曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

せっかくだからXPERIA XZのホーム画面を晒すぜ

2016-12-29 15:19:57 | デジタル関係
SO-01J XPERIA XZに機種変更して1月半ほど経過した。そろそろ使うアプリが固まってきたので、ホーム画面を晒そうと思う。



天気(ウィジェット)

ソニー純正の天気予報アプリ。ほとんど建物の中にいる仕事で外の様子が分からないので、こういう今の外の状態が常に見える窓的なものを置きたいんだよね。

瞬間日記

このアプリが世に出てからずっと使っている。日付と字数カウント付きのショートテキストエディタ。起動時にいろいろチェックするのがウザくなってきたが、ZからXZに機種変更してそのチェックも速くなったので、とりあえず使用継続中。

LIST

ZではToDoアプリはJorteで済ませてきたのだが、XZではJorteを入れてないので入れてみた。広告がないのがいい。

Battery Mix

Android 6の「設定」から見られるバッテリーグラフが簡素すぎるので入れている。メジャーなアプリなので、このアプリがバッテリー食ってんじゃん!みたいなのはないと思っているが、電力を食っているアプリのリストが「設定」のとは違っていたりして、役に立つのかどうか微妙になってきた。

地図マピオン

3D地図が箱庭的で楽しい。Googleマップは見た目素っ気無いので、目的地を探すとかではなく、地図を楽しむ、脳内で旅行するためにはこれも必要。

アルバム

ZではQuickPicを多用していたのだが、XZにはまだ入れてないのでこれを使用中。なんかねー、デフォルトでアプリがあるのに、後で同じ機能のアプリを入れてストレージを汚すのが嫌になってきたんだよね。まだJorteを入れてないのもそういう理由。まあ、気分の問題なんだけどね。

Screen Off

昔から愛用しているタップでスクリーンオフにするアプリ。XZだと消灯前に一瞬ロック画面が見えたりする。

Sleipnir

「ぬるぽアンテナ」などの2ch系まとめサイトのリストサイトを見るために使用中。次々に新しいウインドウを開いて、あちこち飛ばされたりしないから。広告を開かない機能をデフォルトで持っているのもGOOD。タブをすばやく切り替える本来の目玉機能はあんまり使わない。

Evernote

日記とかこのブログの元原稿とかのテキストを機器間でやり取りするのに使用中。使用端末を2台に制限されてしまってからは、XZとVAIO Pで使用。

設定

これはすぐ開ける位置に置いておかないとね。

メッセージ

ドコモのショートメッセージアプリ。奥さんや娘との通信はこれ。LINEはやってない。

Jota+

僕は3か月分の日記を1ファイルに書くので、長文に耐えられるテキストエディターが必要。Jotaはどんなに文字数が多くても軽く、カーソルが太めで見やすいのもいい。迷わず有料版を買いました。初代Z時代のかなり初期に。

Largo

Android 6とXZには付いていけてない(撮影範囲とファインダー像が合ってないなど)気もするが、依然として無音で且つ高画質なので手放せない。僕の推測だが、このアプリは、内部的には動画モードで、キャプチャすることで無音にしている無音アプリとは違い、普通に静止画モードでピントを合わせて撮影している。

ウィキペディア

相変わらずウィキペディア大好きなので、安心の公式アプリを一等地に配置。

twicca

これもツイッター始めてからずっと使ってる。iOSではJanetterを使ってるので、そっちにしてもいいのだが、惰性で。

Simple Notepad

初代ZがKitkatになったときにサポートから外れ、apkファイルから無理やり入れていたのだが、Marshmallowではサポートが復活?した。UIがちょっとかっこよくなった。軽さも相変わらずで、日記以外のテキストはこれで書いている。このブログもこれで書くことが多い。

Googleマップ

説明不要ですな。アプリのサイズがデカイのが気になるが、これがないと生きていけない。

Chrome

メインのブラウザとして使用。

カメラ

シャッター音が柔らかくなり、合焦音がなくなったので、XZではこの純正カメラの使用率が上がっている。



Paper Camera

買ったものなのでまだ入れてる。コミックブームしか使わないが。

時計

アナログ時計を見たいときと、ラーメンを作るとき(タイマー)に使用。

dメニュー

ほとんど開かないけどなんとなく置いてる。

スケッチ

AutodeckのMobile Sketchbook(有料版買ったのに)がなくなった?(怒)ので純正のこれを置いてる。時々絵を描きたくなるので

乗換案内

前はヤフー乗換え案内を使ってたのだが、ヤフーはヤフーのアプリを入れろ入れろとうるさいので、腹が立って不採用となった。

Dropbox

機器間のファイルやり取り全般に使用。いろんな機器の取説もここに置いてある。Evernoteが2端末制限になったので、テキストも最近はこれでやりとりすることが増えた。

VSCO

デフォルトのフィルターを紹介したことがあったが、その後何気に有料フィルターをほとんど買っている。このブログの写真はこれで加工しているのが多い。Q5とかS1が好き。

mixi

大学時代の友人の動向を一番知れるのがこれなので。

gooブログ

このブログを書いてアップロードするのに必要。いい加減にAndroid版にも文字書式の設定機能をつけてほしい。

Instagram

一応やってます。結構長く。外人のフォロワーガ多いので、コメントのやり取りはほとんどしない。

a Paper

手書きでさっとメモを取るために使用。ZではFiiNoteを使っていたのだが、あれは多機能になって重く複雑になりすぎたので不採用。

Googleフォルダ

XZではデフォルトで入ってるグーグルのアプリを活用しようと思って置いているが、まだあんまり活用できてない。

Gガイド番組表

テレビ番組表。初代Zから使用。XZではもっと軽いのにしようと思っていたのだが、なんとデフォルトで入ってたので、またこれでやってる。

Googleカレンダー

完全マテリアルデザインのスケジューラがいいなと思ってデフォルトのこれを使っているが、Jorteと違って1月の祝日と自分の予定が俯瞰で掴みにくいので困っている。

ゲームフォルダ(Dr.Booster)

初代Z時代、ファイナルファンタジー・グランドマスターズをやっていると、ゲーム終了後もスマホが重いという症状が多発。いろいろ試してたどりついたのがこれ。これでFFGMを起動すると、不思議なことに重くならない。XZでは不要だと思っていたが、一度重くなったので導入。ダビマスやIngressには効果がない(個人の感想です)。FFGM専用機である。

Prisma

そろそろブームが沈静化したかもだが、全世界の写真アプリ好きに衝撃を与えたエフェクトアプリ。いずれこのアプリのフィルター別レビューの記事を上げようと思っているのだが…。

2chMate

定番の2ちゃんねるビューワ。

File Commander

XZにはデフォルトで入っているが、初代Zのとは違って広告が出る無料版だった。この手のアプリは広告が付いてると急激に信用できなくなるタチなので、すぐに有料版のPreiumにしました。これもいずれ紹介したいと思っている。

Playストア

アップデートの確認を毎日するので一等地に配置。

YouTube

スマホではあんまり見ないけどね。



Xperia Lounge

無料でかっこいいテーマとかないかなーと探すために配置。

渋滞ブラウザ

自動車旅行に行くときに活用。高速道路だけじゃなく、国道も見られるのがいいね。

Minecraft PE

かなり前、Acro時代に10円セールで購入。あんまり遊んでないけど買ったものなのでインストールしてある。

マクドナルド

我が家はマックをクーポンで利用することが多いが、メインスマホに余計なアプリは入れたくないので、初代Z時代はiPhoneに入れて使ってた。XZでもそうしていくつもりだったが、なんとデフォルトで入っていたので仕方なく使用中。でもNFC連携は頑なに拒否。見せるクーポンとしてのみ使用。

ダビマス

関東版からダビスタやってるのでね。まだ重賞すら勝ててない(FFGMばっかりやってるから)が、これもいつかは感想を書きたい。

ドコモフォルダ

ドコモアプリが悪さをしてないか時々チェックするため?に配置。

Google

Marshmallowでは左端がグーグル検索なので要らないのだが、なんか置いてあったので。 

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ほぼ日手帳2016年版の○と×

2016-12-21 23:52:57 | 文具
今年の手帳は「ほぼ日」手帳だった。2008年に1年間使っているのだが、それ以来の「ほぼ日」である。カバーは買わず、中身だけ。カバーは例のブリットハウスのプルアップレザーを使った。

久々に一年間使ってみて、いいところ・悪いところそれぞれあったのだが、来年はほぼ日はないな、と思った。

1日1ページだと結構広い面積を使えるので、日々の業務ログ以外にも、思いついた業務TIPSだとかアイディアを、書いた日のページに書くことができた。週間バーチカルタイプだと、ログ以外のものを書くスペースがなかったり、あっても遠いページだったりしたのだが、ほぼ日だと思いついた日のページに書けるのがよかった。そのアイディアと関連ログが一目で見えるというのが。


右上に鉛筆でその日の予定を書く。それ以外の場所は自由。

しかし、せっかく書いたログとアイディアを、今年の僕はほとんど見直すことがなかった。過去のログを振り返るのが億劫、あるいは嫌だったのである。基本的に僕は仕事を楽しいと思っていないので、楽しくない思い出を振り返りたくないのである。バーチカルタイプだと1週間分を一目で俯瞰的に見れるし、1つ1つのログの面積も文字も小さいのでドライに振り返られたのだが、ほぼ日だと字はデカいしログの文章も詳細なので、生々しいのである。辛かった時期の日記なんて読み返したくないじゃん?

あと、やっぱりページ下の名言コーナーは不要だ。2016年版で言えば宮沢りえのが意外にためになったような気がするが、ほぼ日のボスのがどうしてもだめ。ボスのはほぼ日サイトに毎日書いてるショートコラムみたいなやつから抜き出しているようだが、一部だけ抜粋してるので話の前提が分からず、余計意味不明な文章になっているのが多い。それでなくてもこのコーナーはページの1割くらいの面積を取っているので、無駄感が非常に強い。どうせ入れるなら歴史上の偉人の簡単な経歴とか、元素表とか英語の構文とか数学の公式とか、何度見ても飽きず、ためになる情報を載せて欲しい。


ほぼ日の主のよくわからないコメント

というわけで、2017年はほぼ日はやめたのだが、何にするのかすごく悩んだ。最初はクオバディス・ビジネス・プレステージにしようと思ったのだが、1日分の幅の狭さ、日本人には使いにくい月曜始まりで、かつ祝日が分かりにくいカレンダー、値段で断念。高橋のダイアリーもいいかと思ったのだが、カバーが付いてないのと、付録が常用漢字表でつまらないので却下。手帳を見ているふりして暇つぶしするのに「歴史手帳」もチラッと考えたが、歴史部分があまりにも多くてドン引きしてやめた。各地の祭りのスケジュールは要らん。

色々悩んだ結果、来年は最もポピュラーな週間レフト式に挑戦しようと思って高橋のリシェル1にした。左のスケジュール欄にログを書き、右のメモ欄に業務TIPSやアイディアや備忘録を書く。週間バーチカルと違って、不必要な区画がないので、無駄なくスペースを使えるのではないかと期待している。

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「真田丸」最終回「疾風」の感想(その2)

2016-12-19 20:43:01 | 大河ドラマ


(前記事の続き)

きりは無事に千姫を秀忠の陣に送り届けた。懐に忍ばせた小刀で秀忠をサクッと殺ってくれないかと期待したが、そっと退場しただけ。

大坂城では内記が昌幸の位牌を抱えて戦死。作兵衛も畑を守るようにして斃れた。彼は天王寺でもかなり被弾していた。相当に多いHPの持ち主だった。大助は秀頼、茶々らのこれから自害する人たちに混じっていた。千姫は助命嘆願などしてくれなかった模様。夫を城に残してあの笑顔だもんなあ。

ていうか、千姫って何も役に立ってないよね。なんのための政略結婚だったんだ。彼女を活用できなかった豊臣上層部もアホだが。

火遁の術で家康本陣前から脱出した幸村と佐助は、安居神社らしきところで休息していた。最後に主人公の傍らに居る栄誉は佐助のものに。

幸村「いくつになった」
佐助「55でございます」
幸村「……疲れたろう」
佐助「体中が痛いです」

そんなに歳いってたのか。まあ、昌幸にも仕えていたわけだしなあ。

そこへ敵兵が二人やってきた。疲れ切ってぐったりする幸村に敵兵が近づく。

ボロボロになってorzの姿勢からの、昌幸考案の卑怯ナックル(クナイを指の間に挟んで殴る)で敵兵を始末。こんなに卑怯な大河の主人公がかつていただろうか。いやいない。

だが、左肩を負傷した幸村は「ここまでだな」と自害を決意する。生き延びろ、望みを捨てるなと言い続けてきたのに本人は自害。無数の敵兵に包囲され、四方八方から撃たれるとかの死に方が良かったなあ。





とはいえ、切腹するぞ、介錯しますよという姿勢までしか描かれなかったので、その後敵大軍が来たとか実は逃げ切ったとか、いろいろ想像する余地はある。

同時刻。かどうかわかるような描写はなかったが、本多正信と山里を歩く信之の六文銭が、チャリッと音を立てた。六文銭はお守りではなく三途の川の渡し賃である。弟が今逝ったということかもしれん。そうじゃないかもしれん。

信之は松代藩を治める大名となり、松代藩からは何百年後かに幕府を倒す兵学者、佐久間象山が出る。徳川を倒すという真田家の宿願は、かなり後だが果たされる。と、ナレーションで多少溜飲を下げた。

そしてここでOPとテーマ曲。撮影時期も一年くらいは前なのだろうが、源次郎が若い。年齢を表現し分ける今のメイク技術は凄いな。

最終回のサブタイトルは視聴者が好きなようにつけていいとのことなので、色々考えたのだが、当初の予定だったと思われる「疾風」にしてみた。制作側が言うように、出来上がった最終回はいろんな思いや意味が詰め込まれていて、漢字二文字で纏めるのは難しい。端的に「惜敗」ってのも考えたんだけど、それだとせっかく死ぬシーンを映してないのに敗けが確定。妄想の余地がないからなあ。世間では家族とか真田とか言われてるようだけど、そういうのは華麗にスルーし、風のように駆け抜けた真田幸村の生き様のみ表す「疾風」とした。

・・・・・

世の中は真田丸ロスなのだそうだが、僕はそうでもない。昌幸、信之との絡みも楽しんだが、きりに言われるまでもなく、九度山脱出までの信繁は、何も成していない。僕にとって「真田丸」の本番は幸村に改名してからであり、それは確定している死に向かってカウントダウンしていく物語だった。幸村が死んでからの続きはないのだから、終わった今、もっと続きが見たいとは思わない。

スピンオフが作られれば、もちろん見るけど。

昌幸の死までは、真田家の愉快な仲間たちが戦国の世を生き抜く愉快なホームドラマだった。昌幸の死後、幸村改名からは信之の出番も減り、真田幸村伝説の舞台劇になった。「真田丸」というタイトルは、前半パートでは家族が乗り込んだ船という意味、後半パートでは戦闘要塞の名前という意味を持つ。ただ、戦闘の描写が少なめなこと、信之の方も多少は見せなければならないこともあり、後半パートが戦闘に振り切れていなかったのが、若干物足りなかった。

「軍師官兵衛」に続いて全話感想を書いたわけだが、前回と違って祭りに参加している感が強くて苦にならなかった。僕の場合、いわゆる「録丸」で、視聴するのは日曜の22時頃から。「早丸」や「本丸」の人たちとリアルタイムで楽しさを共有することはなかったが、一応毎回数百人の人がこのブログを読みに来てくれて、ムーブメントに参加している気にはなれた。

「真田丸」は、視聴者が作ったとも言われる。SNSなどの盛り上がりを反映させて脚本がどんどん変化していった。代表例は室賀正武の「黙れ小童」だろう。前半、あれが流行らなかったら、終盤の「だまこわ返し」はなかっただろう。今年は「シン・ゴジラ」や「世界の片隅に」なとユーザーが盛り上げる映画が多かったが、ユーザーが成長させた作品は、撮影しながら放映する大河ドラマの「真田丸」だけだ。その盛り上がりにちょっとでも貢献できていたら嬉しい。

「真田丸」は、完璧な作品ではないが、僕にとって一番お気に入りの大河ドラマにはなった。完璧ではなかった部分は、もちろん合戦シーンのショボさだ。最多で250人のエキストラを動員したそうだが、実際の大坂の陣は両軍合わせて40万近い。CGを使うなどしてでも、うじゃうじゃいる徳川勢を掻き分けて突き進む真田隊を見たかった。

そこで思いついたのだが、皆で作る大河ドラマというなら、熱心なネット民からエキストラを広く募集したらどうだろう。ハッシュタグに「#真田丸」をつけているような連中なら、ギャラなし交通費なしでも千人くらいは参加すると思う。というか関東圏内なら僕は出ます。素人に甲冑は重そうだし、組織で動く練習も必要だけど、作品に対する愛と情熱でなんとかなるのでは。

まあ、もう作ってしまったものだから、そんなの今提案してもしょうがないんだけど。

これからでも可能な合戦シーンの改良については、アニメ化が一番いいのだが、もっと現実的な方法がある。それはノベライズだ。小説なら40万でも50万でも好きなだけ大軍を出すことができる。三谷幸喜本人が書くのが無理なら監修でもいい。NHKは出版部門を持っているんだから、ドラマの脚本をベースにしたノベライズを、ぜひ検討していただきたい。




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「真田丸」最終回「疾風」の感想(その1)

2016-12-19 17:35:17 | 大河ドラマ


テーマ曲なしでスタート。幸村の説得に失敗したからか、大坂を去った信之は、尼寺で本多正信と相部屋になる。寝息がうるさくて眠れない。

大坂城では最後の軍議。中央左が勝永。中央右が幸村。左翼に大野治房、右翼に遊撃隊として明石全登。少数の明石隊が回り込んでも挟撃にはならないのでは、と思わせるところも史実通り。


「天王寺・岡山の戦い」開戦時の情況

幸村には出撃前にやることがあった。厨房に行って与左衛門を問い詰めた。娘が秀吉に手籠めにされ、それを苦にして娘と妻が自殺したらしい。理由はともかく、生かしておくわけにはいかん。斬ろうとしたら、与左衛門は串で自害した。

死体をちゃんと確認しろよと思ったが、佐助もいるし、間違いはないだろうと。それより、そういう事情があっても容赦しないのは、従来のNHKドラマの主人公らしくなくて良い。

正信が御役御免になり、徳川の第一軍師は本多正純になっていた。正純は幸村内応の噂を流す策を提案。結果的にはこれが勝因の一つになった。

茶々と幸村の最後の逢瀬。イチャコラしたのでチューくらいするかなと思ったけど、なにげに茶々もこのとき46歳だからね。ギュッとしながら「望みを捨てない者だけに未来は開ける」というテーマ的な訓話をしたのみ。さらに、この戦の勝利を材料に戦後交渉を有利に進め、四国に移動するという例の戦略を披露。


「美しい死などありません」と、あくまで生きましょうと説く幸村。

この期に及んでまだ勝つ気でいるのはどうかと思ったが、単に家康の首を取れば勝ち、みたいな単純な作戦だったら幸村も又兵衛と変わらないって話になるので、まあこれはよい。

鎧を着ながら内記と会話。

幸村「私は私がこの世に生きた証を残せるだろうか」
内記「義を貫き通し、徳川家康と渡り合った真田左衛門佐幸村は、日本一の兵として語り継がれるに相違ありません」

最終回的まとめ会話が次々に差し込まれる。決戦は近い。

幸村、勝永、全登、大野治長で現場会議。勝利条件は秀頼の出馬。もし出馬されなくても治長が千成瓢箪の馬印を持ってきてるので、雑兵は騙せる。そういうのはちょっと…的な幸村の反応。微妙に伏線。



と、唐突に開戦。毛利隊と本田忠朝隊が撃ち合いを始めてしまった。さっそく計画が崩れる豊臣勢。しかし、後に「真田ばっかり褒められて毛利が褒められないのは残念」とまで言われた勝永の快進撃が始まった。銃ではなく刀槍戦で暴れる勝永。実写は少なめだが、コーエーマップ上では次々に徳川勢を撃破してゆく。

真田隊はロケ映像。特に説明なく家康本陣に迫る。「狙うは家康の首ただひとおおおおおつ!!」と叫びながら騎馬で疾駆していく。その姿を、千姫を連れたきりが見ていた。キラキラしている。源次郎様超かっこいい。

大野治房隊が秀忠の本陣を粉砕し、秀忠が情けない表情で逃げ出した。この恥ずかしい逃走が、後で役に立つのだった。

しかし、現役の将軍の司令部を蹴散らすってのは、かなり凄いことではないだろうか。実質的な本部は家康の本陣だが、秀忠隊だって3万はいただろう。

幸村隊は東軍の真田隊を軽く蹴散らして進撃。三十郎が「源次郎さま〜!」と取りすがるが、幸村は「小物には構うな」と冷たい。これがかつての主従の永遠の別れになるとは。戦場とは非情なものだ。

突出した松平忠直隊をうまくやり過ごし、浅野長晟が裏切ったという情報を流して混乱させたという話がないので、30万の徳川軍を突破した幸村の神憑り的な用兵の納得感はイマイチ。気付けば家康本陣だった。倒しても倒しても無限に湧いてくる徳川兵団をかいくぐり、なおも突撃をかけるカッコイイ姿を期待していたのだが。

だが、内野家康の逃げっぷりは予想を超えていた。文字通り転げるように走って走って走った。家康本陣の馬印が踏み倒されたのは、三方ヶ原で信玄に負けた時以来というナレーション。

これは勝てるかも、という予想外の展開。勝ちを確実にするため、秀頼の出馬を促しに大野治長が大坂城に戻った。馬印を持って。

千成瓢箪はそんなに高くないし、林に遮られたりして見えにくいと思うのだが、目撃した雑兵共は負け戦と勘違いして士気低下。さらに、生きていた与左衛門が放火して煙が上がった。勢いを盛り返す徳川軍。

片桐且元から始まり、幸村の牢人軍団維持策も含めて豊臣側には多数の敗因があるが、今日に関しては大蔵卿局と与左衛門だった。特に、出撃しようとする秀頼を再三押しとどめた大蔵卿局の罪は万死に値する。秀頼の意志薄弱さも呆れるほどだったが。

作兵衛が被弾している隙に家康の目の前に到達した幸村。例の短銃身を十字槍で支えて家康を狙う。草原で十数人だけの護衛しかいない家康と、単騎で対決する幸村の図は、もうファンタジーの領域というか、やはり舞台劇チックである。このシーンは公式サイトに事前に掲載されていたので、僕は「やっぱりこう来たか」としか思わなかった。まあ、これはこれでいいんじゃね?



家康「殺したければ殺せ。儂を殺しても何も変わらん。お前のような戦でしか生きた証を残せぬような奴は、この先何処にも居場所がないわ!」

幸村「そのようなことは百も承知! されど私はお前を討ち果たさなければならないのだ!」

家康の意見は正しいが、後の世でヒーローになるのは幸村の方なんだよなあ。幸村は何も変えられない戦いに身を投じて、多分半永久的な名声を手にした。どちらが真の勝者なんだろうね。と、家康の耳元で囁きたい。家康の肩に手を置いて、彼の心に直接語りかけたい。



逃げた秀忠が駆けつけて、幸村の家康狙撃は失敗に終わった。ああ、豊臣勢はこの世界線でも勝てなかった。

(その2に続く)

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「真田丸」第49回「前夜」の感想

2016-12-12 17:22:36 | 大河ドラマ


江戸の真田屋敷からスタート。信之は幸村の手紙を稲さんに見せた。

信之「そういうわけで儂は大坂に行く」
稲「そんなお身体で」
信之「源次郎は死ぬ気だ。なんとかして止めたい」
稲「死ぬなんてどこにも書いてませんが」

そりゃ書いてないけどさあ。

稲さんには、真田の人間であることが分からないようにするのを条件に許してもらった。

大坂では幸村がまたあの京都への出戦案を提示。今度は伏見城に移るという。伏見で籠城なら結構いいんじゃないかと思ったが、例によって大蔵卿局に却下された。そこで毛利勝永らが大阪城の南面に展開する案を示し、それに決定。

徳川のほうは、牢人を出せば秀頼は助けてもいいという家康に対して、秀忠が強硬に総攻め&豊臣家殲滅を主張。

秀頼「父上は甘すぎる!!」
家康「恐ろしい男に育ったものよのう」

ていうか、どんどん接近してくる嫁に「勝てる!」とか言われてメンタルが追い詰められてるだけだと思うが。江姫の扱いも、以前の大河とは随分違うね。

何のフリもなく大野治房と塙団右衛門が夜戦を行う(樫井の戦い)。唐突に団衛門の動きが走る格好のままで止まった。部下に突撃させて自分は後方にいる気かと思ったが、カメラが正面に回ってみると眉間に一発食らっていた。最期までとぼけた男だった。

団右衛門の遺体が城内に運び込まれた。茶々が「皆この横に並ぶのですね」と余計なことを言うので、きりが急いで茶々を下がらせた。もう大坂城はきりがいないと回らなくなっている。

道明寺方面には後藤又兵衛がいると何故か家康が知っており、本多正信は寝ながら調略案を提示。又兵衛には断られたが、正信はそれでいいと満足げ。寝返るかもしれないという噂を流せば、又兵衛は功績を挙げて噂を打ち消すために無理な戦いをするだろう。

大坂城近くまで来た信之は徳川の警戒網に引っかかる。なぜかスルメ男・平野長泰がいてひと悶着。さらに、そこの検査官が室賀正武の息子だった。真田と聞いて父の恨みを言い出す室賀息子。

信之「黙れ小童!!!」
息子「すみません…」

まさかのだまこわ返しで警戒網を突破し、信之と信尹は大坂城のいつもの食堂で幸村と会見。信濃一国という破格の条件を提示された。ちょっと頷くだけで、昌幸が生涯をかけて奪還しようとした信濃の国守になれるというのに、無言で微笑むだけの幸村。まあここで裏切っていたら伝説の名将にはならないわけで、人生、どこでどういう選択をするか、それがどっちに転ぶかはわからないものですな。

信之「徳川に平伏したくないならそれでもいい」
幸村「捕まれということですか。そしてまた14年」
信之「そうなったら俺が京都と駿府と江戸を駆け回って助命嘆願してやる。それが俺の使命だからだ」

分かりにくかったが、調略されるのではなく戦場で捕虜になれってことなんだろうね。それなら誰にも裏切りとは気づかれない。意外に良い手じゃないか。昌幸ならその話乗りそう。いや、表裏比興の者・昌幸なら調略に乗るかもだが。

「これは今生の別れではない」と幸村の顔も見ずに言い放って信之は出ていった。信尹は幸村の頬に手をやり「好きなように生きるがいい」と言った。信尹は好きなように生きられなかったわけだからね。


これが兄弟の最後のシーンとなった…なるはず…。

好きなように生きられなかった人が他にもいた。その人は家康と会食していた。

景勝「先の戦で源次郎の姿を見ました。己が生きたいと思った人生を生きているように見えました」
家康「真田か…親子二代で楯突きおって…」

又兵衛が調略されたという噂について大坂勢の会話。

又兵衛「播磨35万石だってよ。ふざけんなwww」
勝永「徳川も張り込んだなあ」
幸村「実は私も信濃40万石で(ドヤァ)」
勝永「あんたもか!なんで俺にはないんだよ…」

幸村はすかさず本多正信の策を無効化。決して挽回しようと無理をするな、陣そこから崩れるものだ、と又兵衛にアドバイスした。

道明寺の戦いを前にして又兵衛と木村重成が会話。

重成「色々勉強になりました。お会いできて光栄でした」
又兵衛「そういうことは言うな。そういうのを死亡フラグっていうんだよ。戦の前にそういうことを言うと、どっちかが死ぬんだよ」

で、道明寺の戦い。

真田隊と毛利隊の救援が大幅に遅れた理由は未だに謎らしいが、本作では又兵衛が幸村と勝永に「できるだけゆっくり来てくれ」と言ったから、だった。一応霧は出ていたが、それで遅れたという描写はなし。

孤軍奮闘する後藤隊は、というか又兵衛は、次々に被弾し、多数の敵に包囲され、全方位から槍で突かれて死んだ。合掌。


道明寺の戦い後の状況。又兵衛がモノクロになっている(涙)

後藤隊の敗北を知らない木村隊も苦戦(若江の戦い)。木村重成は泥に足元を取られ、これも槍で突かれまくって戦死。残った長宗我部隊は御家再興を諦めて逃亡(八尾の戦い)。

どうも大坂勢の動きが読まれている。間者がいるのではないか。と、明石全登を斬りそうになる毛利勝永。だが、間者は桶狭間から秀吉の知己だったはずの料理長・大角与左衛門だった。徳川忍者と会話しているところを見てしまったキンコメ今野が与左衛門に菜箸で刺されて死亡。

又兵衛を破って進撃してきた伊達隊と幸村の騎馬隊が、ここから突然野外ロケに切り替わった平原で対峙する。

幸村「関東には本物の武者はいないのか!」
正宗「弾切れだ」

僕にはこれが「女子供を助ける真の漢はいないのか。(いやいる。君だ)」「撃たないからここは一旦退かれよ。(妻子は預かるよん)」という漢同士の遠回しな会話にみえた。

大坂城に引き上げると、九度山脱出を手助けして以来消えていた九兵衛が戦死していた。登場時は意味ありげな人物だったのに…。

春と大八くんとお梅ちゃんは伊達政宗を頼って城を出ることになった。幸村が死んだら泣きますよと言いながら、春は障子に穴を開けるときのように、幸村の膝を人差し指でツンツン連打していた。

春たちを受け入れた伊達政宗は、例によってずんだ餅の宣伝。

正宗「ずんだ餅はお好きかな?」
春「大八、頂きますか?」
大八「ううん…(嫌そう)」

うちの嫁は仙台出身なので、僕もずんだ餅を勧められる機会が多いのだが、脂っこさがちょっと苦手である。大八の気持ちはよくわかる。

城に残ったきりは、千姫を秀忠の陣へ送っていくという指令を受ける。

幸村「その後は沼田にでも帰ればいいだろう」
きり「いいえ。ここに戻ってきますよ。こうなったらおかみ様と最後までご一緒します。源次郎様のいない世にいてもつまらないから」

きりは戦況が分かっている。幸村がまもなく死ぬことも分かっている。ここを生き延びても幸村がいないのでは仕方がない。茶々にではなく幸村に「最後まで付き合ってあげるわよ」と言っているのだ。

嫁はいない。子供もいない。というか、もう二度と会うことはないだろう。邪魔者はいなくなった。チャンスだw

というわけで、幸村はきりを抱きしめてキスをする。「遅い!私は十年前が一番キレイだったのに」とか言われながら。十年前ってもう九度山じゃん。もっと若い頃で、梅の死後で春との再婚前がベストだったんじゃないの?

先日の「あさイチ」で幸村の中の人が「きりと幸村には、女性視聴者の皆さんが感動するシーンが最後にある」というようなことを言っていた。色々意見はあるだろうが、中の人がそう言ってるんだから、幸村も彼女のことは好きだったんだろうし、きりはあれで長年の想いを成就させたのだろう。ナレーションでも言ってたが、きりが一番長く、ほぼ生涯を通じて幸村と一緒にいたわけで、最後にああなって結果的には幸せな人生だったと言えるのではないでしょうか。

いよいよあと一回。おのおのがた、ぬかりなく、伝説を見届けようぞ。

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