TEST PATTERN

2005年1月スタート

まずは図面から

2012-01-29 23:33:06 | スピーカー工作
 予告していた通り、今日は図面の話。
 工作をするとなると、自分の場合はまず図面を描く。図面と言っても製図机でT定規を使ってやるような本格的なものではなく、Microsoft PowerPointを使ってなんちゃって図面を描いてみるのだ。
 ちなみに自分はMacを使っているがMac版のMicrosoft Officeは安価でお求めやすくてとても良ろしい。
 それはともかく、そのPowerPointを使って描いた図面がこれだ。

 ◎三面図
 

 ◎正面図
 

 内部は二室に分かれていて、仕切りの15mm厚のMDF板が補強を兼ねる。
 上の第一室と下の第二室の容積は、それぞれ2.6L、4.4Lとなる。容積比は各室の高さの比11:19に等しい。
 話は飛ぶが、授賞式で近くの席だった人に容積比を聴かれて、「え~と、大体1:3くらいだったと思います」と答えてしまったが、あれは真っ赤なウソです。作ってから大分経っていたので、すっかり忘れていたのだ。近くの席だった人、すみません。
 話は戻って、ダクト径はどちらも40mm、ダクト長も同じくいずれも100mm。ダクトにはVPだったかVUだったか、とにかく肉厚な方の塩ビ管を使っている。
 
 といったところで大体の構造は説明できてしまう。

 図面を描き終えて、「おっ、ええやないの、ええんちゃうの、かっこええで、これ!」とほくそ笑んでいる時が或る意味一番幸せである。

 <余談>
 段ボールでスピーカーを試作したのは、この図面を描いた後だということに気が付いた。順番、めちゃくちゃや・・・。

その形にしたのは?

2012-01-22 21:28:13 | スピーカー工作
 久しぶりのスピーカー工作の話、さんざ形状の話をしておきながら、記憶を辿るとまだまだ理由が出てきたので、いっそ出し切ってみようとして今回の話となる。さすがに今回限りだと思うので、お付き合い願う。
 「付き合ってられないわ」
 という方は、読み飛ばして次回まで待ってて下さい。

 今までの話は、とりあえず楕円の中の反射の計算を発展させて、ヒトダマ形の中の反射の計算を実施して、それをスピーカーに応用してみようと思った、という話であった。
 でも一方で、スピーカーはスピーカーの方でそういう形を何回か思い浮かべたことがあり、そういったことが記憶の底から段々浮かび上がってきてそれが、スピーカー作りへと自分を押し流して行ったのだ。

(1)B&W社のノーチラスというスピーカーを大学時代に雑誌で見たことがあって、これがスピーカーの背面に先細の筒を取り付け、その筒をカタツムリのようにグルグルと丸めたような形をしていた。あまりにも奇妙な形をしていて、強く印象に残っていた。原理は、ラッパと逆に先細の筒にスピーカー背面から出た音を誘導すると、自然と音が弱まって、あたかも無限大の大きさの箱にスピーカーを取り付けたようにノビノビと音が鳴る、というものだった。感心するよりも前に「こんなの家には置きたくねぇなぁ」と思ったのだが、とりあえず少しは感心していたのである。「なるほど、先細ね」と。

(2)社会人になって、きっとちょっとヒマができた、という時だと思うが、先細のスピーカーの事をふと思い出した。そして布団の中で、いくら先細がいいと言っても、ラッパを逆さにしたようなのに付けてもダメじゃないか、と考えたのだ。以下に2つの図を示す。黒い丸が音源だ。ラッパに付けると上の図のようになるが、スピーカーユニットの背面からはいろんな角度で音が飛び出す。真っ直ぐに飛び出してくれれば良いのだが、斜めに飛び出す音もある。こういう斜めに飛び出す音は反射してすぐに前に戻ってくる(上の図中の矢印のように)。そこで、入り口を少し膨らませると良い塩梅になるのでは、と考えたのである。そうすると確かに下の図のように、斜めに飛び出した音も、もう少し反射を繰り返す事になる。これだこれだ、こうでないと、と思って安心してパタリと寝た(ような気がする)。
 

(3)結構最近のことだが、世に出ているスピーカーで「ティアドロップ形」というものがあることを知った。四角な箱形ではなくて、曲面を持つ形で、見たところ、下に示すような断面のものがそのように呼ばれていた。
    
しかし、これが合点がゆかない。ティアドロップ、と言えば涙のしずくであるが、とてもしずくのような形をしていない。
それに、こういう外に膨らんだような形というのは凹面鏡みたいに一箇所に音が集まりやすく、音質という意味でも悪影響がありそうだ、とも思ったのである。
音を拡散させるためには逆向きの曲面を持たせないと・・・と思ったのだ。

 こういった諸々のことが、スピーカー作るぞ!と考えた時に、霧が晴れたみたいに一斉にバチーン!と現れたものだから、こうなったら作るしかないだろう!と相成ったわけだ。

 それにしても長い話だ。次回は図面、その次からは製作の話をすることとしよう。
 こういう風に決めておかないと、いつまで経っても話が進まないような気がするのである。

(おまけ)
 ああ、また工作を始めてしまった。今回はスピーカーではない(そんないくつも作っても・・・)。さて、何でしょう?画像は、先々週のもの。今は、もう形は出来上がっているのだ。完成したら、また投稿しようと思う。
 

あけましておめでとうございます

2012-01-01 00:18:00 | 日記?週記?
 思いがけず家族が風邪をひいて、帰省を取り止めとなった。
 で、先ほど新年を迎えた瞬間に、娘が買ってきた紙吹雪入りクラッカーを子供達と鳴らして、ちらかった紙吹雪を掃除し終えたところ。
 まぁ、こういう正月があっても良いかな。
 ともあれ、今年は平穏に加えて、悲しみよりも喜びの多い年だといいな。