとの強い同盟が背景にあるので、ノルウェーのような中立外交を行い、紛争を解決に導くようなことはできなかった。安保理の常任理事国入りは頓挫し、国際連合での地位向上も失敗した。

 しかし、漸く、日本が活躍するのに最適、と言える委員会が設置されたのだ。靖国参拝に代表される歴史認識、防衛庁が防衛省に引き上げられること、などなど、近隣の国から軍国主義復活と非難される話題には事欠かない。今こそ、平和分野での存在感を示すときだ。そうすれば、日本の「ソフトパワー」を増大させることができる。「ソフトパワー」は言行が一致したとき、増大する。「平和憲法の維持」を声高に叫んでいるだけでは、国際社会の信用は勝ち取れない。来年以降の平和委員会での日本の活躍を見守っていきたい。

要領times 12月21日 号外

FF8

2005-12-20 12:41:02 | Weblog
夏ごろに毎日10時間ぐらいやって、
一気にラストダンジョンまで進んだのだが、
クリアはしていない。

エンディングが観たいので、
正月休みに仕上げるとするか。。。

などと思っていたらひとつ書きたいことが浮かんだ(come up with)。

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それはFF8のテーマである。
これは自分にとって興味深いテーマで、
それゆえに早くクリアしてエンディングを観たいのである。

さて
そのテーマとは、

「時間圧縮」

時間が圧縮されて過去も未来も現在も
一緒くたに溶け込んでしまうという、
意味らしい。

胡散な言葉で、
エスエフ(sci-fi:サイファイ、と発音します)っぽい絵空事のように思えてしまうかもしれないが、
自分は結構信じている。

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みんな、身罷ってしまった後は、4次元を失う。

まず、
肉体を失い、簡単に3次元感覚を失う。
その後、
というか、
たぶん大体同時に、
意識が無くなって時間感覚が無くなれば、
4次元目も無くなる。

この瞬間、
それまで当たり前にのように前から後ろに流れていた、
時が、
すべて溶け出す。

だって、
時間の流れを認識しているのは、
まぁ、自分なわけで、
その認識主体としての自分がいなくなれば、
流れなんて存在するわけが無い。

つまり、ということは、、、
遠い将来ぐったりして、身罷ってしまっているであろう自分は、
今の自分、昨日の自分も、明日の自分も、
同時に内包していることになるわけで、
なんか面白いよね。

意識を失っている夢の最中に訳分かんないストーリーとか出てくるけど、
あれって、前世とか来世とかの話なんじゃないの?

という話は、昔から自分が空想していたお話である。

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まぁ、結構みんな似たようなことを考えてたりするだろうから、
この辺でおしまい。

とにかく、早くクリアしたいよう。

ということを言いたかった。

続き

2005-12-13 16:26:44 | Weblog
意見書の続き。貼り付け。



2.今の世界の現状
さて、質問にあったもう一点。「先進国は途上国に対して有利に立ちたいので、教育水準の差をコントロールしたくなると思うが、どうだ?」という点でしたね。
以上述べてきたような古典的な世界では、コントロールしようとするに違いありません。ですが、実際はどうでしょう。名前を聞いたことの無いようなよく分からない途上国から多くの留学生を先進国が受け入れていますね。下手すると奨学金なんて出して援助したりしている。なぜでしょう?
 以下簡単な例で話します。
今、仮に、先進国Aが力に物を言わせて、途上国を明らかに支配したら国際社会から非難されますね。そしてこの非難というのは、かなり大きな不利益をそのAにもたらしてしまいます。(不利益というのは具体的にはその国の魅力の低下を意味します。魅力が高い国は、国際政治において、信頼されるようになるので、いろんな問題において有利にことを運べるようになります。魅力が下がることは、結構イヤなこととして認識されています。)現代においてこの不利益は大きすぎて、途上国を支配して得られる利益より大きい。つまり、プラスマイナスでマイナスになってしまいます。実際に実験してみたらそうなるのかどうかは分かりませんが、しかし少なくとも、現代の政治家達はこのように考えているのでしょう。だから、支配を行わない、のだと思います。
逆に言えば、教育を提供することでイメージアップをしようとしているのです。
 これも少し違う例になりますが、イラク戦争を見てください。イラクを支配することによって得られる利益。そして、国際社会に大きな負の波紋を投げかけたことによる不利益。アメリカはわがままであるという悪いイメージが世界に広がってしまった不利益。このプラスマイナスを考えると、アメリカはこの戦争を戦争後からどれだけの利益を得られるのでしょうか?まだ結論は出ていません。10-20年ぐらいすれば、少しは見えてくるでしょう。
 古典的な世界では、この「魅力」というパワーは大きな「力」ではありませんでした。しかし、今、相互依存が進んだ世界においては、魅力が大きな力になりつつあります。アメリカは、今回の戦争で、魅力を大きく損ないました。しかし依然として、その自由を重んじる理念や文化は世界中で共感を得られていて、優秀な人材を集める求心力を持っています。
 さすがに質問の命題から話が逸れすぎました。以上は軍事力(ハードパワー)に対する概念としての「ソフトパワー」のお話でした。
 命題に関するところに話を戻しますと、このように、世界を支配してばかりいると、得るものもあるが、失うものもある。そして、失うもの(信頼、指導力、魅力)の方が現代では尊ばれている(というか、尊ばない人は、国内の選挙で当選しない)。だから、今現在、途上国から留学生を受け入れる先進国が多いのです。これによって、ソフトパワーの増強を目指しているわけです。またこの留学生の受け入れは、別の面でも受入国の利益になります。それは、そうした留学生が、古里に帰り政府高官となったとき、その留学生が、その国と留学した国の架け橋になることです。これを大きいと考えているから、アメリカはどんどん学生を受け入れているわけです。
 んー、少し命題から離れちゃったな。ま、今度ゆっくり話そう。

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話がグダグダになっていますが、まぁ、情報化、人権意識、民主主義、ソフトパワー、そういうものが複雑に絡んで、今のような国際情勢(i.e.昔のようなanarchicでrealisticな国際政治ではなく、相互依存が進み、一見見返りが無いようなことにも国家が取り組み、国家の魅力・発言力を増やそうとしている)になっているのではないでしょうか?

急いで書いたものなので、今読み返すとかなりひどい論理立てです。悲しくなりますが、ちゃんと書き直すのも時間がかかってめんどくさいので、そのまま貼り付けてしまいました。

まだまだ続きます。

じゃ。

意見書序章

2005-12-11 17:42:02 | Weblog
送ることになった文書を以下では意見書と名づけておきます。

一部書き直したり、書き加えたりはしますが、
基本的な論旨はその友人に送った意見書そのままで貼り付けておきます。
興味のある人はどうぞ。

まずは、序章の部分だけ公開します。

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楽しいメールありがとう。どういうきっかけでその命題を思いついたのか、少々気になりますが、自分も同じようなことを考えているので少しく嬉しくなりました。さて、「学ぶことは後進国に対する支配力の増大である。」という命題、ある意味で真だと思います。しかし以下で見ていくと分かると思いますが、現代社会においては、支配力は増大しますが、魅力が減退する、負の側面も抱えるようになっています。「支配力+魅力」という全体としての「力」が増大するとは限りません。

ちなみに対偶命題として、「途上国の教育問題の解決は、先進国/途上国間の力の差の改善につながる。」がありますが、これも真だと思いますよ。

<<<<<序章.その命題が特に真だった時代の概説>>>>>
命題が真であり、その論理が世界の国家の行動を規律付けていた時代。それは大戦前の時代です。植民地を思い出してください。植民地は、命題で書いたくれたような「国」ではなくて、「地域」ですが、説明する上で便利なので、植民地の例で以下お話していきます。国、も、地域、も人為的な勝手な区分ですし、以下の論旨においては両者の違いはあまり問題になってきませんので、ここでは厳密に区別しなくても大丈夫だと思います。
 植民地の人々は、教育水準が極めて低かったです。そして自分が思うには、彼らは支配されていることにすら気付いていなかったのだと思います。
----------以下話がやや逸れます。意味不明なら読み飛ばしてください。----------
最近聞いた知識ですが、資本市場システムがこれに大きく関係しています。資本市場システムにおいて、儲かるのは、システムを動かしている人、簡単に言うと、商人ですね。市場システムというのは分業です。分業し、効率化することによって、自給自足の時よりも大きな利益を生み出すことができるようになってわけです。しかし、その大きな利益の大半は、商人や、システムを動かしている人に流れます。末端で働く労働者は、多少の恩恵を受けて満足しているかもしれません(昨日よりご飯の量が増えたー。やったー。とか言ってる労働者の姿をイメージしてください。)が、効率化に伴う利益の大部分は、ほとんど商人に流れています。労働者のが感じている効率化の恩恵は、商人がウハウハ言っているのに比べて微々たる物なのです。ではなぜ、労働者は不満を言わないのでしょうか?それは、彼らが市場システムで、商人がガッポガッポなことに気付いていない、無知、教育・情報の不足、に原因があると自分は思います。
 そうこうしている内に、商人と労働者の財の蓄積には大きな差ができます。そして、それは、両者の力の差へとつながっていきます。もうこうなってしまうと、仮に労働者が「自分達は搾取されているだけなんだ。」と気付いて反乱を起こしたとしても、力の差が歴然としているから、鎮圧されてしまうわけです。
もちろん武力で分捕ったような植民地もありますから、今書いてきた議論はすべての植民地に適応できるとは思いません。ですが、そうした分捕った土地でも、支配国は意図的にその土地の人々の教育水準を低く保つことによって、反抗する力を弱め支配しやすくしたのだと思います。
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話が逸れたように感じてしまうかもしれませんが、このように教育水準の高低は、即、力の差に結びつく、という例として自分の考えを書いた次第です。

序章終了
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とりあえずこれまで。ワードファイルなら読みやすいけど、ブログにこういう長文書くと読みにくいね。
てゆーかいまいち専門家っぽくないな。
公開できるような代物ではないけど、
まぁ、素人作品としてご笑納ください。

次回は、「このような状況が変わったのはなぜか?ソフトパワーに言及。」

について順次公開していく次第です。

ソフトパワー登場

2005-12-10 11:33:27 | Weblog
ええと、
国際関係を自習している自分に、
その分野の質問をしてくれる友人がいる、
ということにとても喜んで、
勇んで簡単な意見書を送る決意をした

こと
までが、
前回の内容。

いやぁ嬉しいね。

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さて、ぱちぱちキーボードを打って、
論を展開していくうちに、

「ソフトパワー」

について言及する必要が出てきたので、

興に乗って本棚から、
「ソフトパワー」(尊敬するJoseph S. Nye先生が書いた本)
なる本を取り出しました。
ずっと前に買ったのに読んでいなかったので、いっそこの機会に読もう!と決意したわけでございます。

なので、
その日は10分ぐらいで意見書執筆作業を中止し、
その本を読み耽り始めたわけです。

学校の往復の電車内を使って2日ほどで読み終えまして、
さて意見書に取り掛かるか、、、と

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意見書要旨については、また今度書きます。

試験が近づいているので今日はこれにて。

携帯メールで学問?

2005-12-07 12:33:27 | Weblog
先日のことでございましたが、
友人から突然携帯メールが届きまして、

曰く、

「今命題を思いついた。それは『学ぶことは途上国に対する支配力の増大である』という命題だ。」

いやはや驚きましたね。
だって携帯のメールですよ。

しかもいろいろ補足がありまして、
「構図はこうだ」「逆に考えればこうなるのでは?」「先進国の思惑は?」「国連の対応は?」

などなどいろいろ、彼の意見やら、私への質問なども矢継ぎ早に書かれていました。

すぐに答えられるような質問ではありませんでしたから、
とりあえず返信は見送りまして、ゆったりとお風呂につかりながら考えをめぐらせました。

んで、十分あったまってから、
部屋に戻り、
おもむろに、パソコンに向かって原稿を認めることにしたわけです。

携帯で返信するにはあまりにも書きたいことが多すぎたので、
パソコンで印刷して、
郵送で送りつけてやることにしました。

以下、私の回答の趣旨。

と書きたいところですが、
もうおうちを出ないといけない時間ですので、
本日はこれにて御免蒙ります。