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2005年1月スタート

卒園式とアクセス数の謎と本棚を買うすばらしい日々

2006-03-26 19:38:55 | 日記?週記?
 月曜日は子達の卒園式だった。感慨深いと言えば感慨深いが、まぁ、そんなものと言えばそんなものである。そもそも、自分も卒園式というものの記憶が全くない。正確に言うと、小学校も中学校も高校も大学も、入学・卒業のイベントというのはほとんど記憶に残っていない。記憶に残るのは、そういった節目と節目の間の、なんてことない日常の一コマばかりなのである。そういう意味で「そんなもの」と言ったのだ。でも、こういった節目までにあんなことがあったな、これからはこんなことがあるんだろうな、と考えると感慨深い。結構、ひいた視線で物事を見てしまっているのかな。

 次はアクセス数の謎である。先日もこのブログのアクセス数の謎について解析をしてみたのだが、先週はさらに不可解なアクセス数を示していた。

 日:11
 月:4
 火:7
 水:14
 木:11
 金:98
 土:42

 これが先週のアクセス数である。一体金曜日に何があったのだろうか?ランダムに標的となるブログを定め、示し合わせてアクセスするような秘密結社があるのだろうか?謎は深まる。

 本棚の話。我が家が狭くなりつつあるのは、子達の成長によるものもあるが、それよりは、書籍が結構なスペースを占拠しているのが原因だという結論に至った。というわけで、色々と調べた結果、巾600mm弱、高さ2200mmの本棚を2つ買い求める事にした。奥行きが175mmと薄いので、廊下の壁にぴったりつけることにした。廊下は若干狭くなるが、背に腹は変えられぬ。今週の土曜日に本棚が届く予定である。次の週末は、本整理に精を出す事になりそうだ。

 最近、TVCMでユニコーンの「すばらしい日々」が使われていて、懐かしいなぁ、と思っていたら、マキシシングルとして再発されていたらしい。昔、リアルタイムで聴いたときは、結構謎な歌詞でしたが、今あらためて聴くと、しっくりくるよ。

 それでは、また来週・・・。


ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン)

2006-03-26 18:32:46 | こんな本読んでる
 久し振りの「こんな本読んでる」です。読んでない訳ではないのですが、書く時間がない・・・。
 まぁ、それはともかくとして、ダ・ヴィンチ・コードです。先週の日曜日と火曜日の2日間で上・中・下巻を読んでしまいました。それだけ面白かったというわけです。表面的な謎解きも面白いのですが、歴史的なスケール感が独特ですね。数百年前の出来事に対する描写の分解能が高い、とか。
 とは言うものの、とりあえず勢いに流されて読んでしまいましたが、全体的な構成、果たしてこれだけの時間の中でこれだけの出来事が起こり得るのか?謎解きの難易度のバランスが保たれているか?等々の吟味はこれからです。第一のクリプテックスの謎に比べて第二のクリプテックスの謎がちょっと軽すぎるのも気になります。第二の方は僕も読んでる内に分かってしまいました。そもそも、事の発端である館長の死も、あそこまで演出する必要があったのか?等々、色々ありますが、これはあくまで個人的な問題。浮世を忘れて、小説の世界に入り込むには、うってつけでした。

うれしかったこと

2006-03-19 23:29:03 | 日記?週記?
 年度末に向かって、一層忙しい日が続いている。今週は訳あって、火曜の夜に会社を出て、東京に向かい、夜行バスに乗って京都に帰った。そして翌日は用事が済むや、またとんぼ返りである。こういうことがあると、間違いなく疲れる上に、1日休んだ分の仕事がまた溜まっているわけで、2倍疲れるのである。こうなってくると、疲れているのか疲れていないのか、キチンと働いているのかいないのか、何だかもう訳がわからなくなってくる。まるで連続ストロボのもとで世界を眺めているような気持ちがする。ものすごく早く動いているのか、スローモーションのように遅いのか、時間の感覚が麻痺してくる。

 という日々の中でも、良い事はある。

 火曜の夜、職場を離れてからの事だ。更衣室で着替えを済ませ、駐車場に足を運び、車に乗り込んで、いざ高速バス乗り場に出発!というときに、ふと気になって鞄の中を開けてみた。鞄の中にはパソコンや、空き時間に取り組めればと思って入れた資料が入っている。が、実家に帰って真っ先に取り組むだろうはずの資料がない!ということは、机の上に置き忘れた、ということだ。

 しょうがないので、職場に引き返そうと思ったが、また駐車場から更衣室にとって返し、更衣室で着替えて職場に向かうのは面倒である。夜行バスの時間も決まっているし、時間を要する事は極力避けたい。そこで、車を正門脇の守衛所に寄せ、守衛さんに臨時の入構許可証を貰うことにした。これを貰うと、職場のある棟に車を直接駐車することができるのだ。守衛所の窓をあけ、許可証をお願いし、差し出された入構記録に必要な事項を書き込む。氏名、所属、目的・・・

 「いつも、遅くまで頑張っておられますね」

 えっ!?と思って声のする方に顔を上げた。そこに居るのは、どちらかというと表情に乏しい、もっと言うと何を考えているかよくわからない、かなり年配で、痩せた小柄な守衛さんである。にわかに、今の声が、この人から発されたとは信じがたい気持ちだった。でも、余り表情の無いまま、守衛さんはまた口を開いた。

 「いつも、とんでもなく遅い時間に帰られているのに、朝は普通に出勤していらっしゃるから・・・」

 ええ、まぁ、若さで何とかなっていますが、そろそろセーブしないと厳しいですね、と答えながら、大げさに言えば、僕は胸が熱くなった。いや、ちっとも大げさではなくて、確かに僕は胸が熱くなったのだ。

 守衛所には24時間守衛さんが居る。当然、1人でずっと務める訳にはいかないので、何人かが廻り持ちで詰めている。守衛さんたちは、大きく分けて2種類のグループに分かれる。一つは系列会社に所属していて僕の会社の専属として守衛を務めておられるグループ。僕が入社した十年少々前は、守衛さんはこのグループだけであった。僕らと同じ制服を来て、守衛の業務をされている。もう一つのグループは、契約した一般の警備会社から派遣された方達のグループ。こちらは警備会社の制服を着ているので、それと区別がつく。不景気のせいだろうか?数年前から、こちらのグループの守衛さんが増え、専属の守衛さんが少し減った。今でこそ、両グループに制服以外の差は認められないが、当時は引き継ぎがうまくいっていなかったのか、警備会社のグループの方は何となく僕らによそよそしい感じがあった。先の守衛さんは警備会社のグループの方で、そのグループの黎明期から居られた事を覚えている。

 会社は夜も退勤者のためにかなり遅くまで正門を開けている。最初のうちは左右全開で開けてあり、それが、夜が更けるにつれて、右側が閉じられる。さらに夜が更けると、左側も車一台がようやく通れるくらいの幅が残る程度に閉められる。そして遂には左右の門が閉じ合わされ、完全に閉鎖される。夜中の2時頃には、大体が全閉になっていると思って間違いない。

 しかし、全閉になっていても、職場から更衣室に向かう途中に守衛所があり、守衛さんからは、更衣室に向かう人の姿が見える。また全閉になっているような時間帯に更衣室に向かう場合は、まず間違いなく守衛所に職場の棟の鍵を手渡すことになる。だから、ごく少数の例外を除いて、更衣室で着替え、駐車場から車に乗って正面に辿り着く頃には守衛さんが気を利かせて、ゲートを少し開けてくれている。僕は、車を降りる必要も無く、ツイーっと家路を目指す事ができる。

 ただし、ごく少数の例外を除いて、と言った通り、ごく少数の例外がある。正確に言うと、あった。ある特定の守衛さんだけは、どんなに雨が降ろうが、風が吹こうが、身を切るような寒い日であろうが、決して守衛所からは出てこない。草木も眠る丑三つ時に、無情に閉じられた正門の前で車を停め、体重を預けてゴロゴロゴロ、とゲートを開き、車に乗り込んで、ゲートを通過した所で再び車を降りて、ゲートをゴロゴロゴロ、ビシャン!と閉じる。それから、再び車に乗り込んで、ようやく帰るのである。その一部始終を、その守衛さんは守衛所の中からジーっと見ていた。冬なぞは、ゲートに手を触れると、バチッと青白い火花が飛ぶぐらい静電気がスパークして思わず手を引っ込めたりする事も何度もあり、その度に何でこんなに遅くまで働いて、こんな目に遭わなくてはならないのだろう、と正直言ってうらめしく思った。

 ところが、いつからか突然、その守衛さんもゲートを開けてくれるようになった。驚くと同時に嬉しかった。最初のうちは、ゲートが開いているのを目にする度に、守衛さんに何があったのだろうか、と思ったが、その内それも当然のようになって、考える事もしなくなった。

 その守衛さんというのが、今回声を掛けていただいた守衛さんである。今回声を掛けてもらって、ああ、この方は、ずっと僕を見続けてくれていたのだなぁ、ということに思い当たったのである。それが守衛さんの仕事と言えば、それまでだが、お世辞にも愛想が良いとは言いがたいこの守衛さんが、不器用ながらもわざわざ声を掛けてくれたことが、とても嬉しくもあり、同時に守衛さんの仕事を全うされているのだということが確かに実感できたのである。

 こんな世の中、一度何もかもチャラにしてしまった方が良いと思わないでもないが、こういうことがあると、捨て鉢にならず、もうちょっと僕も頑張ってみようか、という気持ちにさせられる。

半自動筆記

2006-03-12 22:13:24 | 日記?週記?
 何だか、話がまとまりそうにないので、キーのおもむくままに、書いてみようと思う。シュールレアリズムに於ける自動筆記までいってしまうと、深層心理をさらけ出して、顔を表に出せなくなってしまいそうなので、とりあえず「半」自動筆記ということで。

 とりあえず暖かくなってきたのだがうちの暖房と言えば、オイルヒーターである。とにかく穏やかにさりげなくしっかりと暖かくなるのが良いのだが電力を食い過ぎるのが玉にきずである。石油ファンヒーターも手軽故魅力はあるのだが、嫌いである。というのは、灯油の匂いが嫌なのもあるが、ああいう引火し易いものを取り扱うのがはなはだ煩わしく思えてくるからである。ところで電力を食い過ぎると困るのは金の問題もあるが、それよりも何よりも、ブレーカーが落ちてしまうのである。オイルヒーターをつけていると、電子レンジでバチッ、ドライヤーでバチッ、トースターでバチッ、と何をしてもすぐ落ちてしまう。ごめんなさい、すぐつけるからね、と言ってオイルヒーターを一々オフにして電子レンジをかけたり、トーストを作ったりするのは、オイルヒーターにヘコヘコこびへつらうような気がして、一体お前は何様だという気持ちにさせられてしまうのである。極めつけなのがiMacをツマが使っている時に落ちてしまったときだ。iMacがうんともすんとも言わなくなった。内臓電池が、ちがった内蔵電池が完全に切れてしまっていたからである。此れには参った。しかし、内臓電池というのも何だかよく分からないが恐ろしそうな感じがする。分解すると、中で心臓が脈打っていたりしてたりしたら嫌だな。話が脇道にそれてしまったが、そもそもこんなに頻繁にブレーカーが落ちてしまうのは契約電力が著しく低くて、20Aだったからというのが一番の原因であって、先日入居10年目を経て、ようやく30Aに変更した。一安心だと思っていたら、オイルヒーターとオーブンの組み合わせでブレーカーが落ちてiMacがうんともすんとも言わなくなった。困った事だ。ちなみにiMacはG3世代の333MHzのもので、かれこれ5年以上使っているが、未だに現役である。さすがにFlashの3Dゲーム等はスローモーションのようにしか動かないが、うちの5歳の子達が遊ぶ分には却って好都合なのである。

 ええい、年度末で疲れている。先週は月曜を少しセーブしたから良かったものの、それ以降は24時を遥かに過ぎてうんにゃらほんにゃらと仕事をする日々が続く。家に帰って、飯食って、風呂入って、床に就くと秒殺という感じで眠りに落ちる。実際1分以上眠れない事はまずない。睡眠時間が4時間を切って良い事というのはそれくらいか。極めつけは金曜日の夜で、日も変わろうとする頃に月曜に使用する機械部品が壊れていた事を思い出した。家に帰ってどうしようかと思っていたら、たまたま家に買い置きしておいた硬質塩ビ板が大きさといい、厚みといい、機械部品とピタリと一致してしまう事に気が付いて、ああ、と思いながら午前2時から、プラスチックカッターと電気ドリルで、部品を作り始めて気が付くと朝の6時前になっていたよ。とりあえず11時まで寝て、起き抜けに蕎麦屋に行って生粉打ち細打ち大盛りそばを食って、会社に行って、土曜日に働いている仲間に部品を渡したよ。何だか、全てが冗談のようで笑えてきてしまう。

 と言っている間に今日になってしまった。今日は12時間睡眠を摂って、10時に起きて、鶏の胸肉のトマト煮とチェダーチーズとレタスのサンドウィッチを作って食べようとした時に、実家から電話がかかってきて気がかりな内容だった。とりあえずサンドウィッチを食べて、子達と遊んだ。4棟ある社宅の外周を取り囲むように路上に延々と書かれたチョークの跡(昨日描いたらしい)を辿ってみたり、サッカーボールを蹴ったりして、最後は砂場で遊んだ。砂場に誰かが忘れた、小さなオタマがあったので、それを使って砂を盛り上げて山を作り、棒倒しをして遊んでいたが、山を作る方が楽しくなり、どんどん山を大きくしていった。しまいにオタマでは物足りず、大人げないとは思いつつ物置からシャベルを持ってきて、どでかい山を作った。

 昼飯に何故か季節外れのソーメンをすすって、買い物。家族で行こうと声をかけたら皆乗り気ではない。気兼ねして独りで外出しておいでなさい、ということか。とにかく買い物に出かける事にした。まず本屋、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか(山田伸哉)」「天の夜曲(宮本輝)」「ダ・ヴィンチ・コード(上)(中)(下)(ダン・ブラウン)」を買ってしまった。また家を狭くしてしまうと買って後悔する。天の夜曲はいつの間にか出ていた流転の海の第四部である。流転の海は第一部、第二部が妙にこの人にしては、時代背景の説明等が回りくどいと言うか、話の流れを阻害しているなあと思っていたのだが、第三部あたりで大分力が抜けてきたように思えて、それから数年を経てようやく出てきたので嬉しい。本屋の次は靴屋。愛用していたスニーカーのニューバランスのN350がいつの間にか「気付けよ」と独り突っ込みを入れたくなるくらい、左右とも大きな穴があいていたため渋々新しいのを買うのである。で、買ったのがN280。いいのか悪いのかよくわからないが、とりあえず足になじむ感じがしたのでこれでいいのだ、とバカボンのパパのように断言してしまうのだ。ところで、平成天才バカボンが再放送されていて子供達が喜んでみているが、僕は元祖天才バカボンの方が好きである。で、そのあとは、電気屋に行って、コードレス電話の電池がへたってきたので新品を求めた。ところがメモしていたのは電池の型番で、これは電池メーカーが任意でつけるものなので、メーカーが違うとよくわからない。家に電話して、電話機のメーカーと型式を聴いてようやく電池を特定した。ついでに電気屋ではシェーバーのオイルとブラシを買った。愛用しているシェーバーを最近手入れせず、何となく中に剃ったひげがみっしり詰まっているような気がして、不憫に思えたからである。というわけで、電気屋の次はパン屋である。とりあえず2種類のバケットを1本ずつ買って、後はベーコンのパンと、ほうれん草のパンと、舞茸のパンと、ラスクを買った。僕はほうれん草も舞茸もバターソテーにするのが好きである。ベーコンはカリカリにしないと嫌である。そんなことはどうでもいいのだが、パンを積み込んで、家に帰ったのである。

 風呂に入って、夕飯を食い、少し居眠りをして、おやつを食べて、録画した時効警察の最終回をツマと観て、今に至る。

 半自動筆記、と銘打って書いたけれども、単に雑に書き散らしただけじゃないか、と気付き、今少し困っている。


アクセス解析

2006-03-05 23:36:11 | 日記?週記?
 しかし、何ですな。このブログにはアクセスカウンターというものがついておらんので、一体どれだけの人がここを見に訪れているのか一向判らないように見えるが、実は当の本人は確認する事ができる仕組みになっている。

 これを見て、ははあ、やはり投稿した直後というのはアクセスが増えるのだなあ、とか、いいこと書いた時は結構アクセス数が維持されるものですなあ、と納得し、また時には反省し、しこしこと投稿に励むようになるというのが清く正しいブロガーの姿なのだろうが、一向に判らんのである。アクセス数の傾向が。

 もう、乱高下ですよ。最近の株式市場のように一寸先は闇だか光だかさっぱり見当がつかんのですよ。

 取り敢えず、この一週間のアクセス数を見てみよう。

 日:2
 月:16
 火:12
 水:8
 木:38
 金:11
 土:31

 いつも投稿している日曜日のアクセス数がたったの2である。誰も僕の投稿に期待していないのか、とめげそうになるが、実際は投稿が深夜、即ち月曜日になることも多い。だから月曜日はアクセス数が激増(相対的に)しているのか、と納得し、何とか面目を保ったような気持ちになって胸を撫で下ろす。どうにもせわしない。

 火曜日の12、水曜日の8は理解できなくもない。月曜日から4ずつ順調にアクセス数が減少しているのは、「ああ、結局今週は投稿がなかったんだな」という事が浸透しつつある証拠だ。従って水曜日の8アクセスというのは、かなり未練があるというか、執着心の強いというか、とにかくそういうアクセス、と思われる。

 このまま、木曜日が4、金曜日が0、となれば等差数列が作られるのだが、事はそううまく運ばない。何とも不可解な現象が発生するのである。

 木曜日の38である。なんてこともないありふれた平日に、一体なぜ、そんなにアクセスが急増したのか?

 う~ん、とひとしきり考えて、理由がわかった。木曜日の未明に投稿していた事を忘れていた。そうかそうか、なかなか新しい投稿がなくて焦れに焦れ、渇望に渇望を重ねた状態に、ひょッ、と投稿があってアクセスが殺到したのであるな。アクセス数が多いのは嬉しいのだが、それにしても、たかがこれだけの投稿でアクセスが殺到するというのもどうか。「おいおい、期待させといてこれだけかよ」と失望する数を増やしただけではないか。これはヤバい。

 「自分は希望ではなく失望を与える人間か・・・」自嘲気味にそう呟くなり、私は軽い目眩(めまい)に襲われ、思わずソファに倒れ込んだ。

 と、突然エセ近代文学風にはぐらかして、次に移る。

 金曜日は11である。これは、木曜日に乗り遅れた方が、慌ててアクセスしたものと推察される。そして「おいおい、慌てて見ちゃって損したよ」と思う人間を11人生み出したのである。

 「11人・・・」その事実の重さに私は押し潰され、次に続く言葉を見出せずにいた。永遠のようにも感じられる重苦しい沈黙の末、力を振り絞るようにして口を開き、言葉を続けた。「私は・・・」

 再びエセ近代文学風にはぐらかして土曜日に逃げ込むことにする。

 土曜日は31アクセスある。木曜日の38アクセスに次いで多い。これは、きっと休日になって一息ついた方達が、どれ、とパソコンを起動し、インターネットに接続し、「おや、更新されているようだな・・・どれどれ」とブログにアクセスしたのだろう。そして「何だい、ようやく休日になって一息つこうと思って見てみたら、この体たらくかよ、全く調子をくずされるよ」と独りごちているのだろう。

 ・・・うむ、アクセス解析をしているうちに近代文学的に暗澹たる気持ちになってきた。じつと手を見て、月に吠え、三歩歩まず、といったところか。