カフェオレ色の午後

見ているだけで幸せな気持ちにしてくれる
大切な猫たちと過ごす大好きな時間

最後の週末

2008-09-20 10:46:56 | ミオへ
ほとんど何も食べられなくなったね。


風味が増すように温めた「焼きカツオ」も
指に付けて舐めさせていた栄養剤も
もう何も食べようとしなかった。


それなのにミオは部屋の中を歩き回っていた。

片方になった眼であちこちぶつかりながら
きついはずの体でフラフラしながら。

何かを探してるのか、どうしたいのか
全部の部屋を何度も歩いて回った。


      後日先生の話では
      リンパ腫が脳にまで影響を
      及ぼしていたのかも知れないとの事



そして奇妙な行動も。
それは水に対する興味なのか、なんなのか・・・

飲むわけでもなくただジッと見ていた。


考えてみるとミオは小さい時も良くそうしていたよね。


     


何を思ってたの?
何かを思い出してたの?




月曜日、仕事から戻るとミオの姿がなかった。
寝ていそうな所を何ヶ所か見たけどいない。
呼んでも返事がない。


わずかに動いているシッポが見えた。

ミオ!どうして?!
冷蔵庫の裏、壁との間に入り込んでいた。
8月の初め、クーラーは付けてても
そんな熱気のある所に入り込むなんて・・・

ダイニングテーブルやカウンターを動かさないと
私ではそこまで届かない。
大慌てで家具を動かして、冷蔵庫も前にずらして
ミオを出した。

ミオは、
ミオは苦しそうにハアハア息をしてた。

熱中症?
冷凍庫から保冷剤を出して体に当てた。
それよりも病院!

私はすっかり気が動転していた。



先生たちは冷静で速やかに
全力で治療してくれた。

いつもミオが点滴を受けていたケージの中は
扉がガラスに替えられ酸素が送られている。

呼吸を落ち着かせる為に麻酔で眠っていた。


いつもとは違う先生の険しい表情。

「今よりもいい状態で家に帰らせてあげられれば
 いいですが・・・  難しいかもしれません」

「・・・ ミオが 苦しみさえしなければ
 もう 仕方ないです・・・」


取り乱さないように
それだけ言うのがやっとだった。





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